Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。 作:ぜひもないよね!
沖田さんとお祭りなんて初めてのことな気がする。
「マスター!ここっていい眺めですね!」
さながら新選組の旗を持つような真剣さで桜餅の屋台の旗の前で待つ沖田さん。ここだけを見なくても単なる青春のワンシーンだ。
「それもそうだし…沖田さんも服が合ってるよ」
セイバーの第二再臨の衣装は、学生のお祭りの活気も相まって華やかな雰囲気を纏っている。
「えへへ…2時間後くらいには競技ですから早速食べ歩きにでも…」
「ストップ。桜餅買ってからでいいからちょっとノッブを探しに行くぞ」
一瞬食べ歩きながら回りたいと思ってしまったが、そんなことすると競技の時間になってノッブを見つけられなくなってしまう。
(でも夏休みくらいになったら行きたいよなぁ…)
花火を見ながら二人で手を繋ぐ─なんて、綺麗なことくらいはやりたいのである。おいそこ、井戸に毒混ぜようとするな。
「あむ…アーチャーはあっちで金魚すくいやりに行ってました」
「絶対楽しんでるだけじゃないか…」
行く必要はないんだろうけど、ぐだぐだな方のノッブと会いたいし突撃するか。
「ほら、離れると困るから手を繋ぐぞ」
「沖田さんのことを子ども扱いしてますか?確かに桜餅以外にも色々と買いたいものはありますけど…マスターとの時間のほうが大切です!」
キリッとした目つきに浮かれている目。うん、間違いなくノッブのところに行くのは遅れそうだな。
「別に時間はまだあるし好きなことやりながら行こうか。ノッブなら型抜きだったりの縁日遊びしてるだけだろうしね」
そんな感じで祭りを楽しみつつ金魚すくいの屋台の前。人だかりができていることからノッブがいることは間違いない。
「ハッハ!儂はこれでもアーチャーじゃ!」
「姉上、食べたがっていた焼きとうもろこしです!」
カッツもノッブも夏服を着ているしただエンジョイしてるだけだ。なんならミセプめっちゃしまくって営業の売り上げに貢献している。
「お、恐ろしい子…!」
「沖田さんも充分同じことやってるからね?後ろの屋台がとんでもないことになってる」
沖田さんが並んだあと止まって美味しそうに食べるもんだから後ろに行列ができることできること。
(二人とも美少女だからやることが全部絵になるんだよなぁ)
看板娘が恐れおののいてシュッと屋台の中に引っ込んでいったのは中々面白かった。おい逃げるな礼装を寄越せ。
「ん?なんじゃ、マスターと沖田か。一緒に金魚すくいでもやるか?」
のんびりとこちらに話しかけてきたけど、目の奥には暴れてやろうかみたいなやけっぱちな感情が見える。
(いやまあ体育祭だし何やってもそんな咎めたりとかはしないけどな…)
それに雄英高校のメンツもあるし、ここで攻撃せずにふざけたほうがいいだろう。
「何円でやれるの?」
「200円じゃ!」
400円をしっかり払い、ポイを2枚もらって沖田さんに渡す。さっきまで食べ歩きで結構使ってるだろうし、これくらいなら男の甲斐性を見せるのもやぶさかではない。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます、マスター!」
早速お椀を持って真剣に構える沖田さんを横目に、こっちも屈んで全力を出す。
「おっ?儂に勝つつもりか?」
「負けるつもりで戦うやつがどこにいるんだよ?」
「…負けた…」
「そりゃ盛大なフラグ立ってましたからねぇ…」
襲撃のときにフラグを回収しなかったせいで負けた。ギャグで負けて戦闘で勝てるなら悪くない。
「姉上に刃向かうからそうなるんですよ!」
「カッツはいっそ清々しいもんねぇ…」
カッツに至っては一切やらないで姉上の活躍中に彼岸花を生やし続けるという奇妙なパフォーマーをやってた。合いの手がちゃんとしてるからこれが阿吽の呼吸ってやつなのだろうか。
「…んでお尋ね者もどきって自覚あります?どうせなんも言わんからゲロっちまえこのアーチャー」
「なあ酷くない?凶悪な美少女ヴィランをイジメて楽しいの?」
ギャグならどれだけ弄っても問題ない。というか沖田さんがどっか行ったから聞きに来たのである。
「話さなきゃこのまま全国放送でお前を岩盤送りにするぞ」
「いやいや、そんなことでき…る…ヨネ…ジェットパックでやれるし…」
「姉上を虐めるな姉上のマスター!宝具解放してやろうか?」
一番怒らせた瞬間碌でもないことが起きるので止めておく。やだよ、ここで全部台無しになんの。
「…この話はやめとくか。いろんな意味で全員脅しが酷くなってるから歯止めが効かなくなる」
「そうじゃのお…」
どこから取り出したのかわからないドクロの盃で水分補給をして一服。正座して待つぶんには問題ないから大丈夫だろう。
『おいおいトーナメントはもうそろそろ始まるぜ?見てえやつも席で座って待っときな!』
「やっべもうそんな時間だったか…」
プレゼントマイク先生からしてみたらはよ戻ってこいってところだろう。沖田さんがどっかいったのも頷ける。
祭りの太鼓がドンドンカッツと音を鳴らす。始まりと同時に彼女へとエールを送る。
「じゃ、雄英の体育祭楽しめよ!」
「おう、任せろマスター!」
背中を押されて人の波をかき分ける。太陽の光がやけに目に刺さって眩しい。
…個人戦、頑張るしかないな。
「む、レイドのせいで更新遅くなるのに不服。私まだ出れてないんだけど」
「沖田さんに大差をつけられて負けてる時点で今さらですよ!冠位にもなれない人斬りさん?」
「お主ら当たり強すぎん?配布の儂より限定星5で可能性あるだけマシじゃろ」
「でもぐだぐだ組って中々冠位には認定されてないし…」
「ふふん!私はアーツ単体ですからアルキャスの恩恵を最大限受けられる唯一のサーヴァントですよ!わーいお酒飲んじゃいましょ!」
「はぁ…単体アーツなら私がいるでしょう?」
おい待て急接近しようとするんじゃ(ry
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