現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件   作:名無しのモンスター

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ウィックス、初戦闘から連続で2回戦に突入……これもゴジュウジャー要素だネ‼︎()

ん? 活動報告のキャラ? まだ出すタイミングはここじゃないって決めてるので、次の次の回にて……(汗)


敵側が割り込んで集中狙いするのはタチが悪い

 

 ガッチャードとデシアゴーレム・ロックの戦闘は、一転してガッチャードが有利な状況へと進んでいき始めていた。

 状況の変化のきっかけとなったのが、浩司とウィックスが契約を交わした事による熱波がロックを襲ったのと、同じく熱波を受けたスパイダーの悲鳴でロックを困惑させた事によるものである。

 それでも尚、ウィックス達の元へは行かせんとガッチャードの前に立ち塞がるロックだったが、熱波によるダメージは意外と大きかった模様。それ故、ガッチャードの攻撃への対処が追いつかずにいっているようだ。

 ウィックス達の事は、その場にいなかった2人は知る由もないが。

 

「ぐおぉっ⁉︎」

 

 やがて胴体にアントレスラーの拳が直撃し、ロックは吹っ飛ばされ横転した。その隙を逃さんと、瞬時スチームホッパーの姿へと戻ったガッチャードはレバーの左右にある緑色と白色のボタンを同時に押した。

 

「向こうが気になるからね、これで決めさせてもらうよ‼︎」

スペシャルアタック、プリパレーション!!

 

 すると変身する前と同じように、様々なポーズをしたガッチャードの立体映像と彼が映っている映像が出てきた。

 それらを気にせんとしていたガッチャードは、すぐさま両方のレバーを押し込んだ。

 

スペシャルアタック、オーケー!!

スチームホッパー!! フィーバー!!

 

 すると全ての映像がガッチャードと重なり合い、それと同時に彼は駆け上がり、その場で跳躍する。

 立ち上がった途端にそれに気づいたロックが、巨腕を持ってしてガッチャードに殴りかかるが……ガッチャードの身体が、一瞬にして水色のメタリックかつ巨大なバッタへと変形。それによってロックのパンチが空振りとなる。

 そして元に戻ったガッチャードは低空に跳躍し、右足を大きく上げ真っ直ぐ突撃した。

 

「ハァァァッ‼︎」

「ヌッ⁉︎ グァァァァァァァァァッ‼︎」

 

 防御の態勢を整えようにも、瞬時の出来事であったがために対応できず、そのままキックを胴体に直撃させてしまったロック。そしてそのまま身体を貫通され、同時に胸部のディスクと共に爆発して消滅していった。

 

 

───WINNER ガッチャード‼︎───

 

 

 着地した地面を削りながら停止し、ロックの撃破を確信するガッチャード。しかし、懸念点はまだ消えていない事も確信している様子だ。

 

「楽澄達……無事だといいのだけれど……」

 

 想い人達の安否を心配しながら、ガッチャードは彼女達のいる方向へと走り去っていった。

 その後ろ姿を、一件のビルの隅から誰かが見ている事に気づかぬまま……

 

 

 

 

 

 

 謎の怪人・デシアゴーレムとかいう奴の1体であるスパイダーを倒した俺とウィックス。

 けど、その後すぐに仮面ライダーシザースに変身していた知らない奴が現れて、仮面ライダー版のゴジュウジャーよろしくな感じに、ウィックスのディスクを狙って襲い掛かってきた。

 

 いやなんでだよ⁉︎ なんでそうなるんだよ⁉︎ 龍騎のライダーバトルかギーツのデザイアグランプリかよ⁉︎ いや、ゴジュウジャーモチーフなら死ぬ確率は低そうだから、それら2つを足して割ったようなルールになってそうだけど‼︎

 というか、こいつ一般人がいるのにお構いなしに攻撃してきているんだけど‼︎ 危ねェよマジ‼︎ 俺が左腕の鋏──シザースバイザーを掴んでなかったら、ひとりにも当たるだろうがふざけんな‼︎

 

「クソッ……ひとり‼︎ 悪いけど楽澄さんと一緒にもう1回下がってくれ‼︎」

「は、はい‼︎ ……どうして今日はこんなにもついてないんだろう……」

 

 うん、ホントそれな。俺もなんでこんな事しなくちゃいけないんだろうって思っているよ。でも、ウィックスと一緒に闘うって点は本心だからさ……

 

「そらそらァ‼︎」

「うおっと……おらぁ‼︎ せいっ‼︎」

「うあっ⁉︎ ぐぅっ‼︎」

 

 シザースが続け様にシザースバイザーを何度も振るってきたため、避けたり躱したりしていき、左手でボディブローをかまして怯ませ、そのまま右脚で蹴り上げる。

 負けじとシザースが右手でパンチしてきたので後退して避ければ、そこにシザースバイザーを突きつけてきたため、咄嗟に掴んで防いだ。

 あっぶねェ……これ、一応お前の力を発揮させるための武器だからもう少し大切に扱えよ(?)

