現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件 作:名無しのモンスター
まさかのこの世界に登場、レガシーライダーバックルではなく、本家と同じ変身ベルト(バックル)を巻いた、3人の仮面ライダー。
もちろん彼等は本物ではない。それどころか、誰かが変身したわけじゃない。ガリュードポジションの誰かが呼び出した召喚ライダー……だと思われる。確信はないけど。
そいつらが俺達の方に向かって歩いてきた……って事は、やはり俺達のレガシーディスクが狙いか。似た奴等が別のレガシーライダーを襲ったって情報があるのだから、そうじゃない方がおかしい気がする。
とか思っていたら、ライダーマンの右腕に装着されているアタッチメント武装──カセットアームの1つ・ロープアームから、中でロープによって繋げられている鉤爪が勢いよく伸びてきた。
「うおっと⁉︎ 人がいるのにお構いなしかよ‼︎」
咄嗟にひとり達と一緒に、その場をすぐさま離れた事で、鉤爪に捕まったりするのは回避する事ができた。けどその代わり、後ろにあった何かの装飾が砕かれ、大きな破片が砕け散っていった。
すかさず迅が右腕を真上に掲げれば、青い光が生まれて線を描き、実体化する。それは、青い光の線がラインとなって入っているアタッシュケース──アタッシュショットガンとなった。
『Attache Shotgun.』
『"Attache case opens to release the incredibly powerful shotgun."』
『Shotgun Rise.』
そのアタッシュケースの、グリップ背面のスイッチを押した途端、それは一瞬にして変形し、それはアタッシュモードからショットガンモードとなった。
拳銃となったそれのトリガーを、迅は素早く連続で押した。すると銃口から、光の弾丸が数発も放たれた。
そのため、俺達はそれらも必死に避けていけば、弾丸は次々と壁やベンチなどに当たって火花を発生させ、そこらに銃痕をほとんど残していく。
……なんで全弾回避できてんの俺達? 意味分からん、怖っ……
「今の
そう愚痴っていると、周囲は今の状況を把握したためか、次々と悲鳴を上げながらその場から逃げ惑い始めた。そりゃ仕方ないよ、突然民衆がいる中で攻撃を行ったんだから。
けど、これは逆に好都合かもしれない。こういう状況で俺達が変身しても、俺達の正体が仮面ライダーである事を知る者は、いないとは限らなくても結構少なくはなるはずだ。
………………今みで俺達の変身を見てきた人達が、俺達の正体を世間にバラす……みたいな事をしていないんじゃないか? ぅて事に、このタイミングで今更気づいた俺はおかしいでしょうか?
「とりあえず、迷惑客はご退場って事で───うおあぁっ⁉︎」
何はともあれって感じで変身の準備をしようとしたら、メリュジーヌに左腕を引っ張られ、後ろへと無理矢理後退させられた。んで、優一の後ろに立つ形になってしまった。
何故? 後ろに下がらすんだ? それとメリュジーヌ、この世界ではサーヴァントじゃないのに力強かったっけ?
と思っていたら、ひとりも何故か無理矢理下がらせられ、代わりに斑鳩・ユウキ・エリ先輩の3人が、メリュジーヌと共に俺の前に立って3人のライダー達を見据えていた。
何すんだ、と言おうとしたが、それはユウキが口を開いた事で止められた。
「浩司君とひとりちゃん……この前の闘いで、なんか突然のライダー集団の闘いとかディスク同士の適合とかで、結構疲れたんでしょ? ここはボク達に任せて、2人は休んでてなよ」
「えっ? いや、もうあの時の疲れはないんすけど……」
「あの、適合とは……?」
「いいからいいから。君達は現在進行形でも疲れているんだから、これ以上無理しなくていいよ」
「気づいてないだけで、本当は疲れが取れていなかった……というパターンもあります。だからここはお言葉に甘えてください」
「そうですよおふたりとも‼︎ 私達は最近ライダー同士の闘いをしてなくて疲れてませんので、ここは私達にお任せください‼︎」
グイグイ押していってんなこいつら……そんなにこの闘いで俺達に闘ってほしくないのか?
