Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。 作:ぜひもないよね!
フォーリナーとはクトゥルフ神話TRPGが最も馴染み深い存在─とかなんとか聞いた。
朝からジャックが明らかに俺の会っていたジャックと違うことに衝撃を受けた俺は、沖田さんからの話題に対してもちょっと考えものだった。
「インターン先どうするんですか?」
「いやー…ちょっと今は悩んでるところかな。想像以上にもらっちゃったし」
体育祭の優勝というのは運がよかったとしか言いようがないけど、それでもかなりの紹介をもらっている。中にはエンデヴァーやヨロイムシャというヒーローからのもあるらしい。
(まあ雄英高校にわざわざ絡みに行かなくてもね…)
那須塩原市に近い場所からの依頼は来ていないので脳無とかステインと殺し合うなんてことはしなくていいのだろう。そもそもヒロアカよりFGО組のほうが厄ネタになってそうだし。
「私はいつもお世話になっている近藤さんのところに行きますけど…マスターも来ますか?」
「いや、ちょっと遠慮しとくよ。それに行くとしても俺なんかじゃ新選組と肩を並べられないし」
もともと剣の腕については大きく劣っているし、研鑽を積んでからじゃなきゃ到底サイドキックにはなれない。
そんな理由もあったけれど、一番の理由は他のサーヴァントと会ってみたいというだけだ。
「む…まあマスターが私のところに帰ってくるならいいです。後で斉藤さんにでも稽古をつけてもらっておいてください」
「それくらいならやってくれるだろうしねぇ…」
なんだかんだ斉藤さんも気軽に頼めるような存在ではないはずだけど、そこはまあ新選組に認められていると思っていいだろう。
(てかどうしようかなぁ…これは…?)
悩むところが多すぎる。サーヴァントだけだと決め手にはならないし、かといって適当に決めてサーヴァントがやらかしたとなると面倒がすぎる。
忘れがちだがサーヴァントとは世界を滅ぼすくらいなら平然とやれる集団というものだ。わえちゃんとか某ゲステラ野郎とかノアとか。
「とりあえず行きたいところ探してみるか…」
エリザベートのゲリラライブされてるところとか絶対に嫌だから調べるしかあるまい。
「…ふふ、ベアトリーチェっていいよね…ということで導入がてら来たよ…」
「…うわぁ怪しい…」
国語科の教師、ダンテ。ヒロアカ世界ではラノベを書いた最初の人であり、その筋からも人気が高い。当の本人は傍目から見ればミステリアス。実際は単なるインテリポンコツだけど。
結果として俺たちの入学早々に化けの皮が剥がれたり敬語を使われていない不憫な先生である。ちなみに教師陣にマスター呼びを広めたのはこいつなので許してない。
「酷くない?せっかくマスターが欲しがってそうな情報を仕入れて来たんだよ?」
「…それって俺が知っても大丈夫なやつなん?機密情報とかない?」
俺が知りたい情報って要は事件関連のものだし、ダンテが教えるのは果たして教師として大丈夫なのかどうか。
「大丈夫だよ…どうせなんか言いがかりつけられても出先のヒーローから事前に伝えといてって言えばいいし…」
「…とりあえず座って話さない?」
「ふふ…そうだね…」
相談室から出てくるオールマイトと緑谷に挨拶しながらいれ違いで入室する。
「それで本題に行こうか。キミが知りたいであろう情報について」
「一つは最もキミが過ごしている町、東京。最近若者が綺麗な死体として見つかり続けている」
「奇妙な状況であり政治の本丸であるにも関わらず、被害者が日に日に増えていることから本腰を入れて君の母親が調査をすることになった」
「一つは平安時代に栄えた町、京都。最近では月が赤く染まって逆さに見えるという夜が頻発している」
「局所的な異変として注目されていたが、赤くなると同時に蛇の噛んだ跡がついている変死体が見つかったため事件調査に乗り出した」
「ここから近い場所にあるヒーロー事務所は『ゴルゴーン』。キミへと依頼を出したのはメドゥーサだ」
「一つはかつて武田勝頼が敗れた地、長篠。他と違い明確にシリアルキラーが現れていることがわかっている地だ」
「殺人鬼の名乗る『アラヤ』は抑止力に類いするものだろうが、なぜの理由がわからないため対象の捕縛が望ましいとされる」
「ヒーロー事務所は『雑賀組』。キミへと依頼を出したのは当代の雑賀孫一とのことだ」
「一つは最も不明、兵庫。被害者が異様に多い地域だが、特徴的なのはその方法だ」
「曰く、笛の音と共に遊園地の中に閉じ込められる。助けを求めても恐ろしい触手と怪人に殺される」
「ヒーロー事務所は『ユニヴァース』。キミへと依頼を出したのは謎のヒロインを名乗る少女とのことだ」
「…あくまで選ぶのはキミ自身だ。後悔のない選択をすることを祈る」
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