あっ、タイトルは紅霧の夜であってますよ。
日常編を挟むことなく速攻紅魔攻めですよ、はい。
弾幕ごっことかどうしよう。もしかしたらカットされる可能性が…
そうならないように頑張りたいと思います。
今回は残酷表現注意です。
一、紅霧の夜
少し前、神社から遠く離れた村から人がやってきた。
そしてその人は言った。
ーー 村が紅い霧に包まれた。
もう夏だというのに、照りつける太陽もなく、ただ紅い霧と暗闇が一日を支配する、それがその村の状況だというのだ。
俺は原因を知っている。そして、それを裏で操っているのは俺の友人だ。
『紅霧異変』
スペルカードによる最初の異変解決の旅が始まる。
「嫌よ、なんでそんなことしなくちゃいけないの?」
「おい…そこは話の流れ的にガツンと『やってやるぜ!』みたいなこと言ってくれよ。」
「どうせ霧なんて時間が経てば晴れるでしょう。というか話の流れって何よ、まさかあなたも紫と同類なの?」
「俺は胡散臭くないぞ。」
「これは臭いわね。ゲロ以下の匂いがプンプンするわ。」
「それ、使い方間違ってる気がするぞ。あと、年頃の女の子が簡単にゲロとかいうな。」
「大丈夫、これは形容詞の一種だから。」
「なんだそりゃ。」
博麗の巫女『博麗霊夢』は異変解決に乗り気ではないようだ。
◆
その頃、問題の村は紅い霧に完全に包まれていた。
しかし、全く周りが見えなくなってしまったということではない。
そのため、直接の霧自体の影響は少なかった。
だが、元凶も黒幕も予想していなかっていたであろう事態が起きた。
いや、もしかしたら知っていたのかもしれない。
ーー太陽の光が届かない。
その結果が今の村である。
多くの家屋は壊され、地面は刳れ、赤黒い液体が様々な場所にこびり付き、謎の赤い塊が各地に転がっている。
それが意味するものは…
この話が博麗の二人に伝わることはなかった。
しかし、そんな村に一人の少女が訪れた。
少女はたまたま村の上を飛行していた。そのとき村の異変に気付き村に降り立ったのだった。
白と黒の服とトンガリ帽子を被った少女は村を一通り見回り、少女は村の惨状を見ると思わず吐いてしまった。
少女にこの現実は辛すぎた。その後少女は何も言わずに立ち去った。
そのときの少女の顔は一体どんなものであったのだろう。
それはスキマから少女を観察していた彼女しか知らない。
◆
俺が霊夢をなんとか異変解決モードにしようと毎日を過ごしていると日に日に赤い霧は勢力を拡大していき、ついには博麗神社までもが霧に包まれてきた。
「これはかなりいけないわね。」
「ああ、このままだと博麗大結界を霧が通り抜けてしまう。」
これはかなりまずい。結界を超えてしまったら一体何が起きるかわからない。外の世界が大変なことになるかもしれないし、結界が崩壊してしまうかもしれない。そうしたら幻想郷がどうなるのかわかったもんじゃない。
いやぁ~、模範演技にしてはやりすぎな気がするなぁ~
まぁ、そうでもしないとこの巫女は本気にならないと思うけど。
「このままだと大変だわ。」
「ああ、幻想郷と外の世界が両方ともピンチ…」
「「日向ぼっこができないじゃない!!!」」
「おい、巫女として本職の心配をしろ。」
「こうしてちゃいられないわ、すぐに元凶をやっつけてやらないと!!」
「おい、やる気なのはいいが…」
「それじゃあ想馬、行ってくるわ。留守番ヨロシクね!」
「ちょ、前回の終わりと内容が違っ…」
行ってしまった…
動機が不純というか純粋というか、霊夢らしいっちゃ霊夢らしい感じである。
でも超やる気マックスになったから、前回の終わりの通りになったってことでいいよね?
で、俺は留守番を頼まれたと。
異変からは一歩引いた存在であろうと思っていたから好都合だ。
そういえば、もうひとりの主人公であるはずのキノコ狩りの娘『霧雨魔理沙』も異変解決に行ったのかな?
