現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件   作:名無しのモンスター

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今回の戦闘はさすがに批判になりそうなのはご遠慮ください。相手もチーターな感じなんで……


状況の優劣は一度往復する

 

 優一とその彼女達の、ショッピングモールでの買い物に付き合っていたら、召喚されたっぽい3人のライダーが襲ってきた件。

 闘おうとしたら、優一ガールズ(今グループ名を思いつき勝手に命名した)に無理矢理休まされた件。

 そして召喚されたっぽいライダー達が、どれも一切声を出していない件(しかももう1人は口が見えているのに、その口が一切動いていなかった)。

 

 いや件が多いなこれ。俺が『件』で終わる作品をいっぱい制作してほしい、という計らいをしているように見えるなこれ。

 けど、正直驚く事ばかりが起きて大変なんよ。

 召喚ライダーって結局何なんよ。他が闘っている中で『どうせ疲れてるんだから闘うな』って何? そして一切声を出さない生物ってどんなんやねん。脳がパンクしそうなんだが……

 

 そんな事を考えている中、拳と拳が鉄を力強く殴っているかのような、独特な鈍い音が発生した。クローズとアクア、2人のライダーの拳がぶつかり合った事による音だ。

 そこから続けて、互いに拳を振るい、互いに拳をぶつけていく。その度に、拳同士のぶつかり合う音が発生し、館内に響き渡っていく。

 

「うおっと」

 

 先に動きを変えたのはアクアだった。何回目かの拳同士のぶつかり合いで一瞬後退し、その間合いを取って右脚を振り上げ、踵落としを決めようとする。

 しかし、そうなる事をクローズは想定していたのか、一切焦る事なく左腕を盾に防ぐ。そしてすぐに軽く押し返し、右足を振り上げアクアを顎から蹴り飛ばす。

 だがアクアはそのまま空中で1回転。そうしながら態勢を立て直し、軽く着地した。

 

「格闘戦はそちらも負けていないようだ。なら……」

 

 クローズが右手を前に翳せば、そこから青白い光が縦長に発生し、それが変形・変色していき、やがて実体化してクローズの手に持ち手が収まった。

 

『ビートクローザー!!』

「次は武器(こっち)でいくよ」

 

 それは、藍色の光沢を纏った身の丈程の刃に、エレキギターを思わせる鋭利なフレームが重なり合っている剣だった。

 剣身の中央には鮮やかな青のラインが奔り、グリップ近くの大型ギアと弦のようなパーツが、武器でありながらどこか楽器のような異彩を放っていた。

 あの武器の名は、ビートクローザー。仮面ライダークローズの専用武器である。

 

「最初からアクセル踏ませてもらうよ」

『ヒッパレー!!』

 

 クローズが柄の末端にある引き手──グリップエンドスーターを引けば、ロックな重低音が響き渡り、刃全体が激しいエネルギーの輝きで満たされる。

 剣先を天井に掲げながら、ビートクローザーを片手にクローズは走りだす。そして、アクアとの距離を再び詰めたのに合わせ……

 

『スマッシュヒット!!』

「ハァッ‼︎」

 

 トリガーを引けば、輝きは蒼い炎へと変わる。アクアが腕をクロスさせて防御態勢に入ったにもかかわらず、刃と炎が織りなす破壊力が、一気にアクアを押し出し、あっさりと防御態勢を大きく崩させながら吹っ飛ばした。

 

「これ、追い討ちだよ」

『ヒッパレー!! ヒッパレー!!』

 

 グリップエンドスーターを、今度は2回も引っ張る。するとビートクローザーの刀身から、波形状のエネルギーの刃が伸びていった。

 

『ミリオンヒット!!』

「フンッ‼︎」

 

 ビートクローザーを一直線に振るった途端、エネルギーは波形状に合わせてか、一気に複数もの衝撃波として放たれていく。

 だが、アクアもやられっぱなしにはならなかった。両腕を前に出したかと思えば、そこから大量の水を生成。それは巨大な壁となってアクアを守るように立ち塞がり、全ての衝撃波を防いで蒸発した。

 

「水で防御か……やるね。火は水に弱いとはこの事かな?」

 

 必殺技の1つらしきものを防がれても尚、余裕を崩さないクローズ。改めてビートクローザーを構え、次なる一手を仕掛けてくるだろうアクアを見据えた。

 

 

 

 

 

♢

 

