ゆるゆるなTRPG好き達による日常   作:雨の三つ橋

1 / 5
リプレイ類もワールドガイドも、誰ひとりとして持っていない状況のため
世界設定が公式とは完全に別物になっています。


S・W1.0編0章「古の水の牙」上

 この高校に文化部の部室棟というものは無い。

 部室は各階に分散、それぞれ教室と離れた位置に存在する。

 隣の部屋に誰も居らず、ある程度大きな声を出しても迷惑にならない、ならばやる事はひとつ。

 

 TRPGである。

 桜の花も散ったゴールデンウィーク前の時期にプレイヤーは集まった。

 

 

【GM】

吠紗 反逆(ぼえしあ そりさか) 一年生

 自分に自信はあまり無いが、物怖じすることもあまり無い達観仙人。ぶっちぎりの混沌属性。

 どんなひどい失敗に遭ってもそれはそれで構わないと思えてしまう、天性のグラスランナー。

 唯一、プレイヤー数4~5人でのセッション経験あり。最初のTRPGも社会人の中で。

 

【プレイヤーA】

尾羽賭 蓄積(おぱーとす ためつみ) 二年生

 面白さ優先の寛容なリーダー気質。常識的という言葉にも一番近いが常識破りも苦手ではない。

 ひとまずたたき台になる一手目を作ろうとした時、言い出してくれるのはだいたいこの人。

 プレイヤーBとの二人セッションは十数回、プレイヤーDを交えた三人セッションは3回経験。

 

【プレイヤーB】

笑禍穫 飛散(えへかとる とばら) 二年生

 自分は三枚目であろうと心がけているツッコミ体質。遊びを愛するワルいお兄さん。

 ゲームは抜け穴探しから考えるタイプで、それを許してくれやすいGM達へ感謝は欠かさない。

 二人セッションではプレイヤー側が多いがプレイヤーDとの三人セッションはGMをしていた。

 

【プレイヤーC】

借寅 管理(かるどら すがり) 一年生

 天然ボケは有るが協調性の高い良い子。混沌属性ばかりのメンバーの中で唯一の秩序属性。

 王道を外したもの・ヘンテコなものを好んでおり、ストーリーに関係の薄い脇役をやりたがる。

 ルーレットや麻雀など『賭け事の雰囲気』をやりに入部してきた、TRPG完全初心者。

 

【プレイヤーD】

葉針院 闘志(はーしーん あらし) 二年生

 がさつさは有れど素直で堂々とした『男の子』。ロマン追及のアウトローで良きツッコまれ役。

 ヒーローや必殺技など男の子が好きそうなもの全部好き、そこを恥じない強い芯を持つ。

 中学時代から文庫本のルールブックだけは持っていた、そして読み込んでいた初級者。

 

 

プレイヤーA「卓上同好会、本年度初のセッション、始めよっか」

 

プレイヤーB「尾羽賭のやつがアリアンよりやりたいっていうから(笑)」

 

プレイヤーA「別にいいだろ!(笑)生まれ持った能力は本人にもどうにもならないのが

 いいんだよ」

 

GM「私はゲームは全部自分で決められる方がいいですが……(笑)

 でも今回は単発シナリオのつもりですし作成時の振り直しは基本無しで」

 

プレイヤーA「OK、望むところ」

 

プレイヤーB「タハー、人間はやめとこっかな」

 

 ※種族『人間』は能力値のランダム性が最も高い。

 

GM「ああ、皆さんはすでに一度お仕事をこなしている仲間同士という事でいいでしょうか」

 

一同「はーい」「いいよー」「ういっす」

 

GM「ではクリア報酬でひとり200ガメルと各々経験点1000をお受け取りください」

 

一同「キャラ作り始める前に報酬来たぞ!(笑)」

 

 

プレイヤーA「まず借寅くんから決める?」

 

プレイヤーC「え、余ってるところでいいすよ?」

 

プレイヤーD「じゃ俺から決めていい? 人間でレンジャーやらして」

 

プレイヤーB「いやレンジャー向きの能力値になるかはわかんないからね、そういう意味で割と

 誰からでもいいのよ」

 

 

GM「ソードワールドの判定は常に足し算ですから二つのサイコロの区別はいりませんし、

 プレイヤーごとでサイコロ色分けしましょうか」

 

プレイヤーA「ああ、そうだね。借寅くん使っていいよ(ジャラジャラ)」

 

プレイヤーB「すごっ(笑)5種類? これ俺も使ってるのだわ、イエサブ?」

 

プレイヤーA「おうともよ(笑)透明の赤・青・緑・紫と、白の普通の……でもなんか重いな、

 材質なんだろ。アクリル?」

 