魔理沙とは何度も会っているので俺も霊夢も魔理沙とは良い友人だ。
霊夢と魔理沙は大体何かで競い合っている。
最近は弾幕勝負が多いが、昔は人里10周マラソンや飛行対決、キノコ狩り競争など色々な勝負をしていたものだ。
あ~、昔が懐かしい。
二人のことは小さい時から見ているからな。
あっ、魔理沙がまだ小さい時は一緒に『森近霖之助』さんも来ていたな。
最近は魔理沙一人で神社に来ているので、霖之助さんが神社に来ることはめったにないが、彼の経営している香霖堂には普段からよく行っているので今でも交流が続いている。
彼って道具を作るのも上手いんだよね。魔理沙の持っているミニ八卦炉や霊夢の使っている陰陽玉も全部彼の手作りだ。
陰陽玉は代々博麗の巫女に引き継がれていたのだが、先代の巫女が陰陽玉の手入れを全くやらなかったせいか、霊力が弱くなってしまったので霊夢の代で新調したのだ。
しかもスペルカードルールの適用に応じて陰陽玉の改造までもしてくれた。
あっ、ちょうどいいところに陰陽玉があった。この陰陽玉がすごいんだよ。
この陰陽玉は使用者の霊力に比例して玉を生成して打ち出す…
あれれ~?なんで陰陽玉がここにあるの~?
やっちまったなぁ!
あれだけ急いでいたから忘れてしまったのだろう。
予備の陰陽玉も合わせてきっちり4個神社に置きっぱなしだ。
これ無いとかなり大変だよね。針巫女とかこれないと成立しないよね?
一体どれだけの火力が低下してしまうのだろうか…
とにかく、霊夢を追いかけて陰陽玉を届けないと!
急いで室内着から仕事着に着替える。
黒い長袖インナーシャツ、その上から水干のような白い装束を着る。そして袴をはく。
体になるべくあった動きやすい格好にするために、余分なたるみの無いようになっている。
俺の仕事着と霊夢の巫女服はどちらとも霖之助さんのハンドメイドだ。
いやぁ~霖之助さんには随分お世話になってるな。
さて、霊夢はあっちの方に飛んでいったな。
さっさと追いつかないと大変なことになってしまう!
あっ、でも霊夢なら普通になんとかしそうで怖いです。これ本当にいるのかね?
そう思いつつも俺は霊夢の飛んでいった方角へ飛び立った。
◇
幻想郷で大きな森といえば誰もが魔法の森というであろう。
だが、その森に近づこうとする者は少ない。
常に森は暗くジメジメしており、そのせいか多くのキノコが自生している。そのためキノコの胞子が多く漂っており、その胞子を吸った者の多くの者が体調を崩してしまう。
しかし、そんな森に彼女は住んでいた。
白と黒の服、トンガリ帽子、
奇妙な魔法使い『霧雨魔理沙』
彼女はこの森に自宅兼店舗である霧雨魔法店を構えている。
霧雨魔法店は魔法店などと言っているが実際は『なんでも屋』である。
だが、店主である魔理沙が店にいないことが多いのできちんとしか経営が成り立っているとは思えない。
そんな家の中でその少女は着々と準備をしていた。異変解決のための準備である。
異変というのはここ数週間前から幻想郷を包んでいる紅い霧のことである。それをこの少女は解決しようというのだ。
異変解決は博麗の巫女の仕事である。だが巫女はまだ動いてはいない。
巫女の親友である少女は彼女の性格を知っている。
どうせ自身にはこの霧の影響がなかったので動いていなかったのであろう。
だが、もう事は起きてしまっている。あの村の惨状を見た少女は苛立っていた。
一体巫女は何をしているんだ!
もう巫女だけには任せていられない。そうしなければ、また悲しみが生まれるだろう。
ーー私が異変を解決しよう。
魔理沙の準備は万端だ。そして今夜が実行の日。
ドアを勢いよく開け、少女は大空に飛び立った。それは皮肉にも巫女が異変解決に向かった数時間後であった。
向かうは霧の湖、魔理沙の分析によりそちら側の方角から霧が流れてきていることがわかった。
少女が全速力で霧の湖へ向かおうとした瞬間、後ろから少女を呼び止める者がいた。
「おっ、魔理沙じゃねぇか!」
そこにいたのは
◇
霊夢を追いかけて魔法の森上空を飛んでいたら、この物語のもうひとつの主人公『霧雨魔理沙』と遭遇した。
ラッキーだぜ☆ やったぜ☆
俺の弾幕ごっこの腕に自信がないので妖怪にあったらどうしようかと思っていたところに、ちょうど魔理沙がいてくれて助かった。
魔理沙の弾幕ごっこの腕前は霊夢ほどではないがとても高い。というか霊夢が異端なだけである。
にしても魔理沙のことだからもっと早く異変解決に出発してると思ったのだが、どうやら今出発したようだった。
でもいつもの魔理沙らしくない感じがする。なんだか怒っているようだ。
「なんでこんなとこにいるんだぜ?異変解決は巫女の仕事じゃないのか?それともあの巫女は仕事まで放棄したのか?」
「ちょっと忘れ物を届けにな。」
「忘れ物だって?それそれはご苦労さんだぜ。」
魔理沙の言葉がイヤミっぽい。いや完全にイヤミです。
「で、そういう魔理沙は今から異変解決に向かおうってところか?」
「ああ、その通りだぜ。博麗が仕事をしないからな。」
誠に申し訳ございませんでした。魔理沙閣下は異変解決の遅さにお怒りのようです。
「すまん、何度も霊夢を異変解決に向かわせようとしたんだが…」
「なぁ、××村って知ってるか?」
「××村?あっ、それならそこの村の人が少し前に神社に異変を解決して欲しいって言いに来たぞ。霊夢はどうせ勝手に霧は晴れるみたいなこと言って行こうとしなかったが。」
「クッ…救えた命じゃねぇか…」
魔理沙は俯いたまま何も言わなかった。
「なんのことだ?その村でなにかあったのか?」
「ああそうかい。知りもしないか。あと、今の心からの言葉だぜ。」
それだけ言うと魔理沙は飛んで行ってしまった。
どうやら話の流れ的にあの村で何かが起こったらしい。救えた命…まさか村が滅亡したのか?!
