Battlefield 6 side. PAX ARMATA   作:髙森 真琴

2 / 2
「ナディヤ・キリロヴナ・ペトリューラ」
性別:女
年齢:35歳
国籍:ウクライナ
所属:パックス・アルマータ
兵科:援護兵
武器:Fort-221、Fort-17、スレッジハンマー、補給バッグ、補給ポーチ、止血剤、携帯バリケード、LWCMS
 特務分隊「タスクフォース・コズィルニー」の隊長を務める女傑で、コールサインはコズィルニー1。パックス・アルマータに入社以前は、ウクライナ共和国空中機動軍で衛生兵として十年以上勤務。
 絶望的なまでに口が悪いが、それと反比例するように仲間思いでもあり、数多くの作戦で仲間の命を救ってきた。
 組織と仲間が変わっても、彼女の献身性は大いに発揮されるだろう。一人称は「オレ」。


Misson. 2 曙と共に来たりぬ

2027年 9月12日

 某所

 

「で?たかだかPMCに我らNATO軍が、手も足も出ず逃げ帰りましたと?」

 

「も、申し訳ございません。ダレンワース中将」

 

「まあ、そこまでにしなさい。それよりも、まさか一民間企業がここまで力を得るとはな」

 

「はい。我々NATOにとって、目下最大の脅威と言えましょう。既にクロアチアやトルコはパックスに切り取られ、既にNATOを離脱したフランスやスペインに至っては、パックスへの大規模な関与の疑いがあります」

 

「海を挟んだ同盟国よりも、陸続きのならずものの方が信用できる。そういうことか...」

 

「CIAによると、奴らは諜報部隊を組織し度々サイバー攻撃を仕掛けているそうです。もし〝あれ〟が奴らの手に渡れば、何をしでかすかわかったものではありません」

 

「.........」

 

「よし、ムクロヴァニ基地の明け渡しは予定通り実行する。ただし、サーバーだけはなんとしても回収するのだ。回収が不可能なら破壊せよ。〝あの〟データだけは、決して彼らに渡してはならん」

 

「畏まりました。ホースホーン事務総長」

 

「ラングトン少将、貴官はドイツで軍の再編成に専念せよ。近く、我々も攻勢に出ることになる」

 

「畏まりました」

 

「世界の秩序は、我々NATOに、掌握する権利と義務がある。ならずもの傭兵如きに邪魔はさせん」

 

 

──────────────────────

2028年 3月10日

 スイス ベルン

  パックス・アルマータ本社

   16:41

 

―本日午前10時、ルクセンブルク王国のド レエ首相が会見を開き、ルクセンブルクが民間軍事会社【パックス・アルマータ】と安全保障に於けるパートナーシップを締結したことを明らかにしました。ド レエ首相は会見で、[パックス・アルマータとの契約は、小規模な軍備しか持たない我が国にとって非常に有意義なものだ]とし、将来的な国軍の代替を示唆しました―

 

「めでたいことだな☆おれ達パックス・アルマータにクライアントがまた増えたってわけだ☆」

 プラチナブロンドヘアの白人男性がロビーのテレビ画面を見ながら、満足げに話しかける。一見すると神経質そうな顔つきだが、その表情は柔和そのものだ。

「これはこれは、リュンベリ主席報道官殿」

 現れた男は、濃紺のスーツにホワイトグレーのネクタイ、白い革靴でフォーマルにまとめながらも、その立ち振舞いは愉快なひょうきん者そのもので、ジャケットの襟にはパックス・アルマータのバッジが付いている。

 リュンベリという男に絡まれたのは、パッカードとフレッチャーだ。パッカードはいつものようにスーツにプレートキャリアを身に付け、フレッチャーはいつものようにワイシャツに短めなタイトスカートを穿いている。

「そう畏まるなって☆公式な場じゃあないんだからさ☆」

 そう言って、リュンベリはフレッチャーの肩に手を回し軽く叩いた。当のフレッチャーはこの上なく不快そうだが。

 その様子をタスクフォース・コズィルニーの隊員たちは遠巻きに見ていた。彼らは明日の作戦に向けて、ブリーフィングルームに向かっている最中であった。

「なんだ?あのおちゃらけた男は?」

「見たことがある。確か、“パックス・アルマータ 暴力で平和を保つ”って言ってた奴だ。CMで」

 ナディヤ・キリロヴナの疑問にアルトゥール・イリイチが答える。普段作戦に従事するグリーンカラーであるコントラクターたちにとって、本社に勤務するホワイトカラーの社員たちは同じ会社の従業員であっても、文字通り異なる世界の住人だ。特に社の幹部ともなれば、一コントラクターが顔も知らないのも無理はない。

