シスターフッドの生臭神父はパンツが見たい。   作:誰か

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臨戦アリスを見たら西川貴教が頭の中で歌い出したので初投稿です。


生臭神父は闇市へ

 

「成る程、連邦調査局シャーレに、連邦生徒会長の失踪。そして外から来た大人……先生と言う存在。噂に流れたあの話は本当なのですね?」

「嗚呼、今頃は正実経由でティーパーティにも確実な情報が伝わってる頃だろうぜ。」

 

 先日のシャーレ奪還戦から暫くして……世間では連邦捜査局シャーレや外から来た先生、失踪した連邦生徒会長、脱獄した七囚人と話題が絶えず広がっていた。

 

「……外から来た先生。エデン条約も迫る中で中々の不安要素ですね。キヨトから見てどうでしたか?その先生は。」

「あー……先ずは胸が凄かったな。少し背が低めの体形なのに出るとこはしっかり出てオトナの色香って奴がしっかりと……」

「もう良いです。真面目に話を聞いた私が馬鹿でした。」

 

 んだと!?見た目すげぇ良かったぞあの人!?この間ネットサーフィンしてみたら既にイラスト描かれてたくらいには顔良かったぞ!?

 

「私が聞きたいのは、信頼できるかどうか……です。」

「それはあの人がこれから自ずと勝ち取っていくだろ?サクラコが見て信頼するか決めればいーだろ。」

「そう簡単な話でもないでしょうに……」

 

 まぁ、サクラコの懸念もわかる。ティーパーティに半睨みされた状態でのエデン条約締結。しかも発案者でまとめ役の連邦生徒会長が不在ときたら不安にもなる。

 

 最悪、エデン条約そのものが流れる可能性だってあるんだから。そのエデン条約を唯一まとめらせそうな人も故の知れない外から来た大人……不安になるのも分かる、が。

 

「ま、俺は大丈夫だと思うぜ?…………少ししか会話もしなかったが、あの人とは、なんか通じる所があるんだよな。」

「まさか……その人も肉欲にまみれた俗物……!?」

「肉欲って言うなよ…………そうじゃなくて、事が起こるとじっとしていられないって質だよ。」

 

 戦闘なんて真似、外から来たんなら慣れてないだろうに、あの先生って人は自分から指揮を取っていた……そんま真似ができるのはたわけか物好きだけってな。

 

「ま、俺ら(生徒)もあの先生も、お互いの事なぁんにも知らねぇからな。これからで良いんじゃねぇか?」

「……そうですね、それが一番です。悠長にできる時間があればですが……」

「……。」

 

 思ったよりサクラコの悩みの根は深いようだ……ティーパーティとシスターフッドの軋轢の板挟みだからな。コイツ性格的に向きじゃないのに、気質や才能のほうは恐ろしいほどに長に向いてるからな。

 

「流石に上にも下にも問題児を抱えるだけはあるな……」

「大丈夫です、主な問題児は貴方一人だけなので。」

「うぇっ!?」

 

 なんか、どんどん俺の威厳が擦り減っているような……全く、俺が何をしたってんだよ。……っと、時間もヤバいな。

 

「んじゃあ、話はコレくらいにして、俺は用あるから行くぜ?」

「えぇ、分かりました……因みになんの用事で?」

「目茶苦茶大切な野暮用だよ。」

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 はい!ツー訳でやってきましたブラックマーケット!ここは学園都市キヴォトスの掃き溜めの様な場所でしてね!様々な違法業者や不良やら表沙汰に出来ない事がバンバン起こってる危険区域です!

 

こんな所にトリニティの生徒……ましてやシスターフッドの神父が居るなんて誰も思わないことでしょう!オマケに今日はオフなので私服、誰にもバレずにエロ本を漁れるというわけです!

