現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件 作:名無しのモンスター
ん? 今回は投稿がいつもより早く感じる、だって? 偶にはえぇやろ話のストックがいつもより少し多いんだし。
藤井 蓮ことレガシーライダーアマゾンネオは、今起きた状況に目を疑っていた。
自分は先程まで、桂
ナーゴは咄嗟にビートアックスを盾の代わりにし、威力の高いだろう攻撃を軽減したものの、ビートアックスはボディが粉々に砕かれてしまっており、満身創痍に近い状態にあった。
だが、今の彼女の状態など、今のアマゾンネオとしては関係のない事だった。一体誰がナーゴを横槍で攻撃してきたというのか。その一言に尽きていた。
「防いだか。女、意外とやるな。何か競技でもやっているのか?」
「⁉︎」
稲妻が発生した方向から、低めでしっとりとした、滑らかで美しく低い声が聞こえてきた。善逸こと雷虎の声ではない第三者のものであったためか、警戒しながらその方向へと振り向く。
その方向にいたのは、もう1人のレガシーライダーだった。だがレガシーライダーバックルは、黒鉄を彷彿とさせる黒色……クロノスと呼ばれるライダーのバックルと同じ色合いをしていた。
漆黒の重厚な装甲に、複眼として凶暴な紅の光を放つ『ライダー』の文字。その姿は、王の威厳と破壊の衝動を同時に漂わせていた。
胸部から肩にかけては、深緑と光沢感のある青色の装甲が斜めに交差するように覆い、王冠を思わせる鋭利な胸甲が圧倒的な存在感を放っている。
頭部は王冠を思わせるトゲ状の意匠が突き出し、その隙間から覗く複眼は鋭い刃の如く煌めく。洗練された美しい意匠でありながら、どこか歪んだ支配者のエゴを感じさせる禍々しさだった。
そして、その右肩からは漆黒の半身マントが重々しく垂れ下がっている。風になびくその布地は、あらゆる希望や奇跡を遮断する暗雲のようであり、佇むだけで周囲の空気を歪ませるほどの異彩を放っていた。
レガシーライダーバールクス。否、仮面ライダーバールクスと言うべきか。
かつて平成の世を駆け抜けた数々の仮面ライダー達の意志を冷酷に拒絶し、生きる道がバラバラながらも瞬間瞬間を必死に生きている彼等によって倒された、最悪の創造を齎そうとした仮面ライダーである。
「な……なんだ、お前は……?」
アマゾンネオが思わずバールクスに問いかければ、バールクスは左腕のホルダーに付けてあった、ストップウォッチらしきデバイス──ライドウォッチの1つを取り外した。
「何を当たり前な事を……俺は敵だよ。お前達と同じ、ウィッシュディスクを集めているライダーだ」
光沢が輝く黄色い円形のカバーに黒いボディ。時計らしき形状にしては時計の機構が見られず、代わりに『カメン』と言う文字の様なマーク──クレストと『1988』と書かれている。
バールクスはそれをアマゾンネオに軽く見せつけるように持ち、リングとも言える部分を90度回す。するとクレストと数字が消え、代わりに表れた何かの顔になり、バールクスはそれの上部にあるボタンを押した。
『ロボライダー!!』
サウンドが響くと共に、円形に顔のホログラムが浮かび上がる。ライドウォッチに秘めた能力が解放される合図だ。
それと同時に、胸部装甲がハッチのように開き、それによって見えてきた空洞から、数10本にも及ぶ小型のミサイルが見えてきた。それも全て、アマゾンネオに向けられていた。
「ッ⁉︎ まずい───」
「悪いけど、逃がさない」
アマゾンネオがこの後何が起きるのかを察し、その場から離れようとするが、時既に遅し。ミサイルは一斉に放たれ、全弾がアマゾンネオに直撃して大爆発を巻き起こした。
「うああああああっ⁉︎」
