イナズマイレブンGO 紅蓮の翼   作:シキDX

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第四十二話 VSプロトコル・オメガ2.0 Part2

 病院の裏手に広がる荒涼としたグラウンド。雷門とプロトコル・オメガ2.0が、刺すような緊張感の中で対峙していた。

 人数不足を補うため、フェイが「デュプリ」を召喚しようと指を鳴らしかけた、その時だった。

 

「待って、フェイ。この試合、コウがアームドを習得するまで私は出ないわ」

 

 紫の静かな制止に、一同に衝撃が走った。

 

「アームドを使える紫が出なきゃ戦力は著しく落ちちゃうよ」

 

「ああ、悔しいけど俺もアームドできる保証はないぜ」

 

 しかし紫はいつになく真剣な、それでいて不敵な笑みを浮かべて俺を見つめた。

 

「秘策はあるわ。それは、私とコウのミキシマックスよ」

 

「……ミキシマックス!? 俺と、お前がか?」

 

 驚愕する俺に、紫は理論を説くように続けた。

 

「今のあなたがアームドできないのは、その不安定で強大すぎるセカンドステージチルドレンの力が邪魔をして、化身と重なる前にエネルギーが霧散してしまっているから。……だから、私の力を使ってあなたの力の波長を整える。そうすれば、アームドへの道は拓けるはずよ」

 

 シュウがやっていたミキシマックスを応用した補助。紫はあの時、ミキシマックスを単なるオーラの譲渡ではなく、制御装置として使う方法を思いついていたのだ。

 半信半疑の仲間たちだったが、俺は紫の瞳の奥にある確信を見て、覚悟を決めた。

 

「……わかった。紫、お前を信じる」

 

 試合開始直前、どこかへ行っていた葵が息を切らして戻ってきた。

 

「みんな! 大介さんが……!」

 

 何かを伝えようとした葵だったが、手元の『覇者の聖典』が気づかれてはいけないことに気づき、咄嗟に言葉を飲み込んだ。今は情報を悟られるわけにはいかない。彼女は意を決した表情で、ノートを抱えたままベンチへと引き下がった。

 

「ふふ、戦力外が一人増えたようですね。……始めましょう」

 

 ベータの冷ややかな号令が響く。

 フェイが足りない5人分のデュプリを召喚し、ピッチを埋める。

 歴史を守るための一戦が幕を開けた。

 

 

 プロトコル・オメガ2.0のキックオフで、再び運命の歯車が回り出した。

 エイナムは前回の屈辱を晴らすべく、レイザ、クオースと完璧な連携を見せながら雷門陣内へと突進してくる。

 

「 『ワンダートラップ』!!」

 

 天馬が鋭いスライディングでボールを奪い取る。だが、レイザが即座にバックアップに入り、奪い返されたボールはクオースへと渡った。

 

「させるかよ!」

 

 俺が立ち塞がろうとしたその時、ベンチからワンダバの怒号が響いた。

 

「コウ! ミキシマックスだ!!」

 

 ワンダバが構えたミキシマックスガンの銃口から、紫の放つ冷徹かつ強大なオーラが放出された。光の奔流が俺の身体を貫く。

 

「……っ、これは……!」

 

 視界が白く染まり、髪が雪のように白く、伸びていく。瞳の色は深淵のような紫へと変色した。

 

「ミキシマックス、コンプリート!!」

 

 驚くほど冷静だった。今まで奥底で荒れ狂っていたセカンドステージチルドレンの力が、紫のオーラという氷の楔によって整えられていく。

 

「これなら……いける!」

 

 目の前で揺らぐクオースの動きを完全に見切った。

 

「『フローズンスティール』!!」

 

 ピッチを凍らせ、一瞬でボールを強奪する。かつてない全能感。だが、俺はここで満足するわけにはいかない。

 

「いくぜ……!」

 

 俺はあえてミキシマックスを解除した。自分の核にある力で、アームドを掴み取るために。

 

「来い、『聖焔のフェニックス』!!」

 

 背後に顕現した不死鳥が俺の意志に従う。紫との共鳴によって整えられたエネルギーが、風を纏うように俺の身体へと収束していく。

 

