現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件   作:名無しのモンスター

32 / 32
ここでもゴジュウジャーのとある要素がある事が判明しマスオさん。


雷虎ディスクから明かされる1つの真実

 

「あぁ……雷虎とかいうオリジナルライダーになっていたのが、あの『鬼滅の刃』の善逸なんだな。錯乱していた時のあいつがそんな感じな気はしてたけど………………すまん、ちょっとここまでの話を頭ん中で整理してもいいか?」

「構わない」

 

 デシアゴーレムとそいつと手を組んでいたライダー達を撃破・撤退させた後。

 俺はひとり・シャロット・飛鳥・優一・斑鳩……そして雷虎と呼ばれるオリジナルの仮面ライダーになったという善逸と共に、カフェ『G』にて、先程まで行っていた戦闘について話し合った。

 俺とシャロットはレイのレガシーライダーを逃がしてしまい、ひとりと飛鳥はグリドンのレガシーライダーを撃破し、そいつのディスクをひとりが獲得。

 そして優一・斑鳩・善逸はというと……やはり途中までは疑心暗鬼だった善逸の錯乱を受けるも、優一が身を挺して彼を守った事で、善逸の驚異の聴覚から誤解を解く事ができたそうだ。

 

 その会話の中で驚いたのが、その時に優一が、デシアゴーレムからヴァルバラドのディスクを一時的に奪われたという事だ。けどそれは、別のレガシーディスクの使用と善逸との共闘から、デシアゴーレムを撃破した事により取り返す事に成功したらしい。

 いやマジでよかったよ、優一がヴァルバラドのディスクを取り返せたんだから。俺としては、優一がヴァルバラドのディスク所持者に合っていると思っているのだから。

 

 けど……一番驚いた事が、まさかあの場でオリジンディスク所持者と出会う事になった事、そしてその変身者が善逸である事……この2つ、というか1つだ。

 だってさ? オリジンディスクってさ? 俺がウィックスと出会うまで誰も見た事がないらしいじゃん? なのにひとりのミスレアに続いて、短期間で出会う事になったっておま……

 

 ちなみに。

 善逸が雷虎のオリジンディスクを入手した経緯だが、ひょっとした事で、偶然ディスクを探していたデシアゴーレムの騒動に巻き込まれてしまい、逃げていた時にいつの間にか手にしたから……だそうだ。

 偶然にも出会った、って認識でいいのか? 俺やひとりがそれぞれのオリジンディスクを入手した経緯もそんなんだったし、なんか似てるな俺達?

 

 それとデセオ・ウォーズに関係ない予断だが、善逸はキメツ学園とは違い、委員会は風紀委員じゃなくて美化委員に入っているらしい。

 風紀委員の仕事をしている世界線でもそうだったけど、不運な目に遭っているのが想像つくわ……

 校舎にポイ捨てされているゴミを率先して捨てないといけないし、それが学園中だし、ポイ捨てしている不良に絡まれる事だって……

 今度、何か奢ろう。そうするしかあるまい。そうして善逸に普段の生活でも心のゆとりを与えないとな。じゃないと彼の心が……ね?

 

『浩司君‼︎ 情報の整理中に申し訳ないが、ちょっとだけ時間を貰っても良いだろうか⁉︎』

「ん? どうしたウィックス?」

『善逸君という少年が持っている、雷虎という私達と同じオリジンディスクと、先程まで会話していたのだが……』

 

 そう話しているウィックスは、何処となく寂しさを募らせている感じの声をしていた。思ってたんと違う、とでも言っているかのような様子だ。

 何があったん? もしかして雷虎が意地悪な性格で、何か傷つけられるような事を言われたのか?

