現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件   作:名無しのモンスター

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様々な経験をしてきた者としてはあるあるだよね。


助けようとしたオリライダーに敵と誤認されたんだが

 

 強盗の件でのシャロットの説教が終わったかなと思ったら、校庭の裏側にある森の奥……かつて俺達が模擬戦していた場所から、デカい爆発音がしたと思うんだが……ってなわけで6人全員で向かう事になった俺達。

 火事とか起きてないのに爆発が起きたなんて、どうにも違和感がある。このような摩訶不思議な現象が起きるのは、ディスク争奪戦ぐらいだと考えられる……らしい。急に近くでおっぱじめるなよ心臓に悪いから。

 

「───着いたぞ、ここだな」

 

 優一の言葉で俺がハッとし、みんなと一緒に走らせていた足を止める。そこで目にした光景は……思ったよりも異様なものであった。

 

 まず最初に目にしたのは、前世でも見た事のない仮面ライダー。橙色と黒の配色を中心としており、灼熱の黄金に輝く双峰を持つ虎の仮面と、黒を光の縁が覆っているかのような大剣を持っていた。

 

 そしてそのオリジナルであろう仮面ライダーを、1体のデシアゴーレムと2人の別の仮面ライダーが囲いながら襲っていた。

 デシアゴーレムは、頭頂に5本の銀色の細長い角、黒いゴムライクのボディに銀色格子アーマーと胸の6基巨大電気プラグを備え、背中には蛇腹三角錐機械、右手が巨大な鋼鉄のハンマーで左手が導線みたいな鞭といった姿となっていた。もちろん初見なので名前は知らん。

 1人のの仮面ライダーは、ドングリをイメージさせる濃く茶色いスーツに、ドングリの殻をヘルメットや肩のアーマーを着け、ドングリを思わせる形状をした小型ハンマーであるドンカチを持った戦士──仮面ライダーグリドン。

 もう1人の仮面ライダーは、半首を思わせる頭部、両肩に金色の鉤爪の装飾、両腕に太い鎖を巻きつけた、真っ白な体毛を生やした雪男を彷彿させる戦士──仮面ライダーレイ。

 彼等が2人と1体で1人のオリジナル仮面ライダーを襲っているって、どんなリンチ状況なんだよ……どういう利害の一致で、仮面ライダーとデシアゴーレムが協力してんだよ……本家シリーズでも仮面ライダーと怪人が協力していたり、寧ろ同じ組織にいたりしている作品もあるけどさ……

 

「ッアッ‼︎ ッ……‼︎」

 

 あっ、オリジナルライダーがグリドンとレイの同時攻撃で後退させられて、そこに待ち構えていたデシアゴーレムがハンマーと鞭を交互に振るってボディに攻撃し、胴体に火花を散らされたオリジナルライダーが横転した。

 状況と人数差から予想していたけど、やっぱりオリジナルライダーの方が苦戦を強いられているみたいだな。数の暴力……というべきか分からないけど、集中砲火されていたらそりゃそうなるよな。

 トルーパーが相手の時の俺らの場合は……まぁ、あいつらが戦闘員だからであってな……ドミネイト型から生み出された中のほんの一部は例外だけど───

 

「あぁもう‼︎ こいつの避雷針が邪魔すぎてまともに闘えないんだけど‼︎ 一旦逃げようにも他の2人が邪魔なんだけど‼︎ なんで今日はこんなにも最悪な闘いになったんだよ‼︎ 勘弁してよー‼︎」

 

 ………………ん? アレ? なんか、オリジナルライダーから聞き覚えのある声が聞こえてきたんだが? それも前世で、テレビというかアニメやなんかの映画でよく……ね?