確かに俺達、この前の闘いでレガシーライダーの集団に襲われたし、同日にて2体のドミネイト型のデシアゴーレムと闘ってたし(実際には分担して相手していたけど)、俺はディスク同士の適合とか急に巨大化したデシアゴーレムに苦戦したとかあるけど……
それでもアレは、昨日起きた事ではないぞ? ちょっとだけど日は空いていたぞ? 充分休めたと思うんだよなぁ……
「あっ。悪いけど優一は2人のストッパーをお願いね‼︎」
「分かった。4人とも、気をつけてな」
なんて考えている俺をよそに、優一もユウキ達に促されるかのように、俺とひとりの前に立って通せんぼしてきた。なんで? なんで優一もユウキ達に協力的なの? ねェ?
「あの……優一さん? 生身で闘った件なんですが、アレは敵の数が多すぎて、変身してる間に取り返しのつかない事が起きるのでは、と思っての急いでの行動でもあるから……それにほら、変身無しの状態で特訓はよくやってるし、生身で闘う事になった時のための特訓もつけてもらったわけですし……」
「あの時の理由を明かせばどいてもらえると思ったのか? それとこれとは別だ」
やっぱりダメかー‼︎ こいつのガードもたけーよー‼︎
「いきましょうみなさん。これ以上、彼等を放置して被害が出るのを避けなければ……‼︎」
「うん‼︎」
「だね」
「はい‼︎」
そして4人は、それぞれが懐に入れていたレガシーディスクを取り出し、スイッチを起動させた。
ってか斑鳩はともかく、他の3人もレガシーライダーだったんかい⁉︎ いやそういやこいつら、会話の中でそれっぽい事を言っていたんだったわ‼︎
『レガシー・サソード・ディスク!!』
『レガシー・エグゼイド・ディスク!!』
『レガシー・クローズ・ディスク!!』
『レガシー・メイジイエロー・ディスク!!』
おぉ……ユウキはゲーマーと命繋がりでエグゼイド、メリュジーヌは竜と運動神経繋がりでクローズのディスクを持っていたのか。正しく彼女達のためと言っても過言ではないディスクだな。
んで、エリ先輩のは何て? メイジ……とまではどんなライダーなのかは分かったけど、続けてイエローって聞こえたんだが、レガシー限定のオリジナルライダーか何かで? それとも黄色個体の事を『メイジイエロー』で名義してんの?
そんな事を考えている中、4人の腰にレガシーライダーバックルが実体化したため、それぞれがバックルにディスクを差し込んだ。
『『『『セッティング・オーケー!! レガシーライダーバックル、アクティベート!!』』』』
『『『『ローディング……オーケー!! トランス・プリパレーション!!』』』』
立体映像が、4人それぞれの周囲を旋回していく。
斑鳩がサソードへと変身する前のシークエンスを行う中、他の3人も、それぞれの変身シークエンスを行い始めた。
ユウキが右手を前に突き出し、腕を大きく回しながらその手を顔の横にまで持っていき、そこにもう片方の手を添え、剣の様に構えた。
メリュジーヌが取ったポーズは、ボクシングで言うファイティングポーズ。手足に力を入れながら構えたそのポーズは、小柄ながらも歴戦の闘士を彷彿とさせていた。
そしてエリは、左手の指に指輪を嵌めるような動作をしながら、長い深呼吸を1回行った。実際には何も嵌めていないが、変身するライダーがライダーだからなのか、本当に指輪を嵌めているように見えた。
「「変身」」「「変身‼︎」」
斑鳩とメリュジーヌが静かに、ユウキとエリが高らかに叫べば、それぞれがドライバーの両側にあるレバーを力強く押し込んだ。
『トランス・オーケー!! 仮面ライダーサソード!! レディ・ゴー!!』
『チェンジ、スコーピオン』
斑鳩が変身したのは、いつも通り蠍の剣士──仮面ライダーサソード。
『トランス・オーケー!! 仮面ライダーエグゼイド!! レディ・ゴー!!』
『MIGHTY JUMP!! MIGHTY KICK!! MIGHTY MIGHTY ACTION X!!』
ユウキが変身した戦士は、天を突く様に鋭く尖ったピンク色のヘアパーツに、白を中心とし黒と黄緑が渦巻く様な双眼に、そして黒を主とした体の肩部を覆うマゼンタ色のショルダーパーツを持っていた。
ヴェロニカとかいうシスターが変身したゲンムとは対称的なライダー──仮面ライダーエグゼイドである。
『トランス・オーケー!! 仮面ライダークローズ!! レディ・ゴー!!』
『Wake up burning!! Get CROSS-Z DRAGON!! Yeah!!』
メリュジーヌが変身したのは、胸部を龍の首を模した重厚な漆黒の鎧が覆っている闘士。その中央から伸びる青いラインが、煌めきながら全身へ流麗に巡っていた。
