現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件   作:名無しのモンスター

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さらにリクエストキャラを増やそうと思ってね。


強盗に遭うとかマジでクソ

 

 ひとりが斑鳩に模擬戦という名の指導を受けてもらったその2日後。

 

「すいません、俺達まで打ち上げに参加させていただいて」

「いいのいいの‼︎ 2人ともぼっちちゃんと浩司君が世話になったって言ってたから、私達にもそのお礼をさせて‼︎」

「私達、おふたりにどのような事をしたのかを教えていないので、お礼してもらう程ではないかと思いますが……」

「そんな事ない。寧ろ秘密の恩恵を与えているという事実だけでも、色々と想像できるし」

「何その理由……」

 

 えーっ、俺達は今どんな状況なのかというとですね。以下の流れのようになってマスオさん。

 

・俺とひとりがいつも通りにSTARRYでバイトをしていた

 ↓

・結束バンドがどんなものなのか気になった優一と斑鳩が来た

 ↓

・ひとりが結束バンドに2人を紹介した

 ↓

・喜多さんと2人が同じクラスだったため、3人を中心に7人での話が弾んできた

 ↓

・2人と結束バンドが仲良くなった

 ↓

・偶然にも今日はライブの日だったので観戦してくれた

 ↓

・盛り上がった

 ↓

・2人とも結束バンドのファンになった

 ↓

・せっかくだからと虹夏先輩が2人を結束バンドの打ち上げに誘った

 ↓

・今ここ

 

 ってな感じで、俺とひとり含めた結束バンド、そして優一と斑鳩を入れた計7人で、サイゼリ○で夕食を摂る事になった。さっき説明した通り、打ち上げだよ打ち上げ。

 いやー……俺、何気に初めてなんだよな。学校行事の打ち上げ以外で、大人の入っていない6人以上による外食をするってのは。

 大人数なら周りの良きムードに難なくノリまくれるし、大人がいるといざという時に色々と止めてくれたりと助けてくれるしで、様々な方面で多いに越した事はないんだが……

 まぁそれはそれ、これはこれってなわけで。とにかく何も問題事が起きず、楽しく打ち上げが出来ればそれでいいでしょ。何も打ち上げの参加人数を増やしたり、大人にも参加してもらったりする必要はないわけで。

 にしても……

 

「喜多さんとは同級生で同じクラスだから分かるけど、伊地知先輩と山田先輩ともたった1日で仲良くなるとは思わなかったな。伊地知先輩は分かるけど、山田先輩はミステリアスな感じが強いから……」

「フフンッ、それほどでもないよ」

「いや別に褒めてるわけじゃないです。貶しているつもりも一切ないですが」

 

 なんで褒められていると思ってドヤっているんですか貴方は。というか金欠なのをいい事に、しれっと上目遣いで伊地知先輩にフライドポテトを、優一に唐揚げを強請るのやめてください。

 

「貴方はレタスでも食ってください。ホントは俺が食べたかったけど」

「むぐっ……草より数100倍美味い。ありがとう立向居」

「そりゃ草よりは当然でしょ」

 

 食べられると元を取りづらくなるヤツを食べられるよりも、一般だと別にそうではないヤツを食わせた方がいい。って事で山田先輩に俺のサラダに入ってたレタスを3枚くらい一気に食わせる事にした。

 ………………ホントは俺、レタスが野菜の中で1番好きだから食わせたくなかったけどな。

 

「立向居君……リョウ先輩だけじゃなく、他の人達にも少なくとも絶対に差別みたいな対応はしないのよね。寧ろまぁまぁ好印象で接しているような……?」

「そうか? まぁ確かに今みたいに、『金欠なのに金をせびったりする山田先輩には何も食わせない方が良い』と思うよりはマシだろうけどさ」

「比較対象があまりにも酷くない⁉︎」

「そこはすまん喜多さん」

「なんか私が謝られたんだけど⁉︎ 私は多分関係ないわよ⁉︎」

 

 いや全然関係なくないって。喜多さん山田先輩に憧れてるでしょ。最近彼女に対するイメージが崩壊してきているみたいだけどさ。

 

「しかし、2人とも良い人でよかったな。伊地知先輩は色々な人達との面倒見が良いし、山田先輩もなんやかんやで他人を見る目が良いしな」

「ですね。これも後藤さんと喜多さんに紹介していただいて、立向居さんにも仲良くしていただく事を薦めてくださったおかげです」

 

