Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。   作:ぜひもないよね!

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続くっぽい。


母さんが普通なわけないと思った。

 

意識を失ったので昼間に帰った。

 

「ただいま…」

 

連絡はいっているようなのでこんな時間でも親はいる。というよりいつ働いているのかは知らない。

 

「お帰りなさい!もうご飯できてますし上からお酒持ってきてください!」

 

唐突に俺へとお酒をねだるだらしのない母さん─というか軍神、長尾景虎。当然のごとく家で酒を飲むことしかしない呑兵衛だが、ヒロアカの世界ならそれでも生計を立てられるのだ。

 

そう、皆が憧れるヒーローなら。

 

(お酒って息子に頼むものでもあるまいに…)

 

好む銘柄までわかってしまうから始末に負えない。もし親に似たせいで酒を飲まないとやってられないみたいなことになったらどうすんだ。

 

いっそのこと清々しく飲んだくれてる親が投げてきた酒蔵の鍵を空中で受け取り2階に上がる。

 

「あ、今夜はマジメになりたいので『越之景虎』持ってきてくださーい!」

 

さらっとされた追加注文に気を引き締める。酒の種類まで言われるならまだしも、酒の名前まで注文されたのは一回だけ。

 

(こういうときの母さんは大概とんでもないことをやろうとしてくるからな)

 

この酒を頼まれた前の一回は『川中島で戦って死ぬかもしれないのでよろしくお願いしまーす』と伝えられた。

 

その後半分くらい地形を削り取る暴挙をしたせいで一部の山が消失するくらいの大惨事だったのだ。後始末に書かされた書類の量も今となっては思い出したくもない悪夢だ。

 

「てことは碌でもないことなんだよなぁ…っ!」 

 

そんな愚痴を廊下でこぼした瞬間に腕を狙って下から刀が飛んでくる。いつも通り避けられないので変則的な白刃取りしかない。

 

(危なっ…!毘沙門天の加護なんて便利なもんは人間にはないんだからな…)

 

「んー?景虎さんちょっと耳が遠くて聞こえませんけど持ってきてますー?」

 

加減や容赦という言葉を一つも知らない軍神さまはこちらにスマイルを向けている。怖い。

 

「すぐ取ってくるからちょっと待ってて!」

 

これ以上床に穴を開けないためにも小走りで酒を取ってくるしかない。

 

刀がいつ来てもいいように構えながら俺は廊下を走った。廊下を走るなと注意するならその前に酔っぱらい軍神を止めてくれ。

 

 

 

 

片手に酒、片手に刀という変な状況でリビングに戻ってきたときにはもうべろんべろんだった。さっきまでのダル絡みもできそうにないほど母さんは酔っている。

 

当然酒のつまみとなるようなものである俺用のご飯もない。

 

「はい、酒」

 

…けれど、ここで水を渡すなんて考えた日にはさっきの軍神流の絡みがいつでもどこでも飛んでくることを覚悟しなければならない。

 

正直お酒を飲みすぎたとしてもなんとかしそうな気配がするんだもん。

 

「おっ、やっぱ大切な話をするときはコレですよねコレ。この酒だけでお酒一瓶は飲めちゃいます」

 

「酒の飲みすぎで死にたくないならやめて。上杉謙信だって厠で死んだんだよ?」

 

「まあ失敬」

 

ペロッと舌を出して正気に戻った彼女は、背筋を伸ばしてまっすぐにこちらを見る。

 

「…と、いうことであなたの進路についての相談に乗りましょう。私もあなたのことを無個性だと思って接していたので個性があるなら今のうちに」

 

「…じゃあとりあえず、個性はある」

 

ぶっちゃけた話、最初の頃は『転生者チートだし隠さなきゃな…』みたいに思って誰にも言わなかった時期があったのだ。

 

ヒロアカなら中3まで発現しない個性なんて珍しいにも程がある。事実として原作では緑谷しかいなかった。

 

(ったく、こうなるんならもっとはやくに母さんに相談しとけばよかった)

 

後悔先に立たず。そもそも母さんと呼んでいる時点で少しくらいは信用しても良かったのである。

 

「ほうほう、私みたいなものですか。タイプとしてはどんなもんで?」

 

「戦闘しやすいタイプ。ペアでもそれなりにやれそうな個性ではあるよ」

 

頑張ればギルガメッシュみたいなこともできるし、継戦能力は多分ある。それなりの個性だ。

 

とはいっても本当にそれなりの個性なので限界は当然ある。母さん相手に粘るのは五分くらいできればいいほうなんだろうな。

 

「ふむ、一応サイドキックの書類仕事くらいならもともとできてますし…」

 

「…サイドキックの書類仕事?やったこと…あれ…?」

 

よく考えれば川中島のときに散々書いたやつ。あの中に反省文やら色々とあったけども…まさかサイドキック用の始末書だとは。

 

「そうです、多分思ってるものです。軍神としては細かいもの全部かっ飛ばしたくなっちゃいまして」

 

「んなもん息子に押し付けるな。…で、受けたい学科は「どうせ雄英高校ならいいですよ」

 

「だって私が育てた人がそんな弱いなんてことないですよ?」

 

それになかったら日々のじゃれ合いで死んでます、と。

 

太鼓判を押されたような気がするのでそのままやりたいことを喋る。

 

「ヒーロー科に行きたい」

 

「いいでしょう!もちろん学校で勉強はするので私は入学試験に向けて鍛えますね!」

 

嫌です、なんて言えば全身複雑骨折確定。

 

 

そんなわけで、毘沙門天に稽古をつけてもらうことになったのだ。

 

 




個性の話、次っぽい。

インターンどうしよう?

  • ランサー&アサシン
  • ライダー&セイバー
  • アーチャー&キャスター
  • フォーリナー&フォーリナー
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