現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件   作:名無しのモンスター

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どう見てもふざけてるサブタイトルですみません……


※ボス以外の撃破はダイジェスト風でお送りします

 

 この世界のオリジナルとなる仮面ライダー・ミスレアとなったひとりが加入した事により、デシアゴーレムが呼び出した特殊能力持ちの各トルーパーを分散させる事に成功した俺達。

 ちなみに俺は今、念のためにデシアゴーレムの近くで電子ピアニストのトルーパーと闘っている。俺達がそれぞれのトルーパーの相手をしている間に、デシアゴーレムがSTARRYを襲いに行ったらたまったもんじゃないからな。

 

 そして少し経ち、トルーパーがキャスターで刃を出し入れしている電子ピアノを押しながら突進してこようとしているのを見て……

 

セイヴィング、オーケー!!

 

 ドライバーのレバーにある左側のボタンを押して待機状態──セイヴィングモードとなり、ドライバーからウィックスのディスクを抜き取り、ウィックスガンソードの翼の装飾となる部分のディスクスロットに嵌め込んだ。

 ちなみに今のウィックスガンソードはフォールディングモード ──銃の状態となっている。つまり今から使う俺の必殺技は、銃を使用した事によるものだ。

 

エクストラアタック、オーケー!!

ライダーシューティング・ウィックス!!

 

 あっ。技名はドレイクと同じ銃による必殺技に、ウィックスの名称が付いた感じか。

 そう思っていると、ウィックスガンソードの銃口に、両翼を大きく広げたかのような形状をした巨大な炎が宿った。今にも鳥が勢いよく飛び出すって感じがしていいなこれ。

 左手で銃身を支えながらトルーパーに狙いを定め、力強くトリガーを引く。すると巨大な鳥となった炎が銃口から放たれ、一直線かつ時速100km越えの野球ボールでも投げられたかのような勢いで、一気にトルーパーとの間合いを詰めていく。

 そして刃を突き出した電子ピアノは炎の熱で溶かされながら破壊され、そのままの勢いでトルーパーは鎧を溶かされながら胴体を貫通し、そこを中心に爆発を巻き起こして消滅させた。

 

「よっしっ‼︎」

『うむ、これでこちらのトルーパーは撃破だな‼︎』

 

 特殊能力を持ったトルーパーは思ったよりも強かったから、そいつらを倒せただけでも充分嬉しかった。殿を倒すのに余計な邪魔がなくなったって感じがしてそう思って……ね?

 するとふと、隣から激しい電気の音が発生した事に気づき、その方向へと振り向けば。

 

「そこだぜ‼︎ 電タッチ‼︎ からの電チョップ‼︎ 電パンチ‼︎ そしてウルトラパンチだ‼︎」

 

 シャロットことストロンガーが、ベーシストのトルーパーに連続攻撃をかましていたのが見えた。

 ベーシストのトルーパーが自身の体に青い光の膜を張って身体の防御力を上げたのに対し、ストロンガーが電タッチで奴のその身体に触れて膜を貫通して痺れさせ、電気を纏ったチョップで膜を斬りながら胴体にチョップし、その手でパンチして吹っ飛ばした。

 そして最後にその場でジャンプしながら一回転。そこから急降下してのパンチをトルーパーの顔面に当てて吹っ飛ばし、そのまま爆発を起こし消滅させた。

 

「うっわっ容赦ねェ……」

 

 昭和ライダーでもあそこまで徹底的に技をふつけるものかね? なんかダイジェストな感じにトルーパーが処されたんだけど。

 相方と引き離されたとはいえ、最初は善戦していたはずなのに分断された途端にボコボコって……なんか不遇に見えてきた。

 

「そこっ‼︎」

忍法キリステ!!

ブンシン忍法!!

フレイム忍法!!

ストロング忍法!!

クラッシュ忍法!!

メガトン忍法!!

