現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件 作:名無しのモンスター
埃と機械油の臭気が漂う、広大な廃工場。
天井の隙間から差し込む朱い陽光が、宙に舞う無数の塵を朱く照らし出している。
剥き出しのコンクリート床にはひしゃげたドラム缶が転がり、壁面には錆びついた網目模様のキャットウォークが危うげに這っていた。
そんな、外の世界の喧騒から完全に切り離されたと思われるこの空間に、次々と火花が飛び散り、その度に一瞬の白い照光が発生していく。
それらは乱雑に積まれた木箱、錆びついた工作機械、天井から垂れ下がるチェーンなどに被弾へと被弾していき、硬く乾いた跳弾音を響かせている。
さらには耳を劈くような甲高い金属音、ガリガリとコンクリートを削るような不快な音、黒ずんだ水溜りが跳ねる音など、それぞれ全く異なるものの様々な反響音が鳴り響き、廃工場内を不穏ながらも騒がしくさせていた。
本来ならば、誰も入るはずのないその廃工場内から、次々と影が飛び出していき、やがて色を見せながらそれぞれぶつかり合っていた。その数、4。否、2と2……というべきか。
その内の1人は、全体を覆う装甲は黄土色と焦げ茶の複雑な迷彩模様をした戦士。チョコチップクッキーのモチーフを思わせつつも、決して甘くはなく、むしろ砂漠の猛禽や斑模様の獣を連想させる荒々しさと凶暴性を湛えていた。
頭部は硬質で無骨なラインを描き、複眼は鋭く細い。口元は固く閉ざされ、まるで焼き固められたクッキーの表面のようにひび割れや焦げ跡を思わせるディテールが刻まれていた。
銀色のラインが流れるように走っているスーツの上に、胸から肩・腕・脚にかけて着けられている装甲には、ところどころにあるチョコチップを思わせるパーツの輝きがチラチラと灯されている。
膝や足先・拳の部分には、クッキーらしい茶色がアクセントとして入り、全体のミリタリー調の荒々しさに僅かな甘美さを忍ばせているが、それすらも『焼け焦げた戦場』の残滓のように見える。
右手にはベイクの装甲を彷彿とさせる、銃身部分は太く重厚なリボルバー型の銃。表面にはひび割れや継ぎ接ぎのような意匠が刻まれており、その銃口を目の前にいる存在に向け、戦闘意識がある事を強調していた。
仮面ライダーベイク。『最強の生物』を証明すべくマッドサイエンティストが生み出した、破壊的で短命な“焼き上げられた狂気の戦士”である。
その隣に立っている戦士は、古の聖女が現代の戦乙女として降臨したかのような、気高さと猛々しさを併せ持っていた。細身でありながらも鋼のようなしなやかさと張り詰めた筋肉のラインが、女性らしい曲線を強調しながらも戦士の威厳を漂わせている。
鮮やかなオレンジの頭部パーツがコブラの頭を、口元は蛇の鱗を、長く優雅に流れるポニーテールのようなヘアパーツが尾を思わせ、頭部全体で蛇の威嚇するような流線形を描いている。複眼は深く輝いており、まるで夜空を映した蒼玉のように冷たく澄んでいた。
胸から肩にかけてのラインがある深く濃い紺色のボディスーツの上には、ところどころに鮮やかなオレンジとシルバーのアクセントが装甲として散りばめられている。
さらに細く引き締まり指先まで神経の行き届いた造形の腕部、長く美しく膝上まで覆い軽快さと強靭さを強調させる脚部も相まって、この戦士の戦乙女らしさをさらに強調させていた。
仮面ライダージャンヌ。家族を守るため、自らの弱さを受け入れ、愛する悪魔と共に革命的な強さを発揮する、気高き戦う少女を思わせる戦士である。
「チッ……何なんだよこいつら、慣れたように連携を取って、さっきまでサシで闘ってたウチらを襲ってきてよォ……」
「しかも
「うっ……うっせェ‼︎ ウチだってあぁいう知らんものでも、SNSとかで似たヤツの出てくる動画ぐらいは観た事あるし覚えてるんだよ‼︎ 悪いか‼︎」
ジャンヌが聖女らしからぬ言動で愚痴を呟き、ベイクが多少の煽りで怒らせながらも、先程までダメージを受けていた事で右膝をついていた彼女の左肩を担ぎ、立ち上がらせた。
