Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。   作:ぜひもないよね!

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万能の天才はズルいと思った。

「…ったく休めないのかよ…」

 

 

校長の言葉と共に転移させられて次に来たフィールドは森林。初手から焼け焦げた匂いがしていることを考えると既に何かしらの仕込みはされていると見ていいだろう。

 

(ん〜どの先生が相手なのかそもそもサーヴァントなのかどうかすらわかんねぇんだよなぁ…)

 

唐突に地面から飛んできた機械の歯車や塵になった魔導書の欠片によってだいたいキャスターなのは確定した。森林選んだのに地雷なんて仕掛けられるとは思わねえよ。

 

「ほら、キミはどう対応するのかな?」

 

拡声器で聞こえた声と人工の鳥。…なるほど、確かにあの人ならいてもおかしくないか。

 

空に飛ぶ木で作られた鳥をできる限りランダムに狙い撃つ。当てる技術はもうバレているので索敵をごまかす方向だ。

 

比較的パターンが固定化される森林の中での攻防戦─ましてや万能の天才ならばこの程度すぐに対応してくる。

 

(ステージの内容上工作するのが不利なだけありがたいのかねぇ…いや、そもそもきついか)

 

考えながらも相手の計算され尽くした完璧な爆撃から身を潜める。俺が隠れているところだけを狙ったもの─ではないのは、逃げ場を減らすためか。

 

「私もヴィランとしてキミと対峙するとは思ってなくてね。愛弟子とまでは行かないけれど、マスターの前に立ちはだかろう!」

 

綺麗な声。完璧過ぎて恐ろしさすら感じる美貌。吐息のかかり方すら計算された立ち姿は男子ならば興奮しないものはいないだろう。

 

(つーかもう場所がバレてんのか…!)

 

咄嗟に銃を投影…は、してはいけない気がした。直感で作ったのはピンを抜いた麻酔玉。地面に叩きつけるだけで昏倒するような強力なものだが、その程度で屈するなら教師役として立ち塞がらないだろう。

 

「なんで近接戦までキャスターができちゃうんだよぉ!」

 

嘆いたところで相手は待ってくれない。明らかに警戒するべき接近戦での杖を鎌で引っかけて頭上を飛び越して位置をスイッチ。

 

レオナルドダヴィンチ─ダヴィンチちゃんの脅威であるのは万能性籠手だ。ぶっちゃけ、投影できない籠手の時点で恐怖でしかない。

 

「ふふん、マテリアル上の強さが存分に発揮される恐怖を味わうといい!」

 

言葉通りのバカみたいな強さを誇るダヴィンチちゃん。そういえばこの人は万能の天才とかいう『あらゆることに適性を持つ人』である。

 

「なんなんだよそのチートみたいな才能!」

 

埒が明かないのでハルバートを当てるが当然無傷。そして籠手で跳ね返される寸前でハルバートが壊れる。投影を解除できないから壊れやすいように投影するしかない。

 

(となると時間切れが一番現実的な勝利条件なんだよなぁ…)

 

こちらに向かってきたダヴィンチちゃんが何か手を打ってないわけがない。最初の方に火炎放射器で森を焼いた以上、何かしら用意しているのが妥当だ。

 

「あーやっぱりかぁ…」

 

交戦してる俺が見つけたのはロボインフェルノ。槍を持ってたりパンプキンの騎士がいるのはまあ、FGОキャラってところか。

 

「…あんまWAVE戦は得意じゃないんだけど」

 

愚痴を言おうと手に持つ武器を変えてのスタイルで突っ込むしかないのは変わらない。ダヴィンチちゃんから見られない位置になるのはここしかないのだ。

 

(どこを目的にしてんだか)

 

そんなことを思いながら彼女に背を向けて敵の群れへと紛れ込む。優秀なAIが入ってるのか入ってないのかしらないけど、ここなら見られたとしても間違われない。

 

「隠して殴るくらいはやれなきゃいけんのかい…」

 

母さんのような美しい技術などないが、敵を倒すくらいなら猿でもできる。そもそも壊すだけなので他の要素なんざ必要ない。

 

(…あぁ、なんかやばそうなの来てる)

 

「おっ!?避けてくれるのかい?」

 

ストームボーダーを回転斬りでいなすと同時に進行方向を同じ場所にして移動。なぎ払った後だから敵を倒さなくていい。

 

ただし、この程度ならダヴィンチちゃんが見抜いてないはずがない。当然のように全てが爆発して視界を赤一色に染める。

 

(っとに趣味わりぃ…)

 

咄嗟に沖田さんジェットパックで空を舞い、そのまま上からゲートを狙う。もちろん自爆はあるだろうが地面に当たらなければどうということもない。

 

「…!?」

 

後ろから飛んでくるキャスター特有の魔弾をぶつけられて墜落。思考の切り替えができないままに地面に頭をぶつけ、意識を失った。

 

 

 

 

…どうやら。

 

ロボインフェルノの奥に種火集団がおり、そいつらに撃ち落とされたと。

 

「いくらなんでも理不尽過ぎません?」

 

強力な範囲攻撃をカウンターされるのに撃たなきゃ意識外の攻撃が飛んでくる。そもそも

 

「知らなかったのかい。ヴィランっていうのはいかに自分のペースでヒーローをかき乱すことを考えるのさ」

 

ゆるやかなウェーブのかかった髪をかきあげながら、彼女は余裕そうに話す。

 

「あ、あと何連戦すればいいんですか?」

 

「そうだね、次の教師に勝てたら教えてあげよう!」

 

師弟だからと優しいことをしない辺りちゃんとダヴィンチちゃんの性格が変わっていないというべきか。

 

(つーか英霊剣豪七番勝負とかやめてくれよ…)

 

そんな祈りも虚しく、またどこかへと飛ばされた。

 

 

 

 

…せめてまともなのと戦いたいなぁ。

インターンどうしよう?

  • ランサー&アサシン
  • ライダー&セイバー
  • アーチャー&キャスター
  • フォーリナー&フォーリナー
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