【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない()   作:しがないフィクサー

2 / 23
誤字脱字があったら報告をお願いします!

読みにくかったらごめんチャイ!

視点が変わりやすいのでご注意ください

最初の独白部分を改行したりしました。読みやすくなってると幸いです


赤い霧 カーリー視点

 私があいつに会ったのは子供の時だった。同じ子供だったからか、それとも興味本位だったからか私はあいつとよく話すようになった。どこの店の裏にどんなものがあるとか、おすすめの漁り場はどこだとか。そんな他愛もない話をしていた。

 そんなある日、あいつが言ったんだ。一緒にフィクサーをしてみないかって。私もあいつもフィクサーをやるには向いていたんだろう。私たち二人はあっという間に3級フィクサーにまで上り詰めた。時には一緒に仕事をするときもあった。そんなある日のことだ。あいつが一人の女に肩を貸しながら帰ってきた。どうやら仕事帰りの道中に負傷してるところを見つけて助けたらしい。私はそんなあいつをみてなぜか苛ついた。自分でもよくわからないが…あいつが他の女と一緒にいるのが嫌だったのかもしれん。…おい。カルメン。何ニヤニヤしてる。…まぁその後は特に何もなかったけどな。

 でも私が2級フィクサーに昇格するためにハナ協会に試験を受けに行って帰る途中のことだった。あいつから連絡が来たんだ。いったいどうしたんだろうと電話をかけてみたら電話の先からかすれたあいつの声がかすかに聞こえた。私はすぐにあいつの家に向かった。全身から嫌な汗が流れた。この予感が当たっていないでほしいと強く願った。そしてあいつの家に着いたとき、鉄臭い匂いが私の鼻を刺激した。家の扉がこじ開けられていた。すぐに部屋の中に入った。そこには…そこには…あいつが…(口を押さえるカーリー)

 …すまん。大丈夫だ。…そこにいたのは片手と片足がちぎれたあいつだった。吐き気がした。だがそれ以前にあいつが無事なのかの心配がました。私があいつに駆け寄るとあいつが掠れた声で私の名前を呼ぶ。その時のあいつの顔を今でも鮮明に覚えている。潰れた片目から血が流れて喉から血を吐いていたあいつの顔が。どうにかしようとして、何もできなくて、とにかく助けようとした。…あの時のことはあまりよく覚えていない。とにかく必死だったからな。あの後で覚えてるのは病院だったな。あいつが意識を失って病床で寝ている姿を前にして…怒りが湧いてきた。誰があいつをこんな風にしたのか、どうしてあいつなのか。あいつが何をしたのか。なんで、なんでだ!って。あいつは誰かのためには自分を犠牲にするような奴だった。人の苦しみを分かり合えるほどあいつは優しかった。そんなあいつがどうしてこんな目にあう必要がある?そんな疑問が私の中で渦巻いた。…あの瞬間から決めたんだろうな。この腐った都市を変えてやろうって。

 で、あいつがしばらくして目を覚ましたんだ。そしてあいつ起きて一番最初になんて言ったと思う?…「カーリーが無事でよかった」って言ったんだ。…あいつはあんな目にあっても自分じゃなく私の心配をしたんだ。何もよくなかった。だから私はあいつに心にもないことを言ってしまった。そしてそのまま私はあいつの病室から出て行った。…いまでも後悔してる。どうしてあんなことを言ってしまったんだって。あの後謝ろうとして会いに行ったがあいつはもういなかった。まぁ、でもあいつが喫茶店をやってるって聞いたときは驚いたけどな。

 で、今着いたのがあいつがやってる喫茶店だ。…なんだよカルメン。あ、おい!?腕をつかむな!アインも何か言ってくれ!わぁ!や、やめろ!!まだ心の準備が…!

 

カランカラン

 

店に入るとカウンターの奥にあいつが立っていた。そしてあいつがこっちを見てこう言った

「…!いらっしゃいませ。3名様ですね」

「あ、えっと「はい!そうです!!」な、カルメン!?」

「わかりました。カウンター席しかないんですが…よろしいですか?」

「問題ないです!」

「ではこちらにどうぞ」

あいつが目の前の席に座るよう促してくる。私たちは言われたとおりにその席に座った

「お飲み物はどうします?」

「はいはいはい!私はミルクティー!甘い奴で!」

「僕はブラックコーヒーで」

「…私もこいつと同じもので頼む」

「かしこまりました。お飲み物が出来上がるまでこちらのスコーンをお食べ下さい」

そう言ってあいつは店の奥に消えていった

「…ふぅ」

「なになにカーリー?緊張してんのー?」

「っ!いったい誰のせいだと…!」

「まぁまぁ…彼、優しそうな顔していたな」

アインがそう言う

「…そうだな。だがあれでもそんじょそこらのフィクサーなら簡単に殺せるぞ。…まぁ殺したことはなかったがな」

「…すごいな?」

「一回あいつにぼこぼこにされたことがあったな(白目)」

「え、こわ。彼そんなに強いの?」

カルメンがジャムをつけたスコーンを放り込みながら聞いてくる

「強いな。なんていうか搦め手がすごい。剣で切るのかと思ったらナイフ飛んでくるし、避けたら後ろから剣が飛んでくるしそれ避けたら回し蹴りされるんだぞ。かろうじて全部受けきったとしてもペースは確実に乱される」

