国際ニュースで追われる私ですが、記憶喪失の妹です。ごはん探してるだけです 作:宙うし
また、ごはん、さがさなきゃって、してたら、
はまべに人がきた。
手に、むぎゅむぎゅの葉っぱさん、もってる。
ぽーん。
……え?
たべて、いいの?
どうぞ、って気もちが、つのに、ふれる。
しゅるっ。
ぱく。
うんうん。
おいしい。
ありがとう。
ごはん、さがしてたの。
わたしは、つのを、ふりふりする。
また、誰かきた。
こんどは、白いしゃきしゃきのやつ。
束で、びゅーんって、なげてくる。
きゃっち。
ぱくっ。
みずっぽくて、おいしいよ、って、つのを、ふりふりする。
なんで、ごはん、くれるのかな。
みんな、応援してくれてるのかな。
そう思ってたら。
どんどん、はまべに、人がくる。
1、2、3……
ええと。
数えられない。
でも、みんな、いっしょうけんめい。
葉っぱさん。
根っこさん。
ころんの実。
わたしの、好きなもの。
どんどん、なげてくる。
がんばれー。
たのむぞー。
いけいけー。
よく、分からないけど、
やさしいごはんを、からだに、いれる。
ふと、後ろを、ふりかえる。
ざぱーん、って、
おふねが、やってくる。
のりのこが、わしゃーわしゃーって、流れてくる。
……え。
それも、いいの?
ちゅるん。
ちゅるん。
ふわふわで、おいしい。
だんだん、はまべに、人が、いっぱい。
みんな、ぎゅうぎゅう。
あぶないよ?
って、思ってたら。
こんどは、空から。
バリバリバリバリ。
くるくるの、のりものが、とんでくる。
たくさんの、葉っぱさんが、ふってくる。
ぴゅーん、って、つぎつぎ落ちてくるから、
わたしは、みぎに、ひだりに、すぃーってして、きゃっち。
すごいね。
うにうにさん。
「まだまだ、序の口よ」
ごはんをもぐもぐしていたら、ぺろぺろが好きな人たちがきた。
はまべの人たちを、
あっちいけ、こっちいけ、ってしてる。
相変わらず、しとさま、しとさま、って……
よくわからない、むずむずが、つのにくる。
でも、悪い人たちじゃ、ないよね。
あさも。
ひるも。
よるも。
砂のむこうから。
波のむこうから。
雲のむこうから。
ごはんが、くる。
たべにいかなくても、
わたし、お口をあーん、って開けてるだけでいいのかも。
しゅる。
ぱく。
もぐ。
って、していたら。
気がついた。
……あれ?
みんな、なんか、小さく、なってない?
どうして。
こびとさんに、なっちゃったの?
「リュシールよ、そなたが大きくなったのだ。周りをよく視よ」
ほんとうだ。
とおくの、お山が、よくみえる。
うわー、
わたし、すんごく、大きくなっちゃった。
いままで、たべても、たべても、大きくならなかったのに?
「これまでは、泡沫蒙昧たるかつての同胞ども“全”に、奪われていたのだ。しかし、今この“一”たる身は、我らのもの。摂食とは、変貌の序曲。等価交換の果てに、より巨大な“個”へと至るのは必然。喰らえば満ち、満ちれば溢れる。この矮小な世界で、我らが収まりきらぬのは自明の理。しかしてリュシールよ、今は黎明たる聖餐の儀であるからして、まずは、おおよそ、あらゆる大地を、埋め尽くさ──」
だめだよ、うにうにさん。
おうちに、帰れないと、
ママに、おこられちゃうでしょ。
おっきくなるのは、へびに、どしーん、するまで、だからね。
「……あ、すぃません。はい……」
……?
「いや……導がだな……。うん、そのなんだ。まぁ、へび退治だな」
へんなの。
あ。
ああっ!
おともだちの、
おとうさんと、おねえちゃん。
それに、ママ。
手を、ふってる!
ブッコロリー、ふってる!!
わたしは、うれしくなって。
羽を、びーん、って、ひろげる。
わっかを、ぴかーって、大きくする。
つのを、ぶおーん、ぶおーん、って、する。
ありがとう。
ありがとう。
いってくるね!
