Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。   作:ぜひもないよね!

4 / 45
受かったから沖田さんも喜ぶと思った。

 

ということで試験終了後から3週間。一つのメールが届いたので母さんと一緒に見ることにする。

 

 

 

なお当の本人は隣でめそめそしているのだが。

 

「うぅ…なんでこういうときくらいにも会ってくれないんですか…?病めるときも健やかなるときも一緒にいてくれないんですか…?」

 

「母さん、確実に殺し合いしかしないからやめときな」

 

父さん…かはさておき。

 

一応俺の保護者にあたるもう一人、晴信さんは来なかった。いやまあ川中島で母さんとのつきあい方は遠目なほうがいいと判断したんだと思う。

 

(遠目にいられない人をなんだと思ってるんだか…)

 

年に一回くらいはあっているということだけど、流石に毎年山を抉る惨状にはならない。よく母さんがお気に入りの酒を蔵に入れる感じの上機嫌さで持ち帰ってくることはあるけど。

 

「えー、でもまあお母さんとして素面(しらふ)でいられるのも少しくらいだったのでちょうどいいです」

 

「ならもう押しちゃおっか」

 

ボタンを押して合格通知を確認しようとすると、何故かめちゃくちゃ近い距離でカメラが回っていた。

 

『…失礼しました。どうしても(わたくし)、急接近したがる節がありまして』

 

体の制御がききませんね、と。

 

明らかに学生生活と混ぜるな危険のプリテンダー、カリオストロ伯爵だった。

 

「なんですかこのキラキラ男。XXさんでも呼んだほうがいいんですかね?」

 

「ストップ母さん、これ映像。そもそも母校の先生なんだからイライラしない」

 

「でも怪しいですって!」

 

思いっきりムカついてるのか殴りかかろうとする母さんを止める。まだ合格とか不合格とか言われてないから。

 

『すみませんね、少々悪ふざけが過ぎてしまったようです。…ではこれより受験番号0812、藤丸立香さんの合否を発表致します』

 

マジメみたいな面をして話されるのもちょっとムカつくけど、仮にも相手が教師なので黙っておく。

 

『お見事!合格で「ニャーーー!!」』

 

 

バキャ。

 

 

 

もう聞きたいことは聞いたから用はないと言わんばかりの笑みで渾身の右ストレート。美しすぎる残心と粉々に粉砕された通知メール。

 

「ふぅ…すっとしましたね!」

 

拳についたホログラムの破片を振り払って一仕事終えたかのようにこちらを見る母さん。

 

「あなたもやってほしそうだったからやってやりました!あんなエセ伯爵、何か仕込んであるに違いありません!」

 

「違う、話を最後まで聞かせてほしかった」

 

母さんの暴虐っぷりは今さらだけど、この後の手続きがどうなるかわからないのだ。

 

(とりあえず直せるかどうかだけ確認して…ん?)

 

ピコンピコンと壊れた機械から音が鳴っている。基盤まで全部壊されたわけじゃないのだろうか。

 

拾って確認してみると黒い長方形のようなもの。中身にはご丁寧にも盗聴用の一式が入ってある。

 

「こんなもん仕込む必要あるのかなぁ…?」

 

もしかしたら今の判断が正しかったかもしれないという可能性に悲しみつつ、少しだけ考え込もうとした─

 

「それも壊しますか?」

 

─直後にやおら拳を振り下ろそうとする親を止める。なぜこんなにもバーサーカーと変わんないくらい暴走するんでしょうかね。

 

母さん一応ルーラーでしょうが。

 

「とりあえずあの人が雄英高校にいるか確認してもらってもいい?ちょっとにも行ってくる」

 

「いいですよ。これでも私、怒ってますから」

 

普段通りにっこりと笑う母さんから逃げるように沖田さんの家に向かう。

 

…そもそも受かってるのかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

「…とか思ってませんかマスター!私だってやるときはやれるのでしっかり受かりましたよ!」

 

「おぉ、やったじゃん。これで二人合わせてヒーロー科か」

 

とりあえず受かっていることに安堵しつつ、黒い箱を見せる。これでもし沖田さんのところに入っていてもいなくても絶望的だけど。

 

(壊したことが正しかったら受かってないことになるしな…嫌だぁ…)

 

盗聴器を入れてるのが正しいならそれはそれで問題ではあるけど。

 

「あー!マスターさては壊しましたね!今ならマスターの個性の暴走ってことで誤魔化せますから早くいってきてください!」

 

「なるほどその手があったか…いやこれ盗聴器じゃなね?」

 

はっ!と気づいた顔で血を吐く沖田さん。マーライオンするタイミングは今じゃないですよ。

 

「…もしかして二人とも不合格だったのでしょうか?」

 

「さぁ。沖田さんの映像って最後になんて言ってたの…?」

 

二人で首を傾げながら吐いた血を片付ける。よかった、ただのぐだぐだの血だ(???)

 

「いえ、最後はAOMORIとやらの広告が出て終わりましたよ。雄英高校の入学式は明日のなんか変な路地裏でやるらしいです」

 

 

「…沖田さん」

 

「はい、なんですか!」

 

純粋にこちらを見つめてくる沖田さんに対して言うことは一つだった。

 

「沖田さんのこれ含めて全部微塵切りにしといて」

 

 

 

 

 

 

 

…後日、ちゃんとした合格通知がオールマイトの映像で俺にも沖田さんにも届いた。

 

母さんの認識が正しかったのと同時に、カリオストロ伯爵は絶対に敵だという確信を持ったので有意義な詐欺だと思いました、まる。

 




「あー!大変じゃ!4話書いてるくせに儂の出番が一切ない!しかも筆者のアホがガッツ発動させて耐えておる!」

「姉上、どうやら一度も姉上が絡まないことよりもお気に入り解除されたことが大事なようです!」

「よしカッツ、儂と一緒にあのアホぶっ殺しにいくぞ!出番すらないで何がぐだぐだ組じゃ!」

「そうですね姉上!では宝具を…」

やめろバカども(遺言)

インターンどうしよう?

  • ランサー&アサシン
  • ライダー&セイバー
  • アーチャー&キャスター
  • フォーリナー&フォーリナー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。