 

『彼、最初は自己紹介として《オイラは雷虎。ライダーになれるディスクとして、善逸の旦那と共にデセオ・ウォーズで闘っているんだ。よろしく‼︎》って淡々と話してくれていたのに、アタシ達が話していた時は一切喋ってくれないの‼︎ 善逸君の事をどう思っているのか聞いたら《旦那は普段は弱気で何かと不幸体質があるけど、いざ闘いとなると結構頼れるんだよ‼︎ 全然安心して変身させてあげられるというか、とにかくカッコ良い‼︎》ってやっとまた淡々と話してくれたと思ったら、また私達の話を聞くだけ‼︎ 掴みどころが全然分かんないの‼︎ アタシ達は一体どうすればいいの⁉︎』

「ミ、ミスレアちゃん落ち着いてください……」

 

 えらい長く説明してくれちゃってまぁ……ミスレアがここまで不安を募らせるなんて珍しいな。フレンドリーで明るい彼女がそうなる程に参っているだなんて信じられねェ……

 しかも雷虎が言ったであろうその発言、もしかしなくても全文丸暗記で覚えたって事になるよね? 一体どんな記憶力してんのさ君は?

 そんな俺の疑問を尋常じゃない聴力で察したのか、善逸が口を開く。

 

「あぁ、ごめん。ウチのオリジンディスク?は、絶対喋って伝える必要があるなと感じた事ははっきりと喋るけど、そうじゃない時は基本的に喋らないタチなんだよ。話はちゃんと聞くけど、喋る必要性がない時は別にいいやってなる程に、結構めんどくさいタイプなの」

「そ、そっか……」

 

 話は聞くし必要な自己主張はするけれど、無駄な事は喋りたくないタイプ……それってアレか? 省エネ系かドライ、もしくは雑談が苦手なタイプのコミュ障? 寡黙な奴って可能性もあるし、極端な合理主義者とかマイペース、偏屈・気難しいとか……

 

「っていうか、さっきから一体何を考えているんだよお前は……雷虎の性格をどう例えようとして、さっき話の内容をどうにかまとめようと言っておきながら、そうしようって感じがしないんだけど……」

「あっすまん善逸、雷虎っていうディスクの性格の事でつい……」

 

 だって淡々と喋る時と無口な時があるってさ、なんかギャップってのを感じない? それから本当はどんな性格なのかなって、つい考えてしまうのが……

 

「っていうか今気づいたんだけど、人の心を読むの止めてもらっていいか? 後、お前どうやって俺の心の中を読んだ? 怖ェよ」

「いや、会話の整理をしている時とは違った顔で何かを考えているって顔してたから……」

「顔で分かるのもなんか怖ェ……」

 

 本家と同じく聴覚がすごく良い上に、まさかのオリジンディスク持ちでという点だけでもかなり驚いているのに、意外と顔を見た時の勘の鋭さがすごい件で、意外な特技によってさらに驚かせるのとかやめてもらっていいか? ホント怖ェから……

 

『あっそうだ。オリジンディスクの事で、アンタらに伝えなきゃいけない事があったんだった』

『うわっまた淡々と喋り出した』

 

 いや引くな。何度もそういう突然発言してきたからって引くな。分かるけども。突然喋ってきて驚いたりするから分かるけども。

 ってか。

 

「オリジンディスクの事で伝えたい事? それは一体何なんだ?」

 

 俺がそう問いかけると……俺達は、雷虎からとんでもない事実を突きつけられる事になった。

 

 

 

『オリジンディスクの所持者は……合計で5人もいて、残りの2人は男女1人ずつでどちらも旦那も通っている学園の学生だ』

 

 

 

《なっ……⁉︎》

 

 その発言を聞いた時には、俺達は思わず言葉を失ってしまった。

 意思を持ったディスクという情報以外が謎に包まれており、俺達3人以外の所持者しか見つかってない。それ故に、オリジンディスクが危険な存在かどうかも未だ判っていない。

 それなのに、だ。同じ存在であるディスクのウィックスもミスレアも知らないのに、その所持者が何人いるのかを、同じオリジンディスクの雷虎が知っている。その事実に驚きを隠せなかった。

 しかも、だ。その2人が善逸と……というか俺達の通っている多重奏高大一貫学園に2人ともいるというのだから尚更だ。今まで他のレガシーライダー同様に同じ学園にライダーがいるかどうか知らないってのに、何故善逸と雷虎だけがそれを……?