 

「隙ありだ‼︎」

 

 と思っていたら、シザースは1枚のカードを取り出し、それをシザースバイザーの開いたオレンジの装甲から見えるスロットに差し込み、装甲を閉じて読み込ませた。

 ……本来のベルトの1つとなるカードバックルがないのに、何処からカードを取り出したんだ?

 

ストライクベント

 

 するとシザースの右腕に、シザースバイザーよりも機械的かつより蟹の鋏を模している籠手『シザースピンチ』が装着された。

 それに気づいた俺は咄嗟にシザースバイザーを離して後退しようとするが、シザースはその隙を逃さずその腕を振るい、俺の胴体に叩き込んできた。

 

「うあっ⁉︎」

「まだまだ‼︎」

 

 そのまま横薙ぎに、次に下から、最後にもう1回上から叩きつけるように攻撃し、俺の胴体に何度も火花を散らしていった。

 

「クッソッ……」

「さらにもう1発───」

ウィックスガンソード!! バサッ!!

「いい加減にしろ‼︎」

「ヌワァッ⁉︎」

 

 さらに追い打ちを仕掛けようとしてきたため、咄嗟にウィックスガンソードを呼び出し、横薙ぎに胴体を斬りつけ、火花を散らしながら後退させる。

 クソッ、平成で1番最初のダークライダーで(多分)1番弱いくせに、思ったよりも強いじゃねェか……‼︎ シザースがここまで強いだなんて、それはそれでなんかムカつくなオイ。

 そう思いながらも、俺はウィックスガンソードを銃へと変形させ、光の弾丸を5発も放った。

 

パタンッ!!

「喰らえっ‼︎」

「甘いよ‼︎」

ガードベント

 

 いつの間にかカードを装填させていたシザースが、左腕のシザースバイザーに重ねるように、蟹の背の甲羅を模した盾『シェルディフェンス』を装着させていた。

 そしてそれを前方に出し、弾丸を全てそこに着弾させて防いだ。けど、そうしてくる可能性を視野に入れていない俺ではなかった。

 

「もらった‼︎」

「なっ───うあっ‼︎」

 

 すぐさま間合いに入り込み、奴の腹部に銃口を突きつけゼロ距離で8発も放った。装甲を纏ってない位置に向けて放ったため、そこから火花を散らされたシザースは弾丸の威力に耐え切れず、そのまま吹っ飛ばされた。

 これ以上闘いが続くと困るから、ここで必殺技を決めたいが……力の込め方を誤ると彼が死ぬかもしれなく、もしそうなったら俺は犯罪者になる……どうしたらいいものか。

 

「ウィックス……なんとか変身解除できる程にまで必殺技の威力を落とす事はできるか?」

『いいや、その心配はない(・・・・・・・)

 

 その心配はない? どういう事だってばよ?

 

『実は私、仮面ライダーとやら同士で、それぞれが持っているディスクを賭けた闘いをしている者達を何人も見かけた。だが、どれだけ強力な攻撃を決めても、全員が変身を解除されディスクを落としてしまっている事はあれど、全員死にはしなかった。だから私達の必殺技も……』

「喰らった相手が死なない可能性が高い……って事か。分かった。その言葉……信じてるからな」

 

 殺してしまう可能性が低いってんなら、それほど困る必要性はないんだな。だったらとっとと必殺技をぶちかまして、シザースの変身者に何故ディスクを狙ってきているのか聞いて、二度と奪いにくるなと忠告してやるか。

 そうと決まれば、シザースが反撃しに来るまでに時間を掛けている今がチャンスだ。そう思いながら、俺はドライバーのレバーにある両方のボタンを───

 

 

 

スピ!! スピ!! スピ!! スピ!! スピード!!

