ダンジョンで銃を撃つのは間違っているだろうか 作:クロスオーバーすこすこ侍
思いついちゃったからシカタナイネ...
ということで初投稿です。
多くの先人様の影響をバリバリに受けているので、読んでいると
「あれ?なんかあの作品とにてる…」
と思うこと、しばしば、あると思います。
その通りです。
超常的存在、もとい神様の娯楽のために、俺は転生することになった。
その神様の趣味で転生先はダンまち世界に固定され、転生特典は「最後にプレイしていたゲーム」をモチーフにしたものにすると、半ば勝手に決められた。
何だったか思い出そうとする間もなく、説明らしい説明を受けることもないまま、俺は転生――いや、転移した。
転生、というよりも転移のほうが正しいかもしれない。
というのも、気がつくと俺は、恐らくオラリオ近郊と思われる森の中に立っていたからだ。
近くを流れる川を覗き込むと、水面に映っていたのは、いつの間にか頭に載っていた、カウボーイがかぶっていそうな茶色の帽子。
そして赤い瞳に、かなり長く伸びた黒い髭の男だった。
どう見ても『Enter the Gungeon』、改めガンジョンに登場するガンスリンガーである。
神様にもらった能力がガンジョン由来のものだということは、気がついた瞬間から何故か理解していた。
しかし、改めて「ガンジョンの能力」という言葉を頭の中で噛みしめた途端、胸の奥からじわじわと危機感が膨れ上がってくる。
ガンジョンはその名の通り“銃”のゲームだ。
まあ銃以外の武器も存在はするが、基本は銃で戦う世界である。
だが今の俺は、その銃どころか、武器の一つも持っていない。
スリンガー(ガンスリンガーの初期武器)もないし、ゾンビキングの目(ガンスリンガーの初期アイテム)も、多分持っていない。
このままここで魔物か何かに襲われでもしたら、たまったものじゃない。
そう考え、視界の先に見える、何故か「オラリオだ」と直感的に分かる街へと、俺は歩を進めることにした。
前世では、お世辞にも運動能力が高いとは言えず、むしろ運動は苦手な部類だった。
だが転生特典なのか、あるいはガンスリンガーの体になっているからなのか、軽く走るだけでも驚くほど速く、しかも息がまったく上がらない。
このままずっと走り続けられると確信できるほど、体力にも余裕があるようだ。
この調子なら、オラリオに行ってダンジョンに潜っても、ある程度は通用しそうだ――そんなことを考えて少し安堵している間に、俺はオラリオの城門前へと辿り着いていた。
恩恵(ファルナ)を刻んでいないからか、それともこの見た目のせいか、多少怪しまれはしたものの、特に問題なく門をくぐりオラリオの中へと入る。
どうやら時系列的に、闇派閥が活発だった時代は既に過去のものとなっているらしく、街の雰囲気は明るく、活気と人の熱気に満ちていた。
当面の目標は、今日中にどこかのファミリアに入ること、あるいは一時的な働き口を得ることだ。
なぜなら、夜を明かすほどの金すら持っておらず、どうにかして稼がなければ話にならないからである。
とはいえ、前世ではダンまち原作をそこまで読み込んでいたわけではなく、どちらかといえば二次創作ばかりを読んでいた。
そのため知識は偏っているし、その知識が本当に正しいのかという点でも、正直あまり自信がなかった。
自分の知っている範囲で考えるなら、安全策として真っ先に思い浮かぶのは、やはりヘスティア・ファミリアだろう。
アポロン・ファミリアとの戦争遊戯以前の序盤であれば、零細ゆえにえり好みはしないはずだし、ヘスティアは優しく、ベルも優しい。
最悪、土下座で頼めば入れてくれないことはないだろう。多分。
だが、ここで二次創作でよく見た「原作からの乖離」という問題が頭をもたげる。
いっそ、存在しないはずの自分がこうしてオラリオに来ている時点で、バタフライエフェクトの如く既に乖離しているのだと開き直ることもできる。
だが、自分の行動のせいで、原作に登場する人物が死んでしまう、なんてことになれば取り返しがつかない。
とはいえ、自分を受け入れてくれそうなファミリアが、ヘスティア・ファミリアくらいしか思いつかないのも事実だ。
ここはもう、自分が全員を救うくらいの気概で、ヘスティア・ファミリアの門を叩くことにしよう――そう決心したところで、俺はようやく重大な問題に気づいた。
ヘスティア・ファミリアの拠点が、どこにあるのか分からない。
