四宮家の捨て子   作:神巫

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思いつきだから続くかは未定。


第1話

この世界には天才と呼ばれる人間が存在する。その才能は勉学であったり、スポーツ、芸術、音楽など多種多様、だが俺の姉は違った。その才能は勉学に留まらず芸術、音楽、武芸何をやらせても輝かしい成績を残してきた本物の天才。

本当に神というやつは不平等だと思う。たった数分早く産まれた姉に才能を与え、数分遅れて産まれた俺には何の才能も与えてはくれなかった。

 

「四宮の名を名乗ることは許さん」

「こっちから願い下げだ、クソ野郎が」

 

実父に捨てられた俺は母親の知り合いの瀬海の家に引き取られた。引き取られたと言っても厄介払いだろう。少なからず母親の知り合い達は四宮をよく思わない人達で、友人を殺した男の子供なんて養おうなんて思わない。

 

「……親が金持ちのボンボンどもめ」

 

瀬海家はまともに俺を養う気は元から無かったようで、高校に上がるタイミングで大金をくれた。金だけやるからあとは一人で生活しろ、そういう事だった。名義だけ貸してもらい家を借り補助が強い高校に進学したのは良いのだが…

 

「見てください…混院ですわ」

 

かつての士族やら貴族を教育することを目的とした学院で、士族制貴族制が無くなった今も富豪名家に産まれたボンボンどもが進学している学校。幼等部から大学院まである超エスカレーター学校で途中から入学してくる俺をバカしてくる。

 

「こんな学校辞めよ」

 

不正入学やら裏口入学だと噂され、友人を作るどころかまともに会話してくれる人間すらいない。ただ親が金持ちで自分には何の力もない苦労も知らないボンボンどもと三年間一緒に過ごせるとは到底思えない。

 

「「七光のボンボンどもが!」」

 

入学して一週間、友人すら居ない俺が昼休み教室に居たくないと思い校舎裏に来てみれば俺と同じ思いを抱いていた男がいた。

 

「…君も混院?」

「あぁ…俺は瀬海春馬」

「白銀御幸行…」

「よろしく」

 

それが俺と後にこの腐り切った学院の生徒会長になる男との出会いだった。

 

〜〜〜

 

「おはようございます、瀬海くん」

「……失礼します」

 

本当に神というやつは不平等で理不尽だ。もう四宮の人間とは関わりたくないと思っていたのに、まさか同じ学院に四宮の人間しかも双子の姉が居るとは…いや考えてみればこの学院にいる可能性の方が高い。

 

「お久しぶりです。春馬様」

「久しぶり早坂、元気そうで良かった」

 

四宮家の幹部グループの一つである早坂家に産まれたクォーターの娘で七歳から四宮かぐやに使える近侍。早坂もあのジジイに怒りを抱いてるらしく、まだ俺が四宮にいた時唯一仲良くしてくれた友人、早坂愛。

 

「早坂、俺に敬語はいらない。昔みたいに喋ってくれ」

「…わかったよ、春馬くん」

「また会えて嬉しいよ、愛」

 

四宮かぐやの近侍になる前から遊んだりしていたが、近侍になってからは俺と関わる時間が無くなりもう会えないと思っていた。でもまた会えて良かった、また早坂と会えるなんて。

 

「…春馬くんはかぐや様と」

「愛」

「どうしても…?」

「あの人を恨んでいない。昔から努力している姿は見ていたから。でももし俺が関わったことであの人に影響が出る可能性がある」

 

クソ野郎のことだ、勘当した俺と娘が関わっていたらどう思うか。絶対に俺との関わりを断ち切ろうとあれこれ手を使ってあの人の生活を縛り始める。だから俺はあの人とは関わることはゆるされない。

 

「…愛悪いけど伝言を頼む」

「え…?」

「ごめんって」

 

 

 

 

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