 

 と言うわけで俺はとあるリサイクルショップでエロ本を漁っています……

 

「おっ!キヨタカちゃん!来たんだね!今日もいい品揃えてるよ!」

 

 そう言って店の奥から出てくるオートマタ。俺がお世話になっているこの店の店主さんだ。勿論俺の名前はキヨタカじゃなくて、キヨトなんだが……まぁ普通に本名教えたくなかったので誤魔化した俺の偽名だ。

 

 趣味がゴミ拾いと他人の粗探しとか言う人間の光と屑が同居したみたいな奴だが、彼はどんな丸焦げでグチャグチャなゴミでも直して売ってくれるリサイクルマスター。

 

 彼の手にかかれば、河川敷で破かれて捨てられたエロ本の修繕なんて子供の工作を直すより容易い……

 

「なんかすげぇ失礼な言われようをされてる気がするが……ほれ、キヨちゃん。最近直した本なんだが、これどうだい?」

「あぁ……良いけど狙いすぎ感もある。あと絵がちょっと綺麗すぎるな。俺あんま綺麗な絵だと捗らないからもう少し素人感のあるイラストの方が……」

「んじゃあこれは?」

「あー……このキャラ知ってるけどセリフ回しとか解釈違いだわ。なんか流行りに乗って描いたエロ同人感がある……けどイラストの感じが癖だから買うわ。」

「あんた本当正直だな。」

 

 正直は美徳なので。だから俺は何も偽りをせずに堂々と発表してるだけなのにみんな生臭神父とか呼ぶんだ…………俺ほど正直者で神父に相応しい人材もいないと思うんだが。

 

「んじゃあ……値段コレでどう?2400」

「端数切って。」

「んじゃ3000で良いよ」

「繰り上げてどうするんだよ、買うわ。」

「まいどあり!」

 

 いやぁ!いい買い物した!っぱたまんねぇわ。何でも外の世界にはコミケとか言うこんな感じの同人本が大量に並ぶ夢のような即売会があるらしい……キヴォトスでも似たような催しはあるけど、外のは規模が段違いらしいからなぁ……今度先生に頼んで連れてってもらおうかなぁ……

 

「えっと……すみません!あの……頼んでいた商品なんですが……」

「おっ、お嬢ちゃん!例のペロロの縫いぐるみだな!ちゃんと用意してあるぜ!」

 

 不意にこんな掃き溜めには似つかわしくない可愛らしい声が響いてくる…………珍しいな。ここに通うようになってからしばらくしたが、俺以外にもこの穴場ショップを知っている奴が居るとは……

 

 ここは立地的にブラックマーケットでも目立たぬ方の店……ここを知るにはそれなりの下調べが必要だ。不意に視界の端に、白い気持ち悪い鳥の縫いぐるみを購入する少女を捕らえる…………白い制服に重なる輪の校章……あれは……トリニティの校章だな。うん……トリニティの……トリニティ!?!?

 

 

「うおおおおあっ!?」

「ひぇっ!?ど、どうしたんですか!?」

「どうしたキヨタカ。変な声出して……」

「キヨタカ……?」

 

 すると、その少女が俺の方を見てくる……明るい髪色のツインテールの娘だ。見た所1年か2年のようだ……少なくともシスターフッドや正実の者ではない。帰宅部の子か?

 

 いや!それはどうでもいい!今問題なのはこの子が俺の事を知っているかどうかだ…………これでも悪目立ちしてる自覚はある。

 

 直す気はないが…………へんな事を言われて俺がトリニティのシスターフッドだとバレたら内外からえらい目にあう……それにこいつ経由からトリニティの誰かにバレてもアウトだ。

 

 サクラコに殺され、ハスミに殺され、何故か来るミカにも殺されて3KILLだ。そんな地獄の満漢全席は御免被る……な、なんとかバレないでくれ……と言うか、流石にバレねぇだろ!今日は完全私服だし!態々顔覚える奴は居ないと……

 

「あ……あぁっ!?貴方シスターフ「フォアぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「あん?シスター……なんだって?」

「違う違う違う!シスターじゃあ無くてシンセサイザー!!俺シンセサイザー奏者なんだよ!!」

「マジかよ!?つかシンセサイザーって何!?」

「き、キーボードの親戚みたいなやつだよ!」

「マジが!?あのピアノみたいな!?器用なんだなおまえさん」

 

 誤魔化せた!?語感以外共通点ないのに誤魔化せた!嘘だよピアノなんか引くどころか楽譜も読めねぇよ!!と、兎に角もう良い!このままだと弁明もできねえしこいつ連れてこの場は去る!!