次はどうやって場所を探そうかと考えることになり、それからしばらく悩んだ末、ギルドで聞けばいいという単純な答えに行き着く。
そんな簡単なことにも気づかなかった自分に自虐の笑みを浮かべつつ、次は「ギルドってどこだっけか」と考える。
確か、バベルとかいう馬鹿みたいに高い塔の一階だったはずだ――そう思い至り、俺はその巨大な塔へと歩を進めた。
道中では、商人らしき者たちの商品を売り込む声や、同じファミリア同士と思われる集団の話し声が、雑多に入り混じって耳へと届く。
前世ではイヤホンの使いすぎで少し耳が悪かったはずなのに、それが嘘のように、周囲の声がはっきりと聞こえていた。
軽く盗み聞きをしながら歩いているうちにギルドへと到着し、中に入って職員らしき人物に声をかける。
オラリオに着いたばかりであること、自分でも入れそうな零細ファミリアと、その拠点の場所を教えてほしいことを告げると、少し待つようにと言われた。
言われた通り待っていると、紙を手にした職員が戻ってきて、「信頼できる神様で、なおかつ団員が少ないファミリアの一覧だ」と告げてくる。
正直、こんなものを俺のような怪しい人間に渡して大丈夫なのかと思い、その疑問をそのまま口にした。
だが職員曰く、見た目だけで怪しいかどうかを判断していてはきりがないほど人が訪れるらしく、余程怪しい人物には監視をつけるのだという。
それに、本当に怪しいやつはギルドにすら来ないから、あんたは大丈夫だ――そう言われたが、それでいいのかオラリオ。
まあ、闇派閥が幅を利かせなくなって久しく、危機感が薄れているのだろうと半ば無理やり納得し、ありがたくファミリア一覧を受け取る。
ただし、その紙は外に持ち出さず、ギルド内で覚えるなり何なりして返してほしいとのことだったので、適当な椅子に座り、じっくりと目を通すことにした。
そこには、もちろんヘスティア以外にも多くの神の名が並んでいる。
正直、ヘスティア・ファミリアでなくても問題はないし、適当に決めてしまってもいいかもしれない――そう思い始めた、その時だった。
「所属するファミリアを探してるんですか?」
ふと声のした方を確認し、俺は思わず喉から心臓が飛び出しそうになる。
だが必死に平静を装い、真面目ぶった顔で答えた。
「ああ、そうなんだよ。 私はオラリオのことを何も知らないし、ましてやダンジョンでの探索なんて、もってのほかだ。
私を受け入れてくれそうなファミリアを考えると、やはり弱くてもいいから人員を欲しているところ……団員が少ないか、いっそ誰もいないファミリアがいいかな、と思っていたところなんだ」
「じゃあ、僕のファミリアはどうです!?
お兄さんさえよければ、一度、見学だけでもいいので来てみませんか?」
声をかけてきた青年――いや、どこかウサギを連想させる白髪赤目の少年、ベル・クラネルを眺めながら、俺は思考を高速で回転させる。
これは……運命では?
こちらが選ぶまでもなく、入りたいと考えていたファミリアの団員から声をかけられるなんて、運命以外の何物でもないだろう。
ここまでが転生特典である可能性も頭をよぎったが、そんなことはどうでもいい。
「それはありがたい、ぜひお願いする。
私の名前は……」
――あ、やべ。 ガンスリンガーって、どう考えても名前じゃないよな。
しかも前世の名前も、何故か思い出せない。 えーっと……。
そうだ。
逆に何故か覚えている、前世で使っていたキャラネームでいいか。
「カラムだ。 気軽にカラムと呼んでくれ」
「僕はベル・クラネルって言います!
僕のことも気軽にベルって呼んでください!
じゃあ、僕のところのファミリアに案内しますね!」
新しい団員ができることが余程嬉しいのだろう。
前を歩くベルの足取りは軽く、その背中からは、こちらにまで伝わってくるほどの喜びが溢れていた。
前世では、俺はあまり人に喜ばれるようなことをしてこなかった。
だからこそ、こんなにも素直に喜ばれると、こちらまで嬉しくなってくる。
そうして俺は、ベル少年の後について行き、ヘスティア・ファミリアの拠点である教会へと辿り着くのであった。
ガンジョンの全実績達成までやり込んだので初投稿です。
金色熊ちゃんまではやってません。
やる気もないです。
出来た人は普通にすごいと思いますが、
同時に変態だとも思います。
僕は変態じゃないのでやらないです(強調)。