現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件   作:名無しのモンスター

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ガールズリミックスといっても、残るはユウキ達の闘いしかないけどね。


正にガールズリミックス(一応後編)

 

 またもや時は少し遡り、エグゼイドとメイジが迅と闘っている場面に戻る。

 

 迅が本来の力によるものとは思えない能力を用い、エグゼイドとメイジを翻弄した状況を逆転させ、2人を絶体絶命の危機にまで陥れさせた。だがそこに、2人の味方であるマッハが加入した事により、状況は五分五分へと戻ったのだった。

 だが、敵が増えたからといって引き下がる迅ではなかった。重厚な銀色のゴリラの腕とゾウの脚から戻った両腕両脚は、一瞬の淡い光に包まれ再び変化した。

 

『ウナギ!!』

『タコ!!』

 

 両肩には電気鰻(ウナギ)の体躯を思わせる青い鞭が付けられ、両脚は蛸(タコ)の無数の吸盤を表す意匠が施された浅葱色のものへと変わっていた。今度は空中だけでなく、海中でも闘えるのだと示唆しているのだろうか。

 

「うわっ、また手足が全体とミスマッチなヤツに変わった……」

「ですがこれは、かなり考察が捗りますよ‼︎ 似つかないと思われている能力(まほう)を、どのようにして顕現させているのか、それを身につけようとした理由は何なのか……気になって仕方ありません‼︎」

「そういうのは闘いが終わってからにしよう? ほら、相手も待ってくれないから」

 

 エグゼイドが引き気味になりながらブレードモードのガシャコンブレイカーを握り、メイジがこれも魔法かとテンションを高め、マッハが落ち着くようにと注意を促す。

 正体不明の敵ライダーを前にして、呑気なやり取りを行うのは、マッハの加入が起きた状況を見るに、それができる程の余裕が生まれたからであろうか。欠片のないわけでは無さそうだが、緊張しているようには見えなかった。

 だが、警戒もしていないわけではなかった。迅が両肩の鞭──ウナギウィップに手をかけ、取り外して武器として使い始めた瞬間、3人のライダーは焦りもせずに構えた。敵の動きが読めない程の素人ではない、という事だ。

 

「言っておきますが……魔法なら私も負けてません‼︎」

「「いや多分アレ魔法じゃないから」」

『コネクト!! ナウ!!』

 

 エグゼイドとマッハのツッコミを無視しながら、メイジは左手の指輪を開いた右手のシルエットが意匠となっている指輪へと変え、そこから一瞬の光を放つ。

 すると彼女の左側から黄色い魔法陣が発生したため、メイジはそこに右腕を突っ込む。そしてすぐさま引き抜いたかと思えば……彼女の右手は、別物として変わっていた。

 

 それは、異彩を放つ巨大な爪状の武器。装甲と同じ黄土色と金色の輝きを放ち、指先を遥かに越えて前方に鋭く伸びていた。

 湾曲した3本の刃は研ぎ澄まされた刃物の如く光を反射し、肉体を裂くだけでなく、溢れ出る魔力をそのまま切り裂く刃へと変える役割を果たしている。

 左腕のしなやかな動きに追従するように、爪の根元を固定するパーツが微かな金属音を奏でる。

 

 異形でありながら、洗練された流線型のシルエットを持つその鋭利な爪──スクラッチネイルは、優美な魔法使いの姿に野性的な凶暴性を付与していた。

 

「アレ? エリ先輩、スクラッチネイルを使う事にしたの? この前『いっぱい魔法を使えるようにしたいから、力で全て解決しそうなスクラッチネイルは、必ず勝たないといけない場面以外では使わない』とか言っていたけど、もしかして今がその時?」

「にゅふふ……えぇ、その通りです‼︎ もうこの時の私は、ガチのガチで勝ちにいきます‼︎」

 

 まるでドヤ顔の代わりだと言っているかのように、メイジは胸を張りながらそう宣言する。

 たとえディスクを賭けた闘い中でも、魔法の探究心を隠さない彼女としては、力で解決して早急に闘いを終わらせる事はあまり好ましくない模様。

 だが、その力の象徴となるスクラッチネイルを自ら出すという事は、利己的な行動よりも勝利を優先し、それを本格的に考え実行する必要がある……そう判断しての事だろう。

 

