シスターフッドの生臭神父はパンツが見たい。   作:誰か

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ほぼ閑話の番外編みたいな物です。短いですがお付き合いを。


生臭神父は風紀委員とも喧嘩する。

 

「あー……疲れた。」

「はぁ、漸く静かになった。」

 

 夕日が浮かぶ砂漠の中……辺りに撒き散らすはPMCの兵士どもの残骸……いやぁ、ハッスルしすぎたねこれは。みんな足腰立たないどころか全身バッキバキだよ。

 

「あーあ、にしても派手にやったね。」

「いや、貴方一番ノリノリだったけど。普通にPMC盾にしてシールドバッシュしてたわよね。」

「いや、大丈夫。動いて銃撃ってくる瓦礫を盾にしただけだから。地形を利用しただけだから。」

「鬼畜ね貴方。」

 

 だから俺はMじゃねぇって……それに鬼畜云々ならこの風紀委員長殿も相当だよ。目にはいるたびに何かしらぶっ飛ばしてたもん。圧倒的すぎてむしろかわいそうだったよ。

 

 やっぱゲヘナの治安維持を担っている奴は一味違うな…………敵に回したくねぇや。俺は平和主義だから……

 

「つーかアンタ化け物すぎだろ。何あのマシンガン、エフェクトがほぼビームライフルじゃん。」

「貴方もね。ここまで私に合わせられる人間は初めて見たわ。」

「バァカお前、俺ぁついてくので精一杯だっつ〜の。」

 

 正直俺も久々に暴れちゃった疲れたん……俺はもう休む。エロ本でも読んでるから。適当にヒフミかほかの誰かにあとで迎えに来てもらえりゃいいか。

 

 とにかくこの前買ってきた奴がまだ読みかけだったんだよ。迫撃砲の上で読んでたら邪魔だって言われてさ……袋綴じ最後に開ける作業が残ってんだよ……さぁて、迎えが来るまで早速……

 

「ッッ!?!?」

「うおおおおっ!?」

 

 この子無言で撃ち出したよ!?取り出した瞬間コンマ01秒で俺のエロ本蜂の巣にしたよ!?つかまたかよ!?焼き焦げちゃったよ!!乗ってた目を引くグラビアボディが炭だよ、立派な焼け野原だよ!

 

「ふざんけんな!!人の買ったばかりの本焼き付けるなんて風紀委員がやって良い事柄か!?」

「……!!ひっ……人前でそういう本読むほうがよっぽどやっていい事柄じゃない……」

「くそっ……どいつもこいつもエロ本如きでチェリーしやがって……」

 

 あーあ仕方ねぇ、予備でもう一冊持ってきたからこっちを……

 

「つ!?!?!?」

「あぁぁぁぁ!?また蜂の巣にされた!?いい加減にしろよ!?それが一組織の長がやることか!?」

「貴方に言われたくない……!!そもそも何でそんなに懐にそんな本が……」

「これはアレだよ。もし胸に弾丸受けても『こいつが弾丸から俺を庇ってくれた……』的な奴を想定してな。」

「凶弾防げないわよ、そんな薄っぺらな本じゃ弾丸は留められないわよ……!!」

「いや、でも俺のハートには届いたから。ハートつっーか、股間だけど。」

「いい加減にして……本当に面倒……!!」

 

 面倒なのはこっちのセリフだ。どいつもこいつも……エロは人の本性を映し出す鏡からね。なくても困らないけどあったほうが絶対便利だから、マジで。

 

「全く……風紀委員長が聞いて呆れら。風紀を乱す輩はこれよりえげつない品を持ってんだろ。お前も抗体を付けておけよな。」

「何その凄い嫌な上から目線、何その誇らしげな顔。凄い腹が立つんだけれど。」

 

 よく言われるよ。はぁ、しょうがない……念には念で三冊目を持ってるからこっち見るか……

 

「んじゃお前こそ帰れよ。俺はここでこの絵が綺麗でドギツイハードSMモノでも見て……」

「うがぁぁぁぁぁ!!」

 

 いったぁぁぁぁ!!誰かに蹴られた!誰に蹴られた!?誰だ俺に飛び膝蹴りなんてかましてきたやつぁ!!

