現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件 作:名無しのモンスター
ワイ「まだ話があったまってないので……」
「さぁ、卑怯者どもにはご退場願おうか‼︎」
「仮面ライダーシノビこと飛鳥、正義の為に、舞い忍びます‼︎」
あ……ありのまま、今起こったことを話すぜ‼︎
この俺・立向居 浩司はひとりとのデート中、なんやかんやで怪人を倒すためにオリジナルの仮面ライダーであるウィックスになって、そいつを思ったよりも難なく倒したんだ。
んで、闘いが終わったかと思えば、突然変身アイテムとなるディスク目的で3人の仮面ライダーに集中狙いされて絶体絶命のピンチに陥ってたんだ。
そしたら俺の友人であるシャロットと飛鳥が助けに来て、しかも2人とも慣れた感じに仮面ライダーになったんだ……
な……何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何を渡されているのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……
夢だとか、幻覚だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……
いやホント、今日はもう初めての事だらけでついていけてないと思う。
突然出てきた仮面ライダー要素がオリジナルの方だし、俺も仮面ライダーになった上にそれがオリジナルの方だし、怪人倒してすぐに仮面ライダー同士の闘いに巻き込まれるし、友人達も仮面ライダーだって事を隠されてたし……
特に1番の驚きだったのが最後のヤツだった。あいつらまで仮面ライダーなんだっての、今までずっと聞かされてなかったから……
「っつーわけで、向こうにいる2人は俺がやる‼︎ お前はあそこの速そうな奴を頼むぜ‼︎」
「任せて‼︎ 私もあのライダーを相手しようと思っていたし‼︎」
そんな俺の心境など気にせず、シャロットこと仮面ライダーストロンガーがシザースとプロトバースのところへと、飛鳥こと仮面ライダーシノビがプロトドライブのところへと駆け上がり始めた。
「……ん? ちょっと待って? シャロットの方は2vs1で不利じゃん⁉︎」
さすがに本家がサイヤ人である彼とはいえ、この世界だと仮面ライダーの力を借りているただの一般人じゃん‼︎ そんな奴が、いくら普通の仮面ライダーよりもスペックが少し劣るとはいえ、2人の仮面ライダーを相手にするとかキツくね⁉︎
ボォーッとしてる場合じゃねェじゃん、早く助太刀しとかないと───
と思っていたら。
「な、何なんだテメェらは───」
「オラァッ‼︎ フンッ‼︎」
「ぐえっ⁉︎」
「ぬあっ⁉︎」
発言を強制的にキャンセルさせるように、間合いに入った途端にプロトバースにボディブローをかまし後退させ。
すかさず背後にいたシザースの腹部に回りながらの肘打ち──サーキュラーエルボーを当て怯ませ。
「エレクトロファイヤー‼︎」
「あばばばばばばっ⁉︎」
「あがっがっ……‼︎」
そのまま腕を擦って静電気を発生させてから地面に両手を叩きつけ、強力な電流を走らせ、2人の動きを停止させ。
「もらった‼︎ ダブルキック‼︎」
「「ぐわぁっ⁉︎」」
その隙に軽く跳躍し、脚を開脚させてのキックでシザースとプロトバースの首元辺りを蹴っ飛ばした。
「………………変身者は平成以降生まれとはいえ、昭和ライダーはやっぱり強いなー」(棒)
本家が戦闘民族だからってのもありそうだけど、1人で2人の仮面ライダー相手にあそこまで優勢とかさぁ……もうこれアレじゃね?