「ってうおっと⁉︎」

 

 ドヤ顔している間に、迅が飛翔してからウナギウィップを振るってきた事に気づくメイジ。それをスクラッチネイルを豪快に振るう事で、2本同時にあっさりと弾いた。それも、ウナギウィップに宿っている電撃が通る前に、だ。

 すると迅が続けざまに動く。今度はタコレッグの青い外骨格が脚から剥がれ、8本の蛸足状になる。ウナギウィップが弾かれるのならば、次はタコレッグの吸盤でスクラッチネイルごと捕える……そう判断したのだろう。

 

「でしたらこの指輪で‼︎」

 

 メイジがそう呟くと、スクラッチネイルの巨大な手(もとい鉤爪)を用いての動作と思えないような、先程までのと同じ手つきで右手の指輪を入れ替える。今度のは巨大化した大きな手がシルエットとなっているものだ。

 

『ジャイアント!! ナウ!!』

「………………その手でどうやって指輪を替えてるの? というかどうやってそれ持ってるの?」

 

 マッハの指摘とも言えるツッコミを無視し、メイジは前方に出た魔法陣にスクラッチネイルを突っ込む。

 すると元から巨大だったその手はさらに一回り大きくなり、その巨大な鉤爪込みで迅を捉え、爪を胴体に立て怯ませる。さらにそのまま振り下ろし、迅を床へと叩きつけた。

 うつ伏せになって地面に叩きつけられた迅だったが、すぐに態勢を立て直さんと立ち上がり、すぐ近くに転がっていたウナギウィップを拾った。

 

「さっきゴリラみたいな腕でパンチされた時のお返し‼︎」

 

 そこにエグゼイドが駆け出しながらガシャコンブレイカーを振るい、迅が振るおうとしたウナギウィップを、ブレードモードの刃で弾いた。続けて脇下へと潜り込み、横薙ぎの斬撃で迅の胸部装甲にも斬りつけた。

 そんな彼女の背後から、マッハも飛び出し迅との間合いを詰める。

 

『ゼンリン!!』

 

 そのままながらの勢いでゼンリンシューターの、銃身の下にタイヤのパーツを手で回転。

 ゼンリンシューターを振り回す事で、バイクの前輪とも言えるその箇所で、強力な打撃を迅の胴体にぶつける。すかさず下から、右上から、左下からと、続けざまにゼンリンシューターで迅を殴りつける。

 射撃も当然可能だと言いながら、近接攻撃も可能とするゼンリンシューターによる連続攻撃で、迅に次々とダメージを与えていく。

 やがて重い一撃を受け、吹っ飛ばされ横転する迅。それは彼に、必殺技を当てる隙ができたのと同じだ。

 

「さて……さすがにライダー1人相手に、3人同時でのトドメは気が引けるから、誰か1人だけにその担当をしてほしいんだけど……誰が決めたい、とかある?」

「「そりゃあもう入華先輩(さん)で」」

「即答⁉︎ しかも息合ってるし⁉︎」

 

 必殺技を決める権利を、エグゼイドかメイジに譲ろうとしたマッハ。だが彼女の予想に反し、2人は迷いも躊躇いもなくマッハに譲り出した。予想外の答えだったのか、指名された本人は戸惑う。

 

「いやだってほら、先輩はさっきボク達がトドメ刺されそうになった時、たまたまいたとはいえ助けてくれたから。こういうのはMVPが決まるべきでしょ」

「というわけで入華さん、決めちゃってください‼︎」

「そ、そこまでいうなら……でもあのディスクは誰がもらうかはジャンケンだからね?」

 

 渋々と押され気味に承諾するマッハ。そんな彼女がいつの間にか、何処からか取り出したのは、透明感のある黄色いバイクの姿をした小さな模型のようなナニカ(アイテム)だった。

 それをレガシーライダーバックルの中央部に持っていけば、そのバイクのアイテム──シグナルバイクトマーレは一瞬にして消滅した。

 

『シグナルコウカン!! トマーレ!!』

 

 すると右肩についていたタイヤの模様が、『STOP』と白く書かれてある、一時停止の赤い道路標識へと変わる。

 何か仕掛けてくる。それに気づいた迅が三度ウナギウィップを振るうものの。

 

『シューター!!』

 

