現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件 作:名無しのモンスター
ほむらことウィザードを助けるために、ローグとクイズに変身しているデセオ・ウォーズ参加者の2人と闘う事になった俺達。
彼女が見知らぬ2人のライダーに対し、攻撃しなかったりと色々あるらしく敵対する気がないようなので、実質8vs2で数的には優勢だった。
そこにかつて倒したはずのデシアゴーレムの1体・スパイダーがトルーパーの軍勢と共に乱入。それで混戦となったってわけ。
「オラオラオラァッ‼︎」
「某アメコミの蜘蛛のヒーローみたいに糸を弾丸みたいに飛ばしやがって……‼︎」
そんで今、俺はそのスパイダーとサシで闘う事になった。スパイダーが両手から次々と弾丸のように丸めた蜘蛛の糸を発射していき、俺がフォールディングモードに変形させたウィックスガンソードの銃弾で、次々と白い爆煙みたいなのを発生させながら相殺させていく。
この攻撃の仕方、あいつ何気に初めて見せるな? 初戦の時は、伸ばしながら発射したり網のように放ったりして、対象を捕える闘い方をしていたのに。
「というか、さっきからそっちから近づいて来ないで、離れた距離からの攻撃しかしてこないとか……さてはお前、ビビっているな? 俺との闘いがトラウマになったのか?」
「んな挑発に俺が乗ると思ってたのか? テメェこそ甘いんだよ‼︎」
スパイダーは鼻で笑いながら跳躍し、反対側にある木箱の山に着地するまで、弾丸状の糸を次々と発射。負けじと俺も光の弾丸を連射していき、当たった瞬間に白い爆煙みたいなのをを発生させながら、次々と相殺させていく。
バンバン糸を撃ちまくりやがって、一体何が狙いなんだ……? あいつは俺を倒したくて堪らないはずなのに、意外と逃げているような闘い方をして……
「ん……?」
ふと、俺は不意にも足元に視線を向けた。地面に何やら違和感を感じたからだ。
俺の足元の周囲には、なんと散りばめられた蜘蛛の糸の残骸が、俺を囲っていたのだ。それも、一歩でも動けば必ず引っ掛かり、こちらの動きがだんだんと鈍くなってしまう恐れがある……といった多さだ。
「な、なんだこれ⁉︎ いつの間に⁉︎ これじゃあ迂闊に動けないじゃねェかよ⁉︎」
「ハッハッハァッ‼︎ まんまと策にハマったな‼︎」
策だって⁉︎ あらかじめ事前に設置したとは思えないが、一体どのタイミングでこんな事ができるように……⁉︎
「俺がこれまでに放った糸爆弾はなァ、接触と同時に中の糸が飛び出る仕組みになっているのさ‼︎ それも必ず、全部消滅しないようにかつ何グラムかは必ず飛び出るように、何重にもコーディングしてなァ‼︎」
そ、そういう仕組みになっていたのかよあの糸の弾丸は……‼︎ なんで相殺した時に白い爆煙が出たんだと思ったら、爆発に合わせてなんとか残るようにした蜘蛛の糸を飛び散らせるための仕組みだったのか……‼︎
「これでお前は迂闊に攻められねェぜ‼︎ 俺は蜘蛛だから踏んでも全く問題ないけどな‼︎」
確かに蜘蛛なら、自分の作った糸に引っ掛かったり、動きが鈍くなったりはしないよな。自分自身の特性を活かす事ができるように、自分にとって有利な状況を作るために、敢えて奥手で地味な行動をしていたってわけか。
どうする? この場から動かず、迎え撃って斬りつけるか、銃撃でこちらから奴を一旦離すか……
『私の炎の力なら、余計な引火せず燃やし尽くせるぞ』
「あっそうだった」
ウィックスに指摘されたため、彼の炎の力を借りる事に。
すると俺の……というよりはウィックスのメタリックアーマーの部分が熱を帯び、クリアメッキにでもなったかのように発光し、光を放つ。
するとその光は波動となって周囲に広がり始め、それに触れた足元の蜘蛛の糸は一瞬燃え、あっさりと消滅してしまった。
「………………は?」
さすがにこうなる事は想定していなかったのか、スパイダーは呆然とした感じに呆けた声を発した。残念だったな。ウィックスの炎は、武器を使っていない時でも使えるものなんだぜ? ……炎というよりは、熱波なんだけどな。