もう全部あいつ1人でいいんじゃないかな。
♢
シャロットこと仮面ライダーストロンガーがシザースとプロトバースと交戦している中、飛鳥こと仮面ライダーシノビはプロトドライブと交戦していた。
「せいっ‼︎」
「ッ‼︎」
「ハァッ‼︎」
「うおっ‼︎」
シノビがプロトドライブの右手によるストレートパンチを左手で受け止めれば、右手でストレートパンチを胴体に決め返し、もう片方の手で追撃のパンチをそこにぶつける。
「それっ‼︎」
「ぬあぁっ‼︎」
そしてすぐさま軽く跳躍し、右脚による回し蹴りでさらにプロトドライブを胴体から蹴り飛ばす。その衝撃に耐えれなかったのか、プロトドライブはそのまま吹っ飛ばされ横転する。
「おのれっ……‼︎ この俺を舐めるな‼︎」
『スピ!! スピ!! スピ!! スピ!! スピード!!』
プロトドライブが怒声を上げれば、左腕に付けているレバーを5回連続で押していく。すると駆け出した彼のスピードが、レーシングカー並みに速くなっていった。
「ハァッ‼︎」
「キャアッ⁉︎」
そして一気にシノビの背後へと回り込み、背中に高速のパンチを5回連続で当てる。威力はそこまで強くはないものの、スピードと即座に背後を取った事による不意打ちがそれを補い、シノビを吹っ飛ばすまでに至った。
「フンッ。女は軽いから攻撃した後が楽……むっ?」
プロトドライブが右手の拳を摩りながら、シノビの耐久力の無さを呟いていると……ふとした違和感に気づき、シノビのいる方へと視線を向けた。
そこで目にした光景に、プロトドライブは思わず仮面越しに目を見開き、その目を疑ってしまった。
何故なら、吹っ飛ばされていたはずのシノビの姿が何処にも見当たらず、代わりに丸太が転がっていたからだ。
「な、何故奴がいなく、丸太が転がって……⁉︎」
「忍法・変わり身の術だよ‼︎ 隙あり‼︎」
『忍法キリステ!!』
すると今度はシノビがプロトドライブの背後へと回り、手で印を結んだ後に腰から出現させた忍者刀──シノビブレードを引き抜き、素早くプロトドライブの胴体を斬り裂いた。
「うおぁあああっ⁉︎」
胴体から激しい火花を散らされたプロトドライブは、思わず後退りし止まった位置にて膝をついてしまった。
そこにシノビはすかさず新たに印を結び、次の行動へと移る。
『ストロング忍法!!』
「くぅうううっ‼︎」
印を結んだ左手から紫色の火炎が放たれ、それがプロトドライブに襲い掛かる。この状況でプロトドライブが抵抗できる方法と言えば、何度も仰いで微量ながらも熱を逃す程度しかなかった。
『メガトン忍法!!』
「それっ‼︎」
「うぁああああああっ‼︎」
火炎が治れば、今度はシノビブレードを振り上げ紫色の巨大な竜巻を起こすシノビ。火炎を受けたばかりであったためか、プロトドライブは抵抗する間もなく竜巻に飲み込まれ、上空へと吹き飛ばされてしまった。
「さて……一気に決めちゃおうか‼︎」
『スペシャルアタック、プリパレーション!!』
シノビがレバーの左右にある緑色と白色のボタンを同時に押せば、彼女の周りに、様々なポーズをしたシノビの立体映像とシノビが何かしらの行動で敵を薙ぎ倒している映像が投影され、旋回していく。
この光景に慣れているからなのか、シノビは自分の周りの状況を気にせず、すぐさま両方のレバーを押し込んだ。
『スペシャルアタック、オーケー!!』
『フィニッシュ忍法!!』
すると全ての映像がシノビと重なり合い、それと同時に、彼女は落下していくプロトドライブの元へと駆け出した。
そして眼前にまでプロトドライブが落下すれば、紫色のオーラを纏ったシノビブレードを十字に振るい、彼の胴体を切り裂く。
続けて同じくオーラを纏った左手の手刀を十字に振るい、シノビブレードで斬撃を与えた位置に強く叩きつける。
「でぇやぁああああああっ‼︎」
「ぐわぁあああああああああっ‼︎」
最後の決め手として、さらに大きく勢いのあるオーラを纏った右脚で蹴り上げ、即座に跳躍しながら回し蹴りを当てた。
怒涛の連続攻撃に耐え切れなくなったのか、プロトドライブは猛攻を受け火花を散らしまくっている胴体から、大爆発を起こしてしまう。
爆煙が晴れたかと思えば、プロトドライブがいた場所には、変身者であろう黒髪で目つきの悪い細身の男性が、衝撃で転がっていく内に止まり仰向けとなった。