その2人は、偶然にも並び立っているわけではなかった。最初はこの2人だけで闘っていたようだが、乱入してきた残りの2人が始めから手を組んで……というよりは、闘う前から同盟を組んでいたという理由からの利害の一致であった。
「とはいえ、2人とも全ての仮面ライダーのシリーズに出ていない事は確かだ。それ故に、
「最後のセリフが嫌味あってムカつくが、確かにその通りだったよ。
悪態を吐いている2人が、複眼越しの瞳を通し、向こう側に立っている2人の人物──仮面ライダーを見つめた。
その内の1人は、昆虫の外骨格と爬虫類の皮膚を融合させたかのような、複雑な幾何学模様が黒と若草色のラインと共に走り、胸部の中央に黄金の蛙の紋章を鎮座させている、深緑色のメタリックで硬質な甲冑を持つ戦士。
巨大な二つの丸いオレンジゴールドの複眼が黒いセンターラインを挟み、不気味ながらも神秘的に輝いている。その下には、爬虫類の顎を模したギザギザとした歯の意匠。額からは、鋭い2本の触角が天を突くように伸びている。
右手には蛙の脚や蜥蜴の体を模し、端部に蛙の吸盤状の指先と小さな爬虫類の頭の彫刻が見える、メタリックな深緑色の巨大で有機的な複合弓が握られていた。
その隣に立っているのは、深海の蒼と砕ける波頭の白を基調とした、流麗で女性的な曲線を帯びたアーマーで全身を包んでいる戦士だった。
海豚の滑らかな頭部と鮫の鋭い背鰭を融合させたかのような、鋭さと優美さを併せ持った冠状の仮面。その中央には蒼穹の光を宿した宝石が嵌め込まれ、深く輝く青い複眼がジャンヌとベイクを見据えていた。
胸部中央の胸当てには、跳ねる海豚を象ったエンブレムが誇らしげに刻まれ、その周囲を金色の唐草模様が飾っている。肩のアーマーは多層の銀色に輝くプレートで構成され、まるで守護の殻のように彼女を守っている。
腰部にはそこから流れるように、空色の半透明のマントが風になびいていた。そのマントはまるで潮の満ち引きのように、光を透過させてその形状を変えている。
腕部と脚部は流線型の装甲で覆われ、金の縁取りがその形状を際立たせ、足元のアーマーブーツがコンクリートの床をしっかりと踏みしめている。
右手には、自身の身長を上回る長さの装飾的な三叉の槍が、先端にて飾られている金と青い宝石を輝かせながら、威厳を持って握られていた。
ベイクの証言通り、この2人の仮面ライダー達は、仮面ライダーが創作物となっているベイクとジャンヌの前世の世界でも、どの作品にも登場していないのである。
しかも、だ。1人は蛙でもう1人は海豚をモチーフにしているようだが、どの動物もこれまでの仮面ライダーシリーズでもモチーフになっていないらしい。
それら故に、この2体のライダーの情報があまりにも無さすぎて、それが災いしベイクとジャンヌを苦戦させていたようだ。
「オイオイ、これちょっとヤバい感じか? ちょっと何を言っているのか分からない事を言っているところがあるけど、とにかく俺達の事を警戒するようになったようだぞ?」
「別にもう問題ないでしょ。警戒するのが遅いし、多分意味もない」
深緑色の仮面ライダーが、ベイクとジャンヌが自分達を警戒するようになった事を注視していたが、水色の仮面ライダーは余計な心配だと言わんばかりの余裕……否、冷静な戦乙女の雰囲気を醸し出していた。
「とにかく、早く終わらせたいなら終わらせなさい。不本意だけど、効率良くディスクを手に入れるためという貴方の意見に乗って、私も乱入する事に賛成しているんだから」
「あーうん、分かったよ。元よりそのつもりだからさ。正々堂々の方がいいなら乗ってもいいんだけどなぁ。憧れてるし」
「ん? 何か言ったかしら?」
「なんでも。それより続きといこうぜ。向こうがいつ仕掛けてくるか分からないし」
どうやら2人の望む闘い方に解釈違いがあった模様。深緑色の仮面ライダーが姑息な手段で敵を倒す事を考えている一方、水色の仮面ライダーはその闘い方に不服を感じるも承諾した……そう考えられる。
それでも決められた闘い方を突然勝手に変える程、水色の仮面ライダーも空気の読めない女性ではなかった。その証拠として、嫌味を吐きながらも深緑色の仮面ライダーに並び立ち、目の前のライダー達を倒す事を最優先にすべく槍を構えた。
「言葉だけだと舐められているように思えるけど、手加減する気は一切ないって事か……」