 

 

 

 押そうとした途端、俺の左横腹に高速の連続パンチを受けた感覚が伝わってきた。1発だけでは軽いが、素早くかつ連続で受けるとキツいものがあるパンチを、5発連続で。

 

「どわぁっ⁉︎」

 

 咄嗟の事もあってか踏ん張る事ができず、俺はそのまま右方向へと吹っ飛ばされ近くのコンクリートの壁に衝突してしまった。ってか左横腹痛ェ……‼︎

 とにかく起き上がってみれば、俺を吹っ飛ばした反対側の方向に、もう1人の仮面ライダーが立っているのが見えた。

 

 その仮面ライダーは、漆黒のボディスーツを基調とし、内部パーツが剝き出しとなっている巨大なタイヤを襷代わりとして掛けていた。

 頭部は角のようなアンテナが突き出し、複眼のバイザーは冷たい青みがかった光を湛え、全体に走るネオンブルーのラインが機械的な冷徹さを強調している。

 

 試作品のドライブカーを象徴とした戦士──仮面ライダープロトドライブ。

 本来ならば、彼は正義のために最期まで闘う仮面ライダーだが……ベルトがシザースと同じものである事から、察してしまった。

 

「あいつもシザースと同じ類かよ……‼︎」

 

 シザースと同じ類……つまり、あのプロトドライブも俺の……というか他人のディスクを狙っているという事になる。じゃなきゃ乱入かつ不意打ちなんてするはずないもんな……

 

クレーンアーム

「今度はなんどわぁぁぁっ⁉︎」

 

 ここでまさかの更なる乱入。金属の巨大なフックらしきものが俺の右脚を捕らえ、勢い良く俺を引っ張り転倒させる。さらにそのフックにはワイヤーが付いており、それで俺を引き寄せるつもりのようだ。

 

「こんのっ……‼︎」

ウィックスガンソード!! バサッ!!

 

 引き摺られてたまるかと言わんばかりに、咄嗟に呼び出したウィックスガンソードを地面に突き立て、このまま引っ張られる事を防いだ。その弾みによるものだからなのか、フックが脚から外れた、

 

「チッ、あとちょっとってところでよォ……‼︎」

 

 そこに第三者の声が聞こえてきたのを聞けば、フックを戻しているワイヤーの先を見れば、それを出している、重機のクレーンのような四角柱の金属で出来ている装甲を、手の先から肩部まで覆っている戦士が見えた。

 腕部や脚部・胴体・背部に銀色の球体パーツが付いており、黒いアンダースーツ上から緑と銀の装甲を覆っている。胸部にも同じ球体があるが、それは赤いラインが囲っていた。

 頭部は上半分が透明で下半分緑色の球体となっており、U字型の黒のカメラアイが赤いラインを見せながら覆っていた。

 

「今度はバース・プロトタイプか……‼︎」

 

 仮面ライダーバース・プロトタイプことプロトバース。戦闘支援ユニット『バース・CLAWs』を用いて闘う、仮面ライダーバースのデータ計測用実験モデル──試作ライダーである。

 

「しかし、また相手すべき仮面ライダーが増えるなんてな……」

『我々ディスクは願いを叶えるアイテムと称されているのだから、狙われてもおかしくない』

「それもそうか……」

 

 ってか、一気に仮面ライダーが4人になったんだけど。1vs1していたのに一気に2人増えたんだけど。スマブラかな?

 無論、その現状をシザースが良く思うはずもなく、腹が立ったのかプロトドライブにシザースピンチを振り下ろし、彼を右腕で防がせた。

 

「ちょっと。こいつはさっきまで僕が相手してたんだけど。君達途中から乱入して来ないでくれる?」

「……フンッ。ディスク持ちを狙わない方がおかしいだろ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだからな」

 

 あ、やっぱりゴジュウジャーのセンタイリングみたいに、全部集めれば願いを叶えられる事ができるのかこのディスク。

 『全部』じゃなくて『たくさん』って事は、全種類集めなくてもいい可能性があるって事なのか……? プロトドライブがあぁ言ってるだけで全種類集める必要がある可能性も高いけど。

 

「オイオイ、今は喧嘩してる場合じゃねェだろ? 俺達の知らん姿してるライダーを真っ先に倒しておかねェと、後先が面倒そうだから、まずはあの赤いライダーを集中狙いしようぜ? 乱闘すんのはそれからでもいいだろ?」

「……それもそうだね」

「未確認生命体は真っ先に倒すべきだな」

「嘘だろ?」

 

 ちょっ……マジで? 4人乱闘になるかと思ったら、まさかの3vs1で俺が集中砲火を受ける事になるっておまっ……

 ま、まぁ確かに、原作の仮面ライダーシリーズに出てない仮面ライダーは警戒されやすいけどさ……

 いや、ちょっと待て? この世界では全ての仮面ライダーをみんなが知っているわけがない……というか、仮面ライダーの存在自体知らないはずじゃ……?