 

「ちょ……ちょっと待てよ⁉︎ 数週間前までは……浩司がウィックスになるまで、オリジンディスクの所持者は今まで出てこなかったって聞いたぞ⁉︎ 善逸は本人がそれになれる事を今までどうにか隠してきたっていうから分かるけど、何故それの所持者が5人もいるって……しかも同じ学園に通っているって分かるんだよ⁉︎」

『理由はちゃんと教えるから落ち着けーい』

 

 この真実かどうかも分からない事実に、誰もが黙っていられるわけでもなく、シャロットが多分みんなが思っている事だろう今ある現状とか本音とかをぶっちゃけた。

 まぁ無理もないよな。デセオ・ウォーズで、自分達よりも多く情報のアドバンテージを得られている上に、それが細かかったんだから。

 

『レガシーディスクやオイラ達オリジンディスクはな、各ディスクを使用し続けてきた回数が多ければ多い程、主に変身している間、同じディスクの反応をキャッチしやすくなるらしいんだ。その反応するディスクの性能が強かったら尚更。使い分けて闘っていると、それらがほぼ同時にディスクの反応をキャッチしやすくなるけど、その性能を手に入れるのに、単発で闘っている時よりもやたらと時間がかかる。アンタらが新しくディスク所持者を見つける事が容易じゃないのは、使用してから思ったよりも時間がかかってないからか、使い分けて闘う事を中心に使用しているのかのどちらかだ』

 

 雷虎の話を個人的解釈すれば、1枚ずつ使い慣らしていけばいく程、そのディスクで他の所持者が持つディスクを感知できる確率が上がる。使い分け続けていると、その機能を獲得できる時間が、1枚だけ使用し続けた時よりも結構かかる……という事だろうな。

 1つの姿を使い続けていけばいく程、争奪戦にて参加者が近くにいるか否かのアドバンテージを獲得できるって事でもあるのか? うーん……よく分からんけど、一長一短って事かな? 戦況に応じていつも使っているヤツよりも新たに獲得したヤツで闘う必要もあると考えると……ね?

 あっそうなると(唐突)。

 

「えっと……もしかして優一達も、馴染みのあるディスクとそうでもないディスクを使い分けて闘ってきていたから、今まで善逸が仮面ライダーだったってのを知らなかったのか?」

 

 デセオ・ウォーズに結構慣れていそうな優一達でも、思ったよりも参加してから月日が長くなかったり、ディスクの細かい性能を知らなかったりする場合があるからな。それらについても聞かなければ無作法というもの(?)。

 

「……まぁな。俺は3月末……受験シーズンが終わった後に手に入れ、それから2枚も手に入れてな……あっ、1枚はゼロワンでお前に渡したヤツだ。それからは、それらを状況に応じて、回数がなるべく平均になるように使っていたんだ。だが、他のディスクを探知する性能なんてどれも持ってなかった。そんなに多くは闘ってきたわけでもないって事もあるが」

 

 あぁ、優一は所持ディスクをところどころで使い分けているのか。しかも回数が大抵同じと。じゃあどのディスクにも同じ物を探知する機能がついてないわけだ。

 

「私もサソードと他にもう1枚ありまして……入学式で参加してから2ヶ月後に手にしてはいるのですが、如何せん私の闘い方には合わなくて……後、ディスクを狙う者達と出会し闘う機会が、3週間に1・2回ぐらいというのもありまして」

 

 斑鳩はバトルスタンスに合わないディスクがあるから、基本的にサソードを使ってはいるけど、闘う機会自体が少ない例か。……トレーニング目的での変身は、探知機能獲得までのカウントには入らないんですかね?

 

「私は浩司君がディスクを入手するまでは、ずっとシノビだけで2週間に1度って感覚で闘ってきたけど、その2ヶ月ぐらい前にライダーになったからなー。参加歴が短いからまだディスクの所持者を見つける機能を得てないとか?」

 

 飛鳥はディスクが1枚だけの時期があったけど、約3ヶ月にライダーになって、まだ探知機能を得られる条件となる期間に達してないのか。これは妥当な理由になるかも。

 

「俺も飛鳥と同じだな。違うとすれば、初めてライダーになったのが、浩司がライダーになる3ヶ月ぐらい前ってところと、闘う機会が多くて週1って時があるって事だな」

 

 シャロットは飛鳥よりもライダーになるのが1ヶ月程早いのに、ディスクは同じ状態ってわけか。って事は、結構長く使用してないと、他のディスク所持者を探知する事はできないって事か……

