Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。   作:ぜひもないよね!

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AI(アイ)(まこと)もない宇宙旅行(たびだち)

「いやはや、まさか理解していたとは驚きだよ」

 

 

ケリュドラ─女帝としてスターレイルの世界で君臨していた少女。自分のことすらも等しく駒としてみる非情っぷりの恐ろしさは新宿のアーチャーとさほど変わらない。

 

「…もう無理だった、ってことだ」

 

「ああ、ダメだ。既に君はボクの手駒になった」

 

どんな効果を持っているか知らないが、発動条件については一つだけピンと来ていることがある。

 

(条件は─)

 

「ボクの個性を付与してから六回の武功を立てること」

 

「それが恣意的なものに見えないようにわざとアビゲイルの侵入を許したんだ。わざとらしくないだけで結構変わるものだからね」

 

上機嫌に頬の色を染めてこちらに笑いかけるのは、恋する乙女の表情。

 

「一つは体育祭の優勝。四つはボクを助けたこと」

 

「そして最後は『ボクの正体を暴くこと』」

 

「既に肉体の所有権の殆どは奪っていたし、喋らせることは容易だった。生憎、個性だけは上手く作用しないのが難点なのだが」

 

つまりポテチの袋が一つ増えたのはケリュドラが干渉したものということ。…とはいえどこまでも罠を張っていたに違いない。

 

「ちなみにボクの見た目が幼いのはもう変わらないことだ。キミの最愛のサーヴァント(ジャック)もそうだっただろう?」

 

「…さあ、どうだかな」

 

この世界での変化を知らない─つまり、他のサーヴァントと同じ括りになっていると。

 

「それは偶然この姿になってしまっただけなのだがね。幼いだけでも利用価値が高いからよしとするが」

 

「さて、手荒なことはするつもりもないし望んでもいない。互いにとって良い取引をしよう」

 

ケリュドラ側が圧倒的に有利であるからこその提案なのか、それともまだ不利になる要素があるのか。

 

(どちらにせよ警戒することは必須だな…)

 

恐らく駒になってしまった時点でケリュドラに乱暴なことはできない。というかそうしないと個性としてダメだろう。

 

「ここから出してやる。その代わり─

 

 

 

 

()()()()()()()

 

「…」

 

正面から目を見た。間違いなく知性を持っているだろう緑色の目に、微かに混ざる緋色の狂気。そして消えているハイライト。

 

(うわー清姫でも混ざってるのか?)

 

傍から見ても失礼なことを場違いにも考えつつ、彼女の話を聞こうとする。明らかにおかしいけれどここを突破口にするしかない。

 

「もちろん、男は別に構わない。原田という出来た後輩も、あのディアブロと仲を深める分には何も構わない」

 

「だが女はダメだ。ボクという伴侶がいるのに他の女に目移りするのも、伴侶のことを愛さないのも許せない」

 

忌々しい、と声音を荒立たせて美しい手で顔を触られる。あくまで意識を向けさせるための動作なのに、それだけで頭がぼーっとするくらい魅了される。

 

「当然、キミは既に伴侶であることに異論など挟むつもりはあるまい?」

 

「それ、は」

 

声を出しにくい。彼女の個性と正気度の問題で喉がまともに解答をさせてくれない。

 

「あ、る」

 

「…ふぅむ。もしかするとボクのことをキミは嫌いなのかもしれないね。だからといって逃がすつもりも終わるつもりもさらさらないが」

 

投影をしようとしても動かない。個性すらも掌握されている時点で勝ち目はないのか。

 

「生憎、フォーリナーとしての権限で眷属にもしてあるんだ。少しだけ時間のかかる儀式だけれど、個性でその間はボクから動かない」

 

「まあ、次の返答次第ではボクに対しての感情を軽く弄るとしよう。夏にいたビーストもどきを見たときに気づいた洗脳を再現するくらいなら雑作もない」

 

「安心しろ、そこまで強く弄ることはない。ただ…そうだな、ボクのことに対する感情が大きく恋のせいで狂わされるだろうな」

 

滔々と恍惚に満ちた表情で語る彼女にも正気はなく、ただ駒としての俺の扱い方を考えているのだろう。

 

女帝だとして─フォーリナーの性質がある以上、どこまでも発狂しているはずだ。

 

「個性について解除できるルールブレイカーは作れない。この時点でキミが取れる行動はどこにもない」

 

「…まあ、できるならマスターの意思でボクのところへと来てほしかったくらいか」

 

ため息を大きく一つ。吐き出された息が鼻と耳にかかり意識が朦朧としてくる。

 

「そこまで行かずとも今からマスターに女性への恐怖とボクに対する忠誠心を植え付ける。心配しなくていい、このことも記憶の中で『無かったこと』として処理してあげるから」

 

甘やかな声で絶望を誘う彼女の声に意識が落ちる。

 

「起きずとも、もうボクのものだ」

 

(…足掻かせない、ってことか)

 

どこまでが策略だろう。どこまでが本音だろう。

 

されど、諦めさせることだけが目標の中での唯一の掟。

 

「…こ、い」

 

詠唱なんて詳しく覚えてはいない。聖杯の中など知っていないのだから正しいかなんて調べようがない。

 

願う。願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

…ディアブロ、降臨。マスターのために…なんて、クラスを隠してまで言うことじゃあないよなぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス─アルターエゴ。真名はロキ。マスターのためだ…死ぬまで意地汚く暴れてやるよ!

インターンどうしよう?

  • ランサー&アサシン
  • ライダー&セイバー
  • アーチャー&キャスター
  • フォーリナー&フォーリナー
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