肩から腕部にかけては、鋭利な角を備えたプロテクターが張り出し、拳にはあらゆるものを粉砕する拳闘士の如き装甲が装着されている。
最も目を引くのは、頭部に聳える2本の巨大な青い龍角だ。顔面を支配する複眼は鮮烈な
全身の装甲の隙間からは蒼い粒子が微かに揺らめき、まるで一頭の狂暴な龍が人型に凝縮されたかのような、その拳闘士の名は、仮面ライダークローズである。
『トランス・オーケー!! 仮面ライダーメイジ!! レディ・ゴー!!』
『チェンジ、ナウ』
エリ先輩が変身したのは、ほむらが変身するウィザードとは異なる宝石の魔法使い。
オレンジ色に煌めく丸い宝石の複眼が、漆黒の頭部で神秘的な光を放つ。額の中央には小さな金色の飾りが埋め込まれ、頭部全体を取り巻く金のラインが流れるような曲線を描いていた。
胸元を包み込むのは、深い黄土色をした重厚なプロテクターだ。そこから肩へと伸びる装甲には、魔法石を思わせる艶やかな質感が宿り、光を受けて複雑な陰影を浮かび上がらせる。
腕部と脚部を覆う黒のスーツには、関節ごとに金のリングパーツが配置され、細身でありながら力強いシルエットを形成されていた。
バックルの両脇からは、深みのある黄土色のローブが下半身を包み込むように垂れ下がっていた。布地の縁には、美しい金色の刺繍装飾が施されており、それが足元へ向かって優雅な裾を広げている。
手首のブレスレットと足首のアンクレットには同じく輝く金と黄土色の装甲が巻きつけられ、指先や足先へ向かって引き締まった印象を与えている。
全体として、魔法使い特有の流麗なローブ姿と、洗練された重厚な装甲が見事に融合したその魔法使いの名は、仮面ライダーメイジである。
………………アレ? なんかメイジの容姿だけ、異様に長く説明していた気がするのは、俺の気のせい? ウィザードと容姿が似ている点がそこそこあるから、もうちょっと短縮されると思ったのに……なんでだろう?
「よし‼︎ それじゃあいこうか‼︎」
「僕達のおでかけの邪魔をした罪、重いよ?」
「マスター達の憩いの時間でもあるので、邪魔はさせません‼︎」
「今の私達は、手加減というのを知りません。覚悟してください」
ん? ちょっと待って? もしかしなくてもさぁ……少なくとも、ユウキ以外めっちゃ怒ってない? 斑鳩とメリュジーヌは私情を挟んでいたし、エリは
これアレだな。女の子を怒らすと怖いとはこの事だな。まだ闘いが始まってないのに、これは確信したわ。
あの召喚されたライダー達、終わったな。
とか考えている中、それぞれのライダーの戦闘が始まった。
対決の組み合わせはこうだ。斑鳩ことサソードがライダーマンの、メリュジーヌことクローズがアクアの、ユウキことエグゼイドとエリ先輩ことメイジ(黄色)が迅の相手になっている。
2vs1になっているところがあったけど……1人は体が弱いとか言っていたし、もう1人は変身しているライダーが量産系のヤツだから、一応フェア……になっているのかな? 多分なってるだろ(未確定)。
「しかしこの人……攻撃しても回避しても、口を一切開かず喋りもしませんね……」
ロープアームを、万力が鋭利になったような、赤錆びた三日月状の刃物が先端についたアーム──パワーアームに変えていたライダーマンのそれを、サソードヤイバーで受け止めるサソード。
そんな彼女が口にしたその一言に、俺は思わず呆けた表情でもしたかのような実感が湧いてきた。
サソードヤイバーで押し返したサソードにより、パワーアームを弾かれたライダーマン。そいつの口元を、俺はジッと見つめた。本当は同性の口をまじまじと見つめるのは考え難い事だが、サソードの言葉を聞いてそれどころではなかった。
押し返され、怯まされたはずのライダーマン。だが、彼は一切口を開かなかった。歯すらも出さなかった。声すらも出さなかった。作りものの口には全く見えないのに、口が一切動いてなく、声すらも出ていなかった。
栄光の7人ライダーと言われた昭和ライダーなのに、アレを見ると気味悪く感じてしまう。召喚されたライダーとはいえ、本当に人間なのか? そう疑ってしまう程の気味の悪さだった。
「そっちの方がいろんな意味で1番ヤバいけど、こっちの相手も喋らないから同じくらいヤバいと思うよ?」
クローズがアクアを殴り飛ばしながら通りかかってきて、サソードに告げるようにそう呟いた。
近くのアスファルトの壁に衝突したアクアも、声を何1つとして発していなかった。攻撃を受けた時も、立ち上がるまでも、一切だ。
痛みを感じているかのような様子は見せてはいるが、それでも声を微塵も発しないのは、やはり気味が悪い。実際にそういう奴と出会すと、こんな感じなのかな……?