というか大体、虫は火が苦手なものなんだよ。それなのに俺に挑むだなんて……
『バサッ!!』
「少しは『実際の相性』とかを考えてみやがれ‼︎」
「グアッ⁉︎」
叫びながら跳躍し、そのまま一気に距離を詰めながら、スプレードモードに変形させたウィックスガンソードでスパイダーの胴体を斬りつける。
さらに下から斬りつけ、横薙ぎに斬りつけ、それを木箱に突き刺し支柱にしながらドロップキックをかます。腹部で思いっきり受けたスパイダーは吹っ飛びながら落下。少し離れた位置にある2つのドラム缶に衝突した。
「チッ……やってくれるじゃねェかクソがッ……‼︎」
「悪いな。そう易々と、リベンジされるわけにはいかないからな」
突き刺さったウィックスガンソードを抜き取り、再びスパイダーに向けて構える。執着深いと厄介だから、さっさと二度と復活できないように倒さないとな‼︎
♢
浩司ことウィックスとスパイダーが交戦している中、善逸こと雷虎は複数ものトルーパーの相手をしていた。
次々と剣や槍を持って突貫してくるトルーパーを、抜刀状態の雷虎ノ日輪で次々と斬りつけ火花を散らさせている。
「あぁもうクソ‼︎ なんで俺1人だけで多勢の相手をしなきゃいけないんだよ‼︎ 浩司はともかく、他は敵ライダー込みとはいえ3人がかりでちょっと少ない人数の相手をしているってのにさぁ‼︎」
愚痴を呟きながら、ではあるが。だが、雷虎がそうなるのも実は無理もない事なのだ。
彼の視線の奥では、ひとりことミスレアとほむらことウィザードが、芽衣ことネレイドと共に、テックことクイズと15体のトルーパーと闘っており。
背後の奥では、勇樹ことクウガ(リ・マジネーション版らしい)と雪泉ことメテオが、ロビンことリープと共に、巍道ことローグと7体のトルーパーの相手をしているのだ。
……共に闘っているといっても、リープとネレイドからすれば、半ば強引に共闘させられている感じではあるが。そして何故だか、勝手に共闘してくるだけで敵のはずなのに攻撃できない、と思っているようだが。
それに比べ、善逸はトルーパーのリーダーとなるデシアゴーレムや、レガシーライダーまでをも相手にしているわけではない。だが、その代わりとして相手しているトルーパーの数は、なんとそれぞれの2倍となる30体だ。
戦闘員だからといって侮るなかれ。騎士を彷彿とさせているであろう彼等には、武器……というよりは、戦法がそれぞれ異なる者が多い。ワンパターンな闘い方をする者ばかりならともかく、戦闘手段が豊富となる者が複数となれば、苦戦を強いられるのは確実。
その現状に、雷虎は愚痴を吐かずにはいられないのも当然の事なのだろう。だからといって、途中で投げ出したりと、弱気になるような男でもなかった。……本来ならそうしてしまう程の性格のはず、と言い換えた方が正しいが。
「とにかく‼︎ お前らは数的に鬱陶しいから邪魔‼︎ 大人しくやられとけよ‼︎」
叫び、それをも無視して迫ってくるトルーパー達の武器を、次々と雷虎ノ日輪を振るって弾き、持ち手ごと斬りつけ手首から激しい火花を散らさせる。
そして数体のトルーパーが吹っ飛ばされたり怯まされたりしたのを狙い、雷虎は左腰に手を翳す。すると、雷虎ノ日輪を抜刀させた事で消滅したはずの鞘──雷虎ノ鞘がホログラムの現象で現れ、それに雷虎ノ日輪を差し込んだ。
『帯刀!!』
『セイヴィング、オーケー!!』
そしてすぐさまドライバーのレバーに手を触れ、左側のボタンを押してからディスクを引き抜いた。そのディスクを雷虎ノ日輪の鍔……その裏側中央にあるディスクの嵌め口に差し込み、帯刀しているそれを左腰に嵌めれば……
『エクストラアタック、オーケー!!』
『雷神ノ奮激!!』
雷虎の足元を中心に、まるで大地が浮き出てしまうかのように、されども雷虎と闘っていない者達には決して届かない震動が、稲妻を大地に迸らせながら発生した。
