現代パロな多重クロス世界だと思ったらゴジュウジャーな仮面ライダーの世界でもあった件 作:名無しのモンスター
「これが今回、私達が手に入れたウィッシュディスクです。我等が首魁」
「……うむ。ご苦労だった」
シンジケートのアジトとなる、とある施設の薄暗い地下室にて。
玉座とも呼べるその場所に座っているシンジケートの首魁が、明るいベージュ色をした長髪サイドテールの少女──織莉子から、アマゾンネオとナーゴのディスクを受け取っていた。
そう……デシアゴーレムを呼び出し、クロノスと同じ黒いレガシーライダーバックルを巻いたバールクスと共闘していた事から、
美国 織莉子もまた、シンジケートの一員となるレガシーライダーなのだ。シンジケートこそが、彼女が最も信頼における組織であり、シンジケートのためならば他の繋がりも蹴落とす、歪んだ決心を持っているのだ。
「時崎が手に入れた3枚のディスクを含めれば、今月手に入れたディスクは5枚か。この快挙は初めてとなるな」
「喜んでいただけたのならば、こちらとしても何よりです」
「うむ。成果を上げた褒美に、願いを叶えられるようになった暁に、我だけでなく、汝らの願いも叶えられるようにする者の1人に加えてやろう。組織内で我欲に身を任せ、機関を潰しかねない事をせぬ限りは……だがな」
「フフフッ……心得ております」
どうやら首魁は、組織内で成果を上げた者には、首魁本人が叶えようとしている願いと共に、その者達の願いも叶えるようにする事を約束していたようだ。
それも口約束ではなく、首魁自らが成果を上げた者に渡した契約書に互いにサインする事で、騙しなどをしない事を表明し、対象を組織に加入させる前後で信頼性を得るようにしているようだ。首魁、中々に巧妙と言える。
ここでふと、首魁のフード越しで唯一見えている口元の、緩みがなくなった。
「むっ……来るか」
その呟きに合わせてか、カツンッ……カツンッ……と、ゆっくりと歩みを進める靴の音が静かに聞こえ、この部屋へと続く道から、1人の男性が姿を現す。
細身で長身となっている体型に、金色の縁の十字架をあしらった修道服を思わせる黒い服。
妙な剃り込みが入った髪型をしている銀髪は、端のブロックから伸びるモミアゲはこけた頬のようなラインを描き、残ったブロックの内、真ん中以外からは眉毛と繋がる線が出ている。
額に星型が出来るような線を描き、流れ星の尾のような剃りこみを左側頭部から3本入れ、襟足を伸ばして4つに束ね、まつ毛をかなり増やしていた。
「友よ、たった今戻ってきたぞ」
「……プッチか」
エンリコ・プッチ。首魁に対して『上司』や『仕事仲間』ではなく『親友』として接している、首魁が心を許している存在である。
余談ではあるが、この組織階級があるかどうかは不明で、あったとしても、プッチがこの組織でどの立ち位置になっているのか、それは不明なものとなっている。
だが、首魁と同じ立場にでもいるかのように、首魁と関わってきた彼だからなのか、織莉子は彼の前でもまた、右膝を地面につけ
「
どうやらプッチは、無断でアジトから姿を消していたらしい。そして同日に科学者であるウィリンネスもまた、組織に何も言わずにアジトから姿が見当たらなくなったとの事らしい。
それらが相まっていた上に、自分達に何も言わずに何処かへと行ってしまった事もあってか、首魁は内心では気が気でなかったようだ。
「彼……ウィリンネスと共に、この前ここに新しく入ったばかりの建築家の個人の基地に行っていたのだ。なんでも、我々にとっての良い戦力になってくれる奴を拾ったのでな、とある実験をするための場所を彼の基地から借りたのだ」
「拾った? そして実験台にしただと?」
「あぁ。もちろん、実験だけで壊れて使い物にならないように配慮はしているし、成功もしている」