GM「軽い方が良ければこちら木製となっております(黒地に、出目部分が銀塗りと赤塗り)」

 

プレイヤーD「ほい8種類めと9種類め(メタリックシルバーと、緑・黒・カーキの迷彩風)。

 重さならこっちも負けてねえぜ」

 

プレイヤーC「じゃあ緑をお借りします」

 

GM「サイコロ振る時はこちらのボックスに投げ入れてください」

 

プレイヤーA「お、マット敷」

 

GM「前、とある公民館でやったんですが机に直接だとうるさい机でしたので……学校の机も

 たぶん同じだろうと」

 

プレイヤーB「まあノートの上とか、完全版の上で振ればだいじょぶよ」

 

プレイヤーA「笑禍穫、それで思いっきり転がってってサイコロ埃まみれにしただろ(笑)」

 

 

プレイヤーD→カーチス「(ころころ)(ころころ)おあ、器用度16(ころころ)敏捷14

 (ころころ)知力14、普通すぎる」

 

プレイヤーA「まあ人間だから能力値ボーナスは2だわな」

 

プレイヤーB「悪かったな出目が極端で!(笑)」

 

 二人でプレイしてる時になんかあったらしい。

 

カーチス「(ころころ)(ころころ)筋力16(ころころ)生命13(ころころ)精神9!?」

 

プレイヤーB「1ゾロは出なかったけど最後にオチがついたか……」

 

カーチス「生まれは(ころころ)傭兵かぁ」

 

GM「生まれは選択でもいいですよ」

 

カーチス「お、良かった。狩人にするわ」

 

プレイヤーA「え~振った結果はぁ?」

 

カーチス「うるせえ!(一同笑)所持金が(ころころ)1000……レンジャーなら大丈夫だな。

 技能はレンジャー3」

 

プレイヤーB「1500余らせとくの!? マジでレンジャー一本!? 生命点、上げない?」

 

GM「単発だから好きにしていいと言うべきか、単発で良かったと胸を撫で下ろすべきか……」

 

 ※レベルひとつにつき、与えるダメージも1点増え、受けるダメージも1点減るので、

 GMは敵のバランスに気を遣う。

 

プレイヤーA「あ、念のためGM、他キャラと接敵してる相手への射撃は可? 完全版にも

 特に書いてないから俺は可にしてたけど」

 

GM「はい、魔法使いが精神力を節約したい時とか、あまりにも暇なので。スタートブックには

 現実的じゃないなんて書かれてますが」

 

カーチス「え!? 許可もらえなかったら戦闘開始の一発屋になってたの俺!?」

 

プレイヤーB「そんじゃ買い物はしてもらってて、借寅くん行こう」

 

GM「そうだ、今回の舞台はオランにしますから、故郷が近いなら東方語でお願いします」

 

カーチス「あいあい」

 

 

プレイヤーC→ラディマン「人間で振ります(ころころ)(ころころ)危ない、器用12

 (ころころ)敏捷16(ころころ)知力18」

 

プレイヤーA「お、精神力が高ければ魔法使い行けるね」

 

ラディマン「(ころころ)(ころころ)筋力20(一同爆笑)」

 

プレイヤーB「メイジスタッフで殴り倒すソーサラーか!?」

 

プレイヤーA「待て、メイジスタッフは必要筋力10までしかない、つまり……

 ソーサラーシーフだ!(一同笑)」

 

カーチス「スタッフのクリティカル下げたところでどれほどの意味があんだよ(笑)」

 

プレイヤーB「いや確率は三倍になる、けっこう侮れんよ(笑)」

 

ラディマン「え? スタッフはダメなんです?」

 

GM「あー、気にしなくていいです。キャラ作成の続きをどうぞ」

 

プレイヤーA「ごめんごめん」

 

 初心者を置いて盛り上がるのはやめましょう。

 

ラディマン「(ころころ)生命15(ころころ)精神13」

 

プレイヤーB「13は厳しいか? まあ、どんな技能取っても戦えると思うこれなら」

 

GM「生まれを振ってみます?」

 

ラディマン「そうですね。(ころころ)悪党、シーフ(一同笑)」

 

カーチス「天がシーフをやれと言っている」

 

ラディマン「魔法も使いたいんですよね。すっかり魔法使う気になってたんで……」

 

GM「ソーサラー魔法にも便利なのが揃ってますが、シャーマンで熱を見ることができるのも

 オススメです、魔法使いシーフは」

 

ラディマン「ちょっとルルブ(ルールブック)読ませてください」

 

プレイヤーA「じゃあその間に俺らの能力値も振っておくか」

 