「うおっと⁉︎ 相手がどうであれ、ボク達のディスクを奪い取るために、一般人を巻き込まんとする輩のライダーである事には変わりないよ‼︎」
「はい‼︎ だからこそ、私達はここで彼等を止めないといけません‼︎」
飛行している迅の射撃を、前転して回避するエグゼイド。その瞬間を狙わせまいと、メイジが自身の持つ武器……ほむらが変身するウィザードが持つものと同じウィザーソードガンをガンモードに変形させ、迅を撃ち落とそうと連射する。
彼女達もまた、一切言葉を発さないライダー達に違和感と疑念を抱いている。だけど、だからといって、周囲にも被害が及ぶ行為を許すはずもない。
誰かを守ろうとする意思が、無口すぎるライダー達に牙を向いているようだ。というか色々と殺意の高い箇所を多く出している気がするが……?
「………………そうですね。相手がどういう存在なのかは分からない……けど、根本的なところは他のレガシーライダーのほとんどと変わりない。ましてや危なっかしいところも加わっている。そういう者達を、『口も動かさず微塵も声を出さない』からといって、放っておくわけにはいきませんものね」
パワーアームで再び殴りかかってきたライダーマンの攻撃を躱し、すぐさま横一閃に振るってきたパワーアームをサソードヤイバーで受け止めるサソード。
そしてすぐさま押し返し、サソードヤイバーを横薙ぎに振るい、ライダーマンの胴体に横一直線の火花を激しく散らさせる。
「正体が何なのか、考えるのは後。今は彼等の愚業を、ここで止めます‼︎」
今の自分達が成すべき事を宣言し、サソードは己を武器を強く握り直し、ライダーマンに剣先を向けながら改めて構えた。今ある脅威を、ここで追い払うために。
採用キャラを簡潔に紹介
ユウキ / 紺野
変身ライダー:エグゼイド
この世界線では病弱だが命に関わる病気には掛かってなく、定期的に保健室にいる
実はゲーマーでプロ並の腕前
優一とは中学時代で同じ中学校で同じクラスでしかも席も隣同士
度々保健室におんぶやお姫様抱っこで連れていかれいく内、彼の優しさに好意を抱くようになる
願いは『健康な身体になり優一と一緒に生きる』
メリュジーヌ(覇王 朱雀氏)
変身ライダー:クローズ
この世界線ではフランスから留学してきた留学生
中学で日本にやって来て不知火優一の家にホームステイしてきた
最初は優一とは仲の良い兄妹みたいな関係だったが、デシアゴーレムの襲撃に巻き込まれる中で優一に助けられた事で、彼に惚れるようになった
優一を恋愛的な意味で狙っている面子の中でも積極的な方
身体能力は抜群で特に足の速さは学年トップクラスの俊足だが、優一を応援する為に部活動には入っておらず、陸上部の部員から勿体無いと言われている
海では泳がない為か、水泳が苦手
願いは『優一の恋人になる』とあまりにも不純だが、願いを侮辱されればキレる
白尾 エリ(覇王 朱雀氏)
変身ライダー:メイジ(黄)
多重奏高大一貫学園高校2年生でオカルト研究会の創立者にして会長を勤めている魔女っ娘
オカルト研究会では魔法について研究している
魔法使いを連想する三角帽子がトレードマーク
帽子にはかなりこだわりがあるようで、人前では脱ぎたがらない他、帽子を脱ぐ方が裸より恥ずかしいとの事
困ったらタロット占いで方針を決める癖があるが、占いの精度は結構高いらしい
魔法に対して強い関心を持っており、願いも『魔法を使えるようになりたい』に決めている
デセオ・ウォーズでの闘いに巻き込まれるも、ヴァルバラドになった優一の強さに惹かれ、根気強く弟子入りし続けた事でレガシーライダーとなった