どうやらプッチは、とある実験を行うために、ウィリンネスを連れて組織のとある部下の元へと赴いたようだ。そしてその成果が吉報になるようにするため、他の者達には秘匿していたらしい。
……それでも誰にも言わず、勝手にアジトからいなくなるのは、報連相が足りないと言えるが。
プッチの返答が終わったのに合わせてか、彼が通った廊下から、1人の男性がゆっくりと歩いてきた。まるでプッチに、登場するタイミングを指示されたかのような程良い瞬間だった。
その者は、額が見えるように分けた、赤みがかった明るい茶髪。薄いベージュ色の襟付きシャツの上に、ややゆったりとしたシングルジャケット。同素材のストレートスラックス。そして深みのある赤い蝶ネクタイ。正に浪花な衣装をした男性だった。
だが、何より1番目立っていたのが、彼が目の辺りに付けている仮面だった。目元全体を藍色のプロテクターが覆い、付け根の箇所には金色の十字架の模様が施されていたのだ。
その男性の姿を見て、首魁は眉でも顰めたかのように、ピクリと体を僅かに跳ね上げた。まるで見覚えのある者が、目の前で突如として現れたのを目撃したかのような反応だった。
「その男……確か、仮面ライダーについてを調べていた……往歳 巡、だったな。そしてアギトのディスクを持っていたはず……何故我々の元に就いている?」
「例のディスク狩りの死神に負け、そのまま倒れていたのを偶然見かけたのでね。そのまま放置するのは惜しいと思い、連れて来たのだ」
どうやらその男性──往歳 巡は、ディスク狩りの死神──ゾロアとの闘いに負け気絶した後、プッチによって連行され、ウィリンネス達によって洗脳されているようだ。
ディスクを全てゾロアに奪われたとはいえ、利用価値があると思われたのだろう。ゾロアが生死確認をする情のある行動の後に、この仕打ちは何なのか。ゾロアも組織と敵対していたとはいえ、対応があまりにりも違いすぎた。
「負けた……つまりディスクは全て失った、という事か。だが、どのようにして我々の戦力にするつもりだ? アギトと類似なものであるあのディスクの変身者は既に決めているため、渡すのは不可能だが」
「安心するといい。既にウィリンネスに彼も闘える用の兵器を作ってもらった。彼は今、そのディスクの最終確認中だ」
「……それでウィリンネスはまだ戻って来てないわけか」
首魁はそう呟き、前方……主にプッチと往歳が立っている周辺を見渡した。ウィリンネスは首魁が信頼における部下の1人であるがためか、彼がこの場どころか、アジトにすら見当たらない事を気にかけていたようだ。
ウィリンネスの行方を説明されても尚、それは信じる事に値しなかったようだ。この場に彼がいない事で、口ではどうとでも言えると思ったのだろう。
それでも、同時に察してはいたのだ。プッチは害となるような嘘をつく男ではなく、嘘をつくならば互いに利益のある嘘をつくはずだ……と。
「……その言葉、信じてやろう。ウィリンネスは我々にとっても重要な存在の1人だからな」
「それを失うような真似は許さん、だろう? もちろん心得ているよ」
「なら良い」
親友の言葉を信じる事にした首魁、近くのテーブルに置かれてあるカップに手を取り、そこに淹れていたコーヒーを何食わぬ顔で飲み干していく。
そんな中、プッチが問いかけ返した。
「ところでだが友よ、例のディスク狩りの死神はどうする? 奴は私達のデシアゴーレム達をも破壊するため、危険因子となり得ているが」
「……今、対処中だ」
「対処中? という事は……何かしら送ったのか? 刺客を」
プッチが問い返してきたのと同時に、その反応を狙っていたのか、首魁が不敵に小さく微笑みを浮かべた。
「あぁ。ウィリンネスの研究の成果をまた1つ確かめられる上に、奴からディスクを奪える可能性はある」