「上等だ……‼︎ この世界に突っ込んだからには、目の前の邪魔なもんはブッ飛ばすって決めたんだ‼︎ 全員、ウチの踏み台にしてやらァ‼︎」
「やれるものならやってみなさい」
水色の仮面ライダーによる敢えての挑発から、闘いは再び動きを見せる。ジャンヌが近くの木箱やドラム缶を伝って飛びながら駆け上がり、ベイクがその後から銃──ベイクマグナムを構えながら走り出した。
「早速また来なさった‼︎」
「そうみたいね。いくわよ」
深緑色の仮面ライダーが弓矢を構えれば、同時に水色の仮面ライダーがジャンヌに向かって跳躍。
「喰らえッ‼︎」
「甘いッ‼︎」
ジャンヌが飛び上がりながら右ストレートを行えば、水色の仮面ライダーはそれを槍の柄を盾代わりにして防ぎ、軽く振るう事で弾き、2人揃って着地する。
「ハッ‼︎」
「おっと‼︎」
その2人を通り過ぎ、ベイクが焦げ目でもついたような茶色い光の銃弾を放つ。対する深緑色の仮面ライダーは、後方へと下がりながら弓矢を放つ仕草をし、矢の部分から深緑色の光の粒子で作られた矢を放つ。
矢と銃弾がふつかり合った途端、硬く焼き固められたクッキーを『サクッ』と噛み砕くような音が発生し、同時に銃弾にヒビが入ったような何かが浮かび上がり、爆発を起こした。
その爆発を狙ってか、ベイクマグナムを構えたまま爆煙の中を突っ切るベイク。そのまま深緑色の仮面ライダーへ近づいていく……かと思えば、すぐにその仮面ライダーがいつの間にかいなくなってしまった事に気づく。
「いつの間に……‼︎」
何処に潜んでいるのかと辺りを見渡すベイク。そこに彼の背中に向けて、光の矢が放たれ火花を散らさせる。
「ッアァッ⁉︎ クッ、一体何処に隠れて───」
「今度は隠れてねェよ」
その言葉に反応して振り向けば、既に深緑色の仮面ライダーが間合いを取っており、至近距離から再び光の矢を発射。硬質な鎧を持つベイクの身体に再び火花を発生させ、その爆発による怯みでベイクはし一瞬よろける。
「ッ……‼︎」
「そらっ‼︎ フッ‼︎ せいっ‼︎」
「うあっ‼︎ うぐっ‼︎ ガハッ‼︎」
そこに深緑色の仮面ライダーがすかさず、胴体に右脚を突き出し、続けて90度に腰を捻って左脚を突き出し、さらに90度捻りながらの回し蹴りで仮面を蹴り飛ばした。
硬質な鎧を持つベイクでも、強い衝撃を難なく受け止められるわけもなく、彼はそのまま吹っ飛ばされ横転してしまった。
「ハッ‼︎」
「ッアッ……‼︎」
「てぇいっ‼︎」
「うおあっ⁉︎」
ベイクが転がった先では、水色の仮面ライダーが槍を突き出し、ジャンヌを胴体ごと突いて後退させているのが見えた。
さらに槍の先端をコンクリートの床に突き刺したかと思えば、その槍を支柱代わりにして掴んだまま跳躍。そのまま回りながら右脚を振るい、それによる蹴りでジャンヌの横腹を蹴り吹っ飛ばした。
「クソッ……舐めてんじゃねェぞ‼︎」
『リバディアップ! Ah!ハシビロコウ!ダダダダーン!』
怒りを露わにするジャンヌの手に、無から生み出された何かが握られた。
ハシビロコウの巨大な嘴をイメージした刃部を持ち、鬼の角を彷彿とさせる先端部分が見える、紫を基調とした大鎌──ハシビロコウゲノム。刃の付け根部分にある黄色く鋭い三角形のパーツが、何処か生物の目でもある事を強調としている雰囲気を出していた。
「何もないところから武器を……」
ハシビロコウゲノムを天に掲げ振り回してから、刃を自身へと向けながら構えたジャンヌに対し、床に突き刺していた槍を抜き取り構え直した水色の仮面ライダー。
ここまでの闘いの中で、ジャンヌが武器を呼び出す事はなかったからなのか、ここから何を仕掛けてくるのかと警戒すれば。
『推奨。鎌のリーチは長く、下手すれば三日月状の刃に捕まりやすい。マスター芽衣、振るってきた時は注意すべし』
ドライバー……否、
「確かに鎌は厄介よね……分かったわ、ネレイド。なら考えがある……ハァッ‼︎」
感情の起伏のないでありながらも、水色の仮面ライダー──ネレイドに変身する芽衣と呼ばれる女性にとっては、アドバイスをして貰えるだけでも良好と感じている模様。
そして何を思ったのか、ジャンヌが横薙ぎに振るってきたハシビロコウゲノムをジャンプして回避し、その刃の上に着地した。