プレイヤーB「大事な確認忘れてたけど、武器の選択ルールは使う?」

 

GM「はい使います。それに、戦闘に関する選択ルールは全部使ってオッケーです」

 

プレイヤーB「そんなら利き腕振ろー(ころころ)さすがに12は出ねえわ」

 

GM「両利きでも二刀は、レベル2の時点ですとゴブリンにも当たらなくなる気が……(笑)」

 

プレイヤーB「そうなんだよねえ(笑)」

 

 

カーチス「『袋』と『小袋』と『手提げ袋』ってどういう時に使うん?」

 

GM「フレーバーといえばフレーバーですが、小袋は保存食とか入れておいたり

 下着や包帯の代えを入れておいたりってイメージですね。手提げ袋はこんな感じ

 (右肩にかけて左の脇の下に下げる)で、投げる武器やとっさに使うものみたいな。

 大きな袋は……ちょっと思いつきません。穀物とか入れておく麻袋イメージですよねこれ?」

 

プレイヤーB「アイテム・コレクションだと袋は銀貨とか詰めてこいって言われてたね」

 

GM「ああ……ただしかし基本ルールブックですと古代王国には金属貨幣が無いそうですので」

 

プレイヤーA「グリフィンとか倒す時は金銀財宝あるだろうけど、普段の使い道は思いつかんな」

 

GM「確かにグゥエインの部屋みたいなのはいいですねぇ」

 

 ロマサガ3ネタ。

 

 

プレイヤーB→ケイト「エルフは死にやすいからなー……えーい、人間で(ころころころろ)

 あー1ゾロだ! でもすごいマシだ!」

 

GM「器用14、敏捷16、知力12」

 

ケイト「(ころころ)(ころころ)筋力17(ころころ)生命14(ころころ)精神10ー(笑)」

 

GM「……このパーティー、シェイドに弱い」

 

カーチス「なんで全員後半で失速するんだよ(笑)」

 

プレイヤーA→ジルフィエル「俺に任しとけ、種族は人間(ころころころろの)

 器用13、敏捷17、知力15、(ころころのころのころ)」

 

カーチス「すげー!」

 

ラディマン「えっ、たかっ」

 

GM「筋力14、生命20、精神21! 有言実行お見事」

 

 GMの声が弾んでいる。

 全員が平均値近い、それすなわち敵データに手直しが必要ないという幸運なのだ。

 

ジルフィエル「これはもうプリースト取るしか。生まれは(ころころ)商人か学者。

 商人でマーチャント技能にしよう、プリーストはチャ・ザ信仰」

 

カーチス「能力値一桁有るの俺しか居ねえ!」

 

ケイト「生まれは(ころころ)一般市民。GMー、駄目元で聞くけどアサッシン技能いい?」

 

GM「アサッシンはどう考えても一般市民じゃないからダメです(笑)」

 

ラディマン「一般技能って取れるんですか?」

 

ジルフィエル「ああ、文庫本には載ってない、完全版で追加された『一般市民』の特権だね」

 

GM「基本は取れません。よっぽど取りたければ経験点以外にお金とかの消費で考えますが」

 

ラディマン「いやいや大丈夫す、そこまでは」

 

ケイト「所持金は(ころころ)1600ガメル。鎧買えるー」

 

ジルフィエル「所持金(ころころ)2000ガメル」

 

カーチス「まだ出目走ってんな」

 

ジルフィエル「力のある商家だったようだ(笑)」

 

 

ラディマン「よし決めた、シーフ1のシャーマン2にします」

 

ケイト「ならセージはこっちで取っとこう。ファイター2、セージ2……

 一般技能はヒーラーにするわ」

 

ジルフィエル「あ、すまんそういえばセージ必要か。サンキュ」

 

カーチス「みんな色々取ってんなー」

 

ジルフィエル&ケイト「おめーがシンプル過ぎなんだよ!(笑)」

 

 

ラディマン「所持金振ります(ころころ)あー1ゾロぉ! 400ガメル!」

 

ケイト「シーフでそれはきついな!」

 

ラディマン「え、(武器防具が)軽いぶん安いんじゃ?」

 

ジルフィエル「シーフはギルドに年間500ガメル納めないといけなくて、

 だからGMからもらった報酬こみでも残金100ガメルしか無い」

 

GM「さすがにそこは融通しましょう、今回盗賊ギルドは絡みませんし。上納金は

 腕前を見てからでいいって事にしてくれたと」

 

カーチス「仲間内で借金は?」

 

GM「そのキャラが貸してあげそうだと思ったら構いません」

 