 優一と斑鳩にも、改めて結束バンドの事を高く評価してもらった。なんか……自分の事も高く評価してくれているみたいで、なんだかこそばゆいな。

 

「け、結束バンドの事を良く思ってくれて嬉しいです……なんか、自分事みたいで悪い気が全然しませんね……えへへっ」

「俺の思っている事を、わざわざほとんど代弁してくれてありがとうなひとり」

「い、いやぁそれほどでもぉ〜……」

 

 ひとりが隠さず本心を俺のと一緒に出した事を褒めたら、ひとりがいつもの説明不要(?)なアレな感じに嬉しさを表現していた。

 前々から思ったんだけどさぁ……お前の身体ってホントどうなってんの? なんで(一応この世界からしたら)現実世界でそんな事できるの? 今となっては『面白い』という認識でそんなに驚かず見れるけどさ。

 

「あの……なんか、後藤さんの身体がちょっと溶解してうねうねしているように見えますが……気のせいですか?」

「半分現実で半分気のせい」

「それ、結局どっちなんですか……?」

 

 まぁ、普通の人はそりゃあ驚いたり戸惑ったりするけどね。でも意外と思ったより早く慣れるようになってきて、恐怖とかよりも愛着の方が勝ってくるで? 不思議よな。

 まぁ、それはそれとして。

 

「とにかくだ。ひとりも優しいし喜多さんも友好的、伊地知先輩は人が良いし山田先輩も面白いんだ。だからこれからも、結束バンドと仲良くしてやってくれ。つーか寧ろファンにもなってほしい。頼むマジで」

 

 結束バンド常連ファンを増やせるこのチャンス、逃すわけにはいかないよなァ? これでも俺は結束バンドのサポーターなんで、使えるもんは犯罪にならないように使うし、チャンスだって逃さねェぜ。

 

「急に詰めてくるような感じになってどうした。ちょっと必死になってないか?」

「いやぶっちゃけ、初日からこんなにも『親友同士か』と思うくらいに、先輩2人とも仲良くなれるとは思わなくてさ。それにお前ら結束バンドの曲を好きになってくれたし、だったら本格的にファンになってもらうなら今しかない……と思ってな」

 

 今冷静に考えたら、我ながらこじつけが過ぎるなとは思っている。いくら初日からファンになった上に結構仲良くなったからって、常連になる事を迫るのはおかしいだろ。

 まぁ、心の中で反省はしても、これをやめるつもりはないけどな。結束バンドの事を想っての事だし。

 

「そんな詰め寄らなくても、俺は結束バンドのファンで居続けるし、またライブを見に行くぞ? 身体全体に響き渡る程の良い歌を聴かせてもらっているしな」

「私も同じです。正直に言って、あそこまで激しく心を揺さぶりながらも優しく温めてくれる……そんな曲は聴いた事がなく、『また聴きたい』って思うようになったんです。これからも聴き続けたいと思っていますよ、結束バンドの皆さんの熱い演奏を」

 

 ホワァァァァァァッ……‼︎ 2人とも結束バンドに好印象を持ってくれていた……‼︎

 特に斑鳩‼︎ 2人の中で1番具体的にどんな感じに聴いていたのかってのを教えてくれたな‼︎

 激しく心を揺さぶりながらも優しく温めてくれるって何⁉︎ たとえ意味は分からなくても『忖度無くきちんと評価してくれている』ってのがはっきりと伝わってくるぜ……‼︎

 

「あははっ……な、何だろう。お世辞で言ってるって感じがしなくて、なんだか恥ずかしいなー……」

「結束バンドがだんだん高評価されていっているね……誇らしいよ」

「私達も成長しているんだ……‼︎ ありがとう2人とも、やる気が出てきたわ‼︎」

「えっえへへへへっ……いっいや全然、私なんかは大した事してないんですけど……へへっ」

 

 伊地知先輩、照れ臭くなる。山田先輩、ドヤる、喜多さん、キターン状態で素直に感謝。ひとり……は、いつも通りかな()。自分も褒められていると分かるといつもコレなんだから。

 まぁ何はともあれ、2人の言質を取った事だし、ここで釘打っておいて常連ファン化の話をおしまいにしとくか。

 

「とりあえず、結束バンドの常連ファンになってくれて俺も嬉しいぜ。今後ともよろしく───」

 