「なっ……⁉︎ テ、テメェ何しやがんだ⁉︎ このっ今すぐそこから降りやがれ‼︎」
「言われなくても‼︎」
戸惑いながらも鬱陶しく感じたのか、増えた重さを諸共せず、ハシビロコウゲノムを往復させるかのようにもう一度振るうジャンヌ。
だがそのタイミングを狙っていたと言わんばかりに、振るわれる瞬間に飛び掛かるように長役するネレイド。
そして槍を突き出し先端でジャンヌの手元を攻撃。弾いた衝撃でジャンヌがハシビロコウゲノムを落とした隙に横薙ぎし返し、斬撃でジャンヌを吹っ飛ばし横転させた。
「ガァッ……‼︎ チクショウ、やりがったな───」
『警告。ロビンフッドとリープの射撃の威力に負け押し飛ばされた、仮面ライダーベイクがこちらへ急接近中』
「おっと」
ジャンヌの悪態を遮り、ネレイドのディスクから再び機械的な喋りの声が聞こえてくる。それに無言ながらも了承したのか、ネレイドはその場で冷静にしゃがみ込んだかと思えば、背後から一瞬の火花を散らされながら吹っ飛ばされたベイクの姿が。
「は? ブエェッ⁉︎」
「ぐあっ‼︎」
突然の出来事に呆けた声を発するジャンヌ。回避する間もなくベイクにぶつかってしまい、2人揃って倒れ込んでしまう。ジャンヌは仰向けに、ベイクはうつ伏せにだ。
深緑色の仮面ライダーがネレイドのところへと駆け寄れば、ネレイドのディスクが再び声を出す。何処か怒りの感情を表現しているかのように。
『注意。マスターの同盟者ロビンフッドと同種リープ、敵をこちらへと飛ばす時も、我々にその事を伝えるべし』
『貴方が気づき、雷電さんに回避を促したのだから良いのではありませんか。相変わらず手厳しいですね』
「いや今のは俺達が悪いからな? 下手したら大問題だったぞ? 雷電もごめんな?」
「ハァ……ロビン、貴方は良い子すぎなのよ……」
怒りを表す発言をするネレイドのディスクに対し、同種……つまり同じ会話機能のあるディスク──リープは、口調が丁寧ながらも面倒臭そうな態度を取る。
そんなリープのディスクを叱りながら、そのリープの変身者であるロビンフッドことロビンが、雷電という苗字を持っていた芽衣ことネレイドに謝罪。そんな彼の真面目さにかえって呆れたのか、彼女は思わず溜息をついたのだった。
「と、とにかく。あのライダー達が倒れている今が決め時、なんじゃないか?」
「そうね。ここから何か姑息な手を使われると困るし、一気にいくわよ」
互いの考えている事は同じ。そう言わんばかりに、2人は同じタイミングでドライバーの両端のボタンを押した。
『『スペシャルアタック、プリパレーション!!』』
様々なポーズを取っている各ライダーの立体映像、その戦士が必殺技らしきものを決めている映像が展開されていく中、2人の仮面ライダーはそれぞれ必殺技を行うための態勢を整える。リープは右半身を前に出し、ネレイドは右脚を出しながら両脚を交差させる。
そして、それぞれがドライバーのレバーを両方とも強く押し込んだ。
『『スペシャルアタック、オーケー!!』』
全ての映像がそれぞれに重なり合ったのと同時に、2人の仮面ライダーはさらに動く。リープはゆっくりと弓矢を再び構え、ネレイドは槍を天井に掲げ優雅に振り回す。
するとどうだろうか。リープの弓矢には、矢先を中心に深緑色のオーラらしき光が溢れる程に纏われ、ネレイドの槍には、先端から順に水流らしきエネルギーが大きく纏われ渦潮の形を作り上げているではないか。
『ハンティングタング!!』
『アクアリウムトルネード!!』
ここで遅れて、それぞれのライダーの必殺技の名前が、ドライバーの音声で宣言される。今なら使ってもいい、そう伝えてでもいるかのように。
同時に、リープが弓矢の引き金を離す。すると矢先から真紅の光が灯され、それが蛙の長い舌を形作りながら放出された。長く伸ばされた光の弾丸となったそれは立ち上がる寸前のベイクの周囲を囲み、両腕ごと胴体に巻きついた。
「なっなんだこれ───」
今起きている現状にベイクが動揺する中、続け様に迫ってきたのは、鋭い矢の形状となっている、巨大な深緑色のエネルギー。それがベイクの身体をベイクの装甲に熱波を浴びせて、貫通するように覆い尽くしていく。