 一方、クローズとアクアから少し離れた場所にて。

 メイジのウィザーソードガンによる射撃を、飛行しながら回避する迅。そして最後の一撃をアタッシュショットガンの射撃で相殺し、床に降り立つ。

 そこに目掛けてエグゼイドが、ゲンムが持つものと同じ、ゲーム周辺機器のような武器──ガシャコンブレイカーのブレードモードを振るう。それを察知した迅が後退し、エグゼイドに向けて射撃するも、彼女はそれを横薙ぎ振るったガシャコンブレイカーで打ち消した。

 

「やるね‼︎ 地上でも空中でも、ボク達2人がかりを相手にやり合えるなんてさ‼︎ だけど、ボク達だって負けてられないよ‼︎」

 

 エグゼイドがそう宣言した途端、一瞬にして歪み、凄まじい光のエフェクトと共に再構築されていく。

 

『SHAKARIKI!! SHAKARIKI!! BADBAD!! SHATTO RIKITTO SHAKARIKI SPORTS!!』

 

 その胸部から肩にかけて装着されたのは、眩い蛍光色となる黄緑色の強固な鎧。右肩には巨大な自転車のフロントホイールが丸ごと1つ鎮座し、左肩にはそのリアホイールが威圧感を放ち、両腕のガードパーツは激しいアクションに耐えうる頑強な構造へと強化されている。

 足元には、如何なる悪路をもグリップして跳躍力へと変換する極太のトレッドパターンを刻んだ装甲が配置されていた。

 背中にはバイシクルフレームの骨組みがそのまま背負う形で配置され、マゼンタと共に全身を鮮やか黄緑色が奔り、黒いフレームが鮮烈なコントラストを描き出している。

 

 かつてレベル2で見せた流線型のシルエットは一変し、まるでBMXの機動力とメカニカルな装甲を直接身体に叩き込んだかのような、重厚かつスポーティなシルエットへと生まれ変わっていた。

 躍動感溢れるエクストリームスポーツの疾走感と、ゲーマーライダー特有のポップで尖ったメカニズム。その2つが極限まで融合した姿……それが、仮面ライダーエグゼイド スポーツアクションゲーマー レベル3である。

 

「さてと、第2ラウンドといこうか‼︎」

「ユウキさん‼︎ 私も引き続き援護します‼︎」

「オッケー‼︎ お願いね、エリ先輩‼︎」

 

 エグゼイドが右肩の車輪──トリックフライホイールを取り外し、それを持ちながら迅に向かって駆け出す。そんな彼女の背後から、メイジがウィザーソードガンから光の弾丸を数発も放つ。

 迅はメイジの放った弾丸を回避し、翼を広げ羽ばたかせる事で最後の2発を風力で掻き消した。その隙をエグゼイドは見逃さず、トリックフライホイールを振り下ろし、迅に無理矢理両腕でガードさせる。

 

「素直にガードしてくれてありがと‼︎」

 

 その隙を狙い、エグゼイドが迅の腹部に軽く膝蹴りを入れる。それに迅が怯んだ好機を逃さず、トリックフライホイールを往復するように振るう。それが胸部装甲や首筋近くに合計で5発も当たり、その5発目で迅は盛大に吹っ飛び横転する。

 危機を感じたのか、翼を広げ再び飛行を始める迅。地上戦では無難だと感じたのだろう。

 

「逃すかー‼︎」

 

 それに対し、エグゼイドはトリックフライホイールを…… 投擲した。もう一度言おう、投擲したのだ。

 その規格外の行動は、今の彼女の形態(フォーム)の性能としては間違ってはいなかった。投擲されたトリックフライホイールは、見事に飛行中の迅を捉え、重く命中した。

 重量級の武器をぶつけられた事で、迅は飛行中のバランスを崩しフラつき、トリックフライホイールはブーメランのように戻ってエグゼイドの右肩に再び装着された。

 

「エリ先輩‼︎」

「はい‼︎」

『チェイン!! ナウ!!』

 

 メイジが既に装着されていた右手の指輪を、人型のシルエットを何重にも絡み合う太い鎖で縛りつけているイラストの指輪に変えた途端、その指輪が光りだした。

 するとメイジの前方にある床から、何重にも絡み合う太い鎖が飛び出し、迅の両腕両脚を捕らえ縛りつける。

 その瞬間を狙ってか、メイジは右手の指輪を入れ替える。今度は下向きの矢印と手を組み合わせたモチーフの指輪だ。

 