 ってか避雷針とか言って、なんか泣きながら怒っているような気がするけど、それがさらに前世のどっかで聞き覚えのあるようなって感じがするんだが……

 

「オイオイ、俺に避雷針が付いている事を知ってから結構弱気になってねェか? なんかそっちの方がキャラが合いそうだな、もっと喚け‼︎」

「フム……数の差で一方的ってのはちょっとアレな気がするザンスが、これならレアなの含めディスクをいっぱい取れそうザンス‼︎ 悪くないイージーゲームでザンス‼︎」

「あんさん意外とこういう状況には消極的なんやね? まぁ乗り気なら何も言わんわ、はよ彼のディスクを全部奪うとしようや」

 

 んで、こいつらは一時的な共闘をしているわけじゃなくて、ちゃんとした(?)協力関係を持ってして襲っているってわけか……

 って、突っ立ってただ見ている場合じゃなかったな。

 

「あの囲まれている奴を助けるぞ‼︎ 何がどうしてこうなったのかとかは後だ‼︎」

「は、はい‼︎」

「そうだな」

「えぇ」

「袋叩きは見逃せねェよな」

「そうだね、いこう‼︎」

 

 思わず仕切っちゃったけど、みんな俺と似た意見を持っている感じのようだな。リンチは許せん。してる奴の中に敵の組織である怪人がいるのなら尚更だ。ってなわけで、早速変身シークエンスの準備だ‼︎

 

オリジン・ウィックス・ディスク!!

オリジン・ミスレア・ディスク!!

レガシー・ヴァルバラド・ディスク!!

レガシー・ストロンガー・ディスク!!

レガシー・シノビ・ディスク!!

レガシー・サソード・ディスク!!

 

セッティング・オーケー!! ウィックスオリジンドライバー、アクティベート!!

セッティング・オーケー!! ミスレアオリジンドライバー、アクティベート!!

『『『『セッティング・オーケー!! レガシーライダーバックル、アクティベート!!』』』』

『『『『『『ローディング……オーケー!! トランス・プリパレーション!!』』』』』』

 

 ごめん。こんな時にこんな事を思うのもアレだけど……うるさ過ぎじゃね? みんなで変身しようとするとこんなにベルトの音声が騒がしくなるの? まぁいいや。

 

「「「「変身‼︎」」」」「変身……‼︎」「変身」

 

 それぞれがオリジンドライバー、レガシーライダーバックルのレバーを両方とも同時に押し込めば、既に投影されていたそれそれぞれの仮面ライダーの立体映像や戦闘時の映像が全て、それぞれに重なり変身へと繋げる。

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーウィックス!! レディ・ゴー!!

デセオ・ウォーズ、スタート!! レッツ・ファイト!!

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーミスレア!! レディ・ゴー!!

デセオ・ウォーズ、スタート!! レッツ・ファイト!!

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーヴァルバラド!! レディ・ゴー!!

バースト!! ヴァルバラド!!

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーサソード!! レディ・ゴー!!

チェンジ、スコーピオン

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーストロンガー!! レディ・ゴー!!

キュピーン!!

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーシノビ!! レディ・ゴー!!

誰じゃ? 俺じゃ? 忍者!! ニンジャ~!! シノービ!! 見参!!

 

 いつもよりもうるさい変身音の連鎖から、俺達はそれぞれの仮面ライダーへと変身を完了した。けど不思議と、遠くからだとうるさくならなそうな気がするのは気のせいだろうか?

 そんな事よりもあのオリジナルライダーの助太刀だ。よってたかってリンチしてディスクを奪うなんて非道、見てられるかってんだよ。

 

ウィックスガンソード!! バサッ!!

ミスレアティックギター!! プット・ザ・ケース!!

ヴァルバラッシャー!!