「よう!初めましてだな!バグダッドの英雄、タスクフォース・コズィルニーの諸君☆」

 噂を聞きつけたのか、パッカードたちから離れてアルトゥール・イリイチたちの元へリュンベリがやってきた。

「うわ、きた」

 アルトゥール・イリイチが面倒事が脚を生やして近づいてきたと言わんばかりの渋い顔を見せる。しかし、リュンベリはそんな彼らの態度などお構い無しに、右手をナディヤ・キリロヴナに差し出し、自己紹介を行う。

「初めまして、パックス・アルマータの主席報道官兼、取締役会役員のグスタフ・アドルフ・リュンベリだ☆よろしくゥ!」

 ロビーを暫し沈黙が包む。

「...で、主席報道官サマがなんでこんなとこいんだ?」

 握手に応じながら明らかにうざったそうにナディヤ・キリロヴナが質問をぶつける。ロビーにいた多くが彼女とリュンベリを見つめる。

「ちょいと近くまで来てねぇ☆それに、わが社の稼ぎ頭であるキミらに挨拶もなしってのは失礼だろ~☆」

 リュンベリの物言いはつかみどころがないが、少なくとも嘘やお世辞で言っているわけではない。コズィルニーの隊員たちはそう解釈した。

「そうかい。そりゃどうも」

 とはいえ、応対が面倒な相手なのは変わりない。全員がうんざりした表情を続けているのを察したのか、アルトゥール・イリイチを肩を大げさに叩き、話を切り上げにかかった。

「この後は仕事だろ~?キミらの活躍が我が社の躍進に繋がるんだ☆頑張ってな☆ハッハッハー☆」

 リュンベリはそう言うと高らかに笑いながら去って行った。彼の後ろ姿を見送ると、先程のやり取りを迅速に忘れるべく、足早にブリーフィングルームへと歩を進めた。

 

 

パックス・アルマータ本社

 第三ブリーフィングルーム

  17:02

 

「よし、ブリーフィングを始め...何故貴方がいるんです?」

「いいだろ?主席報道官だぜ?」

 パッカードの疑問にリュンベリは返事になっていない返事をする。パッカードは呆れた顔で何も言わずに首を横に振ると、改めて、コントラクターたちに向き直った。

「キプロス島にあるイギリス軍駐屯地、アクロティリとデケリアを制圧する!」

「デケリアとアクロティリは、イギリスの植民地からキプロスが独立して以降もイギリスが領有しており、予てからキプロスは返還を求めてきたが、いずれもイギリスに拒否された。本作戦はキプロス政府からの要請で、アクロティリとデケリアの奪還が任務となる」

「今回は二方面作戦となる。アクロティリとデケリア、両方を同時に制圧する。イギリス軍に反撃する時間を与えないためだ」

「では作戦を説明する。まずはアクロティリからだ」

「まずは既に現地入りしている機動部隊がレメソス市を3:00に出発。西に進軍し、E602道路を通ってイギリス領に侵入。アソマトスを占拠し、対空部隊を展開して待機。同時並行で、アヴディムを出発した後国道A6を右折、パラマリを通過して東に進軍。そのままエピスコピ駐屯地を制圧する」

「エピスコピを押さえたら、アソマトスに戦力を集結させ、4:20に出発。F628道路を南下してアクロティリ村を制圧し前線基地とする」

「ここらあたりでイギリス軍も異変に気付くだろう。敵の航空戦力にはアソマトスの対空部隊と、トルコのガジェミール空軍基地から出撃したわが社の航空戦力が対処。敵の航空戦力の出撃と同時に輸送機がアクロティリに侵入。空挺部隊が高度10000mから降下し、敵基地に侵入後、対空設備とレーダーを無力化。情報によると、アクロティリにはイージスアショアも建設されているらしい。発見した場合は内部を制圧、無力化せよ」

「敵対空設備の無力化と同時に機動部隊が敵基地に総攻撃を仕掛ける。アクロティリの行政官と主席事務官を捕虜にした時点で作戦終了となる」

「次はデケリアだ。デケリアも既に現地入りしている部隊と連携して作戦を遂行する。デケリア攻略の要点は...」

 

 アクロティリでの作戦の説明をパッカードが終える。2027年9月17日のムクロヴァニ基地襲撃以降、ヨーロッパ各地でパックス・アルマータによるNATO軍への攻撃が始まった。多くは、NATO加盟国と領土問題を抱える国からの依頼によるものだ。キプロスからの依頼であるアクロティリとデケリア奇襲と同時並行で、スペインの依頼によるジブラルタル襲撃が既に始まっており、小規模ながら、既に全面戦争は始まっている。この作戦は来るべき大規模な衝突に向けて、NATOの戦力投射能力を削ぐ意味もあるのだ。

