【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない()   作:しがないフィクサー

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どうも、作者です。

今回は煙戦争の話です。ほとんどが作者のオリジナル物語ですので…プロムン作品本編で語られている内容とは大きく違う可能性があるのでご了承ください

気持ち悪くなるかもなので注意です!あとリンバス9章の若干のネタバレあるので、まだやってない方はご注意を!


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煙戦争 第一戦線 『蛆の王子』

至るところから剣を打ち合う音、肉が飛び散る音、血が滴る音が響き続ける。戦場は混沌に包まれていた。そんな中、炎を振るい、敵を蹴散らして行く一団がある

「止まるなぁ!!進めぇ!!」

薙刀に炎を纏わせ、敵を切り捨てていく。後から続く者たちは拳を振るい、長剣で敵を薙ぎ倒して行く。そう、リウ協会である

「プルコォ!俺と競争しようぜぇ!!」

敵を殴り潰しながらフレムが叫ぶ

「…良いわよ…!!おらぁっ!…殺した数で勝負よ!」

敵の首を切り飛ばし、笑うプルコ。二人は敵の団体に突っ込み、次々と殴り、切り殺して行く。フオイェンはそんな二人を見て怒号を飛ばす

「おい!!貴様らぁ!!隊列を…ちっ!1課は前進!!2課、3課は戦線維持だ!!行くぞぉ!!」

「「「応っ!!」」」

リウ協会の連合軍はどんどん自陣を広げて行く。進軍は止まらない

 

 

…しかし、彼らは気付いていない。気付けない。それは苗床を作るための罠であることに

 

 

『…寄生。寄生。羽化。増殖。増殖。寄生。寄生。増殖』

蛆、それは蝿の幼虫。死骸や腐食物に群がる害虫

『寄生。増殖。羽化。増殖。増殖。寄生』

蛆、それは忌み嫌われ、嫌悪される存在

『寄生。寄生。羽化。寄生。増殖。増殖。増殖』

しかし、燃やしても、潰しても、我らは消えぬ。我らは滅びぬ。死骸があるならば、血肉があるならば…我らはいくらでも甦る

 

 

「…?なんだ」

フオイェンは足元を見る。無数の蛆が一ヶ所に向かって動いている。顔を上げる。その先には一人のG社の兵士。しかし様子がおかしい。まるで…

「っ!!」

フオイェンは何か、危険を察し、その兵士を切り捨てる…はずだった

「なっ!?…これは…蛆の塊…!!?」

切り捨てたのは蛆の集合体。散らばった蛆たちは再度蠢き、集まろうとする。死体から蛆が生まれ、集まり、生まれ、集まり、生まれ、集まり、生まれ、集まり、生まれ、集まり、生まれ…無限に繰り返されるそれをフオイェンは薙刀を振るい、阻止しようとする。が、止まらない

「っ!!フレムゥ!!プルコォ!!死体を燃やせぇ!!」

「「っ!?」」

その言葉に二人は反応し、近くの死体を燃やし始める。だが遅かった。既に積みあがった死体からは無限に蛆が湧き続ける。もはや止めることは出来ない。次第にそれは大きな塊となって行き…

「…なんだ…あれは…!!」

人で言う頭、そして腹の部分が透明になっており、そこに大量の蛆が蠢いている。目も、足も…全てが蛆で形成された…人型の化物がそこにいた。口からよだれ…いや、それまでも蛆で出来ている

「っ!!総員!!警戒態勢!!」

瞬間、リウ協会の職員たちがその怪物に向けて拳を、武器を構える。すると化物は…小さく、確かにこう言った

『…寄生』

「なっ」

瞬間、化物の周囲にいたリウ協会の職員たちが一斉に振り返り、こちらに武器を向けて来たのだ

「なっ、おい!やめ、がぁっ!?」

「いやっ、やめ」

次々と仲間を切り捨てて行く

「っ…!!一体何が…!落ち着け!!」

フオイェンは暴れていたうちの一人を取り押さえる…すると

「なっ!?」

顔の至るところに蛆が蠢いていたのだ。目、口、鼻…穴という穴から蛆が這い出してくる。直ぐ様首を切り飛ばし、息の根を止める。そして振り返り、こう言った

「総員!!現在暴れているのはもはや仲間ではない!!殺せぇ!!」

「っ!!総員!!戦闘用意!!」

次々と向かってくる、かつて仲間だった者たちを切り捨てて行く。その度に、中の蛆が飛び散り、周囲に散らばる。すると

「う、うわぁあああああ!!?」

正常だった者の一人が腕を掴み、暴れだす。そして

「う、ぼぅえ……!!?」

口から大量の蛆を吐き出し、その場に倒れた。周囲の仲間が「ひっ」と悲鳴を上げる

「っ!!総員!!蛆を直接触るなぁ!!寄生されるぞ!!」

しかし、蛆は増えて行く一方でしかない。倒した仲間の死体からまた蛆が湧き、また湧き…の繰り返し

「キリがない…!!!プルコ!フレム!合わせろ!!大元を焼く!!」

「「了解!!」」

俺たちは目の前の化物に向かって走り出す。大元を倒せばこの蛆どもは止まる!!