 ゼンリンシューターのトリガーが引かれた瞬間、一時停止の道路標識を模した電子の壁が放たれ、それに触れたウナギウィップの動きを強制的に封じる。そしてそのまま直進し、迅にぶつかって蒸散したかと思えば、迅は身体に電撃を流し込まれ動きを止められてしまった。

 

「これで決める‼︎」

『スペシャルアタック、プリパレーション!!』

『スペシャルアタック、オーケー!!』

『ヒッサツ!! フルスロットル!! マッハ!!』

 

 素早く、レガシーライダーバックルによる必殺技の発動動作を行ったかと思えば、白と青で彩られた装甲の全身を、過剰なまでの高熱エネルギーが駆け抜ける。背部のアクティブタービンが高回転で咆哮を上げれば、マッハの極限まで高まった圧力が一気に解放された。

 ドゴンッ……と空気を切り裂く炸裂音を残し、マッハの身体は視認不可能な超高速で跳躍する。

 空中で翻る白銀のシルエット。背後で激しく渦巻くエネルギーを右脚の足裏に集中させると、極限まで圧縮された破滅的な光の粒子が、円錐状の強烈な閃光となって輝いた。

 

「ハァァァァァァッ‼︎」

 

 鋭い叫びと共に、マッハは斜め上空から音速を超えた急降下蹴りを叩きつける。迅が振るったウナギウィップも、それに秘めていた電流も、全て弾きながら。

 空気が強烈な摩擦で発火し、歪んだ空間を貫く一筋の白い光線と化して迅へ直撃。足裏から放たれた余剰エネルギーがターゲットの内部へと伝播し、内部から巨大な爆炎となって激しく爆発を巻き起こした。

 着地とともに、マッハは爆風を背に受けて静かに立ち上がり、右手の指を2本立ててシグナルの残煙を払うようにポーズを決め、息を吐いた。

 

 と、同時に。

 

「出たー‼︎ 入華先輩が無自覚によくやる決めポーズ‼︎ それ結構カッコ良いから『意図的にやってるんじゃない』って疑っちゃうんだよねー‼︎」

「ウグッ」

「無意識によるものとはいえ、その動作には思わず惚れ惚れしちゃいますよね‼︎ マスターにもやってもらいたい程に‼︎」

「ブエッ」

「「でも(けど)恥ずかしいのにやめようとする気配がないのはなんで?」」

「アバッー‼︎」

 

 この決めポーズの事で、次々と好評な意見ややめる努力をしない事への疑問、それぞれがエグゼイドとメイジの口から飛び出し、マッハのメンタルに次々と襲い掛かった。必中‼︎ 効果は抜群だ‼︎

 

「いっいやアレは、脳内に直接『これやるとマッハっぽいよ』ってのが頭に過ぎってきたから……そうやらないと何らかの現象が起きて、相手を撃破した事にはならなくなるんじゃないかなぁ……って思ったから……」

「ふ〜〜〜ん?」

「ハァ、なるほど……?」

 

 弁明するマッハだが、内心では。

 

「(本当は私も、アレは結構カッコ良いと思うようになったから、やめるにもやめるタイミングが分からなくなって今でも……なんて言えない)」

 

 若者だからこその思考で続けてきた事で、やめ時が見つからなくなり、恥ずかしくなってきた今でも『やらざるを得ない』と思うようになり、現在(いま)に至るそうだ。若さで勢いに任せるのは良くない、とはこの事だろう。

 

「とっとにかく‼︎ 今は他の子達の援護に向かおうか‼︎ 斑鳩ちゃんとメリュジーヌちゃんなら大丈夫だと思うけど、念のため‼︎ ねっ⁉︎」

「(あっなんか誤魔化したな)」

「(誤魔化してますね)」

 

 これ以上追求されるわけにはいかないと感じてか、別の闘いの場所へ向かおうと示唆して無理矢理誤魔化すマッハ。それが返って怪しまれる事になるわけだが……

 それはそうとして、マッハが他の戦闘に助太刀に行くという意見は正しいもの。そのためエグゼイドとメイジも無言ながら賛同し、メリュジーヌことクローズの元へ向かおうと後ろを振り向く。

 

「……アレ?」

 

 だが、そこで見たのは、龍を模した青と黒の装甲を身につけた、メリュジーヌが変身するライダー──レガシーライダークローズが、こちらへと歩いて向かって来ている姿だった。