雷虎を狙っていたトルーパー達はその稲妻を受け、その瞬間に次々と震動を受けた者から、身動きが取れないまま、震動によってトランポリンのように跳ね上げられてしまった。
そこからさらに、トルーパー達に被弾した全ての稲妻がその場で柱のように巨大化し、トルーパー達を次々と飲み込みながら爆発を巻き起こした。
爆発によって発生した爆煙が、ゆっくりと晴れていく中、雷虎は周囲を見回す。他に自分に向かってくるトルーパーがいないか、倒し損ねて溢してしまったトルーパーがいないか、それを確認するためだ。
「フゥッ……これで今の俺の敵はいなくなったかな」
今のところ、これ以上の敵の増援は出る事はない。そう判断したのか、軽く深呼吸をして一瞬だけ力を抜いた雷虎。この一瞬でも気を休めなければ、連戦する時に動きが鈍くなるだろう。それを憶測しての判断のようだ。
「さて、次は……」
そして後ろに振り返り、半ば強引な形にリープと共に、ローグと他のトルーパー達と戦闘している、リ・マジネーションのクウガとメテオの方を見る。
トルーパーは6体減っているようだが、初見であるローグが相手なのと、半ば強引に共闘させられているリープとの連携が上手くいっていない影響で、2人は苦戦を強いられているようだ。
「ったく、なんでほむらちゃんは何も言わずに、あいつみたいな知らない奴等を手助けしようと思ったんだか……」
ほむらにとっては、出会った事がある者達なのかどうか……それについてはともかく、何故自分達が見ず知らずなその者達を助けなければならないのか。雷虎はそれが気がかりで仕方がないようだ。
……なんやかんやで、自分達もほむらの行動に合わせているのが否めないようだが。
「ま、そうしなきゃいけない理由がありそうだから、助けないといけないんだけどね」
何はともあれ、賛成したからには、最悪この闘いが終わるまでか裏切られたと確信するまでの間、やると決めた事は最後までやるのだが。
雷虎はそう思いながらも、雷虎ノ日輪を抜刀しながらリープ達のいる方向へと向かおうとする───
「ちょっと失礼。申し訳ありませんがそこ、道を開けてくださいまし」
「ん? 誰───」
突然として、聞き覚えのない女性の声が聞こえたかと思えば……
「カハッ……⁉︎」
自分の身に何が起こったのか、それを理解するには
地に落ちたのと同時に横転し、所持していたタイクーンのディスクを落としてしまい、さらには
そして転がっていったタイクーンのディスクは、最悪にも、
「あら、これは奇遇ですわね。このディスクはわたくしがいただかせてもらいますわ」
「ま、待て……」
女性……それも口調からして令嬢だと思われるその戦士が、そのディスクを拾い上げたかと思えば、それを持っていきながら、
雷虎の変身を解除された善逸は、その者を呼び止めようとするが、それはあまりにも無意味に等しい。やがて痛みに耐えられなくなったのか、善逸はそのまま意識を手放してしまった。
♢
その頃、善逸やリープ達から離れた位置にて。ミスレアとウィザードがネレイドの手助けをする形で、クイズやトルーパー達の相手をしていた。
次々と迫って来るトルーパー達を怯ませながら、その者達を倒し、その次にクイズを倒す事を考えているようだ。
「……ホント、なんでこの人達は、見ず知らずのはずの私達を助けようとしているのかしら……? あの赤い宝石の魔法使いみたいなライダーは特にだけど……」
ネレイドにとっては、何故自分は優遇されているかのような状況となっているのか……そう疑問に感じているようだが。
だが実際、自分達に味方している者は全員、初対面のはず。ならば自分が助けられる義理はない……そう思っているようだ。
「やっぱり大勢の相手は面倒ね……けど、乱入からの再びの三つ巴のおかげで、出題する余裕はできたわ。
「へっ?」
クイズが何やら呟いてから、ミスレア・ウィザード・ネレイドにだけでなく、自分達に攻撃しているトルーパー達にも聞こえるように
「魔法は、紀元前7世紀頃の古代ペルシアで『マギ』……ゾロアスター教の祭司として誕生したのが起源とされている。○か……×か……」
