完璧な僕の嘘を、嫌われ者の君だけが「正論」で壊した 作:テレサ二号
どうもテレサ2号です!!
9月、10月と仕事にプライベートにと忙しく、その上で中々筆が進まずここまで伸びてしまいました(_;´꒳`;):_
今回で奉心祭編は最後になります!
かぐやと白銀のウルトラロマンティックは原作にてご確認ください。
それでは、本編です!!
「なるほど、そういうことか...」
奉心祭2日目の早朝。
マスメディア部が掲示した校内新聞を見ていた耀が口を開いた。
記事には『速報!秀知院学園に怪盗現る!!』と書かれており、記事によると飾り付けに使われていたハートの風船が一夜にして全て盗まれ、盗まれたハートの代わりに未使用の風船が置かれていたと言う珍事が起きたと書かれていた。
その記事をたまたまその場に居合わせた石上、ミコ、耀の三人が話していた。
「なにがどういうことなんです?」
「あぁ、怪盗の正体が分かっちゃったってこと」
「えぇ!?それで!?誰が犯人なの!?教えてっ!?」
「それはお断りだね。実害も出てないし、いいじゃないか多少の騒動くらい」
「良くないわよ!!藤原先輩が配っていた風船が盗まれたのよ!?もし藤原先輩を狙う男からあんなことやこんなことを要求でもされたら...」
「おーい、帰ってこーい」
ミコが何を想像しているかは不明だが、顔を赤らめてなにか良からぬ妄想をしているようだ。
そんなミコに石上がツッコミを入れる。
「......ハッ!と、とにかく!!犯人確保のために協力してよ!!」
「世の中には謎のままにしておいた方がいいこともあるってことさ」
「怪盗テッド...」
「それじゃ引き続き、今日も頑張っていこう。実行委員とクラスの出し物はよろしくね!」
耀はヒラヒラと立ち去りながら2人に向けて手を振る。
決して振り返りはしないが、その表情はどこか寂しげでなにか覚悟を決めたような表情をしていた。
昼までに奉心祭の来賓対応をほぼ全て終わらせた耀は約束通り、ミコのことを待っていた。
その間、何度か奉心祭を一緒に回らないかと女子生徒から誘われた耀だったがその全てを丁寧に断った。
「杉原くん...お待たせ...」
風紀委員の校内巡視を終えたミコが耀のもとに合流した。
緊張しているのかほのかに顔が赤い。
「風紀委員の巡視お疲れ様!僕も今来たところだから大丈夫だよ」
「そっか...杉原くんもお疲れ様!」
「時間も限られてるし、早速行こうか?」
「うん!」
耀がミコを引き連れて歩き出す。
どこに行こうかと相談しようと思ったミコだったが、耀が迷わず歩き出したため、プランを立ててくれているのだと察して耀について行く。
「見て、会長と副会長に続いて広報と会計監査のお2人が」
「うぅ...」
ミコは周囲の視線を意識し、顔を伏せる。
「浅ましいことをしているわけじゃないんだがら、顔を上げて堂々としていればいい」
ミコは視線を上げる。
見せつけるかのように堂々としている耀にミコは頼もしさを覚える。
しばらく数分歩いて飲食の出店が並ぶエリアに到着した。
「...ぐぅ〜」
出店のいい匂いに釣られてミコ腹の音が鳴る。
ミコはお腹を押さえて顔を赤らめる。
「お昼を食べてから少し時間も経ったし、小腹が空いてくる時間だね」
「う、うん...」
2人の空腹には大きな差がある。
耀はもちろん昼食を食べていない。
しかしミコはお昼前にわんこそばを食べて、お弁当もちゃんと食べている。
「ホントは甘いものが食べたいところではあるけど、軽くなにか食べようか」
「うん、ありがとう...」
耀とミコがなんで出店を見る。
その中で見つけた焼きそばにすることにする。
「すみません、焼きそばの大を1つください。箸は2膳ください」
「あっ!杉原広報!この前はキャベツの仕入先の手配ありがとうごさいました!大盛りサービスしておきますね!」