カーチス「じゃあオレは駄目だ(一同笑)」

 

 

ケイト「あれ? アローが無いぞ」

 

GM「文庫本の表には有りませんでしたっけ? 12本10ガメルです……

 カーチスさん、24本までにしといてください」

 

カーチス「120本ダメ?(一同笑)」

 

GM「持てませんし、一度のシナリオで20本すら撃ちませんって(笑)」

 

 

GM「ラディマンさん、ショートスピアは両手持ちできませんが大丈夫で?」

 

ラディマン「あれシャーマンが片手使うらしいんですが」

 

GM「いえいえ、それは盾が使えないというだけで。どのみち魔法を使う時って

 武器攻撃はしませんから」

 

ジルフィエル「ずっと両手で持ってるわけじゃないからね。SF系だとマジで

 両手放せない機械武器とか有るけど」

 

 

 

GM「では自己紹介お願いします、時計回りに」

 

ジルフィエル「ジルフィエルと申します。商家の次女に生まれ、神の声を聞き神殿に入りました。

 しかしその実、これ幸いと町を出て、夢の遺跡探索への第一歩を踏み出したところです」

 

【ジルフィエル・ポー・クライン】レベル2 人間 女 18歳

器用13 敏捷17 知力15 筋力14 生命20 精神21

 プリースト2(チャ・ザ) ファイター1 レンジャー1

 マーチャント(美術品)3

共通語(会話・読文)、東方語(会話・読文)

 

武器 バスタード・ソード(14)

盾 スモールシールド

鎧 ハード・レザー(13)

ポケット スリング(8)

ベルトポーチ ブリット5個

 

背負い袋、小袋×2、ベルトポーチ、水袋、マント、毛布、調理道具、たいまつ6本、火口箱、ロープ10m、くさび10本、小型ハンマー、羊皮紙、羽ペン/インク、ブリット15個

840ガメル

 

GM「今回の舞台はオランですんで、落ちた都市レックス目指して来たという事で?」

 

ジルフィエル「そうですね。オラン西の(地図指差し)この湾あたりの港町から来ました」

 

ケイト「こっちはその北の山らへん出身だから、その港町から皆で護衛依頼受けたことにする?」

 

ラディマン「いいすよ」

 

カーチス「そうすっか」

 

GM「オッケーです。さっきの報酬はそういう事にしましょう」

 

 

ケイト「私はケイト、開拓村出身の戦士だよ。

 勉強もできたから村の大人達は重役につけたがってたみたいだけど、

 あまりに大自然への溶け込み方がヘタクソだったからお前もういいよって諦められて

 都会に出てきたんだ」

 

カーチス「珍しいタイプの上京だな!?(一同笑)」

 

GM「レンジャー持ってませんからね……(笑)」

 

ジルフィエル「改めて見ると凄い平均値だな……」

 

【ケイト・ガーラント】レベル2 人間 女 17歳

器用14 敏捷16 知力12 筋力17 生命14 精神10

 ファイター2 セージ2

 ヒーラー3

共通語(会話・読文)、東方語(会話・読文)、下位古代語(読文)、ジャイアント語(会話)

 

武器 ヘビー・メイス(16)

盾 スモールシールド

鎧 スプリント・アーマー(17)

背中 ロング・ボウ(18)(高品質1)

背中 アロー12本

 

背負い袋、小袋×2、ベルトポーチ、水袋、マント、毛布、食器1セット、調理道具、ランタン、火口箱、油2本、羊皮紙、羽ペン/インク

62ガメル

 

ケイト「基本は片手メイスと盾、敵があらかじめ見えてれば弓を撃ってからのメイス両手持ち。

 あ、盾は弓撃った後で構えられる?」

 

GM「はい、スモールシールドは単純な手持ち型として、1ラウンドで装備できて構いません」

 

ラディマン「装備は神官戦士っぽいすね」

 

ケイト「命中しなきゃ意味が無いんだ」

 

 本当に色々あったらしい。(メイスは命中させやすい)

 

ジルフィエル「ケイトさんは食器を使われるあたり本当に都会派ですね」

 

ケイト「むしろジルフィエルは調理道具だけで……毒でも煮詰める用?」

 

ジルフィエル「干し肉をスープにして戻したら鍋にパンをひたして食べて、肉は鉄串でそのまま」

 

カーチス「ワイルドなプリ(プリースト)だなあ!(一同笑)」

 

GM「いやこの時代そんなもんだとは思いますが(笑)食器ってたぶん皿とお椀……加えて、

 刺すためだけの二股フォークくらいかと」

 

 

ラディマン「(低音ダンディボイス)わたしは怪盗ファニーマン」

 

