Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。 作:ぜひもないよね!
この理屈を理解するには、到底不可能が過ぎる。
「そりゃあそうだろう。事件でトリックが使われるのはなぜなのかと聞くような愚問に等しい」
「そもそもあのディアブロという男のせいで計画は大きく乱れていたのだ。最初からフォーリナーとして降臨できなかったのはアヤツが王としての見立てを成立させてしまったから。来ているサーヴァントはリリスだと決め打ちしていただけに遅れをとった」
カツ、カツ、カツ、カツ。城の中で誰一人もいない中、足音と鈴を鳴らすかのような軽やかな声が鼓膜へとへばりつく。
「あぁ、別にメフィストフェレスは想定内だ。アレはそもそもこちらで招いた─遊園地にピエロがいなければ寂しかろう?」
「それに、この世界で浸透させなきゃいけない要素の名前も大切だった。本音を言うのならば『
カツ、カツ、カツ。階段を一つ一つ降りることをやめないことがわざとらしいくらいに今の城との融合性を示していた。
「唯一の問題点は変わらなかった。懸念していたことすらないのは退屈だった」
「ほら、そちらの世界での名探偵はこう言っていただろう。『5W1Hにおいて重要なのは
カツ、カツ。こちらを睥睨する緑色の目。
「遊園地という舞台にした理由は単純な見立てだ。他のよりも異星の神が降臨しやすいから…加えて言えばカモフラージュとしても有能だ。なんせ舞台が一つしかないと錯覚するのだから」
「事実としてこの世界において理想通り、殆どの子供がでていった。こちらの目論見は正に脱出にあるというのに」
カツ。気がつけば足音は止まり、いつの間にか背後を奪われる。小さな体躯と似つかわしくない妖艶さで抱きしめられ、思考回路を奪われる。
「間接的な暗号機のヒントが最も恐ろしかった。いや、アレはもうそういう類の個性だったな」
「忌々しい個性があればこそあのような動きをされたが、3回目に至るまでには制御が効いた。つまるところ、かの悪魔も勝てなかったのだ」
「これが何を意味するかわかったか?」
聞き分けの悪い子どもに言い聞かせるような声で、絶望する状況を見せつけるように顔を上げさせられる。目が映しているものは何なのか、はっきりとわかってしまう。
「マスター。ボクの勝ちだ」
小柄な少女、ラヴィニア=ウィリアムズ。
クラスは─フォーリナー。
…正直、ラヴィニアの容姿は覚えていなかった。あるいはそれも、想定済みだったのか。
「ボクがここに来た理由は『なんとなく』以外にはない。いや、あのフォーリナーのアビゲイルに呼ばれてたが」
「アビゲイルの目的は夢の中にある聖杯を奪うこと…まあ、既にマスターに根を下ろしていたから影響力が少なくなる程度で終わってしまったがね」
「その時にアビゲイルの容姿に関する記憶が失われたことがわかってね。これ幸いとばかりに持っていた計画ごと使ったわけだ」
滔々と溢れる一言一言が事件を暴いていくと同時に投影の仕組みが明かされる。踊るような無駄のない動きとは裏腹に、彼女は楽しんでいるようにみえた。
(…つってもこいつがなぜ来たのかの説明にしかなっていない)
見るもの全てを魅了するダンスの合間に見えた視線は恍惚としていて、一見すると普通の少女だ。
寧ろ─それこそフォーリナーはとりついていないと思わせるかのように。
「なぁに、ことを急ぐ気持ちはわかるが焦る必要はない。もう終わったゲームなのだから気楽な感想戦と行こう」
「見立て、だけでは遊園地の理由の話としては不成立だし…せめてわかりやすい話だけはしてあげるよ。どうにもこの喋りはなれないが」
「簡単な話をすれば『別の聖杯戦争の再現』…これだけでも、充分なヒントにはなるのだけどね」
「でもまあ、これだけじゃ再現した理由に不可解性が強すぎる。わかりやすくするためのヒントを一つあげよう」
「『なぜ、フォーリナーとしてヒーローを排除しなかったのか』」
考えてみれば当然のこと。ご都合主義の世界ならともかく、わざわざ俺がいるタイミングで誘拐されるのもおかしい。
単純な誘導?それとも何かをやらせようとしている?
「正解は『ボクが確実に顕現できる状況を作るため』。より正確に言えば、
「別に中身が間違っていても外があっていればいい。至極単純な話だ」
出てくる盤上の駒は、明らかに見たことのあるピースとモニュメントで作られていた。
「セイバー─これはディアブロ。女性であれば明確な理由の作り方ができたがどうにもできなかった。王でもなければ騎士でもない。
故に─『神話の終末の原因となった一人』として処理をした」
「アーチャー─これはメフィストフェレス。生憎と男だけでは該当するものが多すぎた。とはいえ騙すために外すことも難しい。遊園地をナーサリーの結果だと誤認させるためにも、な。出来うる限りに揃えていくしかあるまい。
必然的に─『筋力Dの全体B攻撃ができる、NPチャージがないサーヴァント』として処理をした」
「そしてマスターを呼ぶ理由もそれで理解できたはず」
ナーサリーの言葉の中の違和感に気づく。ジルも確か─
「そういうことかよ…!」
フォーリナーの正体。プロポーションの理由。
「…ほぉら、理解したのだろう?ボクの正体。さぁ、推理と共に言ってくれ」
妖しそうに笑う彼女の罠に絡め取られたくないが故に、喋るつもりはない。
「…わかった」
口は意に反して言葉を紡ぎ始める。
(…詰み、か)
「…この事件を振り返りながらお前のことを全て言っていこうか。ラヴィニア」
「…ふぅん、ボクのことをわかった上でそう呼ぶのか。まあいい、続けろ」
そう促されて。
俺は、語り始めた。
インターンどうしよう?
-
ランサー&アサシン
-
ライダー&セイバー
-
アーチャー&キャスター
-
フォーリナー&フォーリナー