「うわぁ」

「人は見た目に寄らないとはよく言ったものだ」

そんなことを話していると店の奥からあいつが戻ってきた

「お待たせしました。こちらミルクティーとコーヒーになります。熱いのでお気を付けください」

「ありがとうございまーす!」

私の目の前にあいつが淹れたコーヒーが置かれる。…しまった。砂糖を頼み忘れた。…まぁ少しぐらいは我慢できるか。そう思いコーヒーに口をつける

「…甘い」

そのコーヒーは甘かった。甘ったるすぎず、かといって苦すぎない私好みの甘さだった

「はは。君は昔から苦いコーヒーは苦手だっただろ?」

目の前にいるあいつが微笑みながら言う

「…覚えてたのか」

「忘れるわけないさ。毎朝俺の家にコーヒーを飲みに来てたからな。君の好みぐらい覚えてるよ」

「…そうか」

私はそう言いながらまたコーヒーを飲む。懐かしい。そんな感じがした

「…なぁ、その、なんだ。少し話したい」

「…お連れ様をほっとくおつもりで?」

「あ、それ、は…」

私が言いよどんでいるといきなりカルメンが立ち上がる

「な、かるm「マスターさん!!ごちそうさまでした!!ほら、アインも飲んでないで行くよ!」なっ!?」

「そうだな。ごちそうさまでした。また来ます」

「はい。お粗末様でした。またのご来店をお待ちしています。道中お気をつけ下さい」

「おい!?護衛はどうするんだ!」

「大丈夫だよカーリー!何とかなるから!じゃあね!」

そう言ってカルメンとアインは店から出て行った。やってくれたなカルメン!?

「はぁー…まったく…あいつはホントに…」

「はは。元気な人だ」

「元気すぎて困るくらいだ」

私がそうやって愚痴をこぼす

「…やっと普通に会話してくれたな」

「っ!そ、それは」

あいつの目が鋭くなっていた。あの目はあいつが怒っているときにする目だ。やはりあの時私が言ったことを怒っているのだろうか

「カーリー。俺は気にしてないよ。別に君が言った通りだったからな。その時の俺は」

「え…?で、でも…!」

「カーリー。俺が怒っているのはなぜ今日まで一切の連絡がなかったかだ」

「なっ!?そ、それは…その、だな?お前が私のことを嫌いになったんじゃないかと思って…」

「バカか君は。そんなわけがないだろ。俺は今でも君が好きだよ」

そう言われた瞬間。私の思考がしばらく止まった

「……いま、なんて言った?」

「ん?だから今でも好きだぞって」

あいつがそう言った瞬間。私は顔を真っ赤にして机にうつぶせた。な、なんだよそれ!?いきなりすぎるだろ!?ほんとお前は…!お前ってやつは~!!誰でもいいから私を殺してくれ…!!恥ずかしくて死にそうだ…!!私がそう思っていると店の扉が勢いよく開かれる。そしてカルメンが全力疾走で私に抱き着いてきた

「うお、な!?カルメン!?」

「おやぁ?カーリーどうしたのかな?顔が真っ赤だぞ~?」

「…見てたのか?」

「もちろんさぁ☆」

「あああああああああああああああああああ!!?ころす!!ぶっ殺す!!」

「うわぁ!!カーリーに殺される―!逃げるよアイン!!」

「はいはい。うるさくしてすまなかった、えっと…あれ?そういえば名前聞いてなかったな」

「あ、そうじゃん。ねぇマスター?名前なんて言うの?」

彼女たちがそう聞いてきたので僕は答えた

「ああ、僕の名前は■■■だよ」

 

カルメン視点

 

「…え?」

彼の名前の部分だけ一瞬ノイズが入ったように聞き取れなかった。私がアインの顔を見るとアインも聞き取れてないらしい。私が聞き返そうとしたけど

「カルメン!!流石に許せないぞ!覚悟しろ!!!」

「わひゃあ!?」

カーリーに追いかけられてそれどころじゃなくなっちゃった!まぁいいか!名前ぐらいは!

「また来るね!!マスター!」

「っ!また来る!待て!カルメン!!逃がすか!!」

「騒がせて申し訳ない!ちょ、待つんだカルメン!カーリー!俺を置いていくな!?」

そう言って彼女たちは店から出て行った

 

■■■視点

 

まるで嵐のような彼女たちが出て行ったあと。俺は後片付けをしていた

「…原作開始までもう少しか」

そう誰にも聞き取れないような声でつぶやく。あんな彼女らの姿を見てるとこの後に起きる悲劇がどれほど残酷なことか。だが、俺には止める権利がない。そうしないといけないからだ。それがこの世界の根本だ。下手に変えようとすれば逆にもっと最悪の事態を招きかねないしな。…まぁ、今はただ彼女たちが少しでも落ち着ける場所を作ってあげよう。それが俺が唯一出来る助けだからな

「さて、明日はどんなお客さんが来るかな」

 

 

 




はい(はいじゃないが)読みにくくてすいません

基本的には1話目のスレで紹介していた順番で書いていきます。翼組と協会組は合間合間に挟もうと思います

以下は登場人物紹介

赤い霧 カーリー
 皆さんご存じの最強。正直説明することなくない?

カルメン
 後のクソリプおばさんになるひと。原作ストーリーの大体はこいつが悪い(個人の意見です)ロボトミではCと呼ばれたりする

アイン
 後に育児放棄する父親。自分で作ったくせに無視するとか最低だな!()L社の管理人になる人。ロボトミではAと呼ばれたりする

ご視聴いただきありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。