一同「(笑)」

 

【ラディマン・ブッシュ】レベル2 人間 男 18歳

器用12 敏捷16 知力18 筋力20 生命15 精神13

 シャーマン2 シーフ1

共通語(会話・読文)、東方語(会話・読文)

 

武器 ロング・スピア(10)

鎧 ソフト・レザー(7)

 

背負い袋、水袋×2、マント、たいまつ6本、火口箱、シーフ用ツール

110ガメル

 

ケイト「ソフトレザー? あそっか、ハードレザーに330使ったらシーフ・ツール買えないか」

 

 パッと『必要筋力10のハードレザー』の値段が出てくる網羅っぷり。

 

ラディマン「そう、お金が無いんすよ……(一同笑)」

 

GM「妖魔夜行の首なしバイクがソフトレザー扱いでしたし、ライダースーツ系と思えば

 怪盗っぽくはあるかもです」

 

ラディマン「まだどこからも盗んだことは無いがね」

 

ジルフィエル「ギルドのみかじめ料、払えませんものね……(一同笑)」

 

カーチス「金欠のわりに水袋の予備とか買ってんなー」

 

GM「シャーマンは精霊力が必要ですから勧めました」

 

ラディマン「たいまつで火を、水袋で水を」

 

カーチス「ウィスプあればファイアボルトいらなくね?」

 

GM「日常的に光が入らない洞窟の中などでは、例えば、道が確認できるくらい点々と

 たいまつが有るとか、キャンプの大きな炎で照らし出されているとか、そんな状況でなければ

 手持ちのたいまつだけでは光の精霊力は働かない事にします。私GMの時は」

 

ラディマン「とすると、星空はOKなのかね?」

 

GM「はい、曇っていない夜空が見えているなら。手持ちのたいまつ1本だけでも

 光の精霊が集まってこられるとします」

 

ラディマン「というわけで……

 そのうち怪盗ファニーマンになりたい新米冒険者ラディマンだ(一同笑)」

 

ジルフィエル「親ごさんは特に関係ない感じですかしら?」

 

ラディマン「あまり考えてません」

 

GM「そんでは、ここ(地図でさっきジルフィエルが指し示した場所)の港町で元気に

 盗賊ギルドやってたって事で」

 

 

カーチス「カーチスだ、よろしくな。弓を射ることしか考えてねえ」

 

ケイト「よろしくしたくねぇー(笑)」

 

カーチス「ケイトちゃんより南のほう、街道に近い村で肉やら毛皮やら売る狩人やってた。

 たまに浜辺でトドだって狩ってたぜ」

 

GM「あれ、ジャイアントシールって完全版に居ましたけどレベル5・6だったような……」

 

カーチス「この世界のトドってそんなつええの!?(一同笑)」

 

GM「いえ、アザラシです(一同爆笑)」

 

ジルフィエル「このダガーは予備? 近接用?」

 

カーチス「獲物さばくのに刃物必要だろ?(ニヤリ)」

 

ジルフィエル「調理道具に入ってませんかGM? 入ってなければわたくしもダガー買います」

 

GM「はい、包丁が入ってていいですよ」

 

カーチス「あーじゃあオレもダガー消して調理道具にする。自分で狩った獲物も食いたいし」

 

【カーチス】レベル3 人間 男 20歳

器用16 敏捷14 知力14 筋力16 生命13 精神9

 レンジャー3

共通語(会話・読文)、東方語(会話・読文)

 

武器 ロング・ボウ(16)

鎧 ソフト・レザー(7)

背中 アロー24本

 

背負い袋、水袋、毛布、調理道具、火口箱

455ガメル

 

カーチス「高品質2のロングボウ欲しかったけど村には無いってGMに言われたから、

 まずオランに行くのが第一目標」

 

ケイト「私の見て買いたくなっただろお前ー」

 

GM「鎧もですよね」

 

カーチス「そう、ハードレザーの限界が13だから、ちょうど最高品質で必筋8になるからな!」

 

ラディマン「わたしには縁の無い話だ……(一同笑)」

 

 

 

GM「では始めましょう。皆さんはオランへ行くキャラバンの護衛を引き受け、それを達成した

 のですが……オラン到着前日の夜を過ごした遺跡で、奇妙な現象に出会いました」

 

ケイト「遺跡で泊まったの!?」

 

GM「百年ほど前の民家のような遺跡です。行き来するキャラバンにとっては雨風……

 雨をしのげる有名な休憩地点でした」

 

カーチス「風はしのげねえのか……(笑)」

 