 

「むぐ〜!むぐ〜!」

「ここここの子俺のファンみたいだからちょっとサイン書いてくるわ!またなーとっつぁーーん!!」

「ん??お、おう……」

 

 なんか絵面が誘拐になってるけどいいのか……良いやもう!!(ヤケクソ)

 

 

 

 

 

 

 

 場面は映しまして……人けのない路地裏……男女がこんな所にいるだけでバッシングで殺されそうだが、兎に角これで目立つようなことはないはずだ……

 

「ぜぇ、はぁ……び、びっくりしました……きゅ、急に何を……?」

「何をするはこっちのセリフだよ……ぜえ……なんであんな所で堂々と人の所属の名前バラすんだよ……はぁ……」

「あっ……それは、その……すみません。あまりに驚いてしまって……」

 

 あぁこの子結構いい子っぽいぞ!?こっちもごめん!!なんか!ごめん!!

 

「で、でもシスターフッドの神父さんがこんな所にいて良いんですか?」

「良くねぇから正体バレる前にお前を連れて逃げたんだろーが、お前こそトリニティの生徒だろ。何してんのこんな所で……」

「い、いえ。私もどうしても欲しいものがあってブラックマーケットを利用してたんです……」

 

 この娘もだいぶぶっ飛んでるな。ここ利用してまで欲しいものってそうないはずなんだけどなぁ……でも、まぁ……

 

「目的は同じって訳か……」

「えっと、浅木さんも何かブラックマーケットに買いに来たんですか?」

「キヨトで良いよ。えっと……アンタは……名前ぇ……」

「あぁ、申し遅れました!阿慈谷ヒフミと申します!」

「オッケ。宜しくヒフミ……んでぇ、欲しいものってさっき買ってた縫いぐるみか?」

 

 すると、ヒフミは手に持った荷物から先ほど購入していた白い気持ちの悪い……げふんげふん。前衛的なぬいぐるを取り出す。

 

「はい!ペロロ様です!とあるアイスクリーム屋さんとのコラボで限定販売されたレアモノでして……」

「ほへぇ……マニアの世界って奴か。良いじゃん。」

「はい!いい買い物ができました!!……キヨトさんは……?」

「あっ?俺ぇ?これ。」

 

 そう言って俺は先ほど買ったエロ同人を取り出す。表紙だけならただの可愛い女の子が露出多めで写ってるだけの本だ。まぁ、それでもお嬢様気質でなれていないのか、ヒフミは顔を赤くしながら目を丸くする。

 

「こ、この本……って……」

「エロ本。」

「み゜っ!?!?」

「これもマニアの世界だよ。マニアっつーか……男の世界。光輝く道だ。」

「噂通りです……何を言ってるのか全然わかんない……!!」

 

 俺の噂ひどすぎないか?もう新手の化け物に対する評判じゃん。ある意味合ってるけど……

 

「つか、お前もお前だろ。ブラックマーケットはたち悪い奴らの見本市だ。トリニティなんてお嬢様学校の制服着てたら狙われんぞ?」

「うっ……確かに……」

「だから俺も今日は神父の服を脱いで私服でここまで来てるのに……お陰で俺今外聞が女の子を路地裏で追い詰めてる変態だからね。」

「は、はぁ……」

「……まぁいいや。無理やり連れ出して悪かったな。目当てのものが手に入ったなら早くこんな所抜け出したほうが……」

 

「ねぇ、アンタぁ?」

 

 すると突然、明らかにヒフミの声ではないチャラついた女の声が響く……そっと立ち上がり後ろを振り向くと、そこには質の悪そうなスケバンが数名……

 

「見てたんだどさ?そこの女の子引きずってたよね?もしかしてぇ、誘拐?」

 

 あっ、これもしかしてえらい勘違いされてるやつじゃないか!?いやっ、やった絵面だけ見たら勘違いではないんだけど……これ、少しヤバいな……

 

「あーっと、違うてね!?」

「そ、そうです。この人は誘拐犯とかではなくて……」

「アタシもさぁ、そこのお嬢ちゃん誘拐して、トリニティから身代金もらおうとしてたのよねぇ……」

「「えぇっ!?!?」」

 

 あっ、なんか想像と違うっ!?でもどの道なんか不味そう!?

 

「よかったらさ、アタシらと組まない?身代金山分けでさぁ……どうよ?」

 

 うん……これヤバいな!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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