「ありがとうごさいます。可能なら取り皿を1皿いただいてもいいですか?」
「はい、喜んで!!」
耀は焼きそばと箸2膳、取り皿を持ってミコが座っているテーブルに戻る。
「お待たせ」
「焼きそばっ!?美味しそう!!」
耀は自分食べる分だけ少量取ると残りを容器ごとミコに渡す。
「えっと...これ私が全部食べるの?」
「ごめん、多かったかな?」
「いや、食べるのは食べられるんだけど...」
ミコは顔を少し赤らめる。
「大食いの女子ってちょっと変じゃないかな?」
ミコは風紀委員とはいえ年頃の女の子。
その辺は敏感に気にするお年頃である。
「僕は食べ物をあまり食べられない体質だから、凄く羨ましいけどね。それに伊井野さんは凄く美味しそうに食べるから変じゃないよ。素敵だと思うけどね」
「あ、ありがとう...それじゃあいただきます」
焼きそばを啜った瞬間にミコの表情が輝く。
それを見た耀は満足げに自分の分を啜る。
「そういえば寄付金の成果はどうだったの?」
「対前年比81.3%増だよ。これから会計監査も忙しくなるね」
耀は得意げに微笑む。
それだけでミコは耀がこの2日間が充実したものになったのだと察した。
「そっちはキャンプファイヤーは大丈夫そう?」
「うん、もう準備は済ませてあるからあとは四宮先輩が火矢を命中させてくれるのを祈るだけ」
「弓矢を使わせたらこの学園で四宮先輩を上回る生徒はいないだろうからね。きっと大丈夫さ」
耀は焼きそばを食べ終えると、ミコを待たせて焼きたてのチュロスとディップソースを買ってきた。
ミコは焼きそばを食べ終えた瞬間に耀がデザートを持ってきたので、ミコの表情は更に輝きを増す。
「チョコレートソースとキャラメルソースどっちがいい?」
「うーん...キャラメルソース!!」
「はい、どうぞ」
耀はミコにチュロスとキャラメルソースを渡す。
ミコは満面の笑みでそれを口にする。
耀は自分のチュロスを半分にちぎると残りをミコに手渡す。
「僕は半分あればいいから、残りをどうぞ」
「いいの?」
「うん、僕は昨日も食べてるからね」
耀は自分のチュロスにチョコレートソースを少し付けてから、残りの全てをミコに手渡す。
耀はしばらくミコが美味しそうに食べるのを満足げに眺め、ミコが食べ終わるのを待った。
食べ物を食べ終わった2人は、美術部の作品を見たり、チェス部の詰めチェスをしたりと、あっという間に解散の時間を迎えていた。
2人は休憩も兼ねて、人が少ない屋上を訪れていた。
「今日は付き合ってくれてありがとう、伊井野さん」
「こちらこそ楽しかった。ありがとう」
耀とミコは屋上から校庭を眺めている。
在校生や外来が出店に並んでいて活気づいている。
耀はその姿をしっかり目に焼き付けるように見ていた。
「ねぇ、伊井野さん?1つ聞いてもいいかな?」
「なに?聞きたいことって?」
「...なにかを成すのに必要なことってなんだと思う?」
「そうね...それはなにかを犠牲にする覚悟じゃないかしら?」
「なにかを犠牲にする覚悟?」
「うん、例えば普段私たちがしてる勉強だって時間を犠牲にしてるじゃない?」
「うん、それはそうだね」
「でもそれは誰かの為じゃない、自分の為でしょ?将来は社長になりたい、サッカー選手になりたい、海外で仕事がしたい。その夢を叶えるためには勉強や練習が必要だし、そのためには友達と遊ぶ時間や自由な時間を犠牲にしなくちゃいけない。部活動ならレギュラーになるために誰かを蹴落とさないといけないこともあるから、友情を犠牲にすることもあるかもしれない」
「なるほどね...」
耀が空を見上げる。
ミコはこの時の言葉を少し先の未来で後悔することになるとは本人は知る由もない。
「なにかあったの?」
「いや、なにかあった訳じゃないんだ。ただ伊井野さんの意見が聞いてみたくなっただけ」
耀は立ちあがり、屋上の出入り口に向けて歩みを寄せる。