『グラビティ!! ナウ!!』

 

 その指輪も、一瞬にして眩く輝く。すると上流から重力が下され、縛られながらも飛行状態を維持している迅を、そのままその重力を持ってして叩き落とした。

 

「ナイス魔法コンボ‼︎」

「にゅふふ、マスターやユウキさんによる特訓の成果です‼︎」

「よーし、それじゃあ一気に決めるよ‼︎」

 

 メイジの魔法によるアシストを褒め、そこから必殺技への態勢を整えるエグゼイド。一度トリックフライホイールを右肩へと付け戻し、ドライバーの両側のボタンを押───

 

 

 

『フォース・トランスファー・オーケー!! オーズ!! トゥー!! 迅!!』

 

 

 

 そうとした瞬間、迅の両腕を縛りつけていた強固な鎖が、一瞬にして引き千切られた。

 

「えっ⁉︎ 嘘ォッ⁉︎」

「そっそんな⁉︎ あの鎖は何重にも重なっていたはずなのに⁉︎」

 

 僅かな出来事による状況の変化に、エグゼイドとメイジは動揺を隠せなかった。

 鎖を引き千切った迅の両腕を見れば、それはゴリラの両腕を思わせる形状をした、肉厚なガントレットが装着されていた。そのガントレットが迅の巨腕を形成し、元々の迅の腕を縛る程度に巻かれていた鎖を破壊したのだ。

 

「ゴ、ゴリラの……腕? 鳥みたいな見た目は変わらないのに、なんで急に腕がゴリラに……?」

「分かりませんが、アレもあのライダーの使うシステム(まほう)なのでは……⁉︎」

「にしては見た目的に似つかなくない?」

 

 2人が未だ動揺を隠せずにいる中、迅が両腕を突き出せば……その両腕に装着されたガントレット──ゴリバゴーンが、ジェット噴射の如く発射された。

 

「あっしまっ───うわぁっ⁉︎」

「キャアッ⁉︎」

 

 対抗も回避も間に合わず、重厚による一撃で盛大に吹っ飛ばされるエグゼイドとメイジ。2人揃って近くの壁に背中を強く打ち、エグゼイドに至ってはその衝撃が強かったためか、スポーツアクションゲーマー レベル3から基本形態のアクションゲーマー レベル2へと戻ってしまった。

 その間、迅の身体は脚までも変化していた。象を思わせる漆黒の装甲が両脚に装着され、ゾウレッグとなった重量感のある脚が、脚を縛りつけていた鎖を砕いてしまったのだ。

 地を踏む度に振動を起こしながら、早歩きでエグゼイドとメイジの元へと近づく迅。そして間合いが近くなったのと同時に、いつの間にか戻っていたゴリバゴーンを振り下ろす。

 

「危なっ⁉︎」

「クッ‼︎」

 

 即座にその場で横に転がりながら、ゴリバゴーンの重く鈍い一撃を回避する2人。ゴリバゴーンが当たったところにも振動が走り、クレーターも生み出した。

 

「怖っ……ぶふっ⁉︎」

 

 先程まで見せなかった迅の怪力さに、エグゼイドは引き気味である表情を隠せずにいた。その隙を突かれてか、迅にゴリバゴーンで首元辺りを殴られ再び吹っ飛ばされてしまう。

 

「ユウキさん‼︎ クッ……‼︎」

『ジャイアント!! ナウ!!』

 

 危機感を改めて覚えたメイジが左手の指輪を、巨大化した大きな手のシルエットがある指輪へと変え、即座にその能力を使用する。

 前面に出てきた琥珀色の魔法陣に右腕を突っ込めば、通り過ぎたその手は巨大化。その巨腕で迅を捕らえようとするが、迅は翼を広げまたもや飛行して回避した。

 そしてその巨腕に向かってゴリバゴーンを発射。鋼の重さをも持ったそのガントレットに、ただ巨大化させただけの腕が勝てるわけもなかったようで、衝突した途端にその腕は元の大きさへと戻ってしまった。

 

「アァアッ‼︎ ッ……‼︎」

 