GM「川の近くですし何度か水害で浸かってもいますから窓も戸も朽ちてます。

 外から丸見えだからこそ野盗の住処にもなってないんですが。

 近くのその川には、半分沈んだ古代王国の遺跡があるため、ここは過去それを調査していた

 人物の家という話です」

 

ジルフィエル「ほんの百年前なら家自体に怪しいことは無さそうですね」

 

GM「はい、怪しい痕跡はその遺跡の後ろから続く、なだらかな丘――」

 

ケイト「ちょいゴメンGM、川に沈んでる方も遺跡だからわかりづらい、その家は

 休憩地点って呼んで(笑)」

 

GM「失礼(笑)休憩地点民家の後ろにはなだらかな丘があり、歩いて楽にのぼれる程度の、

 坂とも言えない坂がずっと続いています。休憩地点民家が、まさしく三角形の頂点のように。

 その坂に、不審な火が見えたのです」

 

カーチス「その丘は森?」

 

GM「そこまでうっそうとした森ではありませんが、木々は生えてます。よく見えるはずですが

 誰かが居たような影は無く、不審な火も消えてしまいました。護衛を請け負っていた皆さんは

 キャラバンの安全を優先し、無事にオランに着きました」

 

ケイト「あ、ここで行動できるわけじゃないんだ」

 

GM「もう依頼完了した報酬と経験点を受け取ったでしょ?(一同笑)」

 

 

カーチス「でも被害が出てからの方が、どっかから依頼が出るんじゃね?

 みんな待とうぜ?(一同笑)」

 

ジルフィエル「プレイヤーとしてはいい考えなんだけど(笑)

 チャ・ザの神官としてはそれはいけません。誰かに不幸が起きる可能性は見過ごせませんし、

 それに、キャラバンに既に火のことが広まってますよね」

 

カーチス「え、たくさんの人が見てたん?」

 

ケイト「いや不審なもん護衛対象に黙ってたらダメでしょ(笑)」

 

GM「はい、なのでその噂を聞き付けた他の冒険者が先に何か見つけてしまう可能性はあります。

 可能性は低いですが」

 

カーチス「まー、金になるかわかんない話だしな」

 

ラディマン「切実な話、まずわたしこそ金が欲しいのだが……(一同笑)」

 

 

GM「確かに、ここで片道一日かけてでも確認したいかというと少し弱いですか……では、

 オランの冒険者の店に行きます?」

 

ジルフィエル「GM?」

 

GM「今、『古代王国への扉亭』にはこんな依頼があります(パサリ)」

 

ケイト「ちょっと待って選択式なの!? これ三つ全部初級!?」

 

GM「つい筆が乗って……あ、1ページ目から内容書いてありますから、

 めくらず表紙だけで選んでください」

 

ラディマン「いやいやわたしも怪盗なんて名乗りたいくらいだから浪漫は追わせてもらうが!?」

 

ジルフィエル「それぞれ完成してるなら、素直に選ばせてもらう……?」

 

GM「はい、どうしてもやってほしいシナリオなら今このタイミングで皆さんに

 懇願してますし……(一同笑)」

 

ケイト「ラディマンさん、どーするー?」

 

ラディマン「やっぱり謎の火を追おう。『ラディマン』ならそうする」

 

カーチス「うむ、いいロールプレイだ」

 

ケイト「先輩風……(笑)」

 

カーチス「うるせえ(一同笑)」

 

 

GM「ではGMに配慮いただいた所で申し訳ないのですがラディマンさんに残念なお知らせが」

 

ラディマン「ん?」

 

GM「往復二日と二晩はかかる、それ以上もありうると見据え、

 みなさん食料の購入をしてください(一同爆笑)」

 

ケイト「今日のぶんは保存食じゃない普通の食事でいいよね? 私もかなりビンボなんよ(笑)」

 

GM「はい。それと保存食3食、一日分セットで20ガメルにして結構です。

 夜に働ける作業の少ない時代、夕食は軽めでしょうし」

 

カーチス「レンジャーで狩りは、有り?」

 

GM「さすがに街道に動物が出て来てくれるかは遭遇判定ですかね……森に入ったりすれば

 道程が遅れるかと。現地に到着後のタイミングでなら可能、とします」

 

ジルフィエル「なるほど狩りもできるなら、わたくしも弓矢買うのアリですね」

 

 ジルフィエル 食料3食、保存食9食 残金781ガメル

 ケイト 食料3食、保存食3食 残金33ガメル

 ラディマン 食料3食、保存食3食 残金81ガメル

 カーチス 食料2食、保存食6食 残金409ガメル

 

 

GM「現場までの一日ですが、朝、昼、夕、の3回、敵と遭遇するか2Dで判定してください。

 夜は夜で3回、判定します」

 