「じゃあ僕は最後の来賓対応に行くから」
「うん、頑張って。私はもう少しここで休憩してから実行委員に戻るね?」
「うん、ありがとう。伊井野さんも頑張って。話せて良かった」
耀は出入り口の扉を開けて屋上をあとにする。
おもむろに耀はスマホを取り出して電話を始める。
「...もしもし杉原です。はい、例の件についての回答です。先日いただいたクラウドファンディングへの融資についてですが、僕の個人資産から前払いで1億円割り振ります。ただし、追加で受けていただきたい仕事があります。そちらについては追ってご連絡します。......それでは失礼します」
耀は最後の来賓対応に向かうため、応接室に歩き出した。
奉心祭の2日目も『グラン・ウルトラロマンティシズム大賞(奉心祭MVP)』の発表を残し、今は後夜祭としてキャンプファイヤーが行われていた。
耀は全ての業務を終わらせて、学園周辺のゴミ拾いと見回りに出ていた。
耀の中では自分は寄付金を増益させることには成功したが、奉心祭自体には何も役に立っていないと思っている。
だからこそ、ゴミ拾いと見回りをすることで罪滅ぼしをしようと校外を歩いていた。
そんな耀の視線に見慣れた制服と見慣れた生徒がいた。
伊井野ミコである。
耀は信じられない物を見るような表情をすると、慌ててミコのもとに駆け寄る。
そんな耀にミコも気づく。
「...あ、杉原くんお疲れさry...」
「何をしているんだ君はっ!?」
ミコは驚いた。
見回りをしているミコの行動は褒められることはあっても、決して非難されるようなことでは無い。
ましてやゴミ袋を持っているところを見る限り、耀とミコは同じボランティアをしようとしているということ。
そんな耀からのまさかの怒号にミコはその真意を尋ねる。
「どうしたの?そんな剣幕に?」
「どうして君がこんな所にいるんだと聞いているんだよ!」
「み、見て分からない?見回りをしているんだけど?」
「...ハァ...」
耀は大きくため息をつく。
「後夜祭でキャンプファイヤーが行われている最中だろう?君が見なくて誰が見るんだ?キャンプファイヤーが実現した最大の功労者は君だし、それを見届ける義務が君にはあるだろう?」
「でも、キャンプファイヤー実施の条件に安全の見回りも含まれているし...」
「ハァ...」
耀は飽きれたように再び大きなため息をついた。
「その見回りを何故君がしなくちゃいけないんだい?他の誰かに任せればいいだろう?特に僕は奉心祭で大して役に立っていないんだから、僕に振れば済む話だろう?」
ミコにとって耀の言葉の中で大きく引っかかる点が2つあった。
1つ目は、自分がしたいと言い出して、実現させたキャンプファイヤーに対して発生した責任を放棄して、誰かに任せればいいという自分にとって有り得ない選択肢。
2つ目は、奉心祭の前の準備期間から自分の時間を捧げていた耀の頑張りを『大して役に立っていない』と耀自身が否定したこと。
この2つが納得できずミコのボルテージが一気に上がる。
「キャンプファイヤーは私がやりたいって言い出したことなの!!なんで杉原くんに見回りを振らないといけないのよ!?」
「それは君がキャンプファイヤーの実現まで粉骨砕身したからであって、功労者である君が見なくて誰が見るというんry...」
「それに私、知ってるんだからね!?杉原くんが奉心祭準備期間中は忙しくてろくに睡眠時間も確保できてなくて、そのせいでテストの成績も落ちたんでしょ!?違うと言うのなら弁明してみなさいよ!!」
「そ、それは...」
「ほらっ!何も言い返せない!!あなたこそゆっくり休んだらどうなの!?」
「それとこれとは関係ないだろう!?」
「関係あるわよ!!」
「あーもうっ!!わからず屋だなぁ!!」
「わからず屋はどっちよ!!」
