引きこもりだった少女の暗殺教室   作:赤坂六梃

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交流の時間

 

 

中間テストも終わり、通常授業へと戻ってから数日後。ゆるふわの子から声をかけられた。名前は確か、倉橋さんだっけ?

 

「鳴海さん!今日、あたし達と遊ばない?」

「テストも終わったし、それに鳴海さん全然みんなと話さないからさ」

「...なるほど、気を遣われてる?」

「そう言うわけじゃないよ、私達が仲良くなりたいの!」

 

何かと理由つけて逃げようとしたけどあっという間に取り囲まれてしまった。しまった逃げられない。

回答を濁していると、男子の誰かが口走る。

 

「おっ!だったらさ鳴海の歓迎会でもしねえ?」

「いいね、鳴海さんどうかな?」

「と、途中まででいいならいきます...」

 

仲良くしとかないと損だし、いいよね?

殺せんせーも混ざろうとしていたが、しっかり断られて泣いていた...無念。

そうして、連れてこられたのはファミレスだった。ちょっとでも校舎裏に連れてかれてボコボコにされると考えていた私を誰か罰してほしい。

もう一度軽く自己紹介をした後、皆が注文して終えるとふと聞かれる。

 

「鳴海さんは普段、休みの日何してるの?」

「えっと、一日中寝てる」

「華の女子中学生から聞くワードじゃない!!」

「そう?太陽さんに当たってぽかぽかしたまま寝るのは気持ちいいよ?」

「おお...なんかどっかのお姫様みたいな事言い始めたぞ...」

「それに、私あんまりここら辺知らないんだよね、登校するときも迷ったぐらいだし」

「それは外に出てないからじゃない?」

 

それも、そうか。

1番の謎が解明された、やったね!

 

「それじゃあさ、今度どこか遊びにいこうよ〜、女子会しよ!ビッチ先生も誘ってさ!」

「私が起きれたらね」

「やった〜!じゃあ、また連絡するね!」

 

この場であっさりと女子会が決まってしまった。恐るべしコミュ強。

ひなのんはジュースを切らしたのか、ドリンクバーに行ってくると部屋を後にしてしまった。なんだか嵐のような子だ。

なんで、ひなのん呼びかって?勝手に言ってるだけだよ私が。

私の隣が開くと、今度は金髪のいかにもチャラそうな男の子がしれっと隣に座ってきた。

 

「え〜っと、前原...くん、合ってる?」

「合ってるぜ。ところで単刀直入に聞く、鳴海って気になる人とかいるのか?」

「前原、アンタね〜」

「気になる人は、みんなかな...仲良くなれるか不安かも」

「いや、そうじゃなくて...」

 

求めていた解答とは違かったのか頭を抑える彼と、そんな彼の言うことなど無視していいと辛辣な女性陣。

いまだに、クラスの力関係がわからないからとりあえず頷いた。

手元の水を飲んで喉を潤すと、次はクラスの学級委員の一人である片岡メグさんが隣へと来てくれた。

なんだか、キャバクラみたいだ。

 

「鳴海さんも何か食べない?」

「その、お腹空いてなくて...」

「そう?」

「今日は誘ってくれてありがとう...」

「気にしないで、コレからも私たちの事頼ってくれていいからね」

「うん、きっといつか頼るよ」

 

それからクラスメイト達と楽しく過ごした。

こんなに楽しい気持ちは新鮮だ、ふゆちゃんとかレイちゃん達と遊んでいる時とはまた違った楽しさがある。これだけで学校に行った価値があるかも?

 

「あっ、ごめん、もう時間だ...」

「わかった、鳴海さんまた明日ね」

「うん、みんなほんとに今日はありがと!」

 

手を振ってみなと別れると、会計へと足を運ぶ。

 

「──に、なります」

「じゃあ、これで」

「うえっ!?」

 

ポンとピン札で渡すと店員さんは驚いていた、そんなにビックリしなくてもいいのに、別にクラス全員分払うだけだし。あっ、もしかして足りないのかな?

 

「あっ、足りなかったですか?」

「い、いえ!そ、そうではなく...」

 

固まったまま動かない店員さん。なんだろう、何か粗相でもしたかな?

どうしようか、でもこの反応は足りてるって事だよね、帰ってもいいんだよね?

 

「あのお釣りはいらないので...募金箱にでも突っ込んどいて下さい。それじゃ」

「お、お客様!」

 

なにか後ろが騒がしくなったが、私はファミレスを後にして家へと帰ったのだった。

 

 

 





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