爆発によって空中へと放り出され、そのまま地面に勢いよく落下。その途中でコンクリートの壁にも、その後すぐに地面にも背中を強く打ちつけられたのと同時に、変身が強制解除させられる。
「アッ……グッ……ディ、ディスクが……ッ‼︎」
強制解除による影響か、アマゾンネオのレガシーディスクがバールクスの足元へと転がり落ちていく。バールクスがそれを拾い上げ、懐に仕舞い込んだかと思えば、今度は左腕にあるもう1個のライドウォッチを取り出した。
『バイオライダー!!』
灰色の円形のカバーに水色のボディ。それのカバーを90度に回転させ、ライダーらしき顔が見えてきたのに合わせてスイッチを押せば、その顔がホログラムとして浮かび上がる。
それと同時に、彼の身体は水色の透明な液体状となり、水溜り状となった。だがそれは一瞬だけであり、即座に噴水から噴き出される水の形状となって急激に伸びていく。
「クッ……ハッ⁉︎ しまっ───」
稲妻による爆発で飛んでいた意識が戻ったナーゴ。それと同時に違和感に気づいたのか、すぐさま顔を上げたかと思えば……自身の胴体に、腹部を思いっきり殴られたような感覚が、彼女の胴体に襲い掛かった。
それは、噴水状の水となったバールクスが突撃した事によるものであった。衝突したままバールクスはナーゴを押し出し、向かい側にあるコンクリートの壁に直撃させる、
「カハッ……‼︎」
背中を強く打ちつけられ、濁った息を仮面の中で吐くナーゴ。そのままバールクスが離れたのと同時に、彼女は右膝をつき、荒く息を吐く。多量の水を受けた事によってか、水に溺れた事による窒息をしていた後に呼吸を整えているかのようだった。
同時にバールクスは元の姿へと戻り、立ち上がろうとしたナーゴの首筋辺りを蹴り上げ、胸部装甲の下部辺りに右ストレートを入れて殴り飛ばした。
「アガッ……ツァッ⁉︎」
殴り飛ばされた先にて、既にバールクスが回り込んでおり、回し蹴りでナーゴを右横にあったコンクリートの壁に衝突させる。
「どうした? この程度か?」
ここまでのバールクスの攻撃で、ナーゴは確信した。割り込んできた彼は、あまりにも強すぎるのだと。悔しいが今の自分1人では、彼の相手をするのは到底不可能だと。
ナーゴはそれを察してしまったのか、ここまでのダメージで両手両脚を地面につけながらも、バールクスを悔しげに睨みつける。勝つ手段を失いつつも、負けを認める事も願いを手放す事も、彼女にはできないものなのだ。
「ッ……こんな相手、一体どうしろと……」
「苦戦しているようね、
その時、横からナーゴの聞き覚えのある女性の声が聞こえてきた。
その方向を見れば、協力者である織莉子ことファイズが、こちらへと歩いて来ていた。
「……‼︎ 織莉子ちゃん、貴方が相手していたライダーは……?」
「そっちが何やら大変そうだったから、気になって撒いてきたわ。にしても酷い有様ね……助けてあげましょうか?」
「……えぇ。悔しいですが、あのライダーはあまりにも強すぎます。織莉子ちゃん、力を貸してください」
「分かったわ、助けてあげる」
ファイズがそう答えながら、懐から何かを取り出した。それは、レガシーディスクと同じウィッシュディスクだった。
だが、色合いは星の模様が銀色で藍色に縁取られており、スイッチは青かった。そのディスクのスイッチを、ファイズは無慈悲にも押して起動させる。
『デシア・アイアン・ディスク』
そしてその起動させたディスクを、懐から取り出した青紫色の菱形をした装置の、丸い凸の見える空洞に嵌め込んだ。すると互いが共鳴したかのように、ディスクとその周囲を囲む菱形の模様が麦色に輝き始めた。
『ローディング……オーケー、サモン』
するとそこから解き放たれた麦色の光が、ナーゴ等の目の前にて投影される。そしてそこから人型の影が見えてきたかと思えば、着色されていくのと同時に実体化していく。