「どーどー、落ち着いて。2人が言い合いしてるなんて珍しいですね」
ヒートアップしている耀とミコの間に石上が割って入った。
第三者の介入により、二人は少しだけ落ち着きを取り戻していく。
「石上くん!いいところに!キャンプファイヤーが終わる前に伊井野さんをキャンプファイヤーに連れて行ってくれないかな?」
「私はいいから、あなたが体を休めなさいよ!!」
「2人ともとりあえず落ち着いて...そうだ、これを2人に見せたくて撮っておいたんだった」
石上がタブレットを開いて2人に見せる。
そこにはキャンプファイヤーを中心に楽しそうに過ごしている生徒達が写っていた。
その光景を見た耀とミコは、先程までの言い争いが無かったように微笑むように動画を見ている。
「キャンプファイヤー、皆すげぇ喜んでるからお前は見ておくべきだと思って」
「...ありがと石上...」
感動でミコは言葉を詰まらせる。
「みんな笑顔だ、嬉しいね石上!」
ミコが今日一番の笑顔を見せる。
その笑顔に耀は心奪われた。
『生まれてこのかた、異性を見て『可愛い』や『美しい』と心の底から思ったことが一度もないんだよ』
※5話参照
耀はずっと自分は異性を見て、このような感情が芽生えることは一生無いと思っていた。
しかし、ミコの自らを犠牲にしても他者の喜びや感動に心から笑顔になれる所を目の当たりにして、生まれて初めて心の底からこの笑顔が『綺麗だ』と思ってしまった。
そしてその気持ちが、白銀御行や四宮かぐやに抱く尊敬の念や、石上優に抱く友愛の念とも異なることを同時に理解してしまった。
杉原耀は生まれて初めて、伊井野ミコに恋心を抱いた瞬間であった。
「...杉原くん?」
「ふぇ?」
「ボーッとして大丈夫?あと顔が赤いよ?熱でもあるんじゃ?」
「え、えっと...大丈夫だから、今は僕の顔を見ないで欲しい」
耀が顔を隠す。
「そういえば、そろそろMVPの発表だから戻って来いって担任が言ってましたよ」
「そっか!じゃあ僕は先に戻ってるね!!」
耀はミコから逃げ出すように駆け足でその場を去った。
「変なの...」
「伊井野...もしかしたらもしかするかもな…」
「???」
ミコには石上の言葉が正しく理解できなかった。
校庭に戻ると奉心祭MVPがいよいよ発表されるタイミングのようで、校長が特設ステージに立っている。
「みなサン、おまたせシマシタ。それでは、今年の『グラン・ウルトラロマンティシズム大賞』の発表を始めマス!!」
校庭が割れんばかりの歓声に包まれる。
「事前に告知している通り、受賞した生徒ニハ『ワタシが叶えられる範囲の願いをなんでも1つ叶える』という特権ト、このティアラが贈呈されマス!!」
ティアラを掲げる校長に、生徒達は歓声で応える。
「それデハ早速、受賞者の発表をしマス...」
校庭が緊張感で静まりかえる。
「本年度の受賞者八......1年B組、杉原耀サンデス!ステージまで上がってきてくだサイ!」
1年生を中心に歓声が湧く。
石上やミコの近くにいた耀は『いってらっしゃい』という石上の言葉に背中を押されて、ステージに登る。
ステージに登ると耀にマイクが渡される。
「それデハ、今のお気持ちを教えてくだサイ」
「本年度からの新たな試みである、『グラン・ウルトラロマンティシズム大賞』に選出いただき光栄です。僕が受賞できたのは僕だけの力では無く、力を貸してくれた仲間たち、時間を作ってくれたクラスメイト、共に奉心祭を盛り上げ伝統を守り続けてくれた先輩方、そして理解し、任せ、信じてくれた教職員の皆様のおかげだと思っています。今日までありがとうございました。そしてお疲れ様でしたと皆さんにお伝えしたいです」
全生徒と教職員から、耀を賞賛する拍手が湧く。
「続いて、ティアラの贈呈を行いマス。そして、受賞者が得る特権については何を願うノカ1週間以内に私に報告してくだサイ」