「ブリーフィングは以上だ。では...あ、あの?」

 デケリアの作戦概要の説明を終えたパッカードの前にリュンベリが割り込んでくる。

「この作戦、成功すりゃキプロスから正式に国防を預かる契約になっている☆さらにキプロスが開発中の油田のおこぼれにも与れるぞ☆」

「社のためにも、キミらのためにも、一稼ぎできるチャンスだ☆しっかりやれよ!ハッハッハー!」

 パックス・アルマータは多くの国家と契約を結び利益をあげているが、ただ戦争屋をしているだけでは会社がたち行かなくなる可能性がある。だからこそ、契約国が保有する利権に一枚噛むことで、企業として持続性を得られるようになる。リュンベリはそうした利権確保のため、契約国との交渉に関与しているのだ。

 

 

2028年 3月11日

 キプロス島 上空

  パックス・アルマータ 輸送機内

   4:43

 

「...きろ!このマヌケ!!」

 頬に扁平な痛みを覚え、アルトゥール・イリイチは目を覚ました。半覚醒状態の頭を振り回し、七割ほど眠気を払う。左隣を見れば、寝ぼけ眼を擦るウォロディミル・イーホロヴィチがおり、右隣を見れば、何度頬をひっ叩かれようが、起きる様子を一向に見せないスタニスラヴァ・パーヴェラヴナがいた。

「起きろ!...起きろ!......起きろつってんだろメスブタ!!!!」

 とうとう堪忍袋の緒が切れたナディヤ・キリロヴナが勢いよく顔面にブーツを叩き込むも、蹴られた勢いで壁に頭をぶつけ、反動で前に体勢が偏るも、入眠環境音には最適な寝息は途切れなかった。

「それでも寝るかーーー!!」

 ナディヤ・キリロヴナは完全に呆れかえった様子で自分の席に戻ってしまう。流石にこのまま寝続けられるのは困る。そう思ったアルトゥール・イリイチはスタニスラヴァ・パーヴェラヴナの肩を揺らしてなんとか起こそうとする。しばらく揺すっていると、ゆっくりとスタニスラヴァ・パーヴェラヴナが目を覚ました。

 次の瞬間、寝ぼけ眼のままスタニスラヴァ・パーヴェラヴナはアルトゥール・イリイチの頭を掴み引き寄せると、彼の唇を奪ってしまう。そのまま今度は舌を入れ始めると、ナメクジのように口内全体を這いずらせ、粘液質な交響曲とともにお互いの唾液がかき混ぜられる。その間うっとりとした眼差しでアルトゥール・イリイチの視線を釘付けにし続け、目、口、耳が電撃的侵攻に屈しつつあった。結局、生死をともにする仲間たちの前で20秒ほど濃厚接触を見せつける羽目になってしまった。

「...コイツ...力強ッッ!」

 スタニスラヴァ・パーヴェラヴナによる浸透戦術を受けている間、アルトゥール・イリイチはなんとか引き剥がそうともがいていたが、彼女の拘束力は成人女性のそれではなく、されるがままになってしまった。

「お前ら...そういう関係だったのか?」

「違わい!!」

 ウォロディミル・イーホロヴィチの質問に、食い気味かつ当たり散らすようにアルトゥール・イリイチは反論した。

「降下まで五分前!」

 そうこうしているうちに、降下までのタイムリミットが迫っていた。あわてて自分の武器の確認を始める。CZ BREN 2のコッキングレバーを数度引き、マガジン内に弾を込める。腰のホルスターからPL-15Kを抜き、同様に弾をマガジンに込める。リュックサックを開け、中身を確かめる。RPG-7とスティンガーの発射機と弾頭、降下作戦には必須のパラシュート、ラペリング等多目的に使うハーネスやカラビナ、止血帯、ヘルメットに装着された暗視ゴーグル、よし、忘れ物はない。

「降下まで一分前!」

 いよいよ降下の時間だ。他の仲間たちの準備もできたようで、皆席を立ち、解放された後部ハッチの前に立っている。

「行くぞ、クソ野郎ども!四ヶ月早いバカンスの始まりだ!!」

 ナディヤ・キリロヴナが降下に備える仲間たちへ向けて発破をかける。それに対し、鬨の声で彼らは答えた。

 

 前方へ踏み出し、遥かなる大空へと身を投げ出す。まだ日の出には早く、夜闇のカーテンが空の大部分を覆っている。しかし、それが開かれる時まであと少しだ。雲の中へと飛び込み、その只中から出た直後、火薬臭さとともに、二時の方向、100mほど先で何かが爆発した。次の瞬間、やたらと扁平で凧のようなフォルムの航空機が爆煙を突き破って現れる。パックス・アルマータが運用しているステルス戦闘機、Su-57だ。ロシアのスホーイ設計局が開発した機体で、NATOでは重犯罪者を意味するフェロンというコードネームで呼ばれる。

 Su-57が機首を持ち上げ高空へと舞い戻る。見れば、その後ろから地対空ミサイルが、天の星を飲み込まんとする蛇のようにその後を追う。Su-57の機尾から火の玉が─ミサイルの目標の欺瞞と誘爆を目的とした─不規則に放出され、ミサイルは火の玉に釣られて本来のコースを外れ爆散した。

