Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。   作:ぜひもないよね!

18 / 45
緑谷が成長していないと思っていた。

もともと火力を出されると困るなら初手に速攻をかけるしかあるまい。

 

 

「まあそんなことも言ってられないんだよなぁ…」

 

ヒーローとは相手の攻撃をすべて受け止めてそれを自分の力で押しつぶすもの、という感じ。

 

(俺のスタイルであんまりやりたくないんだよな…)

 

どちらかと言えば前に出て戦闘するような華々しい立ち回りはせずに裏で相手を捕まえたりとかに向いている個性なのである。

 

そもそも派手な技が爆発になるから町中じゃとてもではないが使えないし。

 

「とはいえ他の人も見ているってなると苦戦もしたくない…」

 

こんなうだうだ悩む必要はないのにとも思うけど、これはきっと夢が関係しているのだろう。

 

(もう関係ないものだとしても…いや、関係ないわけないか)

 

誰が見ているかわからないから、より恐怖がある。まだ母さんから向けられる戦闘のほうがマシだ。

 

「…うし、行くか」

 

せっかくだから沖田さんのコスプレで相手をすることにした。

 

 

 

 

 

「…なんでそんな格好してるの?」

 

「気にすることはないだろ。こっちの袴のほうがやりやすいって理由だけだ」

 

言い方は悪いけど緑谷のことよりも今気になっているのはこちらを見てくる殺意の視線がどこから来ているのかということである。

 

(こっちのほうが視線が散りやすいから狙い方がわかりやすい…なーんて、気休めだけど)

 

まあ、知ったところでどうしようもないけど顔だけはせめて覚えておくと損はないだろう。

 

「じゃあ始めようか。…まさか、この程度で負けるなんてことはないだろう?」

 

いつも通りの突き技。沖田さんには及ばないにしても全力の威力であれば人を簡単に突き刺せる威力だ。

 

(いなされたか…)

 

もちろんそんな軽々しく勝負が決まるはずもなく、そらされて対応された。伊達にオールマイトとの訓練はしていないってことか。

 

「キミには、負けられない…!」

 

100%の全力が迫る。受け止めずともよいその攻撃を、あえて正面から真っ向勝負する。

 

「あぁそうかい…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果、地面から動かないように鎖で体を固定していた俺が勝ったから1位。この試合では何一つもおかしな視線は向けられなかった。

 

(やっぱ女絡みかよ…どのサーヴァント?)

 

レイドの影響で殆どが絆10になっていた時点でもう無理。フォーリナーのほうがまだマシ、ってところか。

 

「さあ表彰式に…わーたーしーが来た!

 

「うるせえ…」

 

平和の象徴、オールマイト。今回のメダルをかける教師としても凄いし、えげつないほどうるさい。

 

「まずは3位の沖田少女!キミは殆ど相手の裏をつくフェイントと一撃が重いスピードファイターだが、加速のし過ぎで自分の体が耐えられていない!次からはもう少し制御できる速さのほうがいいぞ!」

 

「ええ…まあ、私のこれって持病なんですけどね…」

 

少し遠慮がちにアドバイスを受け取り、沖田さんは銅メダルを手持ち無沙汰にする。どうにも落ち着かない様子だ。

 

ちょいちょいと裾を引っ張られ耳打ち。

 

「…どうやら生徒の一人が襲撃にあったそうです」

 

「…そんなことがあったのか」

 

ここで出てくるヴィランのステインで俺の原作知識は終了する。思えば体育祭は結構個性のお披露目するところだったししょうがない。

 

(まあ行事のタイミングで襲撃くらいはするだろうしそれくらいならいいや)

 

名前がわかるか個性がわかるかくらいの知識なら捨てたほうがいい。原作さんは聖杯によって犠牲となったのだ。

 

「2位の緑谷少年!キミは毎度毎度無茶をするような近接と相手の幸運に恵まれていた!力の使い方でまだまだ個性は伸びるが、作戦勝ちもよくしていたのでサイドキックになるのもいいかもしれないな!」

 

「こ、光栄です!」

 

涙を溢れさせている緑谷のあとに俺の番だ。

 

(とはいえそこまで結果としてはいいものは出せてないしなぁ…)

 

そんな祈りを捧げていると上から光が。瞬きをした直後に後ろにオールマイトが刺さった。地面に突き刺さった瞬間にセメントスが回収したのはこの蛮行が前もって決まっていたのだろう。

 

 

「うわっ…なんでいるの…?」

 

「逆になぜ争いの祭りに私が裁定を下さないことがありましょうや」

 

普段のランサー姿からは想像もつかない外行きの─無表情の母さん。わかりやすいように『体育祭実行委員代表』と書いてあるがかえってそのギャップが異質さを際立たせた。

 

「汝の戦闘、常に隙なし。されど非戦闘に対しての対応がことごとく未熟なり。攻撃できぬもの、防御できぬものに対しての策のみ必須と致すところ限りなし」

 

…要は戦闘にのみ特化し過ぎなことが問題だと。

 

「…というわけでこれにて祭りは終いなり。オールマイト、音頭を」

 

 

 

 

プルスウルトラで終わったけど、母さんはなぜか家に帰ってから酒を飲みながら俺の近くから離れなかった。

 

(なんでそんなことするんですかねぇ…)

 

まあ、母さんも襲撃に対して気が立っているということなのか。

 

あちらの世界では軍神だけなのかもしれないけど。

 

ここでは確かに俺の『母さん』としての生活があるのだから。

 




終章!やる!遅い!ごめん!!(語彙力低下)

インターンどうしよう?

  • ランサー&アサシン
  • ライダー&セイバー
  • アーチャー&キャスター
  • フォーリナー&フォーリナー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。