耀は数瞬考えてから、ティアラを耀の頭に乗せようとした校長に待ったをかけた。
「すみません、特権から先にこの場で行使させていただいてもよろしいですか?」
「えぇ、構いまセンがこの場でよろしいのですか?」
「はい...」
耀は再びマイクを構えると、特権の内容を校長と全生徒に向けて発表する。
「僕は特権として、この『グラン・ウルトラロマンティシズム大賞』にルールの追加を要望します」
「ルールの追加トハ?」
「受賞者が望めば、特権及びティアラは他の生徒に譲渡することができる。このルールを追加してもよろしいですか?」
「問題はありまセンガ、特権でルールを追加したら今年度の特権は譲渡できませんが問題無いデスカ?」
「はい、それだけ聞ければ問題無いです」
耀は周辺を見渡す。
その中に白銀とかぐやの姿が無いことで、白銀の告白が上手く行ったのだと確信して小さく微笑む。
耀はティアラを受け取ると、1歩1歩ミコのもとへ歩みを寄せる。
耀と視線が交わるミコは『今そちらに行く』と言われているような気がして、心拍数が否が応にも上がる。
そして耀がミコの前に立つと、耀の言葉を待つように校庭が静けさに包まれる。
「奉心祭お疲れ様。コレは僕の頭上にあるより、君の頭上にある方が相応しいから...」
耀はミコの頭にティアラをのせる。
その瞬間、校庭に歓声が上がる。
ティアラには奉心祭をモチーフにした、ハートの装飾で彩られている。
それを耀からミコへ渡すということは、周囲には耀からミコへの告白だと思っている。
耀としては、奉心祭のMVPは君が相応しいという意味で渡しただけである。
奉心祭でハートを渡した生徒が告白を意味するなど、ただの逸話や言い伝えでしかないので、校則や奉心祭のマニュアルなどに全く記載の無いことを耀が知る由もない。
だが他の生徒はそうは受け取らない。
特にこの光景を目の当たりにした男子生徒には『伊井野ミコは僕の女だ。手を出すな』と言われているような錯覚を覚えた。
当の本人は耳まで真っ赤にし、俯いている。
「じゃあ、僕は雑務が残ってるから」
耀はミコと石上に別れを告げ、生徒会準備室に戻っていくのだった。
これをもって、奉心祭の全行程が終了となった。
様々な想いを抱えて、物語は次の章へと向かっていく。
奉心祭から1週間程経ったとある日。
白銀は自分の想いを告げることができ、正式に付き合う確約までは行かずとも『友達<白銀≦恋人』くらいの関係まで昇華したことに浮かれていた。
そんな白銀は今朝更新された校内新聞の最新記事の一面を見て、その内容に驚き、手に持っていた荷物を全て落としてしまった。
かぐやへのウルトラロマンティックな告白のために奉心祭を私物化。
怪盗騒ぎで千花の時間を奪い、文化祭実行委員に石上とミコを縛りつけ、耀は広報活動と奉心祭事前準備のDX化の推進で余裕が無いだろうと思っていた。
計画は完璧に上手く行った。
だがそれすら、手のひらの上で転がされていたのではないかという錯覚に陥った。
(なぜだ?なぜ俺は違和感に気づけなかった...。違和感に気づかれないために浮かれた俺の気持ちすらも視線を誘導するために利用されたというのか...?)
白銀がこの時点で頭脳戦に敗北したのだと察するに値する、一面の見出しにはこう書かれていた。
『生徒会広報杉原氏、役員特権を行使し校則改定に着手。四宮理事長とのオンライン討論会へ』
四宮家の長兄である、四宮黄光(おうこう)が表舞台に出てこようとしていた。
いかがでしょうか?
奉心祭で生徒会メンバーにも進展がたくさんありました!!
そして、本編に隠れて耀が裏で進めていた校則改定編に物語は移行します!!
引き続き、ご愛読いただけると幸いです!!
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では、また次回!!(。・ω・)ノ゙