 Su-57以外にも、複数の航空機がアクロティリとデケリアの上空を、小鳥たちの求愛ダンスの如く、しかしお互いの喉元を咬み切らんと飛び回っていた。そのうち、Su-57とラファールはパックス・アルマータの機体で、ユーロファイター タイフーンとF-35Aはイギリス空軍の機体である。機体の総数ではパックス・アルマータが上回っているが、性能と練度ではイギリス軍が優位だ。

 雲の層を何度も突き破りながら、大の字の体勢で地表へと引き寄せられてゆく。やがてうっすらと、キプロス島の美しい海岸が暗視ゴーグル越しに見えてきた。バックパックから伸びる紐を引くと、ハーネスで身体を上方向に引かれる衝撃を受け、パラシュートが展開される。左右の手でライザーを掴み、ゆっくりと落下地点を調整する。既にアクロティリのイギリス部隊はパックス・アルマータの攻撃に気付いており、サーチライトが地上から舐め回すように、朝焼けすら早い夜闇を照らしている。なんとかサーチライトに捉えられぬよう、ライザーを用いて前後左右に動きまわる。視界における敵基地の割合が増え、その全貌が徐々に明らかになる。

 ライザーに引きながら着地点を調整し、五点着地で地上に降り立つ。バックパックからパラシュートを外し、銃火器の状態をチェックし、戦闘態勢を整える。周囲を見渡せば、約2km先に滑走路と思しき幅広な舗装路があり、飛行場の近くに着地したことがわかる。

「こちらコズィルニー4!現着した!」

 アルトゥール・イリイチが無線で自身の到着を報告する。

「コズィルニー2、着地成功!」

「.........着いた」

 他の仲間たちも次々と報告を行う。

「コズィルニー1!現着!」

 ナディヤ・キリロヴナも到着した。彼らはすぐさま合流し、全員の無事を確認した。

「よし、次のフェーズに移行する!敵の腐れ防空設備を叩くぞ!」

 

 ナディヤ・キリロヴナを先頭に目標である防空設備へと向かう。幸い、それはすぐ見つかった。周辺から少し小高い丘の上にナナメ50度で聳え立つ直方体と、それを荷台にトレーラー長距離対空ミサイルのパトリオットだ。スタニスラヴァ・パーヴェラヴナがC4爆弾を取り出し、パトリオットのミサイルサイロへ取り付ける。C4の吸着を確認すると、爆発に巻き込まれぬよう10mほど全員離れ、ナディヤ・キリロヴナの合図で起爆した。

「発破!!」

 閃光とともに直方体状のサイロが砕かれる。アメリカ最強と名高い対空ミサイルもこうなっては形無しだ。まずは一つ。

 オレンジ色の爆炎があがると共に、丘の向こうが俄に騒がしくなり始める。

「...敵発見。二時方向、距離30、数6」

 スタニスラヴァ・パーヴェラヴナがKord-338のスコープを覗き込みながら報告する。彼女の報告を受けて、コズィルニーの面々は声がした方の反対側から降りて裾野まで移動すると、伏射体勢を取り敵を待ち伏せる。やがて、敵兵士が炎上するパトリオットの残骸に集まってきた。

 彼らは全体的に軽装で、戦闘服にヘルメットを身に付けL85 A2を携えただけの者が多く、中には、おそらくは寝間着であろうタンクトップを着ている者や、ヘルメットをかぶっていない者もおり、さらには全員が暗視ゴーグルを装備しておらず予備マガジンも持っていない。明らかに寝起きで慌てて出撃してきたのだろう。

 状況の利はこちらにある中、一網打尽のチャンスを窺う。残骸に集まってきたイギリス兵は夜闇に慣れていない中、周囲の捜索をするべく動き始める。刹那、隊長と思しき兵士が弾丸一閃を受けて倒れ伏す。彼の部下たちは動揺を露にする間もなく次々に撃ち抜かれ、そして誰もいなくなった。

「報告!」

「敵の排除を確認した」

 ウォロディミル・イーホロヴィチがナディヤ・キリロヴナに報告を終えると、次の目標を探すべく移動を開始した。

 基地内を移動している間、あちこちで爆炎が幾度となくあがっていった。どうやら他の降下部隊も順調に目標の破壊を進めているらしい。

「...ヘリコプターが出てきた」

 スタニスラヴァ・パーヴェラヴナが報告する。彼女の言う通り、タスクフォース・コズィルニーの現在地から見て滑走路の向こう側のヘリポートから二機のグリフォンHAR.2がサーチライトを照らしながら離陸した。イギリス空軍のグリフォンは本来は山での災害や船舶の事故に於ける救助活動任務が多くを占めるが、現在SOSなのはアクロティリ基地だ。救助者ではなく敵を発見するべく空を舞うのだ。さらに、グリフォンの少し後ろを、親鳥についていく雛鳥のように敵兵士が随伴している。その数はそれぞれ八人ほど。なるほど、サーチライトを照射するヘリコプターの近くに兵士を随伴させれば、暗視装置を装備していなくとも敵を発見してすぐに攻撃ができる。