 ん? ちょっと待てよ? そういえば善逸が仮面ライダーになったのって、確か───

 

『オッホン……またオイラに喋らせてくれ。ここで、1つの矛盾を解決させていこうかと思う』

 

 と、ここで雷虎が話の続きをさせてくれと言わんばかりに、咳払いしてから喋りかけてきた。そういや俺達、まだ雷虎の話を聞いていた途中だったわ。忘れかけてたぜ。

 

「あっごめんね……」

「ところで、矛盾点って?」

『ディスクを使用している回数や使用時間の差もあるけど、オイラが使われてディスクの探知機能を手に入れるまでの時間の長さと、優一とやらと斑鳩とやらがディスクを手に入れ使用してきた時間の長さ……それらによる矛盾点だ』

 

 使用時間の差と、機能を手に入れた時の時間の長さの違いの差……

 そういや、善逸が仮面ライダーになったのが、優一と斑鳩よりも遅く、シャロットと飛鳥よりも早かったんだっけ? そんな感じだった気がする。

 

『さっきも善逸の旦那が言っていたけど、旦那がオイラを使って、仮面ライダーになったのは半年前……つまり6月頃にオイラを拾ったんだ。それに対し、優一とやらと斑鳩とやらがライダーになったのは、それよりも早い4月……半年よりも前。前者は3枚のディスクを使い分けているからともかく、後者は闘う頻度が多くないとはいえ、2枚あるディスクの内の1つを中心に使用していた……それなのにオイラみたいに、ディスク所持者を探知する機能はまだ付けられてない。これが矛盾点だ』

 

 善逸が半年前に仮面ライダーになって、そこから何ヶ月後にディスクの探知機能を獲得……んで、斑鳩が約8ヶ月前に、優一が約9・10ヶ月前に仮面ライダーになったと。

 ………………そう考えると、確かに矛盾している可能性が出てきたな。

 2人のディスクの使い方や回数にもよるけど、善逸よりも先に仮面ライダーになった2人が、何故彼が手に入れた探知機能をディスクに得られなかったのか。何故彼が先にそれを短い期間で得られたのか……

 ヤベェ。深く考えてたら、余計に気になってきて仕方なくなってきた。

 

『それで、オイラと旦那はこう考えた』

 

 おっ? 考察からの結論か?

 

『オリジンディスクは、強化具合や追加される機能というか要素はレガシーディスクと同じなのに、機能を得られるスピードがかなり早い……良好な早熟タイプって事だ。それが、アンタらのディスクではまだ得られていない探知機能を、いち早く手に入れられた可能性が出てきた証拠、となり得るだろう』

 

 つまり、オリジンディスクは性能がレガシーディスクそのままに、後々レベルアップみたいな感じに、追加機能を得られたり一部が強化されたりするスピードが早いって事か。

 

「まぁ……レガシーディスクとは違う分類となっているからな、喋れる他に相違点やレガシーディスクにない能力とかもないと困る」

「そうですね。でないと『何故これらはオリジンディスクと呼ばれるようになったのか』と余計疑ってしまいますね」

 

 おいコラ、それはウィックス達にも失礼だぞ。彼等だって何故自分達が生まれたのか分かってないんだからさぁ。

 

『そしてここからが、同じオリジンディスクの所持者をどうやって見つけたのか……という本題についてだ』

 

 あっそうそう。それが俺達が1番気になる点だ。

 レガシーライダーが近くにいるか、レガシーディスクが近くに落ちてないか、それを判明する方法と条件は分かった。ただそのディスクが、レガシーディスクかオリジンディスクかの見分け方がつかないから、どうやって見分けたのか教えてほしいよマジで。

 

『ディスクの探知機能で新しくディスクを見つけた時、特に変身している時に、オイラ達ディスクは基本的に黄緑色に点滅して光り、所持者の見た事のないディスクが近くに転がっている事を知らせる事ができるんだ。しかもそれが近ければ近い程、点滅して近くにディスクがある事を知らせてくれる。ちなみにそれを他の誰かが所持している場合、《手に入れられる事は容易ではない》という意思表示として赤く光る。返り討ちに遭ったりする可能性を考慮しての機能らしい。実際、旦那がそういう奴に出会う前にもそういう光り方していて、実際に何回か行ってみて、攻撃され追い返されたり追い返されたりしたから確証ある』

