Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。   作:ぜひもないよね!

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メフィストフェレスだからもう一人もキャスターだと思った。

そもそも落ちついて話せるだけ幸せだと思った。

 

 

 

「お疲れ様です、マスター!まさかこんな味方として登場できるなんて…このわたくし、衝撃でございます!」

 

メフィストフェレスに案内された場所は地下だった。本来なら謎の儀式を行うための空間だったのであろうそこは、今では車やドローンなどのおもちゃが大量に置かれている。

 

(なるほど、電力系統は問題がないってことか…?)

 

深くはわからないが、ここに連れてきたということは少なくとも一息はつける程度には安全な場所であるのだろう。

 

「遅かったな、マスター。僕の近くからあんまり離れないでくれ」

 

「ラヴィが無事ならいいが…前半はともかく、離れないと安全が確保しにくいからそこは御愛嬌ってことにしてくれ」

 

白と黒のチェックで散りばめられた床に置かれたふかふかの椅子に座るラヴィ。不安だからなのか手元のペンライトのようなものをくるくると回している。

 

「…なら無事でいてくれ」

 

「はいはい、ワガママなお姫さまなことで」

 

ムッとした表情になっているラヴィをさておき、俺はメッフィーに向き直る。

 

「んで、前提としてお前は味方だな?」

 

「ええ!わたくしたちはこの世界…もっと詳しくいうならば『不愉快で奇妙な遊園地(ファニー・ファニー・ランド)』から脱出したいのです」

 

トントンと壁の黒板に書かれた文字を指さしており、名前としてはピッタリな場所だろう。隣にある地図には脱出できそうなポイントが拡大地図で貼られてあり、非常に変な場所であることがよくわかる。

 

「なのでここから脱出するまでは後ろから爆発させるなんてこともしないのでご安心ください!」

 

もちろん今生きている子供の安全も、と付け加えられた。

 

(…こいつが人を弄ばない…?妙だな…?)

 

「もちろん個人の趣味としてはやりたいですが、今は非常事態でボスからもやらないように言われていますからね!!」

 

「そのボスってやつにも会わなきゃいけなさそうだな…」

 

そんな面倒な条件を出されていても面白いとメッフィーを楽しませられる愉快犯は早々いない。どれだけ面白いのか…はたまたどれだけ狂ってるのか。

 

「ボス本人も会いたがっていますし驚きの再会でもしちゃいます?ええ、別にヴィランとして扱わないなら構いませんとの伝言もありますよ!」

 

「…ま、それならいいか」

 

ぶっちゃけメッフィーと絡んだ時点でヴィラン扱いをしなきゃいけないので本当は会っちゃいけなさそうだけど、固有結界の中なら問題はなさそうだしいいだろう。

 

にしたってえげつないくらい警戒心の高い人だな。味方だから頼もしいことこの上ないが、この後に絡むのは勘弁したい。

 

「つーかそのボスには再会にならねえだろうが。あっちからしてみりゃ俺は初対面だぞ」

 

「おやおや、マスターは体育祭で顔が売れているので問題はないんです!というよりわたくしも一度爆弾でご挨拶させていただきましたよ?」

 

「乱暴が過ぎんだろ…」

 

なるほど、あんときのボマーはこいつか。余計に弾正の警戒するハメになった原因だが、考えてみると思ってるより爆弾を選ぶ奴は少ない。

 

(そこで自爆するわけでもないしなぁ…)

 

「あ、それとマスターが見つけた暗号機!我らがボスの解読した結果がそこいらに転がってますよ!!」

 

「んな大切そうなもんを転がすんじゃねえよ…」

 

「いやでもわたくし、これでもどこにあるかを教えるだけ信用しているんですよ?もしかすると子どもの中に海魔が潜んでいるかもしれないので…」

 

これでも情報を渡す相手は選んでいますよ?

 

よくよく見ると時計の形をしたクリップで止められた資料。万が一のためなら爆発させるつもりだろう。

 

(逆に言えばこの情報についてはそれなりに信用ができる理由を知っているのか…)

 

つくづくこの領域がどんなものかがわからなくなる。メッフィーと出会えなきゃ本当に危なかった─ということも。

 

「ならありがたく情報を使わせてもらおうかねぇ…」

 

「いいや─噂をすれば影とのことで、ボスがやってきましたよ!我らがボスがね!」

 

横の壁がせり上がり、隠し扉が出てくる。ガコンと回る音と同時に小柄なピエロが飛び出てきた。

 

「メッフィー、『DICE』のメンバー試験でもやるの!?ねぇねぇ、もしかしてポテチとかコーラ持ってる?」

 

そんなものを僕が持ってるわけないじゃないか!」

 

悲鳴を出すかのように叫ぶラヴィを落ち着かせ、目の前の小柄なピエロに無理矢理作ったポテチとコーラを渡す。

 

「え?マジで持ってたのー?ここの遊園地にはなかったし久しぶりに期待できる?」

 

「期待できるも何もヒーローだが?マスターだよ、よろしく頼む」

 

器用に仮面を変えて表情を変えるピエロに対して手を差し出す。まさか握手することを嫌がるとは思わないし。

 

「確かになんも話し通じなさそう…うん、キミがメッフィーの言ってたマスターってやつだね!俺はどんな名前で名乗ればいい?ブリテンダー?フォーリナー?アルターエゴ?」

 

「…さっさと名乗りをあげてくれ、DICEのリーダー」

 

純粋にこの状況を愉しんでいるのか、それともリーダーとしてそう振る舞っているのか。

 

どちらなのかわからないピエロはクックッと悪役らしい笑みを出しながら─高らかに宣言する。

 

「じゃあそれっぽく名乗る…なんて、つまらないからやめるね。

 

 

オウマディアブロス─じゃなくてディアブロ。

 

 

本名は別にあるけど、DICEのリーダーならディアブロって呼んでね。もちろん、中の神様からも了承済みだよ!」

 

悪魔そのものを指す言葉を高らかに言い放ち。

 

彼は─ディアブロは、こちらの手を強く握った。

インターンどうしよう?

  • ランサー&アサシン
  • ライダー&セイバー
  • アーチャー&キャスター
  • フォーリナー&フォーリナー
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