「化身アームド!!!」

 

 眩い紅蓮の炎が俺を包み込み、フェニックスの翼が真紅の鎧となって全身に宿る。

 

「決めてやる! 『流星ブレードV3』!!」

 

 アームドの圧倒的なパワーを乗せた一撃が、夜空を裂く流星となってザノウのゴールを強襲した。キーパーコマンドも通用しない、文字通りの爆撃。

 ネットを突き破らんばかりの衝撃と共に、雷門が待望の先制点を奪い取った。

 

 

「……やるじゃない」

 

 宣言通りピッチに上がる紫。二人はすれ違いざま力強いハイタッチを交わした。コウの覚醒により、雷門の士気は最高潮に達していた。

 だが、その熱気を一瞬で凍りつかせたのは、センターサークルに立つベータの放つ殺気だった。

 

「……チッ。先制点くらいでいい気になるんじゃねえ!!」

 

 可愛らしかった少女の顔が、一転して狂気じみた戦士の表情へと豹変する。ベータは開始のホイッスルと同時に化身をアームド。暴力的な突進で、一気に雷門陣内へと攻め込んできた。

 

「止めよう、コウ!」

 

「ああ、いくぞ天馬!」

 

 俺達は同時に駆け寄り、先ほどの感覚を再現しようとアームドを試みる。しかし、実戦でのプレッシャーと先ほどの疲労が重なり、光の鎧は実体化する前に霧散してしまった。

 

「くっ……そんな……!?」

 

「邪魔だ!」

 

 無防備な状態の二人は、ベータの体当たりによって木の葉のように吹き飛ばされた。

 独走するベータの前に、最後に立ち塞がったのは紫だった。

 

「ここから先は通さないわ……化身アームド!」

 

 紫もアームドし、立ち塞がろうとする。しかし、ベータは冷酷に笑った。

 

「バレバレなんだよ。さっきのミキシマックスで、あんたのオーラはスッカスカなんだろ?」

 

 図星だった。コウの力を整えるために大量のエネルギーを分け与えた紫の身体には、激しい疲弊が襲っていた。

 

「黙りなさい……ッ!」

 

「 『シュートコマンド07(ダブルショット)』!!」

 

 放たれた衝撃弾は、アームド状態の紫を力任せに弾き飛ばし、そのままゴールを容赦なく撃ち抜いた。

 1-1。一瞬にして追いつかれた重苦しい空気の中で、前半終了のホイッスルが響き渡る。

 ベンチに戻る雷門イレブン。

 疲労困憊の紫、そしてアームドを維持できなかった天馬と俺。

 依然として厚い未来の壁を前に、天馬たちは後半の逆転に向けて次なる一手を模索することになる。

 

 

前半を終えてベンチに戻った俺たちの表情は暗かった。ベータの圧倒的な力、そしてアームドを維持できなかった焦り。

 

「このままじゃノートを解読する前にやられちゃうよ…」

 

 信助が膝をつき、今にも泣き出しそうな声を漏らす。錦先輩が打開策を求めて鬼道監督に詰め寄るが、漂う絶望感は拭えない。

 

「なにをそんな暗い顔をしておる!顔を上げんか!」

 

 スタジアムに響き渡ったのは、老いた、しかし腹の底に響くような力強い咆哮だった。

 驚いて顔を上げると、そこには葵に肩を貸され、病室を抜け出してきたあの老人が立っていた。

 

「おじいちゃん!この人が円堂監督のお爺さんよ!」

 

「まさか、この人が「マスター・D』!?」

 

 一同に戦慄が走った。

 

「マスター・Dか……未来でワシはそんな名で呼ばれておるのか?」

 

 大介さんは愉快そうに笑った。その眼差しは、先ほど病室で鬼道さんを追い返した時とは違い、戦う者の鋭い光を宿している。

 

 

「みんないい目をしておる…。よし!この試合、儂が監督をする!」

 

「ええええ〜〜っ!!??」

 

 驚愕の声が重なる。

 

「最強の11人のことを教えに来てくれたんじゃないの?