「連中、思ったよりオツムが回るな」

 アルトゥール・イリイチが感想を漏らすと、バックパックから携帯式防空ミサイルシステム(以下MANPADS)のスティンガーの発射機と弾頭を取り出す。スティンガーの起動シーケンスを進め、発射機を右肩を担ぐ。IFF(敵味方識別装置)から識別完了の音声を受けると、赤外線誘導装置が敵ヘリコプターを捕捉する。これで発射準備が整った。アルトゥール・イリイチが引き金を引くと、押し付けられるような発射反動と共に、スティンガーの弾頭が閃光の尾を引きながらグリフォンへと飛翔する。スティンガーの発射に気づいたグリフォンだが、緊急出撃でフレアを積んでいなかった上に、拓けた地形の飛行場で障害物にできるものなどない。弾頭が蜂の一刺しの如くエンジンを貫くと、炎をあげながら地面に墜ちていった。付近にいた兵士たちは、ある者はヘリのローターにズタズタに刻まれ、ある者は墜落時の爆発で燃料を浴び、炎に包まれながらデスダンスを踊る羽目になった。

 当然、イギリス兵たちも黙ってやられるつもりはない。スティンガーの発射炎は、薄暗い中でもはっきりタスクフォース・コズィルニーの居場所を雄弁に語っている。

「敵発見!八時の方角!距離100!」

 L85 A2を構えながら敵兵士がこちら目掛けて襲い掛かる。アルトゥール・イリイチたちもライフルを構え、迎撃態勢に移行する。

「来るぞ、野郎ども!ぶちのめせ!!」

 ナディヤ・キリロヴナの怒声を皮切りに射ち合いが発生する。薄暗い射撃戦に於いて、片や暗視装置持ち、片や肉眼で照準する側では、圧倒的に前者の方が有利だ。更にコズィルニーの隊員たちは皆ライフルの銃口にフラッシュハイダーを装着していることもあり、最初に確認したスティンガーの発射炎と前方からの銃声だけを頼りに攻撃をしている状態だ。一人撃たれ、二人撃たれ、棺桶への片道切符が鉛玉と共に切られてゆく。味方の不利を受けて更に増援が駆けつけるものの、棺桶行きとなる者を徒に増やすだけだった。しかしそんな勇気の無駄遣いが結実したのか、一人の兵士が射った弾丸は一直線に飛んでゆき、アルトゥール・イリイチの右肩口を撃ち抜いた。たまらずアルトゥール・イリイチは後ろに倒れる。

「アルトゥール・イリイチ!!」

「生きてるぞ...クソっ」

 ナディヤ・キリロヴナが思わず叫ぶ。アルトゥール・イリイチは激痛に悶えながらなんとか返事をしたが、肩口には大きな血管があり、このまま出血が続けば命に関わる。幸い、被弾して数秒で付近の敵は一掃に成功し、応急処置をするゆとりができた。応急処置にあたり、ウォロディミル・イーホロヴィチとナディヤ・キリロヴナがアルトゥール・イリイチに肩を貸し、増援が来る前に移動することにした。

「歩けるか?」

「大丈夫だ...」

「よし、行くぞ!」

 

 

キプロス島 レメソス市

 パックス・アルマータ指揮所

   5:44

 

 レメソス市の郊外、市内では平均的な面積と価格の集合住宅をまるごと貸しきって、パックス・アルマータの指揮所が設置されていた。敷地内には複数のレーダー車両と電源車両が居座り、建物内は指揮所本部、サーバールーム、そして前述の車両とを無数のケーブルが繋いでおり、廊下は足の踏み場もない。

 敷地内には一個大隊規模の人員が任務遂行のため忙しなく動いており、中でも指揮所本部は動作そのものは最低限であったものの、常に情報が行き交っており、静的な戦場と言うべき状況であった。

「パッカード指揮官、シュトゥルム・ドッペルゾルトナーがアイオス・ニコラオス基地の電源施設の制圧に成功」

「アイオス・ニコラオス基地エシュロン及び、アクロティリ塩湖のOTH PLUTOの機能停止を確認」

 複数の通信士がモニターから目を離さずにパッカードに報告する。アイオス・ニコラオス基地にはエシュロンをはじめとした大規模な通信傍受設備が存在しており、更にオーバーホライズンレーダー、略してOTHがアクロティリ基地のすぐ北にある塩湖に設置されている。これらの設備はその出力から近隣住民への健康被害が懸念されている他、OTH PLUTOは理論上はカザフスタンまで感知範囲を有することから冷戦終結後もロシアからたびたび批判を受けていたが、いずれもイギリスは基地の撤収には応じていない。