 

 と思っていたら、反対側にて飛鳥ことシノビが、ギタリストのトルーパーがギターを弾いた事で放った衝撃波を飛んで躱し、忍法キリステで急接近しながらギターごと胴体を斬りつけた。

 さらにすかさず4人に分身し、赤・紫のそれぞれの火炎攻撃、地面を強く叩いた事で浮き出てきた大地、巨大な竜巻でトルーパーを包囲し、そのまま各攻撃をぶつけ、大爆発を巻き起こして消滅させた。

 

「……こっちもこっちでゴリ押しかよ」

 

 いやまぁ、ぶっちゃけ武器1つだけか武器無しベルトのアクション無しで技を使える時点で、昭和ライダー並みの闘い方ができて、フォームチェンジ無しでも強いんだろうなぁとは思ったけど……

 

「浩司君‼︎」

 

 と思っていたら、後ろからこちらへと駆け寄って来た者がいたのがチラリと見えた。ミスレアとなっているひとりだ。

 

「ひとり、そっちは終わったか?」

「は、はい‼︎ なんとか勝てました‼︎」

『初めてにしてはアタシの力をすごく使い熟せていたよ‼︎ オリジナルの武器も呼び出せちゃってさ、ホントにすごいよこの子‼︎ さすがアタシの推しで君の恋人さん‼︎』

「ちょっ、ちょっと……⁉︎」

 

 うーん……なんだろう。分かりやすい声質や動きがなくとも、反応するだけで仮面越しでもひとりが赤面しているってのが伝わる気がする。

 ………………いやちょっと待て。というか。

 

「俺達が恋人同士って情報、ひとりから聞いたのか?」

『あっごめん、そうなんだよ。聞かれたくなかった?』

「いや、ひとりが大丈夫なら別にいいけどさ……多分本人がその事を自分から明かしたんだろうし」

 

 まぁ他人にバラされて恥ずかしいってんなら、カミングアウトしない方がいいんじゃないかと思うけどな。どのみち俺達の関係的にバレる事は避けられないけど。

 そう思っていたら、シャロットと飛鳥がこちらへと合流してきたため、俺達はデシアゴーレムの方を向いた。奴はその場で立ったまま、唸り声を出しながら俯いている様子だ。

 

「ウァウゥッ……キケェ、ワタシノギターノオトヲォッ……」

 

 不気味にそう呟けば、そのデシアゴーレムがギターの音を盛大に鳴らしてきた。

 やっぱり鼓膜に結構響いてくるものだから、俺達は思わずその場で耳を塞ぐも、その音響に吹き飛ばされそうになっているため、足に力を入れた事でなんとか踏み留まった。

 ふとひとりことミスレアの方を見れば……彼女は耳を塞いでいる様子はなく、ただ両腕を盾代わりにして踏ん張っているだけだった。

 

「いやシャロットや飛鳥よりも体幹……というか鼓膜の耐性すごくね⁉︎ なんで耳を塞がなくてもこんな騒音に耐えられんの⁉︎」

「えっあっ。演奏中に機材とかのちょっとしたトラブルで、偶に大きな音が出ちゃう事もしばしばあるので、多分それのおかげ……?」

「この騒音の中よく聴けたな俺の発言を⁉︎ というかかそれで鼓膜の耐性ってそこまで付けられるものなの⁉︎」

 

 ソ、ソロでの演奏はともかく、バンドで演奏しているとなると騒音に対する耐性が自然とつくものなのか……⁉︎ バンドメンバーってスゲェ……‼︎

 

『いくらなんでもバンドに入ったからといって、あぁなる程に何度も騒音を聴く事はないと思うが……』

 

 うん、だよね。普通そうだよね。いくらなんでも演奏で騒音レベルのミスとか起きちゃいけないよね。機材の調子が悪いってんなら話は別だろうけど。

 

「アァア……ホンキデ、キイテクレテイルヒトガイル……ウレシイ、モットカナデタイ……」

 

 ここでデシアゴーレムがさらに仕掛けてきた。騒音を立てる程の演奏をしながら、ボディのワイヤーや腰のチェーンを伸ばし、ピックガードから迸らせている紫電も解き放った。

 こいつ……‼︎ 俺達が耳を塞いでいるのを機に、まずは平気な奴から潰そうって算段か‼︎ まずい、このままだとひとりが……‼︎

 

ミスレアティックギター!! レッツ・パフォーマンス!!

 

 と思っていたら、ひとりことミスレアの元に一瞬にして、ピンク色の迷彩柄をした、何処かツチノコを彷彿とさせる形状のギターが出てきた。

 そこにミスレアがギターヘッドの部分に取り付けられている、水色と黄色の二分に配色されたピックを手に取れば、弦となる部分を数回弾いた。

 するとそこから高い弦の響く音と同時に、ピンク色の衝撃波が5発も放たれた。

 1発目はワイヤーを、2発目はチェーンを弾き、3発目で紫電と撃ち合い互いに小さな爆発を起こして消滅。4発目でデシアゴーレムのギターに当て奴を怯ませ、5発目で奴の全身に当て吹っ飛ばして横転させた。

 

「………………す、すげェ……」

 

 まさかあの攻撃を初見からあっさりと攻略するとは思わんやん? 本人は偶々だとか言い訳するだろうけど、全ての攻撃を初見で対応できるなんて普通できるとは思わんじゃん? それも初変身でだぞ?