やがて熱波と奔流に耐え切れなくなったベイクの装甲は、10秒もしない内に爆発。それが不意にも一瞬で枯れていく大木の形を作っているようにも見えた。
爆煙が晴れた時には、そこにはベイクの姿は見えず、代わりにその変身者である黒髪にスーツ姿をした男性が、白目を剥きながらうつ伏せに倒れ込んだ。ベイクのレガシーディスクをリープの足元に落としながら。
「ゲッ、マジかよ───」
「今度はそっちの番よ」
「ッ⁉︎」
完全なる状況不利を悟ったジャンヌに対し、ネレイドが宣告する。
勢いを増し奔流と化した渦潮を纏った槍を、ジャンヌに向けて突き出すネレイド。すると槍に纏わりついていた渦潮が、一筋の膨大な水流となって発射される。
それに気づいたジャンヌが、咄嗟にハシビロコウゲノムを盾代わりにして防ごうとするが、防御に向いている武器で対処できるわけもなく、その奔流の水圧に押されて一気に壁まで押し込まれてしまった。
ジャンヌが壁に無理矢理激突された瞬間、爆発の代わりに莫大な水飛沫が発生し、その威力がさらにジャンヌの身体に襲い掛かる。
「カハッ………………チク、ショウ……」
やがて身体に強い衝撃を受けた事で、ここまで身体に蓄積されていたダメージも重なった事により、水飛沫から解放されたジャンヌの変身は強制的に解除され、褐色肌にトゲトゲの金髪をツインテールにした三白眼の少女へと戻り、壁にもたれかかりながら気絶してしまった。
そして変身が解除されレガシーライダーバックルが消え、そこに装填されていたディスクが転がり落ちる。それをゆっくりとそちらへと歩いてきていたネレイドがそっと拾い上げ、優しく握りしめたのだった。
何処からか闘いの終わりを知らせるアナウンスが鳴ったのを機に、2人のライダーは変身を解除する。
リープは前頭部・後頭部・頭頂部の、それぞれにて跳ねている茶混じりの髪を持つ、緑色のパーカーを着た男性に。ネレイドは腰まで届く深い紫色のロングヘアを、赤いリボンでポニーテールで纏めたスタイル抜群の女性へと姿を変えた……のではなく戻ったのだ。
「フゥッ……あっそういや」
「ん? 何かしら?」
突然何を思ったのか、不意に呟いた男性──ロビンに反応し問いかける女性──芽衣。その発言を聞かれるとは思っていなかったのか、ロビンは気恥ずかしそうに頭を掻きながらも答える。
「いや、ちょっと前の事なんだけどさ。
ロビンの脳裏に蘇ってくるのは、数ヶ月前に出会ったという、彼等と同じオリジンディスクの所持者だという仮面ライダーが、自分達の姿を見た時の記憶。
その時はデシアゴーレムとの闘いの後だったため、即座にその場かららしいが、その仮面ライダーが、時の流れからそろそろ自分達に対して何か仕掛けてきてもおかしくないのでは? そう警戒するようになったそうだ。
タイミングが少し変なのには、目を瞑られてしまうだろうが。
「……襲ってこないのなら、『しばらくはこちらからアクションを仕掛けなくていい』でいいんじゃないのかしら。私達は殺し合いをしたいわけじゃない、そうでしょう?」
『推奨。私もその者が何もしないのならば、気にする必要がないという意見を主張する』
「まぁそうなんだけどねェ……」
『マスターは心配性ですねェ。卑怯な闘い方するのもその性格故でしょ? 負けたらどうなるか分からないからやるしかない、的な』
「うっさいな」
だが他の3人(1人と2枚)は、その者が仕掛けてこないのならば警戒する気にもならないようだ。ロビンが心配性なだけ、という意見もあるようだが……
それでも、まだ何かしらの確信がないのも事実。味方がとやかく言おうとも、ロビンの不安がなくなるわけではない。
「なんかよく分かんないけど、近い内に他のライダーと一緒に会いそうな予感がするんだよなぁ……いや、俺もそう思っている自分に対して『未来予知みたいな事を言ってきてなんか痛い奴だな』とは思っているからな?」
「………………えぇ、奇遇ね。私も似た嫌な予感がしてままならないわ」
『警告。その可能性はある程度高い』
『まぁ自分もそんな気はしますねェ。気をつけないと』
「………………………………えっ?」
その不安は、事前に共有されてはいるようだが。
登場・採用キャラを簡潔に紹介