「そういえばフレッチャー、何か思うところはないのか?君はイギリス人だろう?」

「私はスコットランド人です!」

 フレッチャーが食いぎみに返答する。彼女はイギリス人としてよりも、スコットランド人であるという自認が強い。一般的にはイギリスと言えばイングランドのイメージが強いこともあり、イングランドと一緒くたにされるのは、彼女にとって我慢ならないのだ。

「...すまない」

 パッカードが非礼を詫びる。スコットランドではイングランドに対する反発が、たびたび独立案が議会で議論されるくらいには強いが、フレッチャーのそれは彼の想定以上に高かった。

 気を取り直して、目の前の端末の画面に向き直る。今のところは順調だが、キプロスのイギリス軍の抵抗も頑健だ。ここからは確実に敵の反攻の芽を摘んで、勝利を確実なものとしなければならない。

 

 

キプロス

 アクロティリ空軍基地

  6:01

 

 主戦場となっているエリアから少し離れた場所まで移動すると、アルトゥール・イリイチをその場に座らせる。既に日の出を迎え、暗視装置によるパックス・アルマータの視覚的優位性は失われつつあった。ここからはイギリス軍との純粋な力戦となる。

 バックパックを降ろし、シャツの肩口をナイフで切り開いて、患部を露出させる。既に戦闘服の右上は赤黒く染まっており、早急な手当てが必要だ。

 ナディヤ・キリロヴナは手指を消毒し、ガーゼを取り出すと、水筒の中身を掛けて傷口を洗い、両手を重ねて力一杯患部を押さえ付け、直接圧迫を開始した。ただでさえ被弾した痛みがまだ残っているところに更に圧迫を受け、思わず顔を歪め、苦悶の声をあげる。しばらく直接圧迫を続けていると、出血の勢いが和らいだ。すかさずナディヤ・キリロヴナは止血剤を手に取ると、患部に指一本分の量を塗りたくり、出血箇所を完全に覆った。止血剤はゲル状のもので血液を吸うと硬化し傷口を塞ぐようになっている。

「とりあえずこれでよし!しばらくじっとしてろ」

「ウォロディミル・イーホロヴィチ、スタニスラヴァ・パーヴェラヴナ、様子はどうだ?周辺は」

 応急処置を終えると、アルトゥール・イリイチの肩を軽く叩く。そして、他二人の方を向き報告を求める。

「敵影はない。今のところはな」

「クリア」

 見張りをしていた二人が返答する。ウクライナ軍在籍時から衛生兵として活躍していた、ナディヤ・キリロヴナによる応急処置は迅速かつ的確で、一時退避から十分ほどで治療を完了した。その後も彼らに敵は接近して来ず、アルトゥール・イリイチが行動可能になるまで時間を稼ぐことができた。

「そろそろ出発するぞ。準備はいいか!?」

「「おう!!」」

 ナディヤ・キリロヴナの号令に、ウォロディミル・イーホロヴィチとアルトゥール・イリイチが応える。スタニスラヴァ・パーヴェラヴナは挙手のみした。荷物をまとめ、再度戦線に復帰すべく、走りだした。

 

「これが噂のイージスアショアか」

 タスクフォース・コズィルニーの面々はホワイトグレーの直方体と四角錐台を組み合わせたような建物の前に集まっていた。彼らはここまで散発的に戦闘を繰り返しながら、西の方角へ戦線を横断してきた。目の前の前衛芸術染みた建造物はアクロティリ基地のイージスアショアで、OTH PLUTOと連携して東地中海及びアラビア半島西部の防空を担う。アメリカの最新技術によって、かつての大英帝国の栄華の残りカスを必死に維持せんとする、涙ぐましい努力の産物だ。

「突入するぞ。C4を出せ」

 四人はドアの前にたどり着くと、蝶番側に二人、開口部側に二人づつ立ち、突入に備える。蝶番側の先頭のスタニスラヴァ・パーヴェラヴナがC4を取り出し、ドアノブの真横に取り付ける。サムズアップしながらスタニスラヴァ・パーヴェラヴナがドアから離れ、他の隊員たちもドアの正面から離れると、スタニスラヴァ・パーヴェラヴナの手に握られたリモコンの起爆スイッチが押された。

 爆炎と衝撃波と共に、ドアが粉々に粉砕される。爆炎が治まり、黒煙が周囲を覆い隠す中をコズィルニーの隊員たちが突入する。

 煙の中から飛び出すと、すぐ目の前に兵士が四人ほど視界に入った。爆発の衝撃で反応が遅れたのか、彼らよりもタスクフォース・コズィルニーが先手を取った。次々と鉛玉の餌食となり、さっきまで爆音の交差点だった場所はものの数秒で沈黙の支配下に置かれた。