 

「メリュジーヌじゃん‼︎ そっちはもう終わったの?」

 

 こちらへ向かって来ているという事は、クローズがアクアとの闘いに勝利したという事。それを確信したエグゼイドが、クローズの元へと駆け寄って───

 

「……えっ?」

 

 距離1メートルといったところで、何かに気づき言葉を失ったのか、思わず足を止めてしまった。

 彼女は見たのだ。クローズの腰周りのドライバーが、レガシーライダーバックルではなく、赤・黒・銀色を中心とした色合いで側面にハンドルが付けられた長方形型のもので、そこには武器による必殺技の時だけに呼び出すはずのクローズドラゴンが差し込まれていた。

 

「き、君ってもしや……メリュジーヌじゃ、ない……?」

『Ready Go!!』

『ドラゴニックフィニッシュ!! Year!!』

 

 違和感に気づいた時は、もう遅かった。クローズがドライバーのハンドルを回した途端、クローズドラゴンから出てきた龍の見た目をした蒼いドラゴンが、クローズの背後から炎を吐き出していた。

 その放射に合わせてか、クローズは軽く跳躍。そのまま跳び回し蹴りを行い、エグゼイドへと迫っていく。

 

「ユウキさん、危ない‼︎」

『テレポート!! ナウ!!』

『バリア!! ナウ!!』

 

 そんな絶体絶命の窮地に割り込む者が。エグゼイドを庇うように瞬間移動してきたメイジが、黄土色の透明な障壁を生成し、クローズの跳び回し蹴りを受け止める。

 だが、咄嗟の行動だからなのか即座にヒビ割れが発生し、炎が漏れ出してくる。そして僅か2秒で障壁(バリア)が砕かれ、炎の脚が通過しながら2人へと再び迫る。

 

「ッ‼︎」

「うわっ⁉︎ エ、エリ先輩何を───」

「キャアアアッ‼︎」

 

 咄嗟にメイジがエグゼイドを後ろへと押し飛ばしたかと思えば、メイジはそのままクローズの蹴りを胸部装甲で受け、吹っ飛ばされながら爆発を受けてしまう。

 

「ウッ、ウゥウッ……」

「エリ先輩‼︎」

 

 爆煙が晴れた時には、メイジの変身が解除されたエリが軽く焦げた姿で横たわっており、メイジのディスクは転がってクローズの足元で止まってしまった。

 思わずエリの元へと駆け寄るエグゼイドをよそに、そのディスクを拾い上げたクローズに、マッハはゼンリンシューターの銃口を向けた。

 

「貴方、一体何者なの……? そのベルトからして、メリュジーヌが変身したとは思えないけど……」

 

 銃口を向けられながら問われても尚、クローズは一切言葉を発さないどころか、焦りなどの負を表すような様子を見せてはいなかった。それどころか、何(・)の(・)感(・)情(・)も(・)抱(・)い(・)て(・)い(・)な(・)い(・)……というべきか。

 

『ビートクローザー!!』

「クッ……‼︎」

 

 ビートクローザーを呼び出し、その剣先をゼンリンシューターの銃口に突きつけるようにマッハに向けるクローズ。こちらはいつでも闘えるが、お前はどうなんだ。そう告げているかのように、マッハを見つめていた。

 まるで戦闘マシーンと対峙しているかのように、マッハは一瞬の恐怖で後退りする。これまでのレガシーライダーでも、ここまで冷徹な者とは遭遇しなかったのだろう。それ故、恐怖という感情が出てきたのだ。

 一触即発。その言葉を体現しているかのような状況が醸し出されている中、クローズが動き始めようと……

 

「待てやこの泥棒猫がァッ‼︎」

 

 したところで聞こえてきた、浩司の怒声。何事かと4人がその方向を見れば、ウィックスに変身していた浩司が、未来的な死神の鎌を持った真っ黒なフード付きのジャケットを着た男性を追いかけていた。

 浩司ことウィックスの後を、優一ことヴァルバラドも追いかけて来ており、ヴァルバラッシャーの銃口から光の弾丸を放っていた。変身していない生身の人間を攻撃しているという事は、恐らくそうしなくてはいけない程に怒り心頭中なのだろう。

 