 

 あっ。新規のディスクが見つかったかどうか、それを知らせる分かりやすい機能だったんだな。変身している状態なら、ディスクがピカッと光って、その色で落ちている物なのか既に拾われた物なのかと分かると……

 ってか、実際に赤い光に導かれて、レガシーライダーと何人かと闘ったのか。実話ってんなら、体験してなくても多少は納得いくけど……

 

『けどある日、オイラと旦那はある違和感に気づいたんだ』

「違和感?」

『光ったディスクのオイラの光の色が、青かった(・・・・)って事だ』

 

 青? 緑色でも赤色でもなくて、青色? もしかしてそれが……

 

「僕のディスクも同じ色を出していたよ。浩司君がウィックスのディスクを手にしていた日に」

「うおっビックリした⁉︎ 綺羅さんいつの間に来てたんですか⁉︎ それに楽澄さんも……」

「うん、久しぶりだね」

「ご無沙汰してますわ」

 

 ここでまさかの、俺の初変身の日以来の綺羅さん夫婦との再会。突然の再会にらみんなもビックリしており、対する善逸は初対面なのか『誰?』って顔をした。ミスレアと雷虎も同じく初対面なためか、『へっ?』と気の抜けた声を出した。

 

「というか綺羅さん、俺とウィックスが契約した日にディスクが青く光ったって事は、探知機能を手に入れられる程にたくさん使ってきていたんですね」

「まぁね。1年半前に手に入れてからガッチャードのディスク1枚だけで使ってきていたから、きっとそれであの機能を手に入れたんだと思う。もちろんそれを手にした時に、オリジンじゃない方のディスクの所持者とも遭遇した事もある」

 

 へー、1年間半もデセオ・ウォーズで闘い続けていたんですか。だったら仮に変身する機会が少なかったとしても、ディスクが探知機能を使えるようになるのも納得できるな。

 って事は、レガシーディスクは大抵使用時間が合計1年間って感覚で、探知機能を手に入れられるって事なのかな?

 それに対してオリジンディスクは、善逸が雷虎と契約してから約半年……つまり約半分の時間で探知機能が入手できるって事か? いや、まぁうん……オリジンディスクって、本当にレガシーディスクよりもすごかったりして……

 ………………ん? ガッチャードのディスク1枚だけ?

 

「もしかして綺羅さん……1年半もガッチャード以外のディスクを手に入れてなかったんですか?」

「うん。長く闘ってきたといっても、あくまで店を守るためなのと護身用に使ってきていたからね。そのためなのか、レガシーライダーを倒せる寸前で逃してしまったり、デセオ・ウォーズ関連の相手で遭遇したのがデシアゴーレムばっかりだったりしてね。1年半も闘ってきたのに、ガッチャード以外のディスクを1枚も持っていないんだ」

 

 そ、そうなんだ……それってアレか? 運営側みたいポジションの奴等が『願いを叶えるためには闘おうとしない者はなるべく無視しておこ。時々何かと闘わせる程度でいいか』ってな扱いにしているって事か? 仕組みとかは知らんけど。

 けど、あくまでデセオ・ウォーズは願いを叶えるための争奪戦だからな。叶えたい願いがないのに参加しているのはおかしい……そう思われて、叶えたい願いがある者よりも闘う頻度を少なくされたって可能性もあるな。

 そうでもしないと、叶えたい願いのない者に余計な事をされて、争奪戦どころじゃなかったりと、イレギュラー過ぎる出来事が起きて滅茶苦茶な事になる……そう危惧して、ってのもあるな。そうとも考えると納得───

 

「悪いんだけど、話を戻させてもらってもいい? 雷虎がここまでたくさん喋る事なんて滅多にないんで、もっと説明とかしてもらいたいし……」

《あっ》

 

 そういやまた、雷虎の話を途中で止めてしまっていたんだったわ。後、雷虎が今日みたいにたくさん喋っているなんて事は滅多になかったんだな……だったらもっと聞きたいって思うわな。それは悪い事したな、すまん。