 ………………複雑だけど、ひとりってギタリストとしてだけでなく、仮面ライダーとしての才能もすごいのか? これからは彼女を『守る』んじゃなくて『背中を合わせてもらう』って認識で隣にいさせてあげる必要があるのか?

 うーん……本来なら争奪戦という暴力の闘いに参加する事は無さそうなんだけど、それでも彼女自身が覚悟を決めて仮面ライダーになるって決心した事だから、それにどうのこうの言う必要ない……のか?

 

『怯んだ今がチャンスじゃない?』

「よ、よしっ‼︎」

 

 そんな事を考えていたら、ディスクの方のミスレアがひとりことミスレアに何やら提案をしているのを耳にした。

 するとミスレアが、突然先程武器として使っていたそのギターの側面のボディに手を掛けたかと思えば、それは一気に箱のように開き、折り紙かつギターの表面に覆い被さるように折り畳まれた。

 

プット・ザ・ケース!!

 

 変形した後のその姿は、まさかの黒いギターケースそのものだった。普通のとは違い、可愛らしいデフォルメのデザインとなったピンク模様のツチノコのイラストが描かれている事から、独自性と可愛さを両立させていた。

 というか、あのギターを出した状態のヤツで遠距離攻撃ができた事から想像するに、ギターをしまったかのようなあの武器は、もしかして……

 

「て、てぇぇぇいっ‼︎」

 

 ギターケースとなったその武器を持ち手を抱えながら、ミスレアは駆け上がりながら精一杯高く跳躍。そのままの勢いでギターケースを振り下ろし、それに咄嗟に気づいたデシアゴーレムがギターを盾にして防ごうとするが、そのギターの方を弾かれてしまった。

 そこにすかさず、ミスレアは武器をゴルフクラブのように下から振り上げ、背中を中心にデシアゴーレムを打ち上げ、すぐさま振り下ろしてデシアゴーレムの胴体を殴り地面に叩き落とした。しかも落下地点には巨大なクレーターができるというパワフルさが強調されていた。

 

「グゥアァッ……コノハンノウハ、サスガニキョヨウデキナイ……」

 

 強い攻撃を喰らった事による、苦痛の混じった唸り声を出しながら、デシアゴーレムは再び身体のワイヤーやチェーンを伸ばし、ミスレアの手首を縛りつけた。至近距離で放たれた事で対処できなかったのか、ミスレアはあっさりとあの状態になったが……

 

『仮面ライダーミスレアの力を舐めないでよね‼︎ 皮膚が硬さは何も防御力の高さを表してるだけじゃない‼︎ 自分を信じて思いっきり投げちゃって、ぼっちちゃん‼︎』

「は、はい……せぇいっ‼︎」

「ヌォアァッ⁉︎」

 

 ミスレアが大地を強く踏み締めたかと思えば、手首足首を縛り付けられたとは思えない力強さと勢いで、デシアゴーレムを前方へと背負い投げするように投げ飛ばした。

 それによる影響か、拘束力が弱まったワイヤーとチェーンが外れ、デシアゴーレムはそのままミスレアから10メートル離れた位置のアスファルトの地面に背中を強く打ったようだ。

 ………………容赦ねェ……彼女が必死だからってのもあるけど、武器の馬鹿力を発揮できる程に容赦ないとは思わなかったぞマジで……

 

「……じょ、状況的に仕方ない事だけど、やりすぎたかな……」

 

 あ、やっぱりやりすぎたという自覚はあったのか。まぁひとりは優しい性格してるから、狂人な感じなんて向いてないよな……

 俺もひとりには狂人になってほしくないし、命を捨てない程度の覚悟がある点以外はいつもの方がいいか。

 ……いや、別の意味である意味での狂人になってしまう時あるけど。特にコンプレックスを感じている時。

 