 ウォロディミル・イーホロヴィチを先頭に、室内に入り広くはない廊下を進んで行くと、前方の階段から軽装の兵士が降りて来たが、携えたL85 A2を射つ前にウォロディミル・イーホロヴィチのMSBS C10C FB-M2から放たれた弾丸に射ち抜かれ力なく転げ落ちていった。先頭にいた兵士が倒された直後、階上から複数の足音が聞こえた。どうやら二階に複数人いるらしい。

 各々のライフルのチェックをし、いよいよ二階へと昇り始める。階段を中ほどまで昇った時、金属が叩きつけられる音と共に、野球ボールほどのサイズのリンゴのような物体がコズィルニー隊員の足元に転がってきた。

「グレネード!グレネード!!」

「チッ…この!」

 先頭にいたウォロディミル・イーホロヴィチが転がってきたフラググレネードを後方に蹴飛ばし、フラグは隊員たちの足元をすり抜けながら転げ落ち、殿にいたアルトゥール・イリイチは前方から転がってきたフラグを廊下の奥へと思い切り蹴飛ばす。フラグは彼らから5mほど離れた箇所で炸裂し、幸い飛んできた破片に当たった者はいなかった。

 フラググレネードの投擲と同時に弾幕が襲いかかる。狭い階段では階上に陣取られると突破は容易ではない。このまま釘付けにされていては、またフラグが飛んできたときに今度こそ被弾してしまう。

「グレネードを使う!」

 ウォロディミル・イーホロヴィチがMSBSのアンダーバレルグレネードランチャーに弾を装填し、トリガーを引いて階上へ向けて発射する。グレネードが放物線を描きながら視界から失せると同時に入れ替わるように野球ボールほどのサイズの物体がちょうど手のひらに収まるように飛んできた。見れば、敵のフラググレネードではないか!血相を変えてウォロディミル・イーホロヴィチはフラググレネードを投げ返す。うまいこと階上へと投げ返すことに成功すると、フラグの炸裂音が時間差で二回、ほぼ同時にどこか間の抜けた叫びが階上から聞こえた。

 ライフルを前方に構え、慎重に階段を昇る。まず視界に入ったのは倒れている兵士だった。そして敵の死体越しに重々しい金属製の観音開きのドアが5mほど先に確認できた。

「クリア」

 敵がいないことを確認し、一人づつ階上へと昇ってゆく。特に何事もなく四人全員昇ることができたが、問題はここからだ。扉の向こうは恐らくイージスアショアの管制室だが、音から察するに管制室に戦闘員が複数人立て籠っていることは明白だ。そしておそらくこちらを待ち伏せする為に、何かしらの策を講じているだろう。無策で突入するのはあまりにも無謀だ。ナディヤ・キリロヴナがドアノブを回す。動いた。明らかに誘われている。

「奴さんは歓迎ムードみたいだな。どうする?」

 アルトゥール・イリイチが尋ねる。

「クソッタレ野郎どものおもてなしにはキッチリ応えないとイカンな。アルトゥール・イリイチ、RPGはまだあるか?パックス流のごあいさつだ!」

 アルトゥール・イリイチは頷くとRPG-7の発射機に弾頭を装填し、ナディヤ・キリロヴナがフラッシュグレネードを取り出し、残る二人が銃を構えると、四人は爆風を浴びないよう階段の中ほどまで下がり、突入に備える。

 ナディヤ・キリロヴナの合図と同時にトリガーが引かれ、RPG-7の弾頭が飛び出す。RPG-7 の弾頭は先端部にセンサーが仕込まれており、センサーが衝撃を感知すると炸裂、前方へ爆風が指向するよう設計されている。いくら頑丈なドアとはいえ、MBTすら吹き飛ばす一撃に耐えられるはずもなく、弾頭がドアに当たると生じた高熱の衝撃波は、いともたやすくドアを歪め待ち構えていたイギリス兵もろとも吹き飛ばしてしまった。爆風が収まると、すかさずタスクフォース・コズィルニーが突入し、先頭のウォロディミル・イーホロヴィチは左側で―RPG-7 の爆風の衝撃を受けてであろう―尻餅をついていた兵士を射殺し、二番手のナディヤ・キリロヴナは右側に待機していた敵を流れるように排除、三番手のアルトゥール・イリイチは殿のスタニスラヴァ・パーヴェラヴナと共に、管制室にいた非戦闘員たちに銃を突き付け投降を促した。管制官たちはたまらず両手を挙げて膝を突き、されるがままになるしかなかった。

 管制室の生存者を結束バンドで拘束し、室内の端末を操作してアクロティリ基地の防空ネットワークの無力化を行った。ナディヤ・キリロヴナは無線機を手に取ると、回線を開きパッカードたちへ報告をする。