「は……? えっ……? な、何故突然問題を……? と、というか、魔法って実在するんですか……?」
クイズが何故戦闘中に
様々な疑問が脳裏に浮かんだのか、ミスレアはトルーパーの槍をミスレアティックギター・ケースモードで防ぎながらも、思わずといった様子で戸惑ってしまう。
この突然のクイズの発言には、トルーパー達も戸惑っているのか、その数体が思わず動きを止め、クイズの事を怪異でも見たかのように呆然と見つめている様子だ。
そんな中、ウィザードがガンモードのウィザーソードガンによる射撃で、複数のトルーパーを怯ませながら、ミスレアに近づき耳元で語る。
「実在するかどうかは知らないけど、起源がなければ二次元などで多く取り上げられる事はない……そう言っているようですよ、後藤先輩」
「えっあっ、そうなんだ……」
別の方向での戸惑いを感じたものの、余計な心配をする必要がないと判断したのか、ミスレアはとりあえず先程の問題に答えるべきだと悟り、再びクイズの方に視線を向ける。
が。
「ッ、○よ……‼︎」
「正解は○。1人正解。その他は時間切れ」
「あっしまっ───あああっ‼︎」
「へっ?───◎△$♪×¥●&%#?!」
闘いながらも答えに悩んでいたネレイドが宣言したのと同時に、クイズの右肩と右胸部にある○のランプが光る。
それに合わせて、ネレイド以外全員の体に、青い電流が流れ込み始めた。その電流に耐えれなかったのか、ミスレア達は思わず膝をついたり倒れ込んだりしてしまった。
ミスレアの鱗となる部分は、どんな攻撃だろうと軽減される能力が備わっている。だが、クイズの攻撃はまるで内側に直接流し込んでいるかのような攻撃……つまり、鱗のついていない部分にも直接流し込まれていたのだ。そのため、高い防御力を持つミスレアも怯んで倒れてしまったのだ。
「
「また……‼︎ やらせてたまるものですか‼︎」
周囲が電流で一時的に動けなくなったのを機に、クイズが新たな
それを良しとしないネレイドが、槍──ネレイドライフルランス・スプラッシュモードをクイズに向けて突き出し、
「騎士の甲冑の総重量は平均50kg以上あり、歩くのも困難だった。○か……×か……」
続けてネレイドライフルランスを振るい、どうにかして
再び鳴っていく、時計の針が進む音。言葉を発せないためか、再び困惑するトルーパー達。
「えっと……えぇっとぉ……ば、×‼︎」
「……×ね」
「仕方ない……×‼︎」
そんな中、ミスレアはどちらが正しいのかと焦りながらも、ほむらは冷静な判断力で、ネレイドは
ライダーが3人とも答えを、それも同じ選択肢を選んだ途端、クイズは何やら不満そうな様子を見せる。だが、
「正解は×。ライダー全員正解。他は時間切れよ」
今度は左肩のパネルと左胸部のパネルの『×』のパネルが、『○』が光ったように青く光った。すると電流はトルーパー全員に流れ、15体もいた内の3体がこれまで受けた力に耐え切れず、爆発して消滅してしまった。
「15世紀のフルプレートアーマーの総重量は、人によるものの、通常は20から25kg程度。ちなみに現代の兵士のフル装備より軽く、騎士は走ったり転がったりもできるわ。……
「えっいきなり次の問題⁉︎」
答えの解説をしたところで、次の
「ギターのネックは通常、ボディにボルトオン、セットイン、ネックスルーの3種類の接合方式がある。 ○か……×か……」
「あっ○です‼︎」
「「「えっ?」」」
またもや、クイズが言い終わった瞬間の即座に反応するミスレア。それも
突然かつ予想外の反応をしてきたミスレアに、3人のライダーは思わず呆けた声を発し、周囲の者達全員が呆然とする。
そんな中、時計の針が動く音が停止した。
「あっ……」
「えっと……正解は○。1人だけ正解よ」
ミスレアが、自分が今何をしてしまったのかを察知した時には、時既に遅し。トルーパーの軍団だけでなく、ウィザードとネレイドにも電流が流れ込んでしまった。
