祖龍さん in オラリオ 作:モンハン楽しいね
という訳でテキトーに投稿です。
頭を空っぽにして読んでください。
ある日、その世界に”本来存在しない怪物”が現れた。
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討伐等と、無謀なことは考えるなかれ。出会って逃げられるならば超一流だと言えるだろう。
否、その威容を見て何か行動しようと思えるだけで猛者だろう。
そんな怪物が、世界で唯一存在する、ダンジョンと呼ばれる地下迷宮の上にある都市、オラリオに今、舞い降りた。
そんな怪物が突然現れたのだ。当然沢山の人に見られるだろう。
今も、たくさんの視線に晒されている。が、何故だろうか。畏怖の視線は感じない。感じるのは、好奇の視線と不思議そうな視線、それと情欲の視線だ。
何故ならば、その神々しいとも言える祖龍の姿で降り立った訳ではなく、白くて美しく、とはいえ派手過ぎず、完璧なまでの調和の取れたドレスをこれまた完璧に着こなす美少女の姿だからだ。
透き通るような長い白髪と宝石のような金色の瞳を持つ美しい白い肌の少女。
パッと見たところ、少女の年齢はギリギリ二桁乗るか否かといったところだろうか。
どこからどう見ても子供のようにしか見えないのだが、何故か色気を醸し出す少女に周囲の人は、男女問わず目線を奪われる。
しかしその、美の神もかくやというような美しい少女を前にして誰も話しかけに行くことができない。
いや、今、下卑た笑みを浮かべながら少女に向かっていく男が居る。
「なぁ嬢ちゃん、今、何も無いところから現れたように見えたんだが、もしかして転移系の魔法かスキル持ちか?
もしそうなら珍しいからうちのファミリアに入って欲しくてなぁ。少しあっちの方で話でもしようぜぇ?」
下心が見え透いている男のセリフに、周囲の人と神は止めたいが、この男はこんなんでもLv.3。現在近くに居るのは高くてもLv.2の為止めるのは厳しい。
数人はLv.3以上の誰かを探しに走って行ったが、まにあうかは怪しいところだろう。すぐ近くに居ればもしかしたら…程度の期待度か。
「…あら。私かしら。
お誘いはありがたいのだけれど、その…ふぁみりあ、だったかしら?興味はないわね。
あなた、あまり強くなさそうだし、あなたにも興味は無いわね…。」
「…あ”?
誰が、弱いって?」
「あら、聞こえなかったのかしら。あなたよ?
名前も知らないけれど、興味もないわね。強くなったら遊びに誘ってあげるわ。今のあなたじゃ退屈を紛らわせることも無理そうだもの。」
周囲の人は男から怒気が吹き上がるのを感じた。
Lv.2の人間が複数人、いつでも割り込めるように武器を軽く持って、固唾を飲んで見守る。
「…あぁ、そうかよ、そんだけバカにしたってことは、分かってんだろうなァ??」
「?
バカになんてしてないわよ?ただの事実だもの。」
周りの人間は、「これ以上煽るな!」という気持ちで一致した。
「じゃあ、こんくらい軽く防げるんだろうなぁ!?」
突然、男が腕を振りかぶって殴りかかった。
その姿に周りのLv.2の人は飛び出して止めようとするが、命中するのが早そうだ。その為その他の注目していた人達は、殴られて吹き飛ばされる姿を幻視する。
「あら、やっぱり弱いわね。
この程度じゃ傷も付かないわよ?やっぱり、こんなんじゃ退屈しのぎの遊びに誘えないわね。」
「は、はっ!?
ぐぉぁっ!?がぁぁ!!!」
だが、当たり前のように指一本で拳を止めて、悪戯っぽく微笑みながら言い、ノーモーションで紅い雷を落とす。
周りから飛び出してきた人間たちには当たらないように、小さく、そして確実に目の前の男だけに当てて。
「この世界の
小さく呟くと、少女は適当な方向に歩き出す。
その方向に居た、人と神が自然と避けて道ができる。
そして少女が去った後。
人も神も入り乱れてさっきの少女は誰だ!?と話し合って盛り上がっていた。
Lv.3をほとんど何もさせずに一撃で瞬殺出来るような者は、最低でもLv.4の上澄み。大体はLv.5以上だ。
だが、この場の誰も彼女のことをしらなかった。
Lv.4ともなれば知らない人がほとんど居ないくらいの有名になっていてもおかしくない。
この場には神も居たのだ。神も含めて全員知らないのは有り得ないとも言える。
だが、実際に有り得ているのだから不思議だ。
その場は誰も分からないということで解散したようだ。
そして少女は、迷子になっていた。
不思議そうな顔をして同じ道をぐるぐるしていた。
そして一度立ち止まって辺りを見渡してみると、金の瞳と目が合う。
「「…」」
お互い無言で見つめ合う。
少女は、一体なんだろうかと思いながら少し微笑むと、向こうから歩いてきた。
「「…」」
少し見上げないと行けないくらいの身長差があるので、ちょっとだけ見上げながら見つめる。向こうからも無言で見つめてきていて、ほんとになんの用だろうか、と少し興味が湧く。
「…えっと、たべる?」
「あら?