「……それは楽しみだ」
互いに微笑み合った首魁とプッチ。その邪悪さを感じさせる笑みは、まるで良からぬ事を期待しているかのような、悪質さを感じさせていた。
これから起きるというゾロアとの闘いが、彼等とシンジケートの利益となるのだろうか。
♢
とある施設の、車も人もいない地下駐車場。見渡す限り、灰色に塗り潰された無機質な空間が続いている。
天井を這う巨大な太いダクト群と、剥き出しの配管。不規則に明滅する蛍光灯が、規則正しく並ぶ太い支柱群に長い影を落としていた。
遠くのスロープから、黄色い警告灯が一定の周期でチカチカとオレンジ色の光を点滅させている。湿ったコンクリートの床は静まり返り、微かな水滴の落ちる音が静寂を際立たせていた。
暗さの中に妖しい光が照らされている、実質的に何もないとされる空間の中を、ゆっくりと歩いている者がいた。
その者は1人のそこそこ身長の高い男性だった。フードのついた灰色のコートを被っており、顔は深々と被られたフードによって全く見えないようになっていた。
ゆっくりと歩いていた男性の歩が、突如として止まった。すると後ろへと振り向き、視界の左右にある各2本のコンクリートの柱を凝視する。そして前方にもある柱にも視線を送りながら、男性は口を開いた。
『───隠れても無駄だ。全員、出てきたらどうなんだ』
発された男性の声は、ボイスチェンジャーによって、低音ではあれど高音も含まれていたものとなっており、肉声どころか性別も分からないものとなっていた。
すると、その声に応対したのか、次々とそれぞれの柱から複数の人物が顔を見せてきた。
1人は、肩まで伸びた毛先が繊細に揺れている白銀の髪の青年。
すっと通った鼻筋に、白磁のように滑らかな肌。細身でありながら隙のないシルエットを包むのは、高貴さを漂わせる深紅のジャケットだ。胸元は優雅に整えられ、袖口から覗く白手袋を嵌めた指先が、静かに手すりをなぞっていた。
頭上に乗っているのは、異彩を放つ黄色のヘルメット。そこから漏れ出る青い光が、端正な輪郭と神秘的な横顔を浮かび上がらせ、温度を感じさせない冷酷な青い瞳で男性を睨みつけている。
1人は、荒々しくもどこか洗練された野性味を感じさせる青年。
筋肉隆々な身体の上に、燃えるような真紅のライダージャケットをラフに羽織っていた。
頭には特徴的な赤いゴーグルを額に引っ掛けており、その瞳には常に闘志がぎらつき、鋭い牙を覗かせながら不敵な笑みを浮かべる。
1人は、研ぎ澄まれた知性と冷静さを纏う、クールな美青年。
体にぴったりとフィットした流線型の青いボディスーツに、軽量な剣のようなものを腰に帯びている。黒い瞳は常に獲物を捉える鷹のように冷徹で鋭かった。
1人は、肥満では済まされない程の圧倒的な体躯を誇る巨漢の戦士。
重々しく感じさせるようなボディスーツを、巨漢とは思えない程に綺麗に身に纏い、その体躯からは想像できないような身軽さを意識させようとしていた。
顔立ちはオカマの男性らしい不細工らしさはあれど、何処か愛嬌さも感じさせていた。
1人は、艶やかなピンクのチャイナドレス風戦闘服を纏い、妖しくも優美な笑みを浮かべる紅一点の美女。
艶やかな長いピンクの髪を揺らし、華麗さと愛嬌さを見せる。
最後の1人は、真っ白なロングコートを纏う銀髪の老人。
右が赤で左が緑のレンズとなっているゴーグルと、頭にそのゴーグルが付いており左側頭部に『W』と書かれている独特なヘルメットを被っており、異質な科学者である事を思わせていた。
フードの男性に隠れて追跡いたのは、どうやらこの6人だったようだ。つまり、この6人という大人数で張り込みをしておいて、誰1人として存在を察知されないわけがない……という事だ。これが大人数で行動する時のネックとなる。