そして彼が巻いていたであろうレガシーライダーバックルが、光の粒子による小さな爆発を起こしながら消滅し、そこに嵌め込まれていたプロトドライブのレガシーディスクをシノビの足元にまで転がしてしまった。
何処からか聞こえてくる、勝者を讃える活気のある声。
その声をよそに、シノビは足元に転がっていたプロトドライブのディスクを拾い上げ、自身の勝利を喜ぶようにガッツポーズをした。
そして、倒れ込んでいるプロトドライブの変身者の方へと向き直したかと思えば……
「お相手、ありがとうございました‼︎」
思想の全く合わない敵同士であるにもかかわらず、両手を合わせて一礼……誠意を持った挨拶をするのだった。
♢
シャロットこと仮面ライダーストロンガーと、シザースとプロトバースの利害一致でのタッグによる闘い。
本来ならば、味方の数に優勢のあるシザースとプロトバースが有利となる盤面であるのだが……
「遅いぜ‼︎ エレクトロサンダー‼︎」
「「うがっがっ……‼︎」」
この闘いに限っては、そのような事態にはならなかった。それどころか、
ストロンガーが両腕を擦って溜め込んだ超高圧の電流を、跳躍しながら攻撃しようとしていたシザースと、クレーンアームでストロンガーを捕らえようとしているプロトバースに向けて放ち、感電させて身動きを封じていた。
「こ、この野郎……舐めんじゃねェ‼︎」
感電して地面に落下したシザースをよそに、プロトバースはクレーンアームをしまい、別の行動に移す。
ガンメタリックをベースに金のライン、中央にカプセルの意匠のエネルギー生成炉がある、グレネードランチャーに似た携行火器──バースバスターを取り出し、そこからメダル型のエネルギー弾を数発放った。
「効くかよ‼︎ 連続電チョップ‼︎」
それに対し、ストロンガーは帯電していたままの腕を交互に振るい、それによるチョップで電流を弾き散らしながらエネルギー弾を粉砕していった。
それでもプロトバースが何度もエネルギー弾を放つも、チョップして弾きながら間合いを詰めていくストロンガー。
「しまっ───」
「喰らいな‼︎ 電タッチ‼︎」
「アァアアアアアアッ‼︎」
帯電している残りの電流を用い、プロトバースの胴体に触れた手からそれを解き放つ。そこから電流が流れ込み、そこから発生した熱も合わさり、それらがプロトバースの身体中を駆け巡る。
電撃と熱攻撃の二重奏に耐え切れなくなったプロトバースは思わず後退し、そこそこストロンガーから離れた位置で仰向けに倒れ込んでしまう。手が触れた場所を中心には赤熱化しているところがあった。
そんな彼をよそに、立ち上がったシザースがシザースバイザーのスロットに1枚のカードを挿し込んだ。
『アドベント』
電子音声が流れ終わった途端、ストロンガーの背後の地面に、光によって横長の長方形の空洞が生み出された。
するとそこから、シザースと同じ色合いをした、ずんぐり体型をした2足歩行の蟹が出現した。頭部も蟹そのものだが、よく見れば蟹の口にあたる部分が人間に近い形の顔になっており、両腕は鋏になっている。
するとその蟹は鋏を開き、ストロンガーの両腕を掴んで拘束してしまった。
「んなっ⁉︎ い、いつの間に増援を……⁉︎」
「ここからは僕達のダブルスとなるよ。ボルキャンサー、しっかり掴んでおいてよね?」
シザースがそう指示を出せば、その蟹──ボルキャンサーが頷き、鋏む力を強め、ストロンガーに振り解かれる可能性を減らそうとする。
そんな中、シザースが2枚のカードをシザースバイザーに挿し込んだ。
『ストライクベント』
『ガードベント』
シザースの両腕にシザースピンチとシェルディフェンスが装着され、その両腕をストロンガーに見せつけながら、そちらへと駆け上がり始めた。盾をも攻撃のための武器として用い、ストロンガーをタコ殴りにするつもりのようだ。
だがしかし、先程まで焦りを見せていたストロンガーが冷静になったかと思えば……
「甘いな‼︎ 反転ブリッカー‼︎」
腕の中で唯一封じられていなかった両手を使い、ボルキャンサーの両腕をしっかりと掴み、その場で重量級の生物を軽々しく持ちながら大きく跳躍し、空中でひっくり返してボルキャンサーの頭を下にして激突させた。
「なっ……⁉︎ そんなのアリか───」
「拘束してきたお返しだ‼︎ 反転スクリューキック‼︎」
「ぐわぁっ⁉︎」
シザースが困惑する中、ストロンガーがその場で跳躍し、反転しながらのきりもみのスクリュー回転で威力を増した右足蹴りをシザースの胴体に打ち込んだ。