 なのに何故、あいつらはこのウィックスを、『俺達の知らん姿してるライダー』と称しているんだ? 一体何故……

 

『まずい、逃げろ浩司君‼︎』

「あっうわぁぁぁぁぁぁっ⁉︎」

 

 深く考えようとしていたせいで、俺はプロトバースのクレーンアームのフックに胴体を引っ張られてしまった。咄嗟の事でもあったためか、引っ張られた事による衝撃でウィックスガンソードを離してしまった。

 しかも引っ張られている先では、シザースとプロトドライブが一斉攻撃を仕掛けようと構えていた。

 ヤバいヤバいヤバいヤバい‼︎ いくらスペックが高くなく強キャラ認定されてないライダーでも、この状態で2人同時に攻撃されたらヤバいって俺‼︎ と、とにかくもう一度ウィックスガンソードをこの場で呼び戻してみないと───

 

 

 

 と思っていた矢先、誰かがプロトドライブの背中を蹴り飛ばし、もう1人がシザースを背中からの背負い投げ──柔道でいう一本背負いをして投げ飛ばし、俺やプロトバースから引き離した。

 

 

 

「むおぉっ⁉︎」

「ぐえぇっ⁉︎」

 

 これも咄嗟の事だったからなのか、2人とも反応できずにそのまま俺とプロトバースの距離からそこそこ引き離されてしまったようだ。

 

「な、なんだ───」

ウィックスガンソード!! パタンッ!!

「ハァッ‼︎」

「ギャアッ⁉︎」

 

 何が起きたのかは分からないけど、それによって動揺しているプロトバースに向けて、手元に呼び戻せたウィックスガンソードを銃の形態に変え、そいつの胴体に向けて赤い光の弾丸を放出した。

 プロトバースはそのまま胴体に弾丸を喰らい、そこから火花を散らされてしまったので、俺はその隙をついてフックから離れる事に成功し、追撃の発砲。プロトバースはその衝撃でさらに吹っ飛ばされた。

 

「よし、今のうちに避難を……‼︎」

 

 そして俺はすかさず、シザースとプロトドライブを引き離してくれた2人の元へと避難した。

 その2人も敵である可能性もあるが、俺じゃなく袋叩きしようとしていた2人を優先して攻撃してきたし、一瞬しか見れなかったから詳しくは分からないが仮面ライダーの姿をしてないし、敵の可能性が低いからな。

 

「すまん。誰だか知らないけど、助けてくれてありが……とう……?」

 

 すぐさまその2人にお礼の言葉をかけようとしたら……その2人の正体を知って、俺は思わず言葉を失った。

 1人は逆立った髪に鋭い碧眼を持つ少年・シャロット。もう1人は首に赤いスカーフを掛けた黒髪ポニーテールの少女・飛鳥……どちらも俺の友達だった。

 

「シャ、シャロット……⁉︎ 飛鳥……⁉︎ お前ら、なんでこんなところにいるんだ……⁉︎」

 

 いや、ホントになんで⁉︎ 町にまで被害を与えるかもしれない……というか与えてもおかしくないこの場面で、生身で超人状態の奴らの闘いに乱入するとか正気か⁉︎

 つーかそもそも、なんでこんなところの近くにいるんだよ⁉︎ 普通ならその場から離れるだろ⁉︎ 陽気系やなんでも挑戦しそうなギャルでもそういう危険性や判断はできるだろ⁉︎

 飛鳥はそういうのは理解しているはずだし、シャロットもそういうのは察する事ができるだろ⁉︎ なのにホントなんで……

 って、そんな事を考えている場合じゃねェよな。早く避難させないと……‼︎

 

「ん? なんだ? お前、なんで俺達の事を知っているんだ?」

「うーん……私達、一応名乗り(・・・)とかはしてないよね?」

「あぁ、さすがに知り合い以外に俺達の名前を明かしてるわけでもないしな」

 

 な、名乗り……? 知り合い以外に名前を言ってない……? 一体どういう意味だってばよ?(某ジャンプ忍者風)

 いやそれよりも‼︎

 

「とにかく、ここは早く逃げろ‼︎ あいつら、なんか私利私欲のためなら周りがどう被害に遭おうがお構いなしにやりたい放題するかもしれないんだぞ‼︎」

「「そういうライダー(・・・・)とは何人とも会ってきたから知ってる」」

「……は?」

 

 そういうライダー(・・・・)とは? 何人とも会ってきたから知ってる? えっ? ちょっ……えっ?