 

 それぞれがウィックスガンソード、ミスレアティックギター、ヴァルバラッシャー、サソードヤイバー、シノビブレードを取り出し……というか呼び出し、駆け出す。

 シャロットことストロンガーだけ素手だけど、体内に電気という武器を持っているわけだから、大目に見ておくれ……実際素手だけでもめちゃくちゃ強いんだからこいつ。

 

「ん……? ギャアアアアアアッ⁉︎ なんかたくさん来たァァァァァァッ‼︎」

 

 おっ? ここでオリジナルライダーの方が先に俺達に気づいてくれたようだな。心配するな、俺達はお前の味方さ。1人を相手に複数でボコボコにする卑怯な輩を倒すためのな。

 ……俺達が加わったら7vs3になって、形成逆転するだろうけど、1人相手に2人ずつ相手にするから問題ない……と思う。オリジナルライダーには休ませるから、1つのグループが3人になる事はならないし。

 

「そこの虎の仮面ライダー‼︎ 俺達も加勢するぜ「もうヤダァァァァァァッ‼︎ 来ないでェエェエェエッ‼︎」グェッ⁉︎」

「「「「「えっ?」」」」」「は?」「ザンス?」「ありゃあ」

 

 助太刀しようとした途端、何故かオリジナルライダーは泣きながらの感じに叫びながら、俺の胴体を斬りつけてきた。これにはウチの味方陣営どころか、敵陣営ですら呆気に取られる。

 ってかイテェよ‼︎ 急に何しやがるんだこいつ‼︎

 

「お、お前……‼︎ 人がお前に対して卑怯な真似をしている輩を成敗しようと、6人でお前の事を助けようとしていたのにそれはないんじゃないの⁉︎」

「ふざけんな‼︎ いきなり出てきた見知らぬ奴にそんな事言われて、お言葉に甘えて『よっしゃーやったーよろしくー‼︎』なんて言えるか‼︎ こちとらそうやって騙されて、負けそうになったり逃げる羽目になったりしていっぱい酷い目に遭ってきたんだよ‼︎ 騙し討ちが心に結構効くんだよ‼︎ もう突然出てきたお前らライダーの言う事なんて信じられるか‼︎」

「お、おぉうっ……」

 

 な、なんか八つ当たり気味な気がするけど、実体験による反論が強くて思わず後退りしちゃったよ……

 でもそっか。よく考えてみれば、デセオ・ウォーズの参加者は己の願いを叶えたいとする欲深い者達ばかりだ。そういう奴らはどんな手を使ってでもディスクを手に入れたいと思っているだろうから、騙し討ちとかも平気でやりそうな奴も、きっとわんさか……

 んで、このオリジナルライダーはそういった事態に何度もあっているから、他のライダーに対して強い不信感を持ってしまったってわけだ。

 非日常な能力のあるものをたくさん集めれば願いが叶うとなれば、どんな手を使ってでも集めたくなるわけだし、そういう輩に騙されピンチになる事が多くなるのも無理もないな。

 けど……だからといって、今は何もかもが敵だと思っている場合でもないと思うぞ?

 

「あーあ。信用できないならできないで利用するぐらいはできたはずなのに、その手段すら自ら潰すなんてもったいねェなァ?」

「いや、あのキャラからは、自分の利益のために他人を利用するとは思えないザンスよ……」

「なんやかんやで優しいって奴やな。……それで結構強いと言われてんのが、この争奪戦の参加者やと奇跡や」

「えっあっ……」

 

 ほら、今にもさっきまでお前と闘っていた2人と1体が、これは好機だと思っちまっているし……このままだとお前、四面楚歌になるぞ? 俺達はそうするつもりないけど。

 かと言って、『今は俺達に協力しろ』なんて言っても言う事を聞いてくれなさそうだけど……何度も騙されたって感じが偽り無しに伝わってきているし……

 

「と、とにかく‼︎ こいつらをなんとかしないといけないから邪魔しないでよ‼︎ 多勢の相手なんてまっぴらごめんだ‼︎」

「あっちょっ、そんな事を言ってる場合じゃねェだろ‼︎」

 

 オリジナルライダーがピンチな状態だってのに、1人で3人を相手にしようとしていたので、俺も後を追いかけ加勢しようとする……が、そこに3人組の1人であるレイが、ジャンプしながらのパンチで俺を彼との距離を無理矢理引き離してきた。

 

