∨黒幕説
作中の黒幕説を統合する。
るろうに剣心外伝作品の一つ「千里眼の女」の主人公兼ヒロイン。相楽左之助と出会う前夜譚、糸色景の独白、心象を綴った本作に於ける「黒幕説」の定義・定説を解説していこう。
「糸色景」の黒幕説について。
まず、糸色景は長野県信州市の大地主「糸色家」の長女であり、慶応元年生まれの女性。幕末の時代に生まれた訳でもなければ幕末を経験した大人でもないというのに人斬り抜刀斎の正体を既に認知し、武田観柳率いる御庭番衆、志々雄真実と十本刀、剣客兵器、錬金戦団等々。さまざまな組織の勧誘を受ける程に超越的な知識を保有している。
・特記1 糸色景の知恵
糸色景の知恵は明治時代の物ではなく未来視を利用して得ているという考察だが、最新話にて現実味を帯び始めているため考察スレは加速度的に増えている。しかし、彼女の性格・思考を考えると未来視を使って、公に知恵を拡げる行為はしないという考えもある。
・特記2 糸色景の能力
謂わずもがな、糸色景の能力「神通力」は未来を読み解き、見ることの出来る能力とされているが、その副作用は激しく吐血や血涙、鼻血を出すシーンも多く、一度使って以降は使用していない。けれど、彼女の子孫には近しい「神通力」を発現する者もいる。
・特記3 糸色景の血筋
糸色家は五百年前。元禄時代に誕生して以降、途切れることなく令和の時代まで続く大名家であり、その本質は霊能力を用いて浄霊を生業とする霊能大家。また、一族の人間は「先生」と呼ばれる職業に就く事も多い。「糸色」の家名に、漢字一文字の名前を付ける仕来たりも存在する。とある理由で女児が生まれやすい。
転生者「糸色景」について
御存知の通り、糸色景は転生者です────。
神々の定めた原則ルールによって【物語】に転生できる【転生者】は1名だけ。
その原則を違える方法は存在せず、ドクトル・バタフライ(蝶野刺爵ちょうのししゃく)の『特典』たる『統一された世界』は【物語】の綴り手の描いた世界をそのまま一つの世界として統合するという『特典』です。
・秘匿1 糸色景の生家
本来【物語】に転生するのは1名だけ。
しかし、糸色景だけは【さよなら絶望先生】の実家【糸色家】の人間として生誕している。【るろうに剣心】に転生していた場合、そうなる事は絶対に有り得ない現象であり、彼女は唯一無二の神々の定めた原則に該当しない転生者である。
・秘匿2 糸色景の特典
【前世の記憶の保持】
糸色景の望んだ『特典』としての効果は「前世の自分の記憶をしっかりと残して覚えておける」という『特典』の筈だったが、神々の基準によって「今も尚、進歩する人類の歩んできた記憶を永続的に更新し続ける」*1という『特典』になっている。
そのため人間としての平凡な肉体にスーパーコンピューターのスペックを無理やり搭載した状態であり、多大な負荷を肉体に受けているため、肉体的能力は子供に劣る貧弱・脆弱・虚弱になっている。
・副作用
糸色景の『特典』はドクトル・バタフライの武装錬金「バタフライエフェクト」によって抑圧・制御を受け、無尽蔵に増え続ける知識の奔流は一時的に止まっているものの、ある種の変質を遂げてしまっている。
・魔眼1 【未来予測】
とある危機的状況に陥った際、糸色景の【前世の記憶の保持】は変質し、視覚情報を取り込んだ瞬間、その場に於ける全ての物事は【前世の記憶】として認識し、予測し、推測し、観測し、予知し、予見し、次の出来事を見える様になってしまった。
・魔眼2 【鑑定能力】
【料理のスキル】と上記の未来を予測する目の効果は混ざり合い、全ての物質・物体に存在するパラメーターを見ることが出来るようになってしまった。が、此方はON/OFF可能ということもあり、景自身も家族のためになるとして鮮度の良い食材購入に重宝している。
【料理のスキル】
糸色景の望んだ『特典』としての効果は「料理の作法や正確な調理法を感覚的に覚える」という物であり、大して危険な能力になる事はなかったけれど。此方もやはり神々の基準に基づいてズレた「広義的な意味を持つ料理のスキル」になっており、彼女の両手は「お漬け物の作り方からダイナマイトや戦艦の作り方」まで簡単にこなせてしまう。
・秘匿3 【物語を繋げる能力】
この【能力】は糸色景の望んだ力ではない。
いつ、どのように備わったのかは不明。
ただ「【彼女の描く漫画】と【統一された世界】を繋げる」という極めて危険な【能力】である。現在、判明している【能力】の発動条件は【現地人の物語の認知】と【転生者に効果は受け付けない】の二点のみ。
統一世界の基本は【るろうに剣心】であり、そこに無数の【物語】を紡ぎ、繋げる。