だが追跡がバレた事を苦に思っていないのか、1番最初に現れた白銀の髪の青年が、不敵な笑みを浮かべた。
『まさか俺の方が、誰かに影からコソコソと付き纏われるとは思わなかったな……答えろ、お前達は一体何者だ』
「バレてしまったからには仕方ないね。いいよ、教えてあげよう」
そして白銀の髪の青年が前に出て男性の前に立てば、残りの5人が彼の後ろで横一列に並び、今にも何かしらポーズを取りそうな雰囲気を出していた。
「自己紹介しようか。ボクはスペクター。サル達の世界を作る事を夢見ている、サル達のリーダーさ」
「「「「「そして我等は‼︎」」」」」
「レッドだっぺ‼︎」
「ブルー」
「イエローよん♡」
「ピンクよ‼︎」
「ホワイトじゃ‼︎」
「「「「「グレート戦隊‼︎ ウッキーファイブ‼︎」」」」」
青年──スペクターの自己紹介に続くように、後ろの5人──ウッキーファイブがそれぞれポーズを取った。マッスルポーズ、アイドルのようなぶりっ子ポーズなど、どれも各人員の個性が出ているポージングだった。
そんな個性的なポーズを取るウッキーファイブを無視し、フードの男性はスペクターを睨むように顔をまっすぐと向けた。
『……どうやらお前達も、叶えたい願いのためにディスクを狙っているようだな。しかし、猿達の世界を作るだと? まるで自分達が元々は猿そのものだった……と言っているようなものだな』
「実際その通りなのさ。ボク達が所属している組織が、無力なサルだったボク達を人間にしてくれたんだ。そしてサルの世界を作ってくれると書面上でも約束してくれた。だから……」
スペクターがそこまで語れば、1枚のディスクを取り出した。だが、それはレガシーディスクやデシアディスクのものとは色合いが全く異なっていた。
オリジンディスクやレガシーディスクと形状は同じながらも、黒い星の模様と共に灰色に縁取られ、中心にある少し小さめの丸いスイッチが黒となっていた。
彼に続き、独特なヘルメットを被っている純白のコートの老人──ホワイト以外のウッキーファイブの面々も、イラストが異なるも色合いなどが同じディスクを取り出した。
「悪いけど、ディスクの死神の伝説は、ここで終わりだ」
『シンジケェェェト・ダークゴースト・ディィィスク!!』
『『『『シンジケェェェト・アバドン・ディィィスク!!』』』』
5人がスイッチを起動すれば、それに連動してか、彼等の腰にドライバーが映像として出てきてから実体化し、装着された。
そのドライバーの形状は、オリジンライダーのオリジンドライバーやレガシーライダーのレガシーライダーバックルと同じもの。しかし、色は黒鉄を彷彿とさせる黒色となっていた。
『『『『シンジケェェェトライダァァァバックルゥゥゥッ!!』』』』
しかも音声も先程のディスクのように、他のドライバーとは異なり、まるで若○規○が音声担当でもしているかのような、渋さと鋭さを併せ持つ独特の低音から生まれる声質と語調が引き出されていた。
そのドライバー──シンジケートライダーバックルが実体化したのに合わせ、それぞれが装着されたドライバーに、他のとは異なるそのディスクを差し込んだ。
『『『『『ンローディィィング……オォォォケェェェイッ!! トランス・プリパレェェェショォォォンッ!!』』』』』
すると5人の周りを、それぞれのライダーの全身や写真の立体映像が、複数に分かれて映し出された。
だが、これも他のドライバーとは異なり、全ての映像がモノクロとなっていた。それは古風を表しているのではなく……まるで『闇』を見せているかのようだった。
そんな中、スペクターは両腕を大きく斜め下へと払い、右手を真っ直ぐ天へと掲げ、力強く地を踏みしめた。