 ダァンッ

 

 刹那。和みのある楽しい雰囲気が一瞬にして崩れる……そんな鋭く重い爆発音が、ファミレス中に響き渡った。

 またデシアゴーレムかよ⁉︎ もう何つー頻度で出会わなきゃならないんだよ⁉︎ 驚きながらもそう苛つき、爆発音──発砲音が聞こえた方向へと振り返ろうと───

 したところで、冷たく重い金属の穴を……銃口を向けられた気がした。ふと横目に見れば、そこには持っている拳銃をこちらに向けている、何処ぞの世紀末モブが着てそうな革製の服の、ガタイの良いおっさんがいた。

 ヒェッ。

 

「全員動くな‼︎ 命が惜しかったら金を出せ‼︎」

「警察も呼ぶんじゃねェぞ‼︎ 呼ぼうとした奴から即座に殺してやる‼︎」

 

「ご、強盗……⁉︎」

「嘘でしょ⁉︎」

「なんでこういう時に……‼︎」

「おい‼︎ 貴様らも動くな‼︎」

「「「「はいごめんなさいッ‼︎」」」」

「「「ッ……‼︎」」」

 

 この騒動、デシアゴーレムが突発的に現れ引き起こしたものかと思われたが、それは否だった。

 まさかの人間。それも大人数。しかも全員が拳銃持ち。警察へ通報する為の施設の装置も防犯カメラも、1つ残らず全て破壊するという徹底ぶり……ガチめにヤバくて頭の良い強盗団すぎて笑えないって……

 気がつけば周りは強盗団だらけで、全員が銃口を突きつけられていた。結束バンドのみんなも、優一も斑鳩も、いつでも撃たれる可能性がある状況にされて身動きが取れない状態だ。ひとりも切迫したこの状況で溶解すらできない模様だ。

 

「オイ、ついでだ。ありきたりの飯を用意しな。無論、全部タダで提供しとけよ。命が惜しかったら……分かるよな?」

「は、はいぃぃぃ……」

 

 そう言いながらコックを脅している、肩まで伸ばした赤がった茶髪に毛皮のライダースーツを羽織り、葉巻を咥えた髭面の筋肉質な巨漢……あいつがこの強盗団のリーダーか? あいつが発端者かよ。なんか『北斗の拳』に出てきそうだな。

 ……それよりもだクソが。なんでよりによって人間の強盗で人質にされなきゃいけないんだよ。しかも全員が拳銃を持っているとか、どんなイカレ軍団だよ。一体何処から経由したり盗んできたりしたんだよマジで……‼︎

 ここは仮面ライダーになってコテンパンにするべきかなとは思う。怪人や仮面ライダーが相手ではないとはいえ、なるべく身分がバレないようにし、容易に強盗団を取り押さえる事ができるだろうけど……

 

「おいテメェ、何見ていやがる。妙な真似したら……」

「したらアンタらに殺されますって……何もしてないんで、マジ勘弁してください」

 

 この通り、間近で銃口を向けられているため、無闇に動いたら撃たれるわけでして。仮に回避してもその銃弾が他の人に当たる可能性もあるし、マジで自由に動けねェ……

 ………………ん? ちょっと待てよ? この方法なら、なんとかなりそうじゃね? 問題は難なく上手くいくかだけど……

 

「あっあの、トイレに行っちゃダメっすか……? 連絡手段はここに置いておくんで……」

「あぁん? テメェ……さっき妙な真似した俺達が殺すってのを理解した発言した癖に、何を戯言抜かして───」

「いいや、行かせておけ」

 

 俺に銃口向けてきているクソ野郎に睨まれたから萎縮していたら、リーダーの男が何やらOKサインの代わりなのか、シッシッと手を払いながら許可を出してくれた。

 

「視界に入るところでションベンやらクソやらを漏らされたら、こっちの気分が悪くなっちまって仕方ねェ。そうした状態で殺したら尚更だ」

 

 い、一応クソ悪党なりにも許容しなきゃならないものはあるんだな。よ、よし。これでなんとかなる……のか?

 とりあえず、ひとり達には『みんなを裏切ろうとしているわけじゃない』事を、どうにか目で伝えておかないと。……これだけで強盗団に怪しまれたりされないだろうな?