 

 困惑するフェイに対し、大介さんは鼻で笑い飛ばした。

 

「今その話は後じゃ。まずはこの試合に勝つぞ」

 

 大介さんはコートの隅からピッチを見据え、雷門イレブン全員を指差した。

 

「勝利への鍵は……『3D』じゃ!!」

 

 3D。その言葉の意味が分からず、俺たちは顔を見合わせた。

 

 

後半戦が再開されたが、俺たちの頭の中は「3D」という言葉への疑問で一杯だった。

 

「3D……飛び出すもの……まさか化身のことか!?」

 

 剣城が自分なりの答えを出し、強引に化身アームドを試みるが、焦燥からか力は形にならない。その隙を突かれ、クオースにボールを奪われてしまった。

 ボールはすぐさまベータへ。彼女の放った通常シュートが、凄まじい風圧と共に信助を襲う!

 

「3DのDは……ディフェンス!!『ぶっ飛びジャンプ』!!」

 

 信助は『ぶっ飛びジャンプ』で肉薄。吹き飛ばされながらもボールを前線へ蹴り出した。

 

「ワシに任せるぜよ。大胆に!ドーンと!出たとこ勝負!頭文字にDが三つで3Dじゃ!」

 

 錦先輩が叫びながら走り込む。フェイからのバックパスが乱れ、ボールが宙を舞った瞬間、天馬の瞳が輝いた。

 

「錦先輩、屈んでください!」

 

「お、おうっ!」

 

 錦先輩を「踏み台」にして天馬がさらに高く跳躍。惜しくもオルカに阻まれたが、神童先輩はその光景に戦慄した。

 

「……そうか。奴らの反応が遅れた…ボールが想定外の動きをしたからか…もしかして!」

 

 鬼道監督も即座に呼応する。

 

「ああ!みんな!バラバラの点と点を繋ぐんだ!」

 

 その瞬間、俺達の動きが劇的に変わった。

 中央をわざと空け、突進してきたレイザを神童先輩が死角からのスライディングで仕留める。奪ったボールを神童先輩は真上へと蹴り上げた。

 

「信助、今だ!」

 

 チームNo.1のジャンプ力を誇る信助が天高く舞う。同時に、俺たちは行き先も確認せずにフィールドの各方向へと散った。パスの着地点、空中、地上。全方位からの波状攻撃。

 翻弄されるプロトコル・オメガ2.0。剣城から放たれたパスの先で、天馬と俺の足の裏が空中で合わさった。

 

「「せーのっ!!」」

 

 二人の脚力が爆発し、天馬がさらに高みへと射出される。

 これこそが、大介の授けた新必殺タクティクス『3D・リフレクター』だ!

 

「なんだ……あの動きは!?」

 

 最高到達点に達した天馬が叫ぶ。

 

「『魔神ペガサスアーク』! アームド!!」

 

 青空を背に、銀翼の鎧を纏った天馬が。

 

「これで決める……ッ!」

 

 アームド状態から放たれた超強力シュートが、ザノウの守るゴールへ一直線に突き刺さった!

 

「やった……! 決まったぞ!!」

 

 2-1

 

 スタジアムの空気が一変した。

 

「新たな必殺タクティクスへのヒントだったんですね。」

 

「お前さんたちが見つけたものが答えだ。あやつらは強敵を前に萎縮し思うように力を出せずにいた。助言なんぞなんでもいい。自信を持って突き進む、その勢いをもたらせればな!」

 

 

 とぼける大介さんだったが、その瞳は鋭く、かつ温かい。

 ただ「自分たちは戦える」という自信さえあれば、未来の壁だってぶち破れる。200年後の歴史に名を刻む名監督の真髄を、俺たちはその身で、そしてピッチの上で感じていた。

 

 *

 

 試合再開のホイッスル。リードされ、焦りを見せるプロトコル・オメガ2.0が強引に中央を突破しようとする。だが、その機先を制したのはコウだった。

 

「行かせるかよ!」

 

 電光石火のスライディングでボールを奪取すると、素早く前線の剣城へパスを繋ぐ。

 パスを受けた剣城だったが、周囲のマークはきつい。決定力のあるフェイ、天馬、そして紫の三人は、敵の徹底したマークによって完全に封じられていた。

 

「……なら俺がいくしかない!」

 

