ゲームキャラのメイドにTS転生した   作:おおは

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テンプレ、それは面白いからテンプレ

 

―――――蓮視点

 

あれから数日が経った。

 

父親は実に仕事が早いもので、あっという間に体裁機関を設立した。

 

その名を”冒険者組合”―――安直すぎて逆に面白く感じる。

 

ポリシーは”冒険を、皆で”

 

例の新しく現れてしまった洞窟ことダンジョンの調査・未確認生命体(魔物という名前)の討伐をするものを冒険者として、公募しているというわけだ。

 

要するに、ダンジョンという存在をとっとと浸透させちゃえ戦法というわけだ。

 

ところで、こないだの魔物からドロップしたという謎の宝珠みたいなもの(魔力核としたらしい。何故か急にあのメイドが提案していた)について鑑定結果が出たとの父親からの報告があり、聞いてみると、それには莫大なエネルギーが内臓されているとのことだ。

 

核物資のエネルギーをも上回る可能性があり、しかも安全ときた。

 

その結果父親――――強いては国が早速それの回収に大慌てになりだしたのだ。

 

それでさっきの冒険者組合で魔物の討伐を推奨しているわけだ。

 

討伐した分を払い、国が魔力核を頂く。

 

更には魔物を討伐するとレベルが上がるということも判明している。

 

因みに外国にも多少は出現したらしいが、日本と比べるとゴミ程度で、そのせいもあり某米の国が日本にウザ絡みをし始めたらしい。

 

ま、俺には今は関係のない話だが。

 

そんな俺は今度一度ダンジョンに潜ることになった。

 

国が特段優秀・職業が戦闘向きと思われる人を集め、あるダンジョンを調査・彼らのレベルアップをしようと決定した。

 

その結果俺は”勇者”であるため、呼ばれたというわけだ。

 

俺は元々戦うのが結構好きなので、まぁ普通にオーケーをした。

 

特に不安感もない。責任感に至っては俺は感じにくい派なので気にしない。

 

自宅の蔵に入っていた不気味なオーラを放つ刀を腰につけ、俺達は目的地兼集合場所のダンジョンへ手配してもらった車に乗って向かう。

 

俺達――――例のメイドもついてくるらしい。

 

時々揺れるためにカチャカチャと音を鳴らす俺とは反対に、後方座席に乗る彼女はいつものメイド服以外何もつけていない。

 

黒の肩まで伸びている長髪が開けた窓からの風で揺られて、何なら悠々とした感じまであった。

 

「お前、本当に大丈夫なのか?付いて来て」

 

「どこまでも付いていくのがメイドたる役割です」

 

この様に頑なに付いてくるのである。

 

「じゃあお前の職業は?」

 

「メイドです」

 

「そんな職業あるんだな……」

 

だが確か、うちの他のメイドの職業は”片付け人”とか”料理人”とかで”メイド”はなかった気がするな。

 

やはり未だ職業というのものがイマイチ分からない。

 

やがて車が緩いブレーキで停車すると、運転手がドアを開けてくれた。

 

「お坊ちゃま、着きましたよ」

 

降りた先に見えたのは、国が敷いた柵で見にくいものの、立派な洞窟の入口だった。

 

「おお、これがダンジョンか」

 

全てを飲み込まんばかりのそれは、市街地に不自然に現れているために、やけに超然に感じる。

 

「蓮様、集合予定の場所はこちらです」

 

ダンジョンを見ても一切表情を変えないメイドに案内され、俺はダンジョン近くのテントを見つけた。

 

その周りには人だかりができている。

 

そのうちの一人が、俺達を見つけたようで、こちらを向いた。

 

スーツを着た一見真面目な若い男が、俺達に寄って来る。

 

「あなたも今回参加される方ですか?」

 

「ああ、西園寺蓮だ」

 

俺がそう言うと、男の目がカッと見開かれた。

 

「!西園寺というと、あの!?」

 

「ああ。職業は勇者だ」

 

周囲がザワリ、と騒がしくなる。

 

「名家で、しかも勇者だって……!」とか「スゲェ……そんな代表例な職業あんだな」とか。

 

「それは素晴らしいですね……ところで、そちらの方は……?」

 

男の視線が俺の少し後ろ――メイドの方へと向いた。

 

「私は蓮様の専属メイドをさせていただいております、田中と申します」

 

おい、それ偽名だろ。とメイドを睨んだが、彼女はすまし顔のままだった。

 

「ああ、田中さんです、か……失礼ながら貴女も参加されるので……?」

 

「ええ勿論。戦えはしますのでご安心下さい」

 

さも当たり前のように言うメイドに、男がたじろぐ。

 

「え、あ、そ、そうですか……」

 

眼鏡を執拗にカチャカチャと弄っては何かを言いたそうにメイドをチラチラと見ている。

 

待つのが鬱陶しくなってきたな。

 

そんな時だった。

 

「おい、お前」

 

向こうから妙にガンギマリな大男が自然と避けていく周囲を抜けて、ズンズンと迫ってきた。

 

「何でしょう?」

 

「お前、本当に戦えんのか?ここはそんな甘い所じゃねぇぞ」

 

俺を押しのけ、メイドの前に立つ。

 

2mは超えているであろうそのクマのごとき大きさに、メイドは恐怖するでもなく、ただ普通に言い放った。

 

「ええ勿論、貴方よりかは」

 

「あぁん?!俺は”暴力者”だぞッ!舐めたやつは死ね!」

 

あ、おい!と俺や周りが間に入ろうとする間もなく、完全にキレた大男がメイドに向かって勢いよく拳を振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話の順番相談だぜ☆

  • 蓮(様)の妹を先に出せ!
  • 聖剣手に入れるのが先だ!
  • 魔王が先だろ!
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