「ね、ねェ……もしかすると、今のぼっちちゃんなら……」

「あぁ……ひとり‼︎ そいつの身体から空洞みたいなのが見えて、その中に人がいたのが見えたら、その場でもいいから呼び掛けながら手を差し伸べろ‼︎ そこから人を救出できればデシアゴーレムは弱体化する‼︎ 上手くタイミングを狙え‼︎」

「えっあっはい‼︎ 分かりました‼︎ やってみます‼︎」

『よーし‼︎ ぼっちちゃん、必殺技いくよー‼︎』

 

 ひとりとミスレアの力なら……と確信がついたのか、シャロットと飛鳥がトドメを促し、それにひとりが了承した。

 そして彼女はギターについている強固そうな紐を首に掛け、ドライバーにも手を掛け、レバーの左右にある青と黒のボタンを同時に押した。

 

スペシャルアタック、プリパレーション!!

 

 すると様々なポーズをしたミスレアの立体映像と彼女が映っている映像が出てきた。中にはギターを演奏しているポーズもあるし、武器もギターだから、もしかして……?

 そんな事を考えている中、ミスレアはドライバーのレバーを両方とも押し込み、ギターを構えながら少々前屈状態となった。

 

スペシャルアタック、オーケー!!

ギター・ロンリネス・ブルー・プラネット!!

 

 いや技名長っ。ライダーキック・ウィックスも充分長いけどさぁ。

 ん……? ちょっと待てよ? この技名、どっかで聞いた事あるような気がするんだが……もしかして……?

 そう考えている間にも、全ての映像がミスレアと重なり合う。それと同時に、ミスレアのピックを持っている手と両脚に、青とピンクの混じった光の炎が、淡く輝きながら灯された。

 

レッツ・パフォーマンス!!

 

 そして、ミスレアがギター状態となった武器を使い、を()()()()()()()()()()()()ギターを弾いている様子を見せれば……

 

 

 

 突然夜空が星々によって照らされながら広がっていき、ミスレアを中心に周囲を覆い尽くし……

 

 ミスレアがギターの弦にピックを滑らせた瞬間、夜空が空気ごと切り裂かれた。

 

 

 

 続けて弾ませた明るく澄んだ音が、まるで遠い星の光のように一つ、また一つと重なり合う。

 さらにピックを動かす指先が弦をなぞる度、キラキラとした高い音が空気に溶け、胸の奥をふわっと温かく照らしていく。

 

「この曲は………………まさか」

 

 そう……これは後藤ひとりの事を表しているテーマソング『ギターと孤独と蒼い惑星』で使われている音楽だ。

 ひとりの根暗で卑屈さ・日常に対するモヤモヤを表しながらも、ギターを持つ事で心情を爆発させ世界にぶちまけ、星に向かって叫ぶ……そんなカタルシスを表現したのが、この曲だ。

 まさかミスレアの必殺技が発動される時に、この曲が実際に挿入B処刑GMの代わりとなってギターから発されるとはな……

 

 そして、星の脈動を感じているかのように、ミスレアの体がビートによって駆り立てられ始めた。

 

「ていっ‼︎」

 

 ミスレアが最初のコードを鳴らしたのに合わせて駆け上がり、テンポにぴったり重なるように下段回し蹴り──ローキックを行い、デシアゴーレムの足元を掬う。ミスレアの足が当たった瞬間に、そこに灯されている光の炎を一瞬だけ発光させながら。眩しっ。

 それによってデシアゴーレムが背中から倒れそうになった途端、次のダウンストロークによる音程で左足を跳ね上げ、それによるハイキックで背中からデシアゴーレムを蹴り上げる。

 

「ハァァァァァァ……ッ‼︎」

『すごい‼︎ すごいテンポの良いキックだよぼっちちゃん‼︎』

 

 さらにギターの音が加速するごとに、蹴りは雨のように連鎖する。回し蹴り、ミドルキック、スピニングバックキック──全てが曲の刻むビートに完璧に同期し、青い光の残像を残しながらデシアゴーレムを翻弄する。

 ミスレアが弦を激しくかき鳴らすたび、ギター本体から青いエネルギーが噴き出し、蹴りの軌道を強化する。デシアゴーレムの巨体が後ずさり、防御の隙すら与えない程に、激しくテンポ良く。

 まるでステージ上のソロパートに突入したギタリストが、観客ではなく敵を相手に演奏しているかのような、狂おしいまでの美しさと、残酷さ──否、ライブを盛り上げようとする必死さを物語らせていた。

 