ロビンフッド
『Fate/』シリーズのアーチャーのサーヴァント
この世界では高校2年だが、苗字は現在不明
軽薄な皮肉屋で毒舌家だが、本来は善良でやや小心者
正々堂々の闘いに憧れてはいるものの、合理的な戦法を信条とするリアリストなため、勝利のために手段を選ばないシビアな一面を持つ
リープ
オリジンディスクの1枚で、仮面ライダーリープに変身させる能力を持つ
お気楽な脱力キャラだが、人を見る目が良いとか
仮面ライダーリープのAIイラスト
【挿絵表示】
雷電 芽衣
『崩壊学園』及び『崩壊3rd』のメインヒロイン
学年は『崩壊学園』と同じ高校2年だが、性格は『崩壊3rd』寄り
心優しい性格で、誰かのために忙しく動き回る事があるため、自己評価ぎ低い
様々な人々からの恩や行為に報いたいと思うが故に、自己研磨に妥協をしない
手段を選ばず勝とうとするロビンフッド行動を咎めながらも、それが自分を含めた仲間への思いやりの表れである事を理解しており、互いに対立しているようでかなり信頼し合っている
ネレイド
オリジンディスクの1枚で、仮面ライダーネレイドに変身させる能力を持つ
まるでAIのような口調で話すが、意外と声色で感情が伝わるだとか
仮面ライダーネレイドのAIイラスト
【挿絵表示】
菅田 賢造(人見知り氏)
変身ライダー:ベイク
浩司とは別の学校の、化学教員で化学部顧問の転生者
面倒見の良いアラサー教師
科学馬鹿ではあるものの、"科学はより良き未来を創るもの"という信念の元、教師の道を選んだ
既存の科学では全ての命を救えない可能性を考えてしまい、医療技術に狂気じみた執着を持つようになる
ディスクからどこまで技術を引き出せるか、技術の奪取の2点に重きを置き、痛ぶるような戦闘を行う
猿股 千佳(はっぴーでぃすとぴあ氏)
変身ライダー: 仮面ライダージャンヌ
生まれ悪し、育ち悪し、頭悪しと三拍子揃った不良娘
仮面ライダーの事は偶々SNSの動画で観た程度だが、貰えるものは貰っておこうの精神でディスクを手にした
雷虎との共闘後の、次の次の闘いで、主人公陣営と闘わせてほしいライダーは?(文字数の問題で、誰のリクエストキャラかは伏せます)(投票数が多い程、2番目以降に多いライダーも登場させます)
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水上 テック ー クイズ(転生者)
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巍道 因陀羅 - ローグ(転生者)
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雲雀 恭弥 ー フォーゼ
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西条 拓也 - カブト
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時崎 狂三 - ???
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江ノ島 盾子 ー ワイズマン
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黒谷 ヤマメ - レンゲル
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汚い忍者 - ハッタリ
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ヴィルヘルム・エーレンブルグ - シグマ
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ヴラド・フリークス・スペンサー - デルタ
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真人 - ???
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美国 織莉子 - 555