「コズィルニー1からHQへ!イージスアショアを制圧!防空網の無力化に成功!」

「こちらHQ、こちらでも確認した。コズィルニー、よくやって...ちょっと待ってくれ」

「......」

「全軍に通達!たった今、在アクロティリ行政官と主席事務官を拘束したとの報が入ってきた」

「現時刻を以て目標達成に伴い、本作戦の終了を宣言する!諸君!ご苦労だった!!」

 パッカードから返ってきた返事は望外の吉報だった。四人は嬉しさよりもまず疲労感が襲いかかり、その場にへたり込んでしまう。しかし、その苦労に見合う戦果を勝ち取ったという実感が後から湧水のように溢れ出し、アルトゥール・イリイチは歓喜の雄叫びを挙げた。

「ぃよっっしゃあああああ!!」

 

キプロス

 アクロティリ空軍基地

  9:34

 

 アクロティリ基地の滑走路前には黒山の人だかりができていた。歩兵のみならず、戦車兵、航空機のパイロットまでもだ。アクロティリ攻略に参加したコントラクターたちがわざわざ見物しに来ていた理由は捕虜として連行されて来た人物だった。

 キプロス島のイギリス主権基地領域を統治する行政官夫妻と主席事務官が後ろ手に縛られ連行されていたのだ。行政官は忌々しげにパックス・アルマータのコントラクターたちを睨み付けている。夫人と思しき女性は銃後の人間らしく、不安そうにコントラクターたちを見回している。主席事務官は一見冷静に振る舞っているが、そわそわと落ち着かない様子だ。やがて行政官夫妻の前にパッカードとフレッチャーが現れた。

「お初にお目にかかります、在英国主権領域アクロティリ及びデケリア行政官殿。そして主席事務官殿。私はジェイソン・パッカード。パックス・アルマータの指揮官を務めております。以後お見知り置きを」

 慇懃な態度でパッカードが自己紹介する。相手はキプロスのイギリス軍基地の長ということもあり、丁重に応対しているが、うっすらと軽蔑が滲み出ている。隣にいるフレッチャーはもっと露骨で、その表情はイングランドの覇権の一端を担う人物に対する嫌悪と侮蔑で歪んでいる。

「我が社はキプロス政府との契約条項に基づき、貴殿方をキプロスの留置所まで護送することとなっております。兵士とその家族に関しては我が社の捕虜収容所に移送し、後日キプロス政府と英国政府との交渉によって...」

「恥知らずの傭兵どもめ!貴様らには地獄すら生ぬるい!我が英国に弓を引く真似をしてタダで済むと思うな!」

 口角泡を飛ばしながら食いぎみにパックス・アルマータへの侮辱を撒き散らす。まがりなりにも大国の軍幹部を務めてきたプライドからか、ならずもの傭兵集団に敗れた事実に対する激情が負け惜しみとして表出したようだ。

「流石は英国紳士。敗者斯くあるべし、といったところですな」

 パッカードが簡潔に皮肉で返す。それを聞いた行政官は更に口汚い言葉でまくし立て始めたが、パックス・アルマータのコントラクターたちに連行された。

 

 既にジブラルタルでの作戦も決着がついており、パックス・アルマータはNATOの主要構成国軍に対して三つも勝利を挙げたことになる。ただの民間軍事会社がここまでの力をつけることができたのは偶然ではない。

 世界の勢力図が塗り変わろうとしていた。

 

──────────────────────

2028年 9月19日

 某所

 

「ペトリューラ予備役少尉、キプロス攻略作戦のレポートは読ませてもらった」

 

「既にラドコウシキー大統領、スルコフ国防相、さらにはブーリン参謀総長や各軍の幕僚たちも、貴官のレポートを査読した。誠に大儀であった」

 

「はっ、身に余る光栄にあります。ヴォイコ情報総局長閣下」

 

「貴官の調査と情報提供によって、パックス・アルマータが其処らの民間軍事企業とは規模も能力も桁違いだということがわかった。だが、まだ不明瞭な点も多い」

 

「貴官とボンダルチュク予備役少尉には、引き続きパックス・アルマータの一員として活動しながら内部調査をしてもらいたい。頼んだぞ」

 

「はっ、この任務、改めて拝命致します!」

 




「ウォロディミル・イーホロヴィチ・ボンダルチュク」
性別:男
年齢:33歳
国籍:ウクライナ
所属:パックス・アルマータ
兵科:突撃兵
武器:MSBS C10C FB-M2、PDP、アンダーバレルグレネードランチャー、突撃用ハシゴ、フラググレネード、フラッシュグレネード、コンバットナイフ
 特務分隊「タスクフォース・コズィルニー」の隊員で、コールサインはコズィルニー2。ウクライナ軍の中でも精鋭集団である、特殊作戦軍で五年以上勤務し、国内の過激派やマフィア、ロシア軍との戦闘で幾度となく死線をくぐり抜けてきた。
 反面、平時は朗らかかつ温和な人柄で、非戦闘時には敵対者であっても友好的に接し、他者との交流に国家や立場の利害を持ち込まないことから、パックス・アルマータ内部でも一定の人望がある。
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