【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない() 作:しがないフィクサー
今回はレイダ視点です。安心しなさい。ほのぼの(当社比)です。ん?何で親指なのかって?ほら、カルメンがすれ違った親指いたじゃん。この人です。つまりカルメンが死ぬ少し前の話です
「い、いやだ!たすk「バンッ」がっ」
乾いた音が裏路地に響く
「ふぅ…」
私は自身の銃に付いた血を拭き取りながらため息をつく
「アンダーボス様。こちらの粛正は完了しました」
カポIIIIのエルが私に報告してきた
「そうか…まったく、親指を出し抜こうとする愚か者どもがいるとはな…エル。服に血が付いているぞ」
「!申し訳ございません」
エルは直ぐさま血を拭き取り…自身の腕を折った
「私の実力が不足していたせいです。申し訳ございません」
「うむ。腕は治しておけ」
「はっ」
すると端末から連絡が入る。私は端末を手に取る
『連絡します。アンダーボス様。カポIIII。アンダーです。こちらの粛正も完了しました』
『連絡する。アンダーボス様。カポIIII。キリナです。粛正完了です』
どうやら二人とも問題なく終わらせたようだ
「ご苦労。こちらに合流しろ。ソルダート部隊はそのまま解散。必要な場合は処罰しても構わん」
『『了解』』
私はそう言って連絡を切る
「…ふぅ…疲れたな」
私がそう言うとエルがどこからか持って来た椅子を置く。私はその椅子に座る
「…エル。この後に予定はあったか?」
「いえ、この後は特にご予定はありません」
「…そうか。なら彼の喫茶店に行くぞ。予定に入れておけ。二人にも伝えろ」
「かしこまりました」
「では行くぞ」
私はそのまま喫茶店に行こうとしたが…
「む…靴に血が…このままでは彼の店を汚してしまう…エル。予定変更だ。クリーニング店に行ってから彼の店に行くぞ」
「かしこまりました」
私は直ぐ様立ち上がりクリーニング店に向かった
「毎度贔屓にしていただきありがとうございます!!今後ともよろしくお願いいたします!」
「うむ。失礼する」
私は綺麗になった靴を履き、店を出る
「エル。この店を取り壊しておけ。血の匂いが奥からした。恐らく23区に「食材」をおろしている。匂いの残り方からつい最近始めたようだ」
「かしこまりました。連絡。ソルダート部隊につぐ。座標を送りました。この店を取り壊しておきなさい」
私はそんなエルを横目に自身の身だしなみを整える。うむ。これで彼に失礼にはならないな。私がそう思っていると
「失礼します。アンダーボス様。カポIIII。アンダー。頼まれていた品を買って参りました」
「キリナも買って来ました」
アンダーとキリナが合流してきた。彼らには少し買い物を頼んだ。それは…
「新鮮な野菜と肉類、珈琲豆と茶葉を合わせて2セット。全てP社の保存箱に収納しました」
「キリナは包丁セットと食器を買ってきた。切れ味抜群」
「うむ。これで彼への手土産は十分だろう」
彼は喜んでくれるだろうか…
「準備は出来た。行くぞ」
そう言って曲がり角を曲がろうとした時だった
「む」
「…あ」
目の前に白衣を着た女が歩いてきた。こちらを見て怯えているのだろうか。その場から動かない…いや、怯えではない。この目は…諦めた者の目だ
「…どけ」
私がそう言っても動かない。まさか殺して欲しいのか?…ふざけている。私はこれから彼の店に行くのだ。それなのになぜ血で汚さなければならない。もし彼の前で血の匂いを漂わせたのなら………私はその場で死ぬ覚悟すらある。彼自身は気にしないだろうが私の規律が許さない
「…はぁ…どけと言ってるのが聞こえないのか?」
私が再度言うと目の前の女は横に退いた。ふむ。これで彼の店に行ける。余計な手間を取らせるな。私はその女を見ようともせずその場から立ち去った
カランカラン
「いらっしゃいませ。おや、レイダさん。他の皆さんも。いらっしゃい」
私が店に入ると彼は以前と変わらず挨拶をしてくれる
「久しぶりです■■■さん。こちらを」
私は彼に手土産を渡す
「わぁ…!わざわざありがとうございます!レイダさん!…おお…これは有名な工房の…!?」
喜んでくれている。嬉しい。本当に良かった。昨日調べておいて本当に良かった。よくやった昨日の自分
「喜んでくれて何よりです。コーヒーを頂けますか?」
「ええ!もちろん!お待ちください!」