トルーパーの内の2体が、これまで受けてきたクイズの攻撃に耐え切れず爆発したが、そんな事はどうでもいいと言わんばかりに、ミスレアはウィザードとネレイドの元へと駆け寄る。
「だ、大丈夫ですか⁉︎ すっすみません、私が分かる問題だったからとイキったせいで……‼︎」
「どんな謝罪の言葉よ……‼︎」
「そ、それもそうですよね。変な事を言ってすみません……」
身の安否を問いかけるミスレアだったが、言葉が言葉だったためか、ネレイドが指摘しながら、睨んでいるかのように低い変えで怒りの感情を露わにする。
その声色にミスレアは思わず怯み、腰を低くして謝罪した。今にも土下座しそうな弱腰である。
しかし、どうやらネレイドは本気で怒るに怒れない様子である。
「(けど……初対面のはずの私の事を、偽りや演技無しに本気で心配している……これ程までにまっすぐなライダーは初めてね……騙されそうで逆に心配だけど)」
何故そこまで本気で、初対面の自分の事を心配してくれるのだろうか。願いという欲望・野望が渦巻くこのデセオ・ウォーズにて、初対面同士がそう簡単に打ち解けるわけがないというのに。どちらかが騙すか騙されるかの恐れがあるというのに。
だからこそ、ネレイドはミスレアの思考を理解できなかった。どう判断すべきか迷っていた。協力を断る事も、どさくさに紛れて裏切る事も、実行しようにも出来ずにいるようだ。
「
それでも、相手側は待ってくれるわけがない。願いを賭けた闘いにて、そのチャンスの1つである、相手を倒す隙を逃さないわけがない。無慈悲がミスレア達に襲い掛かろうとしていた。
「この後、今この場で私と闘っている者達の中で、先に私の必殺技を受けるのは誰? ○:ライダー達。×:トルーパー全員」
今度は
願いを賭けた闘いの中で、誰を優先的に倒すべきなのか、それを判断できないクイズではない。それを同じ仮面ライダーとして理解してか、ウィザードとネレイドは武器を盾代わりにして防ごうとする。
「えっと……ば、×でお願いします……」
「なっ……⁉︎」
ミスレアが出した答えは、その逆だった。これにはネレイドも思わずツッコミとして彼女の頭を叩いた。
「ば、バカ‼︎ 私達ライダーがこの状態なのに、トルーパーの方を優先するわけないでしょ……‼︎ ○よ○‼︎」
「に、人数的に妨害しそうな人達からやるのかと……」
「ディスクを集めて願いを叶えるための闘いなのよ⁉︎ それにあの女、こいつら相手はそんなにいないも同然扱いしているのよ⁉︎」
「理由云々はともかく、これに答えても攻撃してくるから、あまり意味ないと思うのだけど……」
『スペシャルアタック、プリパレーション!!』
言い争いが起きている中、時計の針が進んでいく音が鳴っているのに合わせ、クイズがドライバーの両側にあるボタンを押した。
周りに彼女と同じ姿の者が様々なポーズを取っている分身の立体映像、そしてクイズが必殺技らしきものを放ったりそれで決着した時の、様々なシーンがクイズの周囲を回っていた。
そしてクイズがフゥッと軽く深呼吸をすれば、ドライバーのレバーを両方とも押し込んだ。
「正解は……」
『スペシャルアタック、オーケー!!』
『ファイナルクイズフラッシュ!!』
全ての映像がクイズと重なり合ったのに合わせてか、それが発生したのと同時に、彼女は跳躍した。
するとクイズの下降先に、赤い○と青い×が並んでいる巨大なホログラムパネルが出現する。それに続くように、クイズの右足に激しい稲妻が収束していく。
ミスレア達は上空のライダーを見上げ、怯んだように動きを止めた。だが、もう遅い。
「終わりよ。クエスチョンキック‼︎」
宣言と共に、クイズは電光を纏った急降下蹴りを放った。
空中に浮かぶ巨大な『○』のホログラムパネルを真っ向から突き破り、そのシンボルごとミスレア達へと一直線に突き刺ささろうとする。
「ッ、こうなったら……‼︎」
ウィザードとネレイドを守るべく、ミスレアが2人の前に立ち、腕をクロスさせてクイズのキックを迎え撃つ……
『PAUSE』
刹那、突如として時間は停止した───
おや? 何やら不穏な気配が……?