 

「「あっ……」」

「……うん」

 

 そしたら結束バンドのメンバー達がほぼ全員、何かを察したのか、喜多さんと伊地知先輩が目を見開き、山田先輩が軽く頷けば、視線をひとり・優一・斑鳩へと送り出したのが見えた。

 それに気づいたひとりも同じく目を少し見開き、軽く相槌を打ち、優一と斑鳩は一瞬だけ何かを決心したかのような表情となった。

 アレ? これってもしかして、俺の意図を察してくれたから……ってヤツなのか?

 

「あっあの……じっ実は私も……」

「すみません、俺もつい先程便をしようとしていたところだったんです」

「私も、ちょっと催が……」

 

 いや3人ともトイレに行くパターンかよ。ひとりはともかく、2人は他にも何か対策とか考えているかと思ったんだが、これが最善の案だったのか?

 これ、いくらなんでもリーダーの男も許可取らないかと……

 

「チッ、複数ならもっと尚更じゃねェか……オイ野郎ども、トイレの入り口まで連れていけ。奴らがそこまでの間に変な真似をしたら殺していい」

 

 いやそんな事なかった。こいつ、スカトロ系が嫌いなのかな?(俺も大嫌いだけど) それなら助かった……これでチャンスを作る事ができるな。

 

「りょ、了解ですリーダー……おい、寛大なリーダーに感謝しろよ。ほら、連絡手段を全部置きやがれ」

 

 部下も渋々了承してくれた事なので、俺達は指示に従いスマホをテーブルに置き、そのままトイレへと向かう事にした。……スマホ、壊されないよな? 大丈夫だよな?

 ちなみに。俺達がこんな状況でトイレに行きたがっているのかというと……撃たれるリスクを減らし、仮面ライダーになって、そこから反撃して強盗どもを蹴散らす事を狙う事にしたためだ。

 さすがに生身の人間が相手なら、たとえ初変身でもライダーのスペックで勝てるから、誰かにこっそり変身して……ってもあるけど、効率云々を考えると、やっぱり経験者が変身できるようにして対処するのが1番だよね。

 さて……後は上手く勘付かれず、変身完了前に撃たれたりせずに、何事もなく変身できるかどうかだけど───

 

 

 

 バチィッ‼︎

 

 

 

「「「「⁉︎」」」」

 

 突如として、このファミレス全体に鳴り響いた、()()()()()()()()()()()()()()()()。しかも足元に一瞬だけ強くバチッと電流が流れたかのような、実際に起きた感覚だ。

 

 バタッバタバタバタッ

 

 さらにすぐさま続け様に聞こえてくる、人が次々と倒れていく音。それは俺達の間近でも聞こえており、同時に金属の物も落ちた音が聞こえてきた。

 さすがに何事かと思い後ろに視線を送れば……俺達に銃口を向けていたはずの強盗団の4人が、白目を剥けて倒れていたのだ。

 ラッキーだけど何故倒れたんだ? と思ってよく見たら、そいつらの身体にはバチバチと電流が流れ込んでいた。

 

「な、なんだこれ……?」

「強盗が1人残して全員倒れたぞ……?」

「僕達、まだ助かるのかな……?」

「き、奇跡だ……ッ」

「きっと神様が強盗に天罰を与えたんだ……‼︎」

 

 ふと他の客の人達が次々と口を開いていたのが聞こえてきたため、その方へと視線を向けてみた。

 

「………………マジで?」

 

 思わずボソッと呟いてしまった。だって仕方ねェじゃん、リーダーの男以外の強盗団が全員白目を剥いて倒れていたからだ。

 待って? ちょっと待って? ホント待って? なんで俺達が変身できる隙を作るためにトイレに行こうとしたこの短い間に、強盗団が一斉にほぼ全員倒れてんだよ? いやめちゃくちゃ助かったんだけどさ。

 

「お、おいおい……こいつぁ一体どういう事だよ……⁉︎ なんで野郎どもが一斉に倒れ込んでんだ……⁉︎」

 

 おっといっけね。何故か倒れてなかったリーダーの男の事を忘れてた。あいつが何をするか分からないし、仕掛けたりしてくる前になんとかしないと……

 

「変身」「変身‼︎」

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーヴァルバラド!! レディ・ゴー!!

バースト!! ヴァルバラド!!

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーサソード‼︎ レディ・ゴー!!