 

「隊を撃滅したのに委員長の帰りが遅いと思ったら……委員長になんて真似をしてるんだお前!!」

「イオリ、待って……って、貴方は浅木キヨト!?」

 

 っち、風紀委員か……奴らは、チナツに、風紀委員の特攻隊長……確か、噂に聞く名前は……イオリつったか……へへっ、まさかこんな所で出会うとは。

 

「……風紀委員勢揃いか。全く、穏やかじゃねぇな。」

「穏やかじゃないのはお前の方だ!お前……例の変態ドグサレ神父だな!?」

「渾名悪化してるじゃねぇか!!黙れ!!大人に足舐めさせてそうな面しやがって!」

「なんで知ってんだ!?そもそもアッチから勝手に舐めてきたんだ!!」

「えぇ……」

「なんで引いてるんだよ!?」

 

 いや、適当な冗談が真実になってるだなんて思わないじゃん……つか先生何やってんだよ、あの人なんで俺以上の変態行為やってるんだよ。

 

「そうじゃなくて!委員長に何をしてくれてんだ!委員長になんて汚い物を見せようとしてくれてるんだ!!」

「いや、風紀委員ってのはある意味掃除屋だろ?汚いものを見つめていかなきゃいけないわけで……それがこんなエロ本程度の汚れでトラウマになるようじゃいかんと思って耐性でも……」

「お前のほうがよっぽど変態じゃないか!?」

「変態じゃねぇ。仮に変態だとしても変態と言うなの神父だから。」

「黙れよ!もう帰れよいいから!!」

『いいえ帰らせてはいけません!!』

 

 うおわっびっくりした!?端末からまたホログラムが……それ何回見てもびっくりするんだよ……つかなんて格好してんのあの子!!なんで横乳丸出しなんだよ、なんで一番風紀乱してるんだよ!!

 

『即刻その変態神父を確保してください!ヒナ委員長にあんな破廉恥な真似……許せません!!あわよくば良からぬ事をしようとしてたのが丸わかりです!!』

「しねぇわ馬鹿!!!!そこまで墜ちてねぇわ!!」

『信じられません!男は皆ケダモノです!そう教材で勉強しました!』

「絶対教材間違えてるだろ!!その教材絶対妙に薄かっただろ!!」

 

 なんで、次から次へとキャラクターが出てくるんだよ……

 

『私の名はゲヘナ学園行政官。天雨アコ……あなたの噂は聞いていますよこの変態神父!貴方が懺悔室を装い数多の女性を手籠めにしてきたのは既に確認済み……』

「してねぇんだけど!?何その確認ウサギがやってたのか!?変態じゃねぇって言ってんじゃん!!人を性犯罪者みたいな言い方してんじゃねぇよ!」

『そうですよ!貴方なんかほぼ性犯罪者です!』

「うるせぇよ!?露出狂に片足突っ込んだような服装してる奴に言われたかねぇんだよ!!」

『露出狂じゃありません!!ファッションです!!風紀の乱し子なんて呼ばれてる人に言われたくはありません!』

「いいや服装でいったらお前のほうが確実に風紀乱してるから!俺見てみろ!この神父服!清楚が塊になったみたいな服だろ!?露出度ゼロ!保温性抜群通気性最悪だこの野郎!!」

 

 つかもうなんの話だよ!なんでアビドスの危機に集結したのにこんな事になってるんだよ!!

 

『やはり委員長!この変態をとらえてトリニティに対しての人質に……』

「落ち着きなさいアコ。勘だけど、多分人質の価値なしってされる気がする。」

「お前ら失礼の代名詞か!?何、俺お前らになんかした!?謝る!謝るからもうやめろ!心が痛いんだよ!!」

 

 

 はぁ……はぁ……俺何処まで行ってもこういう役割なのな……ったく…………んっ?スマホに通知……

 

「なんかもう勝手に盛り上がってる……」

「悪い意味で相性良いみたいですね。」

「……はぁ、アコ。もういいから、いい加減にしないと日が暮れる。先生からは敵の足止めだけでいいと言われたけど、これから加勢に出るかの判断も……」

「いや、加勢はもういらねぇ様だ……もう終わったってよ。」

 

 俺はそう言っていつの間にか届いていたスマホのメールをみる……すると、ヒナのほうにも同様のメールが来たのか、彼女も通知にスマホを取り出す。

 

――皆へ!ホシノ救出成功、風紀委員の皆も、トリニティの皆んなも、便利屋の皆んなもありがとう!このお礼はいつか必ずするよ!――

 

「……はぁ、漸く終わったみたい。」

「とんだお騒がせ者共だ。」

 

 ……まあ、何事もなく終わったなら何よりだ。漸く大手を振って帰れる。PMCの奴らも全部型がついた、ブラックマーケットに来てからなんだか騒がしかったり色々で、何がなんだかって感じだが……少なくとも、悪いことに放ってないようで良かった。

 

「……んじゃ、帰るか……じゃあな。俺は行くぜ、ゲヘナの風紀委員。」

「えぇ、次会う時は……エデン条約の日かしら?」

「俺がその日居るとも限らねぇがな……」

 

 まぁ、珍しくゲヘナの奴らに会えたのは幸運だったな。なんだよ、トリニティの奴ら……ゲヘナは野蛮だのなんだの言ってたが……結局、何も変わらねぇじゃねぇか。どいつもこいつも……エロに耐性のないチェリー共だ。

 

 あーあ…………砂漠帰るの、めんどくせぇな……

 

 





因みにほぼ同時刻にホシノ救出が完了して「ただいま」のシーンが流れています。
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