「えっ⁉︎ その声って、浩司君⁉︎ そんなブチギレてどうしたの⁉︎ それに優一まで……」

「こ(・)い(・)つ(・)が(・)メ(・)リ(・)ュ(・)ジ(・)ー(・)ヌ(・)の(・)持(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)ク(・)ロ(・)ー(・)ズ(・)の(・)デ(・)ィ(・)ス(・)ク(・)を(・)奪(・)い(・)や(・)が(・)っ(・)た(・)ん(・)だ(・)‼︎ しかも不意打ちで‼︎ ちょっと遠くから離れて観戦してたから助けるのが間に合わなかった‼︎ すまん‼︎」

「………………えっ?」

 

 ウィックスは今、なんて言ったとでもいうのだろうか。死神の鎌を持った生身の人間が、メリュジーヌから奪ったクローズのレガシーディスクを持っているとはどういう事か。

 エグゼイド達の目の前には、そのクローズの姿がいる。ドライバーがレガシーライダーバックルではないとはいえ、メリュジーヌがクローズのレガシーディスクを奪われたという事は、彼女が変身したものではない事は確か。

 なのに、クローズのレガシーディスクは、目の前にいる者が変身したわけではない。死神の鎌を持った男性が持っているのだと、ウィックスが嘘偽りなく伝えてきたのだ。その事実に、エグゼイドもマッハも戸惑いを隠せずにいた。

 

「ちょっと待って? その人が、メリュジーヌのディスクを奪った……? そのディスク、彼が今持ってるの?」

「そうだよ‼︎ 俺達ははっきり見たんだよ‼︎ メリュジーヌに不意打ちしてディスクを奪ったところを‼︎」

「じゃあ、ボク達の目の前にいるこのクローズは、一体誰が変身しているというの……?」

「………………………………へっ?」

「何だって?」

 

 エグゼイドの問いかけにより、ウィックスも今ある現状……死神の鎌を持った男性がクローズのレガシーディスクを持っているにもかかわらず、クローズがエグゼイド達の前に立っている事に気づき、思わず呆けた声を発した。

 レガシーライダーは本来、ディスクの持ち主となった者が変身する事により、その存在を明確にするものだ。そのディスクをメリュジーヌから奪った男性は、未だにクローズに変身していない。なのにそれとは別に、クローズがエグゼイド達と対峙するように存在しているのだ。

 ウィックスがその現状に動揺する中、後を追いかけていたヴァルバラドも、思わず足を止めて聞き返そうとする始末だ。

 

 その隙を逃さんとしてか、クローズがメイジのディスクを死神の鎌を持った男性に投げ渡し、男性がそれを受け取った。

 

「あっしまった⁉︎ そのディスクも返せ───」

『ヒッパレー!! ヒッパレー!! ヒッパレー!! メガヒット!!』

 

 それに気づいたウィックスが、男性に向かって駆け出そうとしたところ、クローズがそうはさせまいと動き、ビートクローザーの刀身に蒼い炎を宿らせる。

 それを地面にその場で直接突き刺したかと思えば、ウィックスと男性を遮るように、蒼い炎が噴き出し壁と化す。

 

「うおっあっつッ⁉︎」

「お前は炎のライダーだから熱いって言うなよ……」

 

 炎の壁がウィックス達の行く手を阻む中、男性は走り去って行ってしまい、クローズはホログラムのように消滅していってしまった。

 ウィックスがライダースラッシュ・ウィックスで炎の壁を消滅させたのは、その5秒後。その時には、男性の姿は影も形も見当たらなくなってしまった……

 

「勝ち逃げみたいな感じに盗んで逃げやがって……‼︎」

「誠に遺憾だが、何処に行ったのか分からないのならな……」

 

 

 

 そんな彼等の様子を、とある人物が陰から監視していた事にも気づかずに。

 




最後の謎の人物ってのは……まぁ、ゾロアと繋がりのある奴だと思ってくれれば。

なんだかこの小説の執筆のモチベが下がってきている気がするので、AI生成の部分ありの読書参加型の複数転生者モノも亀更新で並行してみたいのですが、よろしいでしょうか?

  • ポケモンSVのガワだけ別作品のならいいよ
  • 遊戯王DMの憑依転生モノならいいよ
  • ドラゴンボールの憑依転生モノならいいよ
  • ダメー‼︎
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