Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。   作:ぜひもないよね!

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プロポーション。

1割合。比例。
2(からだの)均整。調和。つり合い。
3チェスにおいて兵士が他の駒へと昇格すること。


裏ルート・DICEの導きありて

 

「えー?なんでDICEの出番がまだあるの?」

 

ピチャピチャと靴にまだへばりついた水が奏でる不協和音を聞きながら、アテシは隠し扉の先へと入っていった。

 

 

小さなアジト。コーラやポテチが混じった机。

そこに小さく身を寄せ集まっているのはDICEのグループだった。

 

 

「いやはや、なにを言っているんですかボス!ボスの娘とハネムーン行くんで許してください!」

 

「メッフィー。会議の最初だからって言っていいことと悪いことの区別位はつけろ?命ごいにしては最悪過ぎるぜ?」

 

言葉はふざけているけど、アテシの所属しているDICEはれっきとしたヴィランだ。ヴィラン─あくまで、『比較的ヴィランに近い』という意味合いで。

 

万が一になっても誰も正体を掴まれることはない。一線を越えない薄氷の上に成り立つグループ…なーんて聞いてたけどアテシにも入る資格があったとは思わないんだよね。

 

「んで、仕事についてだ。つってもヒーローを助けるとかいうつまらないモンだけどな」

 

「あら、ボスがそんなことするなんて明日は刀の雨でも降るんですかねえ?」

 

「大雨だろ、どう考えても。俺だってオマエラが執着していることがわかんなかったらやる気にはならなかったんだよ」

 

ボスはこちらの椅子まで見てきて問題ないかどうかだけを心配してくる。モチロン答えは決まってるんだけどねー。

 

「え、ボスがそう思うなら仕方なくアテシもつきあってあげますか〜!」

 

「おっ、じゃあ全員大丈夫ってことか。ならこの仕事のギャンブルを説明するぜ」

 

認識の問題なのか、一瞬で机の上に資料が散らばるのと同時にお菓子やゴミは丁寧にゴミ箱へと入っている。相変わらずトリックや小技を使うのが連中だ。

 

「それでテメエらのマスターを助けるためにスポットは絞った。んで、別にヴィラン側についたサーヴァントも子どもに手を出してなきゃお咎めなしってことで」

 

「…おやおや?天下に轟くDICEのボスがそんな優しくていいんですかぁ?」

 

「オマエラと違って俺はマスターのこと知らねえんだよ。一回辻斬りに殺されかけた時点で調べるのはやめたが」

 

マジであのアサシンなんなんだよ、と毒づいているボス。

アテシ的には逃げ切れているだけでバケモノだと思うし。

 

(つってもアテシは知られてないし問題ないよね…♪)

 

別に普段の見た目はマスターに似ている女子高生だし、バラされてもなんとかなるなる。

 

「んで、一応フルで確認した感じだと騒ぎを起こしているやつは誰なのかわかった」

 

「ふーん…ランサーかアサシンか面倒そうなやつらばっかですねえ!なんでフォーリナーもいるのかは一旦置いておきまして…これ、どれもヤバくないですか?」

 

「そりゃ考えてみろよ。そこのサーヴァントだって単騎でオールマイトは殺せるんだぜ?」

 

ほら、と指をさされた。アテシの隣にあるハサミにとんでもなく注目されたが、アテシの個性の本領はアテシ自身だ。

 

「まー別に秩序っしょ?多分殺せるって!」

 

「相変わらずのぶっ壊れっぷりは安心するぜ。つくづくヴィラン側に取られなくてよかった…」

 

「アテシはマスターのこと守れればどっちでもいいからね。別にヒーローになっても構わなかったんだけど…ここが一番自由そうだしね?」

 

サーヴァントとして暴れてもいい、ではなくマスターのために動く。他の組織ではやらせてくれないのだ。

 

(まー制約は多くても自由だし守ってくれそうだし?アテシのことちゃんと尊重するだけヴィラン連合ってとこよりマシだね)

 

この前勧誘に来ていた手だらけのやつキモいし、その後アタシのこと殺そうとしてきているし。他の子ならまだしもサーヴァントでもないなら付き合う必要もない。

 

「まーそりゃそうだろ。本来の俺は神様としての怖い怖い殺人鬼だぜ?」

 

「愉悦に縛られておいてなんて冗談を言うんでしょうか?というよりとっとと担当を決めちゃいましょう!」

 

資料にあるのは那須塩原市に兵庫…うーん…どこもマスターがいなさそうだなぁ…

 

「あ、東京あるじゃん。ランサーとアサシン…うん、アタシの知ってるグランドがいそうだねぇ」

 

あぁ、そっかと納得した声が空々しく空中に舞う。ボスなのかメッフィーなのかわかんない。

 

(つってもアタシのことよりもジャックとかあの辺りが強いって言われてるからなぁ…)

 

そりゃアテシはサーヴァントの中じゃよくも悪くも有名だ。なんせ─たった九人の枠へと入っているのだから。

 

「いやーグランドだったとはな。生憎俺はカルデアに呼ばれることはなかったから普通に知らなかったわ」

 

「えぇ…ボスもしかして知らないで勧誘したんですか?流石にボスのほうがやばいんじゃないです?」

 

「別にアテシも怪しかったら殺すつもりだったから別にいいよん。なんでこんなとこ呼んだのかわかんなかったし?」

 

このボス─一応ディアブロは殺人現場で佇むアテシのことを勧誘してきたのだ。

 

(ったく、子供を守ったからってお咎めなしにしたボスも大概ですなぁ…)

 

どうにもこのボスは子供へ並々ならぬ執着を抱いているようなのだ。まったく、アテシに懐いている子供じゃなくても助けるけどさ。

 

「ま、当然期待してるよ─アイリーン。いや、グランドバーサーカー?」

 

「いいでしょ、アテシはやりたいようにやるだけなんだから」

 

手に取った資料を読み込むためにしっかり持ち、隠し扉を開ける。

 

「…さぁて、いつ会えるのかねぇ」

 

会ったとしたら、アテシのことを抱きしめてくれるのだろうか。

 

別にどんな状況でもいいけど─せっかくなら、ロマンティックがいい。

 

 

同じ空のもとで、またあなたと会えるのなら。

 

インターンどうしよう?

  • ランサー&アサシン
  • ライダー&セイバー
  • アーチャー&キャスター
  • フォーリナー&フォーリナー
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