チェンジ、スコーピオン

 

 すると優一と斑鳩がいつの間にか変身を完了さけており、ヴァルバラドとサソードとなってリーダーの男へと急接近。サソードがサソードヤイバーでリーダーの男が持つライフルを斬りつけて破壊し、ヴァルバラドがリーダーの男を壁際へと蹴り飛ばした。

 

「グハッ……⁉︎」

 

 そんな奴を逃がさないようにと、ヴァルバラドがヴァルバラッシャーをリーダーの男の顔近くに突き刺し、仮面越しに睨みつけた。

 

「そこまでだ、過激強盗ども。神妙に牢屋に入れ。抵抗するなら……降参するまで死なないよう叩き潰す」

 

 ☆優一、キレた───‼︎

 かなり圧のある低い声を出していたため、ガチギレしていたな。人の命を何だと思ってんだと思うくらいの行動をされたから、あんなにブチギレるのも仕方ないか。

 ……俺もめっちゃキレたんだけどね、心の中で。

 

「……ケッ。俺は死刑の身なんだ。なのにあんなところに戻るってか? 冗談じゃねェ」

 

 ファッ⁉︎ こいつ、死刑囚だったのかよ⁉︎ どおりでイカつい集団で入り込んできたり、人質全員に銃口を突きつけたりしてきたわけだわ‼︎ 俺達、殺される確率が高かったのかよ⁉︎ ゾッとする……

 

「だから、あんなところに入れるのは俺じゃなくて……こいつにしときな‼︎」

「なっ……⁉︎」

 

 突如として、リーダーの男が懐から何かを放り投げた途端、それが爆発して店内に白い煙が広がっていった。クソッ、目眩し用に用意していたのか‼︎

 

「してやられましたね……フンッ‼︎」

「ッ……ハァッ‼︎」

 

 悪態をつきながらも、ヴァルバラドとサソードはそれぞれヴァルバラッシャーとサソードヤイバーで、周囲の視界がある程度回復するまで煙を振り払う。

 ある程度の霧が晴れた時には、リーダーの男の姿は見えなくなっていた。やはり逃げたか、あのクズ野郎どものリーダーは……犯罪者集団だし、仕方ない点が何個かあるかもしれないとはいえ、仲間を見捨てるなんてさらにとんでもないクズ野郎だな。

 

「逃げられたか……仕方ない。急いで一旦ここから出るぞ、この姿で長居は後が厄介だ」

「そうですね。店員さんすみません、私達はこれで失礼します」

 

 とりあえず一区切りつけたいという感じに、2人は窓を開けそこから出て行った。民衆の前で変身解除するわけにはいかない……って思っての事なんだろうな。事情を知らない知り合いだっているだろうし。

 

「な、何だったんだ。あの仮面をつけた2人組は……」

「わ、私達を助けたみたいですけど……もしかして、強盗達が突然倒れたのも……」

「あの、すみません。会計お願いします。怖くなったんで早く出て行きたいんですが」

「えっ? あっはい……」

 

 周りが突然の仮面ライダー……謎の仮面よ戦士達の出現に戸惑っている中、深々と黄色いフードを被っている1人の少年が、そそくさと会計を済ませてこの場から立ち去っていってしまった。

 いや、いくら強盗が押しかけてきたり仮面ライダーが現れたりしたからって、急いで出て行かなくてもよかったんじゃね? 騒動は解決したんだしさ。

 

「………………ってか、あの格好の奴って大体怪しいような……」

 

 出て行って少しして気づいた事なんだけど、なんでフードを顔が見えないように深く被っていたんだあいつ? なーんか怪しいな……

 追いかけたいところだけど、今はひとりや結束バンドのみんなの精神が大丈夫かどうかの確認だな。それと強盗どもを縛りつけて警察に連れてってもらう準備とか。

 あぁいう格好をしておいてただの恥ずかしがり屋って可能性もあるし、深く追求しないでおこう。あくまでデセオ・ウォーズ関連のが無けりゃ、ここは二次元のキャラがたくさんいるだけの現実世界なんだから。

 

 

 

「さてと……さすがにイライラしているから、あの強盗を追いかけるとするか。()()

 




採用キャラを簡潔に紹介


ジャッカル(はっぴーでぃすとぴあ氏)
 名前は次回にて記載します
 死刑判決を受けた脱獄囚であり、指名手配中の身
 脱獄の際に他の囚人の脱獄も手引きし、後にその囚人達を率いてバイク強盗団を結成するに至る
 
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