ジルフィエル「ルルブの遭遇チェック表ではないのですか?」

 

GM「はい、2時間ごととか1時間ごとってのも面倒ですし、作ってきました」

 

ケイト「誰が振るー?」

 

カーチス「GMから時計回りでいいんじゃね」

 

ジルフィエル「では(ころころ)6です」

 

GM「特に何も起きません」

 

ケイト「昼(ころころ)6」

 

ラディマン「夕方(ころころ)7」

 

GM「7も何も無しです。では、皆さんは休憩地点民家に到着し、野営の準備に入りました」

 

ケイト「GMがすごいスムーズに進めようとしてる(笑)」

 

GM「だってあと40分ちょいで切りのいい所まで進めないといけませんし……(笑)」

 

 学校が開いてるのは18時まで。

 

カーチス「うそ!? もうこんな時間!?」

 

ジルフィエル「キャラ作成は楽しいぶん時間の過ぎるのが早いんだ」

 

GM「では野外の地図を描きます(パサリ)」

 

カーチス「これ、いい紙じゃないの?(ペラ)なんだカレンダーか(一同笑)」

 

 

GM「休憩地点民家は玄関が東向きです。火が見えた山の道は、北北西に伸びて……

 東側に川が有り、川も上流にさかのぼるにつれて徐々に北北西に……(描き描き)」

 

カーチス「狩りの判定は何で振ればいい?」

 

GM「動物の隠密能力が3として(ころころ)足して11。レンジャー+知力で11以上なら

 小動物を発見。んで続けてレンジャー+器用で……回避はウルフと同じとして、

 10以上出せば仕留めることができたとします」

 

カーチス「(ころころ)見つけた、兎だ(ころころ)よっしゃ! 晩メシゲット」

 

ジルフィエル「GM、料理の出来を振っていいですか?」

 

GM「1ゾロ経験点はあげませんけど、どうぞ(笑)」

 

ジルフィエル「さっき言ってた通りの干し肉スープで(ころころ)10。だいぶ良い火加減でした」

 

ラディマン「どのくらいの美味しさだろうか?」

 

ケイト「コック技能1と、人間の能力値ボーナスが普通は2、そこに2Dの平均は7だから、

 料理人としては平均。逆に言えば、店で出せるくらいのもんだね」

 

ラディマン「ムウ……! 直接的な塩のきつさを、クルミの甘さと香ばしさでうまく

 誤魔化している……!」

 

ケイト「誤魔化してるのか(笑)」

 

ジルフィエル「食べといて失礼ですよおじさま!(笑)」

 

ラディマン「18歳ですよ!(一同笑)」

 

ジルフィエル「あ本当だ。ごめん味皇さまっぽくてつい(笑)」

 

カーチス「オレも料理振る(ころころ)……4! くっそまじぃ!(一同笑)」

 

GM「描けました」

 

 

ジルフィエル「……つまり、ここから先が有る、と」

 

GM「いかにも」

 

 かなり一辺に偏った描き方で、あからさまに山の西側をプレイヤーに描かせようとしている。

 

カーチス「まずは火が見えたポイントで足跡追跡だろうな」

 

GM「ああ、それなら運悪く雨が降ってないかどうか、1D振ってみてください。

 出目1なら雨で難易度+1、出目6なら一昨日の火の出現前に雨が降っていて

 足跡がつきやすかったとして難易度-1にします」

 

カーチス「じゃあさっき振ってないオレが振るぜーと(ころころ)ふふーん6ー」

 

ケイト「やるなぁ」

 

ジルフィエル「夜のうちに追跡しますか? 火が見えやすいのは夜のような気もしますが」

 

ケイト「数日前に見た時も夜だったんなら、昼の方が寝込みを襲えそうではある」

 

ラディマン「では今夜は見張り番を決めて休んでおくということで、よいかな?」

 

一同「はい」「はーい」「おう」

 

ジルフィエル「前衛はそれぞれに居た方が、ってカーチスさん以外はみんな前衛技能ですね」

 

カーチス「あれぇ?(一同笑)」

 

ラディマン「とはいえ、わたしは紙装甲なのでね……」

 

ケイト「うん、ラディマンさんは私が守るよー」

 

ジルフィエル「ではカーチスさん、先と後、どっちにします?」

 

カーチス「んー別にどっちでも」

 

ケイト「私、都会派だから先がいい、夜中に起こされるの嫌だ(一同笑)」

 

ジルフィエル「それでも冒険者ですか!?(笑)」

 

 