続けて巨漢──レッドが前に突き出した両腕をクロスしてから両側の腰へと一気に下げ、スリムな男性──ブルーが右腕を左腰辺りに下げながら左腕を右肩辺りまで上げ、肥満なオカマ──イエローが両腕をまっすぐ伸ばしながら広げ、紅一点──ピンクが左手の指でハートを作りながら右手を腰に当てた。
「変身」
「変身だっぺ‼︎」
「……変身‼︎」
「変、身♡」
「変身‼︎ あはっ♡」
同時に宣言すれば、それぞれがドライバーのレバーを力強く押し込んだ。
『ントランス・オォォォケェェェイッ!! 仮面ライダーダークゴースト!! レディィィ・ゴォォォッ!!』
『闇の力!! 悪い奴ら!!』
『『『『ントランス・オォォォケェェェイッ!! 仮面ライダーアバドン!! レディィィ・ゴォォォッ!!』』』』
『『『『シンクネットライズ!! クラウディングホッパー!!』』』』
『『『『"An attack method using various group tactics."』』』』
全ての映像が、それぞれと重なり一瞬の眩い光を発生させ、スペクター達の姿を一瞬で一変させた。
スペクターがなったのは、死の影を纏いし白骨色の幽霊。
白いラインで刻まれた不気味な骨の紋様が胸部に浮かび上がり、肩から背中にかけては漆黒のフード付きパーカーが重厚に羽織られる。
布地には、暗雲の中に差す一筋の光を拒絶するかのような、深みのある黒と純白のコントラストが走っていた。
頭部は滑らかな黒い仮面の中心、瞳の部位に、眩いばかりの純白の眼の光線が熱烈に発光している。
ウッキーファイブが変身したのは、4人とも共通している姿のものだった。
灰緑色の装甲に包まれたその身体は、随所に這わされた工業用のパイプやチューブによって異様な威圧感を放っていた。
頭部から伸びる触角や仮面を形作るディテールにも配管の意匠が組み込まれ、左肩へと流れ落ちるチューブがさながらマフラーのように擬されている。
腕部を覆うオリーブの葉のような霞んだ緑色のパーツと相まって全体像はどこか不気味な旧世紀の怪異を思わせ、首元に巻かれたチューブと右肩の装甲だけが、冷ややかな無機質の中で鮮烈なパーソナルカラーを主張していた。
この4人の姿の異なる点と言えば、変身者の体型が多少反映されている者がいる事だろうか。レッドは筋肉隆々だからか他の者より筋肉が大きめなものとなっており、イエローは変身前よりはスリムだが一回り大きく膨らんでいるように見えた。
「さぁ、君も変身しなよ。その無力な姿の君と闘っても自慢にならないからさ」
『……その余裕……いや、その油断が命取りとなる』
スペクターことダークゴーストに促されるように、フードの男性もディスクを取り出した。だが彼の持っているディスクも、オリジンディスクやレガシーディスクどころか、スペクター達のディスク──シンジケートディスクとは色合いが異なっていた。
星の模様は暗めの赤色となっており、その星々と共に黒色に縁取られ、中心にある少し小さめの丸いスイッチが藍色となっていた。
『サモナー・ゾロア・ディスク!!』
スイッチを起動すれば、彼の腰にドライバー……ではなく、彼の目の前に長細い何かが現れ、それがコンクリートの地面に突き刺さった。
それは、洗練されたメカニカルな美しさと威厳を兼ね備えた大鎌であった。
柄身は軽量なチタン合金を思わせるマットな灰がかった黒鉄で鍛え上げられ、精密なグリップと細い青色LEDが走り、刃との接合部には透明なパーツの水晶を抱く重厚なガードが鎮座している。
そのガード部分から伸びる白銀の大刃は極限まで研ぎ澄まされ、峰に刻まれたスラスター構造が兵器としての機能美を主張されていた。
生々しい毒々しさを排し、洗練された直線と曲線だけで構築された、洗練された大型兵器は、建物の影の中で、妖しく青く光っていた。
『イメルジェンス・オーケー!! ゾロアサモニングデスサイズ、アクティベート!!』