彼はそう言って店の奥に消えていった
「…ふぅ…アンダー、キリナ。ボーナスを渡してやる。戻ったら私の部屋にこい」
「!ありがとうございます」
「嬉しい…お菓子沢山…ワクワク」
キリナは相変わらずだな…たがゴッドファーザー様の娘様だ。ゴッドファーザー様から「この子を君の部下として鍛えてくれ。呼び捨てで構わない」と言われた時は冷や汗をかいたものだ…だがまぁ後悔はしていない。実際かなり教えがいのある子だ。きっと私のようにアンダーボスにもなれるだろう。そう思っていると
「お待たせしました。コーヒーです。皆さんの分もありますよ」
どうやら全員分用意してくれたようだ。なんと寛大な…
「感謝する。お前たちも感謝しろ」
「「「ありがとうございます!」」」
「いえいえ……ん?エルさんでしたっけ。腕を怪我したのですか?」
彼がそう聞くとエルは驚いた顔をする
「いえ、これは私が…」
「あー…親指の規律ですね?でもそのままは駄目ですよ。こちらに座ってください。腕を固定しますから」
そう言って彼は救急箱を取り出す
「え、あ…わかり…ました」
エルは彼に言われ、側にあるソファに座る。彼がカウンターから出る。すると私の目には…片腕、片足が擬体になっている彼の体だった
「……は?」
私は思わず口から困惑の言葉が出てしまった。すると彼が気づいたのか苦笑いしながら言う
「あ…あはは…昔に事故で…あはは…」
事故?違う。あの擬体は何か鋭いもので綺麗に切断された時に使うものだ。しかも切り方からして人為的なものだ
「…何があったんですか」
私がそう聞くと彼はこう言った
「少し事務所同士の抗争に巻き込まれて…まぁ油断していた自分も悪いですがね。何とか一命を取り留めたんですが…まぁこの通り擬体になりました。でも案外楽ですよ?」
彼は笑いながら言う。だが私は笑えなかった。彼を傷付けた者たちに対する憎悪が膨らんでいく。しかも「巻き込まれた」だと?つまり彼は普通に歩いていたら突然切られということだ…ふざけるな
「……そうですか。エル。そのまま治療を受けろ。アンダー、キリナ。…言わなくてもわかるな。」
「「了解」」
「アンダーボス様!私は「黙っていろ…今話しかけるな。大人しく治療されていろ」っ!はい…」
彼は「?どうしたんだろうか」と言う顔をしている。彼は復讐など望んでいないだろう。…だが私は違う。私は彼を傷付けた者を許さない。例え親指の全戦力を使ってでも根絶する。それが「頭」だとしてもだ
「…■■■さん。コーヒー。ご馳走でした。エル。治療が終わったら組織のビルに戻れ。大人しくしていろ」
「かしこまりました…」
「は、はい…またいらしてくださいね?」
「もちろんです。では、失礼します」
私はそう言って店から出た。店の前にはソルダート部隊とカポⅠ、Ⅱ、Ⅲ、IIII。そしてアンダーとキリナが集結していた。するとアンダーが私に言う
「アンダーボス様。現在諜報部隊が情報を掴んだそうです」
「…そうか。聞け!ソルダート!カポ諸君!」
私がそう言うと寸分の狂いもなく私を見るソルダート部隊とカポたち
「…これは私の「大切な人」であり「命の恩人」を傷付けた者たちへの粛正…いや、殲滅だ!例え彼が赦すとしても!私は許さない!!…これは彼には気付かれないように行う極秘任務だ…!心して掛かれ!!総員!行動開始!!」
「「「了解!!」」」
さぁ…彼を傷付けた報いを受けよ…決して…決して逃がさぬ…決して楽には殺さぬ…!!覚悟しろ…!!そう心に決めながら私は部隊を引き連れた…ゴミどもを片付けるために
■■■視点
一方その頃、喫茶店内では
「元気だなー」
「…アンダーボス様が…お怒りです…!!何か…!何かお心を静めるものは…!!」
「あ、コーヒーとかどうです?」
「!感謝します!!10…いえ!20杯お願いします!!」
「了解ー」
ほのぼのした空気が流れていた
「あ、実は目も片方が…」
「(絶句)」
エルの胃は死んだ
はい(はいじゃないが)
以下は登場人物紹介
親指のアンダーボス レイダ
オリ主に対する感情が暴走中。オリ主絶対守るウーマン
カポIIII アンダー
レイダの部下。特に言うこと無し
カポIIII キリナ
ゴッドファーザーの娘。本人は自覚していない
カポIIII エル
絶賛胃に穴があいている人。かわいそ
オリ主
よくわかってないバカ。お前のせいだぞ
ご試聴ありがとうございます!