 剣城は再び化身アームドを試みる。しかし、焦りからかオーラは形を成さず、鎧を纏う直前で弾かれてしまう。

 

「おい!そこのトンガリ! どうにもならんなら、いっそ化身を喰ってしまえ!!」

 

 ベンチから響いた大介の、あまりにも型破りな怒号。

 

「化身を……喰う……?」

 

 その言葉の意味を咀嚼しきれず、剣城の動きが一瞬止まる。困惑する剣城に向け、大介は自信たっぷりの笑顔で親指をグッと立てて見せた。

 その豪放磊落な笑みを見た瞬間、剣城の心から迷いが消えた。

 

「来い、剣聖ランスロット!!」

 

 剣城の背後に騎士が顕現する。今度は外側に鎧を着せるのではない。剣城は己の全神経をランスロットへと向け、その力すべてを自身の内側へと引きずり込んだ。

 

「化身アームド!!!」

 

 黒き衝撃波がピッチを揺らした。光が収まったそこには、気高き騎士の鎧を全身に宿した姿があった。

 

「……ついに、やったな剣城!」

 

 4人目のアームド使い手の誕生に、天馬たちの士気は爆発的に跳ね上がる。

 

「でええりゃ!!」

 

 アームドの圧倒的な推進力を乗せ、剣城が渾身のシュートを放つ。

 

「『キーパーコマンド03(ドーンシャウト)』!!」

 

 ザノウは必死に『キーパーコマンド03』を展開するが、覚醒した騎士の刃はその防御壁を紙細工のように切り裂いた。

 轟音と共に、ボールがネットを揺らす。

 

 3-1。

 

 

 逆転に成功し、勝利まであとわずか。しかし、その甘い期待はベータの放つ冷徹な叫びによって打ち砕かれた。

 

「『ゴーストミキシマックス』!!」

 

 ベータが天に手を掲げると、禍々しいオーラがプロトコル・オメガ2.0の全メンバーに分け与えられた。強化された未来人たちのプレッシャーが、ピッチ全体を重く支配する。

 再開直後、エイナムが凄まじい速度で突進。

 

「止めるぞ、剣城!」

 

「ああ!」

 

 アームドを成功させたばかりの天馬と剣城が二人がかりで立ち塞がるが、強化されたエイナムの突進力はそれを遥かに凌駕していた。二人は紙屑のように弾き飛ばされ、無慈悲に道を開けさせられる。

 

 

「リーダー!」

 

「来い、『虚空の女神アテナ』!アームド!」

 

 

 ボールを受けたベータが再び化身アームド。

 

「『シュートコマンド07(ダブルショット)』!!」

 

 信助が必死に飛びつくが、その威力はもはや物理法則を超えていた。ボールはゴールを抉るように突き刺さり、瞬く間に3-2。

 そこからの猛攻は、まさに地獄だった。

 一歩も引かない雷門だったが、無理なアームドを続けた疲労と、ベータたちの執念に近い攻撃に、一人、また一人とピッチに倒れ伏していく。

 終了間際。ベータのトドメのシュートがネットを揺らした。

 

 ——ピーッ、ピーッ、ピーッ。

 

 非情なホイッスルが鳴り響く。

 3-4。

 肩で息をしながら、悔しさに地面を叩く天馬。俺も、紫も、誰もがその場に立ち尽くしていた。

 勝利を確信したはずの逆転劇は、未来の圧倒的な「力」の前に、脆くも崩れ去ったのだ。

 

 

敗北の衝撃に打ちひしがれ、ピッチに崩れ落ちる俺たち。だが、ベータの非情な追撃は止まらなかった。彼女は円堂監督を捕らえたあの光を放つデバイスを、今度は大介さんへと向けた。

 

「あれは!!」

 

 天馬が叫びながら走り寄るが、間に合わない。しかし、大介さんは凄まじい精神力でその吸引力に抗い、エネルギーが激しくぶつかり合う。直後、網膜を焼くような閃光が辺りを包み込んだ。

 光が収まった時、そこに大介さんの姿はなかった。地面に転がっていたのは、六角形の琥珀色をした不思議な結晶体。さらに、その衝撃で葵の手から弾き飛ばされた『覇者の聖典』を、ベータが無慈悲に奪い取った。

