Fateの現パロだと思ったら全然ヒロアカだった。 作:ぜひもないよね!
鬼武蔵との戦闘で最も危険なのは持久すればするほど火力があがるということだ。
「オラオラ!どうしてその程度で信長様の前に立てるんだよぉ!こんなんじゃオールマイトとの前哨戦にもなんねぇじゃねぇか!」
「知るかアホ…!」
最も個性として当たってほしくない予想だが、火力そのものが明らかに一撃を追うごとに増している。
弾かれないようにいなすことも10発が限界。それ以降は当たらないギリギリで避け続けていた。
(掠りでもすればアウトなのきつくない…?)
避けることもだが、それ以外にも恐ろしいことしかない。ただでさえやりにくい現状、時間稼ぎの手を一度でも使えば間違いなく看破してくるバケモノを相手にどう戦えばいいのだろうか。
「そこぉ!」
咄嗟に眼の前から振り上げられた槍に乗るようにして鬼武蔵の後ろへと回って母さん直伝の掌底。防御力が下がっていても溜める余裕がないからか、相手を驚かせる程度に留まった。
「え、お主もしかして人外?脳無の人工知能バージョンじゃない?」
「んなこたぁねぇよ…!」
逃げ回っている最中、こちらを見ている緑谷たちが視界の端に映る。ということは確実に水難ゾーンは自由に使っていいってことだ。
「来いやそこのバーサーカー!」
と言いつつ擬似的なアイアンメイデンで閉じ込める。即破砕音がしているのを見るに時間稼ぎにしかならない。
「へっ、フィールド変更してるときも殺し合いは続いてるってこと忘れんじゃねぇよ!」
突撃してくるバーサーカーとしての恐ろしい火力を避け、水の上から船の上へと弧を描くようにして駆ける。
(投影、開始…!)
過冷却水を無理矢理に投影して即興で氷の足場を作る。こっちは相手が利用した瞬間に氷が落ちるからまだ問題はない。
最悪な手は地面から自分のところまで一息でぶっ飛んでくることだが、それはないはずだと祈るしかない。
「ギャハハハ!しっかり浜で迎え撃ってやるよ!」
ひとまずは離れることに成功。両手で投影を行って下準備を済ませておく。
(下が円になっているように凍らせておいて…よし、これならなんとかなるか…?)
欲を言えばもっと準備したかったが流石に厳しいので水の中を確認する。予想通り峰田のモギモギするやつも残っていた。
(これと今入れたガラスの刃も合わせて充分だな)
そもそも剣の形に整形することが意味ないのだと思うけれど…まあ、そこは様式美というものだ。
壊れた船を起点にさっきのところに戻ろうとすると、そこにいたはずの鬼武蔵がいない。
「どこ行きやがっ…上か!」
「気づいても遅いぜ、王手だ!」
上から足場ごと壊すようにした一撃は、本当なら必勝なのだろう。躱した結果は俺が敵を見失うというとんでもない不利をもらうことになるが、そんなことは些事だった。
「残念…詰みだ」
小さい範囲になるようにわざわざ氷で下を囲み、モギモギと刃が混ざる水槽を作った。
中の水面を鬼殺しハンマーで中心を叩けば氷の壁が壊れ始める。後は中心の渦に巻き込まれて勝手に捕縛と殺傷までしてくれるのでやることはない。
(つーか本当に危ねえ…一つでもミスったら死ぬところだった…)
もし鬼武蔵が即座にアイアンメイデンを壊してしまったら。
もし俺の稚拙な挑発にのって必要な足場をぶっ壊していたら。
もし水中から殴ってこられていたら。
いずれも策の破綻に繋がるくらいには重要な箇所だった。
「おい信長」
「え?なんで儂の名前わかるん…って家臣が言っちゃってたしね。んでこの距離で殺し合いでもするつもりか?」
「そんなことないに決まってんだろ」
今俺がいる場所は壊れた船の上で鬼武蔵の近く。普通に遠距離主体の信長との戦闘は無理だし、このバーサーカーからいつ反撃を受けるかわからないのだ。
だから今は交渉する。
「俺は速くお前らに引いてほしいしこのバーサーカー野郎を引き取ってほしい。どうせこいつ暴れて被害出すだろ?」
「ほう。よくも悪くもちゃんと見とるんじゃなお主。魔王の部下に加わりたいの?別にお主なら大歓迎するしなんなら姪もつけるぞ」
うーん交渉の条件を自分の有利なようにすり替えることがナチュラル過ぎる。
「いいや、さっさと兵を引け。今引けば鬼武蔵ごと返すしある程度は被害と利益が見合うんじゃねえのか?」
「…ほう、鬼武蔵を?」
こちらに興味を持ってくれたことである程度はいける。
「鬼武蔵なんざ脳無より使いやすいし市民の暴動の要因としても見た目で使える。なんなら鎧があるからそれでヴィラン側を務めることもできるし得だろ?」
「そうじゃなぁ…」
考え込む仕草をしている内に鬼武蔵の決して殴られないであろう部分である足首を掴み引きずる。
「…だからここでオールマイト来る前に速く引いたほうがいいんじゃねぇのか?」
「ふーん、お主やっぱり殺したほうがいい奴じゃな。…じゃがここは鬼武蔵を奪われるのも困るし大人しく儂の手勢は引くぞ」
一瞬殺してくるのかと思ったけどそうではなくてひと安心だ。
「黒霧、儂らは撤退する。オールマイトが来たところでこの手勢じゃ満足に戦えないからのお」
「そうですか…ええ、目的は達成できたのでよしとしましょうか」
静かに消えていく黒霧にほっとした直後、俺は意識を失った。
「大変です!マスターと私が全然話してくれないじゃないですか!」
「んなこと言ってもヒーロー側なんだから儂みたいにでにくいわけじゃないだけマシじゃろ。戦闘シーンなんてないから指揮官だけしかやっとらん!」
「えー…待ってください。作者のアホ、なんかこの作品打ち切り扱いしてるんですよ!」
「は?よし沖田、突撃しにいくぞ」
「それやるなら沖田さん新選組そろえて抗議しに行きますね。他のまだ出番のないぐだぐだ組も『ぐだぐだの旗』さえあれば…!」
「ちゃうわ沖田。それはマスターだけが使える旗じゃって」
うるせえこっち来たらわかるけど評価が低くて萎え(ry
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