突然の事でシェルディフェンスを前に出し忘れたシザースはその場で吹っ飛ばされ、ボルキャンサーがいた近くのコンクリートの壁に背中から強く打ってしまった。
「へっ、こいつでトドメだ‼︎」
ストロンガーはそう言いながら、着地してすぐにレバーの両方にあるボタンを押した。
『スペシャルアタック、プリパレーション!!』
するとストロンガーの周りに、様々なポーズを取っているストロンガーの立体映像とストロンガーがジャンプ蹴りをしている映像が映し出されていた。
旋回するそれらをよそに、ストロンガーはシザースを見据えながらレバーを両方とも押し込んだ。
『スペシャルアタック、オーケー!!』
全ての映像がストロンガーと重なり合った途端、ストロンガーは身体中に迸ってきたきた電流を纏った。その状態のまま跳躍し、空中で1回転してから右足をシザースに向けて突き出し……
「ストロンガー電キーック‼︎」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
「なっ待て───うわぁあああああああああっ‼︎」
そう叫び、右足に電流──稲妻を強く迸らせながら急降下。そのままの勢いでシザースの胴体をボルキャンサーごと、プロトバースのいる方向へと蹴り飛ばした。
するとその稲妻のキックを受けたシザースとボルキャンサーは、その威力に耐え切れず爆発を起こしてしまう。無論、巻き込まれたプロトバースもだ。
爆煙が晴れた時にはシザースもボルキャンサーも、ましてやプロトバースの姿も見当たらなくなり、代わりにそのシザースの変身者であろう茶髪で胡散臭い雰囲気を持つ美少年と、プロトバースの変身者だろう藍色の髪のいつかい表情の男性が倒れ込んでいた。
そして足元に転がってきた、シザースとプロトバースの2枚のレガシーディスクを拾い上げれば、それを持って天へと突き上げた。
「うおっしゃああああああっ‼︎」
勝敗を決し、己の勝利を確信したストロンガーは、そのまま勝利を喜ぶ雄叫びを上げた。
♢
………………えっあっ、終わったか。呆然としていたら2人とも勝っていたわ。
にしても2人とも、思ったよりも強かったな。
ストロンガーも昭和ライダーのスペック云々で強いだろうなとは思っていたけど、シノビもシノビで強かった……ほとんどアイテム要らずで必殺技を色々と出せるって、それはもう平成(令和)生まれの昭和ライダーじゃん。強すぎだって。
そんな事を考えていたら、ストロンガーとシノビは変身を解き、変身前であるシャロットと飛鳥にそれぞれ戻り、こちらへと歩いて来ていたのが見えた。
「さてと……こっちの闘いが終わった途端に悪いが、お前に1つ聞きたい事がある」
「は、はい?」
えっ……? き、聞きたい事? い、一体何を聞こうとしているんだ?
「その前に、出来れば変身を解除してくれないかな? 私達も余計な敵意を向けたくないし」
た、確かに話し合いをするのに、お互い余計なプレッシャーをかけるわけにはいかないよな……
ま、まだ警戒してしまうけど……こいつら根も優しいし、何より俺の友人達だし、本家でも嫌味無しの真っ当な主人公サイドだし……
卑怯な事をされる可能性は……無いとは言い難いけど、低い事は確かなはずだ。だから飛鳥の言う通り、変身を解いてもいいよな?
「あーっ……ウィックス、お前はどう思う?」
『この2人を見るに悪意は無さそうだ。なので君の判断に任せるよ。解除するならドライバーのディスクを抜き取ってくれたまえ』
「なら……」
ウィックスも同意見であったらしいため、俺は早速変身を解除する事になった。ディスクをゆっくりと抜き取れば、身体がフッと軽くなったような感じがした。
「今、レガシーディスクが喋って……って、えええっ⁉︎」
「お、お前……浩司か⁉︎ お、お前も仮面ライダーに⁉︎」
「まぁ、うん……当然の反応だわな……」
さてと……この状況、どうしようか───
「アレ? もしかして……君達も仮面ライダーかい?」
「「「えっ?」」」
ここでガッチャード……というか、変身を解除した綺羅さんまで来たんだけど。俺達の避難を誘導させた件でなんとなく想像してたけど、あの人もかよ……
いやホント、この状況、一体どうしろと言うんだよマジで……
次回、みなさんお待たせのアレ、やります‼︎
アレとは何か? それはもう……この小説のタグやあらすじのアレを見れば、後は分かりますよね?