霊夢がちょっとサボればこんなことになってしまうのか。
俺がもっと霊夢をやる気にできれば…
今更悔やんでもどうにもならないか。早く異変を解決しなければ…
「ってなればいいんだろ、
「あら?お見通しでしたか。さすがは私と同じ力が使えるだけありますね。」
俺の背後、何もない空間に妖怪の賢者『八雲紫』は現れた。
「村を壊滅させたのはお前だろ。まぁトリックもわかってるから何も言わんでいいぞ。」
「あらあら、ひどいですわね。」
「スキマの状態で一目瞭然だったぞ。あれだけの人を移動させたんだから。」
「彼らは安全なところに行っただけです。妖怪に襲われて本当に壊滅するのは時間の問題でしたから。」
「にしても壊滅したように見せかける工作は必要なかっただろ。」
「あれはちょっとやってみたくなっちゃって…」
「あれのせいで霊夢と魔理沙の仲が悪くなっちまったぞ。」
「確かに問題ね。ただでさえ霊夢ったら友達が少ないから。」
「どう落とし前をつけてくれるんだ?」
「記憶操作とかどうでしょうか?」
「なんだか他にも色々いじられそうだから勘弁。」
「なによ、ただ紫様バンザイな人間が増えるだけよ。」
「それをやめてくれって言ってるんだろ。まぁ、そんなことしなくても彼奴らは大丈夫だと思うがな。」
「どうしてそう思うのですか?」
「なんというかう〜ん、そうなる
「運命ね……貴方が言うならばそうなのでしょう。では私は失礼しますよ。面白いものを見せてくださいね。」
「ああ、期待に沿う気はないがな。」
「あらあら冷たいこと。」
そう言って八雲紫はこの場から姿を消した。そして俺は霊夢を追いかけて再び飛翔した。
もう彼此2時間くらいたってるんじゃないかな?
もうそろそろ飛翔能力が限界になってきた。あと少し飛んだら休憩しようかな。
ちょっと休んでも霊夢のことだから大丈夫であろう。
そう思いながら俺は紅い霧の中を飛んだ。
◆
「面白いわね。」
「どうしたのですかお嬢様。」
「私から運命を奪い、運命を操った者がこの館に来るわ。」
「えっ?なんのことですかお嬢様?」
「あなたは何も知らなくていいのよ、『咲夜』。」
「わかりました、『レミリア』お嬢様。」
霧の湖の畔に佇む大きな紅い屋敷『紅魔館』の中で、館の主である永遠の紅い幼き月『レミリア・スカーレット』は微笑んだ。
これからやってくる、運命を操れた者のことを考えながら。
博麗想馬…一体何者なんだ?
ってことで基本スペックを紹介
名前:博麗想馬(ハクレイ ソウマ)
種族:半人半妖 妖の種類:???
性別:男
年齢:不明 幻想郷に現れたのは10年ほど前 見た目は18くらい
体格:中肉中背 筋肉はある方
髪 :黒のショートヘア
職業:博麗神社神主(代理) ZUNさんが正式な神主です。
能力:??? 紫「私と同じ力を使える」
想馬「運命が見えるというかなんというか…」
他にも何かあったら言ってください。
次回は時間を少しさかのぼって霊夢の様子を書く予定です。
弾幕ごっこ書けるかね。