なにかしら、これ?」
手に持っていた袋にいっぱい入っていた食べ物を一つ少女に差し出して聞く。
「ジャガ丸くん」
「人間って、不思議な名前をつけるのね?
一つ貰おうかしら。」
「…かみさま?」
「神?
ふふ、いいえ、違うわ?
人間は神ですらも恐れる、なんて言っていたらしいけれど、昔だもの。知らないわ。」
「神様ですら、恐れる…?
昔…?5年くらい…?」
金髪の少女は首を傾げながら言葉を反芻して考えるが、どう見ても目の前の子供のような少女が昔から生きているなどと思えず首を傾げる角度が深くなっただけだった。
「さぁ?
何年前でしょうね。分からないわ。
ん…この食べ物、悪くないわ。
もう1つ、貰えるかしら?お代は…これでいいかしら。」
「んー…わからない。
もう一つ?うん、わかった。お代は、別にいいよ。」
「いいえ、人間はきちんと対価を払うものでしょう?
このくらいのものならいくらでも渡せるもの。」
「…うーん、貰いすぎ、だと思うけど…」
「ふふ、いらなければ捨ててもいいわよ?」
「…うん、わかった。
ありがとう。」
「いいえ?私がお礼として渡したのに礼を言われるのはよくわからないわね。」
「…あ、そっか。」
「えぇ。
そうよ?そう言えば、自己紹介がまだだったわね。」
「…うん、確かに。
わたしは、アイズ。アイズ・ヴァレンシュタイン。あなたは?」
「そうね…ミラ、とでも呼んでくれたらいいわ。」
「うん、わかった。
ミラ、よろしくね。」
「えぇ。」
そこで会話は終わり、だが自然と二人で並んで歩いて適当に街を散策し始める。
時折これは何かあれは何かアイズに聞くミラの姿があったが、それ以外は会話も特になく適当に歩いているだけだ。
だが別にそれは気まずいということでもなく、特に話すこともないだけだった。
それからしばらく二人で散歩していると、気付けば夜になった。どこに住んでるのか聞かれたミラは、どこにも住んでいないという事をアイズに言うが、驚いたような表情をされる。
「…えっと、どこにも住んでない、なら、どこに行くつもり?」
「さぁ?
適当にしてるんじゃないかしら?」
「…」
アイズは何かを考えるように目を瞑って数秒。
優しくだが離さないようにミラの手を取り、どこかに引っ張っていく。
ミラは、なんだろうと思いながらも抵抗せずについて行くと、長大な館に着く。
「アイズ、どうしたのかしら。」
「…ここ、私のファミリアの拠点。」
「…?えぇ、そうなのね。
また明日迎えに来て欲しいのかしら?」
「…ううん。少し、待ってて。」
「…一体何なのかしら。」
不思議そうな表情で待つこと数分。
アイズがアイズより少しだけ大きな女性とミラと同じくらいの小さな男の人を連れてきた。
「…?
アイズ、どうしたのかしら?」
「…ロキと、フィン。
二人とも、こっちは、ミラ。」
「…ただの紹介かしら。
私はミラよ。実際の名前はもっと長いけれど、ミラと呼んでくれたらいいわ。」
「紹介に預かったフィン・ディムナだ。
よろしく。実際の名前は別なら、そっちも聞いてみたいんだけれど、大丈夫かい?」
「うわぁ!
すっごい可愛ええ子やん!
どこのファミリアの子なん!?」
「ロキ、絶対にそう言うと思っていたが、先に自己紹介だろう?それに、アイズの話を聞いていなかったのかい?
どこにも住んでいないらしい、と言っていただろう?ならファミリアに入っていないだろう。
もし入っていて家がないなら主神と一緒にいたはずだ。」
「あぁ…それは確かにそやなぁ…
すまん!って事で、ロキや!
ミラたん、はっきり聞かせてもらうで?人やないやろ?」
そう、ロキが言うと、ミラは小さく笑みを浮かべる。
「あら、よく分かったわね。
そうね…じゃあ、きちんと自己紹介をしましょうか。」
そこで一度区切り、変わらぬ微笑みをその美しい顏に浮かべながら言う。
「私はミラボレアス。
祖龍ミラボレアスよ。この世界で生まれたわけではないけれど、違う世界では私を、全ての龍の祖、だったり伝説の中の伝説、だったり呼んでいたみたいね。
ふふ、改めてよろしくお願いするわね?オラリオの