やがて生み出されたのは、二足歩行を許された『鉄塊』そのもの。
幾重にも重ねられた高張力鋼の装甲が全身を硬固に包み込み、一歩踏み出すごとにアスファルトを砕き割るかのような重圧を響かせる。
鈍い金属光沢を放つ肉体には無数の傷痕が刻まれ、胸部に埋め込まれた溶鉱炉の隙間から、ドロリとした橙色の高熱が覗いていた。
拳を握り締めれば、油圧シリンダーの甲高い駆動音が静寂を許さんと鳴り響いていく。
「さぁ、やりなさい」
「おうよ。組織の敵は誰であれぶっ潰す」
全身が鉄で覆われた、塊そのものが怪人となったその生物──デシアゴーレム・アイアンが、踏み出していた歩を止め、顔全体のパーツ全てが覆われている鉄仮面で、ナーゴを見下ろす。
「………………えっ? 織莉子、ちゃん……? これは、一体何をして……?」
「助けようとしているのに決まっているでしょ? 貴方を助ける、だなんて一言も言っていないのだけど」
裏切りを露わにしている、ファイズの無慈悲なる嘲笑。それに合わせてか、アイアンの巨大な鉄塊と化した拳が振り抜かれ、顔面を中心にナーゴを力強く殴り飛ばした。
「オラッ‼︎」
「ガッ───⁉︎」
音や風すらも置いていってしまう程の勢いで、ナーゴは感覚を奪われたかのように殴り飛ばされ、近くにあった巨大なドラム缶や木箱を巻き込みながら横転した。
「アッ……グッ……」
「いいぶっ飛びだな。良い気分だぜ」
変身の強制解除はされなかったものの、バールクスの攻撃と合わさった
それでもと顔を上げれば、それに合わせてか、アイアンに首を掴まれてしまう。そして軽く高く上げられながら解放されたかと思えば……またもや拳を突きつけてきたため、咄嗟に両腕を交差して盾代わりにする。
「キャアッ⁉︎」
それでも殴り飛ばされてしまった事には変わりなく、そのまま通りに置かれていた様々なものを巻き込みながら吹っ飛ばされてしまい、またもや横転する。
身体に限界が近づいてきたのか、荒い息を吐きまくるナーゴ。そんな中、先程までナーゴと手を組んでいたはずのファイズが、先程まで自分と敵対していたバールクスとアイアンと並び立っていた。
「お、織莉子ちゃん……何故、こんな事を……」
「貴方の『恋人を蘇らせたい』という願い……それに共感したのは本当。心から尊敬しているわ。けどね……私は、私の所属している組織の力になる方を優先しているの。私自身の願いへと繋げるためにも、組織へ一生分の恩義を払うためにも……私は、どんな罪だって何だってやるわ」
「そういう訳だ。俺達にも譲れない想いというものがある。だから悪く思うな」
バールクスがそう呟くと、ドライバーから柄が現れる。それに手を掛けた途端に円形の鍔内部が赤く輝きながら回り、引き抜かれたと同時に、柄から細長い蛍光灯に見える刃が青白く輝いた。
ファイズがファイズエッジを取り出し、バールクスが光の剣──リボルケインを揺らし、アイアンが油圧シリンダーの甲高い駆動音を鳴らしながら両拳を合わせる。
味方が誰1人として存在せず、同じく彼等の敵である蓮ことアマゾンネオも、そのアマゾンネオのレガシーディスクをバールクスに奪われ気絶し、闘えない状態。つまり絶体絶命である。
「先輩方よォ……こいつを殺すのは俺にやらせてくれや。こいつをぶっ潰すために俺は先輩に呼ばれたんだし、呼ばれた意味がなくなりそうな事にすんのはやめてくんない?」
「……それもそうね。貴方にその役目をやらせてあげないと、ただ騙し討ちな感じに1発入れて、はいおしまい……なんて事になりかねないし」
アイアンからの要望をすんなりと受け入れたのか、ファイズはファイズエッジの刃をしまい込み、アイアンよりも一歩下がっていった。
「いいわ、やらせてあげる。けどその代わり、彼女からディスクを奪い取ったら……」