「悪いけど、兄ちゃんの相手はこの僕やで?」

「クソッ……誰かあいつの援護を頼む‼︎」

「いらないよそんなの‼︎ どうせどっかで騙し討ちを───」

「だからそんな事を言ってる場合じゃねェって言ってるだろ‼︎ 自他の状況を見てから言えよバカ‼︎」

 

 こいつ……‼︎ やっぱり何もかも敵認識でいやがるな……‼︎ この状況でリンチなんて後味悪いってのに、これじゃあ助太刀したいのにさせてくれないじゃねェか、堅い奴だな……‼︎

 と思っていたら、優一ことヴァルバラドと斑鳩ことサソードが俺達を通り過ぎ、デシアゴーレムと闘っているオリジナルライダーの元へと向かっていた。

 

「───彼は俺と斑鳩がなんとかする。そいつの相手は任せた。いくぞ斑鳩」

「はい」

 

 どうやらあの2人が、疑心暗鬼な様子のオリジナルライダーの対処をしてくれるようだ。俺よりもデセオ・ウォーズの参加歴が長い彼なら、あぁいうタイプの奴への説得とかが上手そうだから、ここは任せた方がいいかもな。

 

「オラッ、電チョップ‼︎」

「おっと危ない」

 

 そんな事を考えていたら、俺の目の前で、シャロットことストロンガーが電チョップでレイに攻撃を仕掛け、それを回避されたのが見えた。

 

「あのドングリ野郎は飛鳥と後藤がなんとかしてくれるみたいだ。だからこいつは俺達2人で倒そうぜ‼︎」

「そうか、分かった‼︎」

「ほーん、えらい自信ありそうやな。えぇよ、特別に2人まとめて相手してあげるわ」

 

 状況的に数的不利になったはずなのに、まるで自分が強者でもあるかのような態度を取りやがって……‼︎ その鼻、絶対俺達がへし折ってやるよ‼︎

 

 

 

 

 

 

 浩司ことウィックスとシャロットことストロンガーがギンことレイと、ひとりことミスレアと飛鳥ことシノビがイヤミことグリドンと闘っている中、優一ことヴァルバラドと斑鳩ことサソードは、デシアゴーレム・ボルテックスと交戦している善逸こと雷虎に助太刀しようとしていた。

 だが、しかし。

 

「またかよ⁉︎ なんで今日に限ってどいつもこいつも助太刀するフリしてくるんだよ⁉︎ もう騙し討ちされるの嫌だよ俺‼︎ あっちいけよ‼︎」

「落ち着け。俺達が信用できないのは分かるが、今はあのデシアゴーレムを倒すのが先決だ」

「そういう似た事を言われて実はグルだったってパターン、こちとらもう何回も受けてきたっての‼︎ 『はいそうですか』って言えるかそんな事言われて‼︎」

「苦悩してきたんですね……」

「いくらかわい子ちゃん同情されたからって絶対アンタらに手を貸すもんか‼︎ また裏切られる可能性があるなら協力なんてしない‼︎」

「こいつは重症だな……」

 

 雷虎が過去にデセオ・ウォーズ中にて、何度も騙されディスクを奪われそうになった事が多々あったためか、逆に彼から攻撃される羽目となっていた。

 何度も突き出してきたり振り回してきたりしている大剣──雷虎ノ日輪による斬撃を、それぞれがヴァルバラッシャー、サソードヤイバーを盾代わりにして受け止めていく。

 だが、2人とも一切反撃には出なかった。この短時間で雷虎が悪い存在かは定かではない事もあるが、先程まで3人に寄ってたかって襲われていたのを助けようとしていたのに、彼に攻撃してしまっては助太刀しようとした意味を無くしてしまう……そう思ったからだそうだ。

 状況は良くならず、雷虎の被害的解釈は止まらない。そこからさらに、不運は続く。

 

「おいおい、この俺を無視して別の闘いおっ始めるなよ。そぉらっ‼︎」

「うわっ⁉︎」

「ッ⁉︎」

「キャアッ⁉︎」

 