GM「寝具は全員持ってますね、ペナルティ判定なしと。夜の遭遇判定をお願いします」

 

ラディマン「寝具?」

 

ケイト「マント(キャラシート?ルールブック?指差し)」

 

ラディマン「おお、よく見たらちゃんとキャンプ用品って書いてある所に並んでた」

 

GM「イメージ的に結構分厚いマントと考えていいかと」

 

ジルフィエル「遭遇振りますよ(ころころ)7」

 

ケイト「次は深夜ぶんかな?(ころころ)10、こんな時に高い目」

 

GM「10も何も無しです、ジルフィエルさんとカーチスさん起こして、判定どうぞ」

 

ラディマン「お休み(ころころ)8。高い出目は何も無さそう」

 

GM「レンジャーが二人居ますし、11・12は食事が来ますよー。では6時間ずつバッチリ寝て、

 太陽が完全に顔を出しています」

 

ジルフィエル「寒い寒い。料理できてますよ(ころころ)5……ちょっとしょっぱ過ぎですね」

 

カーチス「今度こそ料理で勝つ(ころころ)7! 勝った!(一同笑)」

 

 

GM「ではいよいよ足跡追跡と行きましょう。レンジャー+知力で、

 レンジャー技能が無い人も振ることはできます」

 

ケイト「レンジャー持ってなければ知力も足さない、出た目をそのまま」

 

ラディマン「うむ、がってんだ」

 

GM「がってんだは喋り方が少し違うような……(一同笑)」

 

 カーチス(レンジャー3) 13

 ジルフィエル(レンジャー1) 11

 ケイト 10

 ラディマン 5

 

ケイト「うー、ホンットこんなとこで高い目出さなくてもいいのに。むしろ1ゾロ来い」

 

ラディマン「ここでの1ゾロは経験点になるのかね? GM」

 

GM「ええ、これは冒険の過程ですから大丈夫。

 技能のあるなしや、成功の可能性があるかどうかに関係なく経験点になります」

 

カーチス「点入らないのはオレらの料理みたいなん」

 

GM「さてケイトさんは燃え跡、ススの残る足跡がまっすぐ北へ向かうのはわかりました。

 乾いた血液と思われる跡もあり、何かしら小動物を仕留めて食事をし、残りをくわえたまま

 北に歩いていったと思われます」

 

ケイト「その小動物の死骸自体は、まったく残ってない?」

 

GM「他の生物に食べ去られたと思われます」

 

ラディマン「モンスターリスト見ただけでも巨大な虫かなり居たものな……(笑)」

 

ケイト「ロードス島RPGよりマシ、あそこ巨大なダンゴムシ居るから」

 

ジルフィエル「いやいやT&Tよりマシでしょう、巨大な台所の黒いGが出るんですよあの世界」

 

GM「カーチスさんとジルフィエルさんは、ススがなくなってからも、腐葉土の踏み跡を

 正確に追跡することができました。追っていくと……なだらかな丘の頂上、

 大きな陥没が起きたような穴が空いておりその中に入ったようです」

 

ジルフィエル「人間でも楽に入れそうですか?」

 

GM「はい、陥没はとても大きく、直径は6mほど、高さは2mほどです」

 

カーチス「ロープ持ってねえけど周りにツタくらい有るか?」

 

GM「はい、それに土が崩れて坂ができてますから大丈夫、問題なく降りることができます。

 もし急いで登るとなったら判定が必要ですが」

 

ジルフィエル「帰り……嫌な予感がしますね」

 

ケイト「あ、そうだGM。この足跡からモンスター判定できない?」

 

GM「まだできませんね。体の大きさはオブシディアンドッグかヘルハウンドかくらいだと

 思いますが猪の――」

 

ケイト「ヘルハウンドは勝てねえ!(笑)」

 

GM「いやいや戦わなくても対処できる脅威として、登場する可能性はありますよー(笑)」

 

ジルフィエル「GM、猪って言いかけました今?」

 

GM「はい、足跡はヒヅメ状で、猪のように見えます。少しだけバラしてしまうとオリジナル

 ですんで完全版にも居ません。……さて、それでは大穴の底です。

 日の光でも少し見えているのは、明らかに人工的な石床とレンガ状の壁面……

 といったところで中断して、明日にしましょう」

 

カーチス「時間経つの早ぇー……(一同笑)」

 

ジルフィエル「早くもこんな未知に巡り合えるとは、わたくしはなんて運がいいのでしょう……

 チャ・ザに感謝の祈りを。と言ったところでコマーシャル(一同笑)」

 

 

 後半へ続く。

 




ケイトの言うアサッシン技能は『キャラクター・コレクション』からと思われる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。