わたし、がんばるからね。
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”ハロル”超巨大化
数十万人がエサを提供、NATOによる航空支援も
【ボルドー 9月30日 APP通信】
フランス南西部ジロンド県の海岸、プラージュ・ダルカション(Plage d'Arcachon)で30日、発光生物ハロルに野菜や海藻を与えるため、国内外から数十万人規模の人々が浜辺に集まった。現地当局によると、ハロルは現在、推定で全長400メートル規模にまで巨大化している。
浜辺には家族連れや観光客、地元農家に加え、他国から駆け付けた支援団体の姿も見られ、カボチャやキャベツ、ブロッコリーなどが次々と浜辺へ運び込まれた。北大西洋条約機構(NATO)関係者によると、上空から輸送機が追加の野菜を投下する支援も行われた。
地元のノリ漁師は小型船で沖合に出て、海藻類をハロルの進行方向へ流した。「海と共に生きる者として、できることをしているだけだ。あれは敵ではない」と語った。
浜辺にいた市民の女性(38)は「怖いというより、助けたい気持ちの方が強い。ハロルが向かう先で誰かが救われるなら、私たちも関わりたい」と話した。別の男性(66)は「ここは観光の町だが、いまは世界の分岐点にいる気がする。ハロルが海へ戻るなら、見送るのが礼儀だ」と語った。
NATOは、残存するリヴァイアサンへの対抗と、西ヨーロッパ海盆にあるとみられる敵性拠点の調査を進めている。関係者は、深海での活動に支障が出ている海域があるとして、ハロルとともに海底調査に向かう方針を示した。
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【速報】NATO、軍事支援(キャベツ投下)を開始www UMA戦争スレ part100
22 名前:名無しさん
いけいけ! もっと食わせろ!
23 名前:名無しさん
NATOの輸送機から降ってくるキャベツの雨
圧巻すぎて草
24 名前:名無しさん
パラシュートでジャガイモ投下とか前代未聞の戦場だろw
25 名前:名無しさん
ハロルがデカすぎて島が動いてるみたいに見える
26 名前:名無しさん
アルカションの浜辺
今なら世界で一番、粘液濃いぞ
27 名前:名無しさん
数万人が一斉に海へ野菜投げてるのシュールすぎる
28 名前:名無しさん
普段は不法投棄にうるさい環境団体まで笑顔でカボチャ流しててワロタ
29 名前:名無しさん
数百メートルのナメクジに餌付けしてリヴァイアサンと戦わせる
人類の最強バイオ兵器運用がこれかよ
30 名前:名無しさん
実写版ハロルvsリヴァイアサン始まったな
31 名前:名無しさん
これだ!これこそ人類の反撃だ!核兵器じゃない!
愛(野菜)で育てた超巨大シャインニングゴッドナメクジだ
32 名前:名無しさん
NATOのパイロットたち
今ごろ誇りに満ちてキャベツ投下してるに違いない
33 名前:名無しさん
地元の八百屋と協力してトラック10台分のレタス確保したぜ
いざアルカションへ!
34 名前:名無しさん
マジでハロルが食ってる姿癒やされるわ
35 名前:名無しさん
ハロルの巨体がヌルヌル動くたび海岸線が宝石みたいに光る
36 名前:名無しさん
これ吸い込んでる現地民もう肺炎完治してるだろ
最高のデトックス会場だな
37 名前:名無しさん
……いやちょっと待て
なんで巨大ナメクジに餌やってんの?化け物だぞ?
38 名前:名無しさん
野菜ぶん投げてる奴ら目がいっちゃってるように見える
39 名前:名無しさん
ヨーロッパの連中粘液で脳ミソ洗われてるだろこれ
40 名前:名無しさん
俺も今アルカション着いたが怖いなんて感情ここにはない
砂浜に立つと足の指の間から白い光が入り込んできて
自分が砂なのか海なのかハロルなのか区別がつかなくなる
ネギ投げたら使徒様と握手したみたいな感覚がして涙止まらなかった
41 名前:名無しさん
洗脳っていうかもう種として負けてるんだよ
肺炎で苦しむかハロルに溶け合ってうまい空気吸うか
さあ選べ
42 名前:名無しさん
然り!これは洗脳ではない!新たなる人類の共闘だ!
43 名前:名無しさん
俺も最初は狂ってると思ってた
でも白光見てたら「なんで俺はあそこにいないんだ?」って猛烈に後悔してる
44 名前:名無しさん
おい
スレの空気おかしくなってないか
45 名前:名無しさん
冷静に考えろ
ただ巨大生物に餌やってるだけだぞ
ちょっと規模がおかしいだけさ
46 名前:名無しさん
とりあえずSNS映えるしエモい感じするから
俺もニンジンもって行ってくる
47 名前:名無しさん
せや難しいこと考えるな
ちょっとした世紀末イベントや
せっかく祭りなんだ楽しんでいけ
48 名前:名無しさん
乗るしかないこのビッグウェーブ!