 

「これでサッカーは終わりだ」

 

 ベータたちは満足げにUFOへと乗り込み、空の彼方へ消えていった。

 

「大介さんが……石に……?」

 

 天馬が震える手でその石を拾い上げる。

 

「それは『クロノ・ストーン』現象じゃ」

 

 唐突に現れたアルノ博士が解説を始める。歴史から消されまいとする強靭な精神力と、封印の力が拮抗した結果、大介さんの存在そのものが時空の矛盾点となり、この物質へと圧縮されてしまったのだという。

 アルノ博士はあらかた説明するとまたもや姿をくらましてしまった。

 

「また肝心なところで消えやがって!」

 

 水鳥さんが悪態をつくと、天馬の手の中の石から聞き覚えのある声が響いた。

 

『全くじゃ! 無責任な博士じゃのう!』

 

「うわあああ! 石が喋った!?」

 

 驚いて石を放り投げる天馬。だが、宙に浮いた石は『これ、年寄りは丁重に扱わんか!』と天馬を叱りつけた。どうやら大介さんは石になっても意識は健在らしい。

 

 

「とりあえず、元に戻すにはプロトコル・オメガを倒さなきゃ。」

 

「うん。だからお願いします。教えてください、最強の11人のことを!」

 

 

 フェイの言葉に続き、天馬が必死に訴える。大介さんは最初こそ「集めるのは不可能だ」と濁していたが、天馬の揺るぎない瞳に負け、ついにその条件を語り始めた。

 

『よかろう!まず

 

 1の力!人を見抜き大局を見抜く、静と動を併せ持つ

 「真実のゲームメーカー」

 

 2の力!仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変える

 「カリスマディフェンダー」

 

 3の力!未来をも見通す状況推理能力で敵の急所を突く

 「正確無比のミッドフィルダー」

 

 4の力!大国を治める力、強靭な行動力と実行力を持つ

 「鉄壁のキーパー」

 

  5の力!海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋となる

 「スーパートリッキーミッドフィルダー」

 

 6の力!稲妻のように素早く斬り込む速さ

 「電光石火のスピードストライカー」

 

 7の力!自由自在に空間を活かし空を制する

 「フライングディフェンダー」

 

 8の力!太古の力を宿し、その牙の力は海をも割る

 「ダイナミックミッドフィルダー」

 

 9の力!野獣の獰猛さと賢者の頭脳を持つ

 「ファンタジックリベロ」

 

 10の力!絶対的な勇気と揺るぎない実行力で、大地をも味方にする

 「キングオブミッドフィルダー」

 

 11の力!灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で全てを貫く

 「オールラウンドプレイヤー」

 

 以上が儂が思い描いた最強の11人じゃ』

 

「まるで内容そのものが暗号のようだ」

 

 正直言ってこれだけでは全くわからない

 

「なにかヒントになるような物はないんですか?」

 

 呆然とする天馬に、大介は一つの答えを提示した。

 

『そうじゃの~……1の力は、そう!信長じゃ!織田信長なら1の力にふさわしい!』

 

 

「信長を過去から連れてきてサッカーやらせるのか!?そんなの無茶だろ!」

 

 不安がる俺に、紫が笑顔でミキシマックスガンを指差した

 

「連れてくる必要はない。その時代に行って、彼らのオーラを直接『ミキシマックス』すればいいわ」

 

 自分たちが歴史上の英雄たちの力を宿し、最強の選手になる。

 突飛な話だが、神童先輩もその可能性を直感したようだった。

 

「彼らとミキシマックスすれば俺たち自身が時空最強の11人になれる……よし、やろう!みんな!」

 

「そうと決まれば信長にまつわるアーティファクトを探すのだ!!」

 

 奪われた聖典、石にされた大介。絶望的な状況の中で、俺たちの前には「時空最強イレブンを集める」という果てしなく、けれど輝かしい光の道筋が見え始めていた。




新必殺技:『フローズンスティール』
属性:風
使用者:不知火 恒陽
詳細:
既存技
紫とのミキシマックスで使えるようになる技
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