 

「そうだったね。えっと……善逸君と雷虎、だったっけ? ごめんね、君達の会話に割り込んできて」

「あっいや。俺達の話が本当である証拠の1つにもなっていたんで、俺としては逆にありがたかったと言いますか……」

 

 まぁ実際そうだったもんね。善逸と雷虎の証言だけだと、探知機能が今までのと違うと言われてもピンと来なかったし。もう1人くらい証言があっても良いんじゃないかとは思ってたよ。

 

「さてと……ほら、雷虎。やっとまた喋れるぞ。………………雷虎? もしかして、不貞腐れている?」

 

 善逸に呼びかけられても、雷虎は一切反応しなかった。また話を遮られたから本当に不貞腐れたのか? 喋っている時がご機嫌みたいだったから分からなくもないけど……

 

『ZZZ……ZZZ……んあっ? 何?』

 

 いやぐっすりしていたんかい。寝る子はよく育つというけど、話す時間帯じゃないからって勝手に寝るなや。しかもそちらが話している途中なら尚更だわ。

 

「自分が喋る時間じゃないからって急に寝やがって、このマイペースタイガーが……ちゃんと綺羅さんの話を聞いてたのか?」

『聞いてないや。旦那、後でそいつがなんて言ってたのか教えてくれよ』

「………………もういいよ」

 

 ☆善逸、諦めた───‼︎

 

「ほら、何故オリジンディスクの所持者が合計で5人いるのかを知っているのかって話。お前が話を振ったんだから、お前が説明しろよ」

『あっそうだったな。悪い、すぐに教えるよ』

 

 あっそうだったなって……もしかして、何を話していたのかすら忘れたのかよ? どんだけマイペースやねん。いくらなんでもマイペースにも程があるだろ。

 

『その時はな? 探知機能が作動した時、オイラも旦那も《なんでいつもの赤か黄緑とは違う色で光っているんだ?》って思ってたよ。普通、探知機能が作動したら2色の内のどちらかしか光らないからさ。けど、見た事のないディスクが見つかったのは事実だったから、光に導かれるようにそこへ向かったんだ』

 

 やっぱり普通じゃないと思って警戒はしていたのか。いや、警戒しない方がおかしいと思うな。ディスク自体の故障かもしれないし、もしそうだとしたら大変な事だと思ってパニックになりそうだし。意思のあるディスクでそうなったら尚更だ。

 

『んで、そこで当時はレガシーライダーなのかと思っていた2人組の男女と、そいつらに苦戦していた様子のデシアゴーレムを見かけたんだ。その闘いが終わった後、オイラ達とも闘う事になると思ったのか、2人ともすぐにその場から離れていってしまったんだ』

 

 あー、やっぱり逃げられてしまったのか。なるべく不利な状況とかを避けたいタイプなのかもな。普通、連戦なんてやりたくなさそうだよなどの参加者も。……俺もそうだけど。

 

『オイラ達が来た時にはそろそろ決着がつくって感じだったな。んでその時、必殺技を受けてやられる寸前だったデシアゴーレムは、こんな事を言っていたんだ。

 

 

 

 この世界に5枚だけ存在しているオリジンディスク……その内の2人を見つけれた事を、我が首魁報告する事ができなくて残念だ……ってな』

 

 

 

《なっ……⁉︎》

「デシアゴーレムが……というかそいつらを生み出している組織が、オリジンディスクの存在を知っている……って事か⁉︎」

『そうなるな』

 

 これは一体どういう事なんだ? 俺達仮面ライダーが、というかデセオ・ウォーズ参加者が知らないディスクの事を、何故第三者という名の乱入者であるデシアゴーレムと、それを作り上げている組織が知っているというんだ?