 そして、いよいよサビの頂点が近づいてきた。

 彼女はギターを高く掲げ、最後の激しいコードを全力で弾き鳴らした途端、夜空に高音が鳴り響く。

 

 その刹那、彼女は跳んだ。

 全身を蒼い惑星を思わせるオーラが包み、ギターの最終音が尾を引く中、右足が弧を描き……急降下する。

 

「てやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

 これによる強烈なキックが、デシアゴーレムの胴体に直撃する。

 

 するとそれと同時に、キックの着信地に、1つの空洞が発生した。

 その空洞の中には、背筋辺りまで伸ばした黒い髪の、俺達のとは別の学校の制服を着た女性が見えた。瞳は虚ろな感じになっており、両腕にはドス黒い鎖のようなものが巻かれていた。

 もしやあの人が、デシアディスクを無理矢理押し付けられ、デシアゴーレムにさせられた一般人なのか? となると───

 

「は、早くこちらに‼︎」

「……っあっ……」

 

 俺・シャロット・飛鳥の内の誰かが反応するよりも先に、ひとりが空洞の中にいる女性を強く呼びかけ、手を差し伸べる。どうやらこの状況の時にすべき事をきちんと覚えているようだ。

 その声に空洞の中にいた女性が反応したのか、虚ろながらも右腕を伸ばす。その時に、目尻から一滴の涙が流れているのが見えた。まるでこうなるまで助けを呼びたくてもできなかった、そう思わせるかのように。

 そして、両者の手が握られた。

 

「スゥ、フゥッ……‼︎ んえぇいっ‼︎ ……あっすみません、誰かその人をキャッチしてください‼︎」

「任せて‼︎」

 

 そこにミスレアが力強く女性を引っ張れば、その女性を縛っていた鎖はあっさり引き千切られ、光の粒子となって消滅。その人を空洞から救出する事に成功した……

 のだが、引っこ抜く勢いが強すぎたせいか、ミスレアの手から放り投げ出されるかのように宙を舞ってしまった女性。そこに飛鳥ことシノビが跳躍し、女性をキャッチし抱える事に成功した。

 

「よ、よし……‼︎ ハァァァァァァッ……‼︎」

 

 女性の無事を安堵した途端、着弾しているミスレアの光の炎が巨大化。さらには周囲に惑星を思わせる蒼い光の球体が数個も浮かび上がった。これは……トドメの一撃を思わせる演出だな、そうに違いない。

 憑依元を失っても自我を持っていたデシアゴーレムが、ギターによる衝撃波を起こし抵抗しようとするも、蒼い炎がそれ許さず、その熱と圧で妨害し必殺技が停止される事を防いでいる。

 

「せいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎」

「グッアッ───」

 

 そしてミスレアのキックがデシアゴーレムを貫通。それと同時に爆音が鳴り響き、蒼い惑星が輝きを持った爆発を巻き起こす。

 胴体を貫かれ風穴を作られ、そこから激しい火花を散らしているデシアゴーレムは、やがて呻き声を上げながら爆発し、そのまま心臓部のディスクを割られながら光の粒子となって消滅したのだった。

 

 

 

───WINNER ミスレア‼︎───

 

 

 

「うえっ⁉︎ えっあっ、大丈夫そう……」

 

 何処から発生したのか分からないアナウンスが流れ、それにミスレアが驚くもすぐに落ち着きを取り戻したようだ。

 すると今度は、なんとパトカーのサイレンが鳴る音が聞こえてきた。

 

「ひぇあひょえはぁっ⁉︎ えっ⁉︎ えっ⁉︎ ま、まさか警察が……⁉︎ ど、どどどどど、どうしよう……⁉︎」

「落ち着けよ。デシアゴーレムが出たって件なら、そういう系の怪物専門の奴が来てくれるだろ。警察の中にも岸辺って刑事のオッサンもいるし、何人かがディスクに関する事を知っている奴だって……」

「と、とりあえず変身解除しようぜ。そうじゃない方の警察の人が来たら大変だから……」

 

 シャロットことストロンガーがひとりことミスレアを宥め、俺が促した事で、俺達は変身を解除した。

 ……そういえば、デセオ・ウォーズの事を知っていたり、その件について調べているなどして首を突っ込んでいたりしている警察って、一体どんな人達なんだ? ……気になるな。

 




結局仮面ライダーの必殺技は、キックの方が印象強いってね。
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