 急に蚊帳の外にされて呆れを見せているボルテックスが、左手の導線を思わせる鞭らしき武器を伸ばしながら振るい、3人のライダーを押し飛ばし仰向けに倒れさせた。

 続けて倒れ込んだ雷虎に向かって跳躍しハンマーを振り下ろすが、それに気づいた雷虎は横転しながら回避。すかさず立ち上がり雷虎ノ日輪を胴体めがけて振るうが、鞭によって防がれてしまう。

 そして、その鞭は自動的に動き、防いだ雷虎ノ日輪を巻きつく形で捕らえた。

 

「はいつーかまーえた♪」

「なっ……⁉︎ 離せ、このっ‼︎」

「やだねっ、そらっ‼︎」

「うあっ⁉︎」

 

 どうにか振り解こうとする雷虎だったが、呆気なくその鞭によってぢー引っ張られていき、やがて眼前にまで引き寄せられたかと思えば、振り回されたハンマーを胴体で受け怯まされて後退してしまう。

 そこから続けてボルテックスが鞭を振るった事により、一直線に身体に叩き込まれ吹っ飛ばされてしまった。そして近くにある大木に背中を強く打ち、うつ伏せとなって倒れ込んでしまった。

 

「クッ……」

「おうおう、結構苦戦を強いられてんじゃないの〜?」

 

 雷虎が不利な状況になっている事を確信してか、嘲るような笑い声を出しながら煽りだしたボルテックス。雷虎の最初の強者感がまるで嘘のようだと感じての、充分な余裕が生まれたからだろうか。

 

「まぁ無理もないかぁ。テメェの必殺技となる電撃はぜーんぶ、俺の避雷針が吸い取っちまっているんだからよォ‼︎」

 

 ボルテックスがそう高らかに語りながら、格子アーマーの胸部にある巨大な電気プラグらしきものを、なんとか痛みを抑えながら立ち上がった雷虎に向けてきた。

 するとそこからバチバチと、青い電流が弾けるように漏電していき……やがて放電して雷虎の身体に襲い掛かった。

 

「ウァッ、ガァァァァァァッ‼︎」

「ハッハッハァッ‼︎ どうよ、自分のが吸収された後に受けた電撃の感想はよォッ‼︎」

 

 電流が雷虎の身体全体に流れ込んでいき、彼を悶え苦しませる。激しい電撃を受けた事により、身体に力が入らなくなり右膝をつき、身体全体から機械が故障したかのような黒い煙が立ち昇ってきた。

 

「ッ、クッソッ……」

「ありゃ? これでもまだ倒れねェのか? だったら今度は……」

 

 再び電流が、ボルテックスの身体から流れ込み始めた。それも全体から左腕に、そして軽く回している鞭へと流し込んでいくかのように。

 

「テメェを捕らえて、直接電撃を流し込んでやるよォ‼︎ その時の威力はどうかなァッ⁉︎」

「なっ……‼︎」

 

 そして雷虎に向けて振るった鞭が急激に伸び、雷虎へと迫っていく。身体に力が入らなくなってしまった事で動けなくなったためか、雷虎は思わず仮面の下で目を塞いでしまう。

 やがて青く眩い光──強烈な電撃が発生し、それが雷虎の身体に襲い掛かっていく……

 

「………………ア、アレ?」

 

 はずだった。電撃による痛みどころか、鞭に縛られた感覚、それどころか痛みすら襲い掛かってきていない。

 あまりにも違和感がありすぎたのか、雷虎はゆっくりと目を開けた。その瞳に映っていたのは……

 

 

 

 雷虎の前に立っていたヴァルバラドが、ボルテックスの鞭に捕らえられ……否、雷虎を庇うようにわざと捕らわれ、強烈な電撃を彼の代わりに受け止めていた。

 

 

 

「えっ……? な、なんで……?」

 

 雷虎が思わず戸惑っている中、ヴァルバラドは電撃を受けた影響により、身体全体から黒い煙を立ち昇らせながら両膝をつき、変身を強制解除されヴァルバラドのレガシーディスクを落としてしまった……

 




優一の運命はいかに⁉︎(死にません)
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