 しかもこの世界に5枚だけ……つまり合計で何枚あるのかも知っているような口だった。後、『この世界に』って発言がなんだか深い意味もあり気って感じだな。

 ………………あの組織は、この世界の秘密を知っている……という事になるのか? それを踏まえて行動しているとなると……

 

「レガシーディスクと異なる性質を持つオリジンディスク……それを枚数を口にした事で知っていそうな雰囲気を出している、デシアゴーレムとそれを作った組織……そして願いが叶うと言われているこの争奪戦……この世界で、一体何が起きているんだ……?」

 

 色々と理解できずにいた俺は、ただ自分が思った事を口に出すしかなかった……

 




謎が深まるって怖いよね。
まぁとりあえず、オリジンディスクで変身できるライダーは合計5人いる事は確定って事で。

雷虎との共闘後の、次の次の闘いで、主人公陣営と闘わせてほしいライダーは?(文字数の問題で、誰のリクエストキャラかは伏せます)(投票数が多い程、2番目以降に多いライダーも登場させます)

  • 水上 テック ー クイズ(転生者)
  • 巍道 因陀羅 - ローグ(転生者)
  • 雲雀 恭弥 ー フォーゼ
  • 西条 拓也 - カブト
  • 時崎 狂三 - ???
  • 江ノ島 盾子 ー ワイズマン
  • 黒谷 ヤマメ - レンゲル
  • 汚い忍者 - ハッタリ
  • ヴィルヘルム・エーレンブルグ - シグマ
  • ヴラド・フリークス・スペンサー - デルタ
  • 真人 - ???
  • 美国 織莉子 - 555
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

仮面ライダーウィザード  in第四次聖杯戦争(作者:T氏@pixiv)(原作:Fate/)

日本の地方都市、冬木で過去三回にわたって行われてきた聖杯戦争が始まろうとする中...とある少女を救うこととその父親に復讐を望んだ男が召喚の儀式を行う。▼「俺があんたの希望になってやるよ。」▼だが、呼び出された英雄は決して臨んだものではなかった。▼召喚された指輪の魔法使いは、その輝きを両手に宿し、“絶望”を“希望”に変える!▼※この小説はpixivでも投稿して…


総合評価:40/評価:-.--/完結:36話/更新日時:2026年05月24日(日) 22:00 小説情報

台座ごと聖剣で戦う偽勇者を、神々が実況するスレ(作者:匿名)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

村人A「よし、手になじむ。これで魔王軍をぶっ叩いてくる!」▼神々『──いやそれ剣の柄! 先端についてるの重さ5トンの神聖石(台座)だから!!』▼人間『おお……! なんという御力……! 真の勇者様が現れた!!』▼神々『──勇者じゃないんよ! ただの怪力なんよ!!www』▼聖剣が抜けないなら、刺さっている台座ごと床から引き抜けばいい。▼これは、圧倒的な質量(物理…


総合評価:1674/評価:8.11/連載:11話/更新日時:2026年03月20日(金) 17:07 小説情報

ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを(作者:エンター・■■■■)(原作:ブルーアーカイブ)

▼目が覚めたらエンターになっていた。▼デカグラマトンに作られたらしい▼ならばどうする?▼ロールプレイするしかないっしょ!!!!▼そんなお話。▼


総合評価:4594/評価:8.72/連載:47話/更新日時:2026年05月18日(月) 06:00 小説情報

呪力は呪力でも呪力かよ!?(作者:パンツ男)(原作:僕のヒーローアカデミア)

事故に遭い、死亡した少年はヒロアカの世界に転生する。▼転生特典は────呪力。▼術式や縛り、黒閃……強力な力でこの世界を生きていくと意気込むも、何かがおかしい……え!?▼呪力(じゅりょく)じゃなくて呪力(しゅりょく)なの!?▼


総合評価:592/評価:6.95/連載:17話/更新日時:2026年05月20日(水) 00:00 小説情報

最古の英雄王になりたくて!(作者:sk20100626)(原作:陰の実力者になりたくて!)

前世で「理想の最強キャラ」を演じることに命を懸けていた青年は、不慮の事故(という名の自業自得)で命を落とす。しかし、神から提示された異世界転生のチャンスに、彼は迷わず「人類最古の英雄王」の肉体と、過去・現在・未来のあらゆる財宝を収めた『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』を要求した。▼転生先は、魔力が支配する世界。そして、隣にいたのは「陰の実力者」に憧れる狂…


総合評価:667/評価:6.89/連載:17話/更新日時:2026年02月17日(火) 23:28 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>