 勢いよく錘を乗せられた後かのように、ゴリバゴーンによって殴られた腕を押さえるメイジ。それでも敵から目を背けるわけにはいかないと、迅を睨みつける。

 それをよそに、迅がゴリバゴーンとゾウレッグの装甲を引っ込ませたかと思えば、自身のドライバーにあるレバーを操作し、半透明のマゼンタ色のクリアパネルに機械の隼の骨組みが描かれている、重厚な漆黒のフレームに刻まれた未来都市のカセットテープらしきものを閉ざし、カードディスク状態に変える。

 

 あのカセットテープらしきものは、プログライズキーと呼ばれるものの1つ──フライングファルコンプログライズキー。仮面ライダー迅の力を引き出させる変身アイテムである。

 

 ドライバーと変身アイテム。それらに手をかけるという事は……必殺技を決め、目の前の敵を撃破……否、排除しようとしているのと同じ事だ。

 迅がレバーをもう一度動かし、プログライズキーを再び開かせ、必殺技の発動準備を完了させようとする……

 

『シューター!!』

 

「⁉︎」

 

 その寸前、迅が飛行している右側から光の弾丸が放たれ、レバーを動かそうとしていた右手に着弾する。

 撃たれた事による衝撃と弾丸の熱が、同時に迅の右手に襲い掛かり、身体は思わずレバーを持っていた手を離した。一切声を出さずとも、痛覚は他のライダーと同等に感じるようだ。

 

「いっ今の活気ある音声って……」

「まさか……」

 

 迅の行動を妨害する銃撃。それを誰が行ったのか、エグゼイドとメイジは早くも察したのか、その銃撃が行われた方に視線を向けた。

 

 そこに立っていたのは、バイクレーサーを彷彿とさせている戦士だった。

 純白の装甲が全身を纏い、青いバイザーの付いたバイクのヘルメット形状のマスクが頭部を覆っている。頭部中央と胸部左側に赤い線があり、それらがストライプとなって走っていた。

 そして極めつけには、左肩部に赤と白のストライプとなっている2枚のマフラーと、右肩部に装備されているタイヤ型のパーツが目立っていた。

 その戦士の名は、仮面ライダーマッハ。最速で追跡と撲滅を行う正義のお調子者ライダーである。

 

 白いバイクレーサーの戦士──マッハが持っているのは、黒をベースに白いフレームを取り付けた、内側に赤いラインが走っているタイヤパーツが付いて、バイクの前輪を模している銃──ゼンリンシューター。

 この戦士はこのマッハ唯一の武器を使い、迅に銃撃を当て、エグゼイド達にぶつけようとした必殺技の妨害に成功したのだ。

 その成功を喜んでか、「よしっ‼︎」と可愛い声で小さくガッツポーズをした。可愛らしく高い声を発している事から、変身者は女性である可能性が高いと言える。

 ここで、エグゼイドとメイジは確信した。マッハに変身している人物が何者なのかを。

 

「さっ咲宮先輩⁉︎」

「入華先輩じゃん‼︎ どうしてここに⁉︎」

「ユウキちゃんにエリちゃん久しぶり‼︎ ところであのレガシーライダーは何? バックルの見た目がどう見ても共通のとは全く違うし、なんかディスクとは違うアイテムを使おうとしていたし……」

 

 マッハの変身者──咲宮 入華は、たった今この場に来たばかりなのか、先程の銃撃によって少々悶えている迅を見据えた。

 何故レガシーライダーバックルとは異なるベルトで変身できるのか、あのベルトに入っているアイテムは何なのか、あまりにも気になって仕方がないようだ。

 

「それはボク達も気になってはいるけど、考えるのは後‼︎」

「彼等は周りに被害が及ぼうと関係なく暴れる連中です‼︎ 被害が大きくなる前に、早めに倒さなければ……‼︎」

 

 今は成すべきをするのだと急かす、後輩2人組。あまりにも必死だったのが伝わったのか、入華ことマッハは一瞬たじろぐが、彼女達の真剣な想いも伝わったのか、強く頷く。

 

「分かった。それじゃあ、いこうか‼︎」

 

 ゼンリンシューターを再び迅に向けながら、エグゼイドとメイジと共に駆け出した。全ては事態収束のために。

 




入華……序盤辺りに出しといて、ここまで戦闘シーン無しでごめんね。
ま、後2人ほどあの回からまだ戦闘してない人いるけどね。

それとリクエストの件だけど、なでしこ・黒影・第2号の候補がもっとほしいので、みんな遠慮せず投稿してー‼︎()内2人は今日中に出たけど念のためもっと
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