 

「その反応……もしかしてお前、デセオ(・・・)ウォーズ(・・・・)に初めて巻き込まれたって感じか?」

「あー分かるよ。突然同じライダーにディスク目的で狙われたら、そりゃ『なんで襲ってくるんだ⁉︎』とか『周りはお構いなしか⁉︎』って思うよね」

「いや、あの……えっ?」

 

 デ、デセオ・ウォーズ? もしかして、ディスクを賭けた仮面ライダーの闘いの事をそう名付けているのか? そ、そんな名前で定着しているのか……

 というか、その慣れている感じの反応をしているって事は、まさかお前らも……?

 そんな事を考えていたら、俺を狙っていた3人のライダー達が全員立ち上がっているのを確認したのか、シャロットと飛鳥がそいつらを睨みつけた。

 

「おっと、今はそんな事を話してる場合じゃねェよな」

「そうだね。乱入・不意打ち・集中狙いのための協同の3連チャンはさすがに見逃せないし、チャチャっと倒して彼の話を聞いてあげようか」

 

 2人はそう言うと、それぞれ懐から何かを取り出した。

 それは、俺がウィックスに変身する時に使ったのと同じディスクだった。相違点は、そこに描かれている戦士の絵が違うのと、赤い縁取りが金色で星の色が白、スイッチの色が赤となっている事だ。

 そして2人とも、それぞれのディスクのスイッチを押した。

 

レガシー・ストロンガー・ディスク!!

レガシー・シノビ・ディスク!!

 

 それと同時に、それぞれの腰周りにVRらしき銀色の光が発生し、実体化。銀色の装甲のような長方形をした鋼鉄の装置が、ベルトのように装着された。

 それって……ウィックスオリジンドライバーの量産型みたいな感じなのか?

 

『『セッティング・オーケー!! レガシーライダーバックル、アクティベート!!』』

 

 うん、音声から出た名称からしてそれっぽいな。2つともレガシーライダーバックルという名称を出してたし。

 そして2人はそれぞれのバックルにある凹凸のところに、それぞれが持つディスクを差し込んだ。

 

『『ローディング……オーケー!! トランス・プリパレーション!!』』

 

 すると2人の周りを、それぞれ1人の戦士の映像が、複数に分かれて様々なポーズで投影された。そしてそれぞれの背後には各戦士が映し出されているいくつかの映像が。

 すると、シャロットが右側に伸ばした両腕を反対側へ大きく回し、左側まで行った所で右手をいったん引き、伸ばしたままの左腕と交差させる。

 その隣で、飛鳥が足を大きく蹴り上げ、腕を地面に置いた後手で忍法の印を結ぶ……いやお前スカート履いてるじゃん。敵にパンツを見せる事になるよ? これぞ閃乱カグラのキャラってか?

 そして、2人して共通となるあの言葉を叫んだ。

 

「「変身‼︎」」

 

 それを合図に、2人はそれぞれ装置の両端となる銀色のレバー状のパーツを力強く押し込んだ。

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーストロンガー!! レディ・ゴー!!

キュピーン!!

 

トランス・オーケー!! 仮面ライダーシノビ!! レディ・ゴー!!

誰じゃ? 俺じゃ? 忍者!! ニンジャ~!! シノービ!! 見参!!

 

 活気ある音声に合わせるかのように、投影された映像全てがそれぞれ2人と重なり合い、光が弾け飛び……2人はそれぞれの戦士へと変身を遂げた。

 シャロットは、鮮やかな赤いカブトムシをモチーフとし、黄緑色の大きな目、装甲の上に大きく描かれている黒い『S』の文字、そして白いグローブを両手に嵌めている戦士──仮面ライダーストロンガーに。

 飛鳥は、紫を基調とした忍装束の衣装を特徴とし、手裏剣を模したアンテナを持った仮面で素顔を隠し、首元には敵の認識を阻害する効果を持つマフラーを巻いている戦士──仮面ライダーシノビとなった。

 

「さぁ、卑怯者どもにはご退場願おうか‼︎」

「仮面ライダーシノビこと飛鳥、正義の為に、舞い忍びます‼︎」

 

 俺のクラスメイトの2人、俺より前に仮面ライダーになってました。状況的に嬉しいけどさ……なんで?

 

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