その鎌──ゾロアサモニングデスサイズを男性が手に取った途端に音声が鳴り、同時に重々しく感じさせるその大鎌を軽々しく引き抜く。
そして刃の接合部にあるガード部分の上面にある、レガシーディスクらしきものを装填できるスロットに、サモナー・ゾロア・ディスクと呼ばれる謎のディスクを装填させた。
『ローディング……プリパレーション・トランスフォーム・コンプリート!!』
するとフードの男性の周りを、ライダーとは異なるも全身の肌が見えなくなっている戦士の、全身や写真の立体映像が、複数に分かれて映し出された。
だが、これもシンジケートライダーバックルと呼ばれるドライバー同様、他のドライバーとは異なり、全ての映像がシルエットのように真っ黒なものとなっていた。
そんな中、男性は重厚なるガードとなっている、刃との接合部には透明なパーツの水晶の中央にあるボタンを押した。
『トランスフォーム!! タイム・トゥ・ディプロイ!! サモナー・ゾロア!!』
全ての映像が重なり、黒く爆ぜた。
光が収まった時には、フードの男性は既に、漆黒の金属で鋳造された重厚な鎧に身を包み、闇夜に住まう死神の戦士となって静かに佇んだ。
頭部をすっぽりと覆う兜のバイザーの奥には、虫の複眼を思わせる2つの眼が血のように赤く爛々と輝いている。兜の側面と頂部には、鋭く切り立った翼を模したような装飾が取り付けられ、その表面には繊細かつ複雑な唐草模様が刻まれていた。
首元から肩、そして全身を覆うマントや胸当ての装甲には、幾何学的なルーン文字や古代の呪文を思わせる赤い発光文様が網の目のように巡らされている。
両腕を包む籠手や、腰回りを守る幾重もの装甲板にも同様の紅い輝きが走り、装甲の隙間や漆黒のマントの縁からは、まるで内側からたぎる魔力に呼応するかのように、揺らめく赤い炎のオーラが立ち上っていた。
『今から……お前達を狩る』
姿を一変させた男性──サモナー・ゾロアは、ゾロアサモニングデスサイズをダークゴーストに向けながら、冷酷に宣言した。
スペクターとウッキーファイブの容姿がどうにも違う気がする、だって? この世界で擬人化したらってイメージで適当に決めたものなのであしからず……
サモナー・ゾロアの画像↓
【挿絵表示】
採用キャラを簡潔に紹介
スペクター(kitto氏)
原作:サルゲッチュ
変身ライダー:ダークゴースト
元は白い子ザルだったが、組織の実験によって悪い心が芽生えた人間となった
組織に所属しながらピポサル達を率いてサルの世界を作る事を目指している
絶対的な自信を持つプライドの高い性格で人間を見下しているものの、所詮は元小猿なのかおバカな所や詰めの甘い所もある
但しライダーの力を完全に引き出せるため実力は高い
ウッキーファイブ
出典作品:サルゲッチュ
変身ライダー:アバドン×4
スペクター直属な5人の部下で名前の通り戦隊物のパロディーキャラだが、肝心の仲間意識は皆無
ホワイト以外の4人がアバドンに変身でき、ホワイトも自作のメカで戦う
ウッキーレッド
ウッキーファイブのリーダー
「~だっぺ」という分かりやすい田舎言葉を使う
筋肉モリモリでメンバーの肉体派だが、最終兵器は肉体ではなく屁
ウッキーブルー
二枚目気取りでいつもクールな口調で喋るが、妄想を膨らませて1人で笑い出すなど、クールキャラは完全に崩れている
一輪車を愛用しており、そのスピードは凄まじい
ウッキーイエロー
とんでもない肥満体型でオカマ
見た目通りの相撲取りキャラで、相撲技で攻撃してくる
ウッキーピンク
チームの紅一点
普段はぶりっ子しているが、キレると関西弁になり言葉遣いも乱暴になる
その感情の起伏の激しさは二重人格の域
ウッキーホワイト
3Dメガネみたいなのを装着している
ロボの発明に長けており、ドラゴン型のロボットで戦うが、高齢である故にぎっくり腰を起こしたりする