「アンタら先輩方に渡せばいいんだろ? 分かってるよ、そんために俺らデシアゴーレムがいるんだからよォ」
遠回しな了承に、ファイズが不敵にも微笑んだ。
「フフッ……物分かりがいい生意気な部下は嫌いじゃないわ」
「俺も同感だ。それじゃあ、できれば後処理が楽になるようにね」
「ヘッヘッヘ……どうも」
バールクスも一歩後ろに下がったのを確認したのか、アイアンが握りしめた右の拳が一瞬の輝きを放つ。それも殺意を表すかのように、暗く鈍い輝きだ。
「そんじゃあ……くたばれや」
未だダメージが一切抜けないナーゴに、アイアンがアスファルトを軋ませるような重い足踏みで近づきながら、無慈悲にもその巨腕を振り下ろ───
「あぁもう……なんでディスクを狙う奴は、どいつもこいつも自分達の事ばっかなんだよ」
『トランス・オーケー!! 仮面ライダーガタック!! レディ・ゴー!!』
『チェンジ、スタッグビートル』
される寸前、それは青い鍬形虫の触角を模した一対の大刀によって、挟まれ捕まったかのように防がれた。
アイアンの巨腕をあっさりと受け止めたのは、橙色と黒の虎模様が施されている青き鋼の鎧を纏う、巨大な鍬形虫を思わせる戦士だった。
頭頂からは一対の漆黒の角が鋭く天を突き、その下で赤い複眼が妖しく光り輝いている。
深藍色の胸甲は、叩き鍛え上げられた鋼鉄の如く重厚な質感を湛え、その滑らかな曲面は触覚の動きに同調するかのように僅かに蠢いていた。
肩回りには武骨ながらも精緻な関節構造が露わになり、腕部へと繋がるラインは俊敏な機動性を生み出すための機能美を極めていた。
アンダースーツの上を、青と銀の鋭利な装甲プレートが寸分の隙もなく覆われている。
脚部は地を蹴る強い脚力を物語るように太く設計され、膝や甲の鋭利なエッジが、一撃離脱の過酷な戦闘を物語っていた。
仮面ライダーガタック。『戦いの神』と呼ばれている青い鍬形の武人が今、ナーゴを守るようにして戦場に立っていた。
だがこのガタックは、本来のガタックとは異なる点が含まれている容姿となっていた。
ガタックのアンダースーツは本来なら漆黒となっているが、このガタックのは橙色となっており、その上で大きな黒い斑点が至るところにあるため虎模様となっていた。
それだけにあらず。手甲に装着されている銀色の装甲にも、上腕と脚の装甲にも、そして胸部装甲にも、本来のガタックの色合いを半々になるように残しつつも虎模様が施されていた。
「アンタ、こいつらにディスクを取られたくなかったら早く逃げなよ。俺はさ、裏切りと一方的な集団リンチって、俺を騙そうとした時のアンタよりもめっちゃ嫌いなんだよね」
その戦神の正体は、声からしてまさかの善逸こと雷虎だった。オリジンライダー特有の、本来の姿と能力を変身した他のライダーに重ねる能力によって、雷虎の面影を残したままガタックに変身したのだ。
「えっ……? 貴方、なんで私を……?」
「聞いてなかったの? ディスクを取られる前にさっさと逃げろって言ってるんだけど」
嫌味のある口調で、ナーゴに逃走を促す雷虎……ガタック……もとい雷虎ガタック。そして、すぐさまアイアンの方を見て、得物である一対の大刀を、縄張り争いをする鍬形虫であるかのように鋭く見せつけ……
「俺、女に弱いからさ……チャンスあるよ? アンタがここから逃げれるチャンスが」
先程までディスクの奪い合いをしていたのとは思えない程に、協力的な態度を取っていた。
まだ長引きそう……けど後2話で終わるから‼︎ これはマジだから‼︎
前回のアンケートでよく考えてみたら、遊戯王は展開ルートや使用カードもAIに任せると変になりそうなんで、亀更新で並行させる、複数転生モノのAI小説の候補を変更します。皆さんはどれが読みたい?
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