「『鉄山靠』!!」

フレムが籠手越しに殴り

「『火炎四閃』!!」

プルコが四度の斬撃を与え

「『炎龍昇斬』!!」

フオイェンが下から切り上げる。本来なら十分過ぎるほどの威力だ。…そう、「本来」なら。切り上げた筈の体は崩れただけで効果が見えず、炎すら打撃になっていない

「なっ、がぁ!?この、はな…せっ…!!」

フレムが首を捕まれ、締め上げられて行く。そして

 

            ゴキリ

 

と、鈍い音が響いた

「…ふれ…む…?」

プルコが震えた声で言う。フレムの首は無惨にも折れ曲がり、生気を感じさせない目だけが此方を向いている。そして、化物の腕から蛆がフレムを包んで行き…彼を貪った。骨を砕くような音はしない。ただ、何かが溶けて行くのを、理解出来た

「…貴様ぁああ!!!」

プルコが化物に向かって走り出す。怒りに燃えている

「っ!!プルコォ!!止まれぇ!!」

しかし、もう遅かった。プルコは目の前の化物を狙い、剣を振るう…しかし、それは届くことはなかった

「へっ」

化物の目の前で、滑ったのだ。何かに足を取られ、滑った。プルコの目には見えていた。大量の、蛆。足元に広がる、蛆、蛆、蛆、蛆、蛆、蛆蛆蛆蛆蛆蛆蛆蛆蛆蛆蛆蛆。そして、顔から地面に落ちる。蛆が群がる

「いや…!いやぁ!!助け、ぐご、うぶ…!?ぉ、ごぉ…!!」

口から、鼻から、目から蛆が入り込んで行く。息が詰まる。最早苦痛意外感じない。…そして、彼女の悲鳴は遠退いて行き…やがて聞こえなくなった

「…ああ…!!くそっ…!!」

フオイェンは覚悟していた。死ぬ覚悟など、元よりしていた。だが、目の前の化物に貪られる。そのような覚悟など出来るだろうか。否、ここにいる者たち、全てが出来る筈もない。そんなもの、予見出来る筈もないのだ

「……総員…ここで…奴を止めるぞ…!」

「っ!?部長!!正気ですか!!あれは」

「黙れ!!!…こいつを…都市に残してはいけない…!!」

フオイェンはシャオの姿を思い出す。もし、この化物が都市に残り続けたらどうなる。シャオの未来はどうなる。あんなものに…あんなものに壊されるなど…!!他の職員たちも理解する。これは自身の名誉の為ではない。これは…都市の、次世代のための犠牲

「リウ協会!!全隊に告ぐ!!…これより…!!害虫駆除を始める!!死ぬ気で殺せぇ!!!!」

その声で一斉に駆け出す。最早死など二の次。この化物を、蛆を殺す。次世代の為に、自ら糧となるのを惜しまぬ。一人、また一人と散って行く。自身の体を燃やし散る者が現れ、また一人、また一人と、体を燃やし、散って行く。だが止まらない。目の前の化物を殺し切るまでは…

 

 

 

 

何時間経っただろうか。

「…はぁ…はぁ…!!ぐっ…が…!」

血が滴る。だが、止まらない。再度駆け出す。もはや誰も付き添う者はいない。ただ一人、進み進み続ける

「『炎龍』…!!『強羅剣斬』っ!!」

その一撃は化物の半身を抉る。仲間たちが自身の死体、そして周囲の死体を燃やし、蛆の増殖を抑えたおかげか、化物は再生出来ないほど弱っていた。勝てる。フオイェンは最後の力を振り絞る

「…ここで…おさらばだ…!!」

薙刀に赤…いや、青い炎が纏われる。自身の体も燃やす、最後の一撃

「…すまん…シャオ。あとは…頼む」

そして、呟いた

「『祝融』」

瞬間、青い炎が、大地を焼きつくした

 

 

 

 

 

焦げ焼けた死体。形が崩れ、もはや誰なのかすら分からない。辺りに炎が立ち上ぼり、灼熱の地獄と化していた。そんな中…まだ、焼け残っている死体が、瓦礫の下にあった。瓦礫の山、その一番下にいたその死体は、幸いにも、灼熱から逃れた。…そこには…

 

          

         蠢く白い幼虫がいた

 

 

 




はい(はいじゃないが)

リウ協会南部が壊滅したよ!建て直すのに苦労するなぁ…シャオちゃん。悲しまないでね?(暗黒微笑)なおこれによりシャオちゃんが絶望からのオリ主バフで吹っ切れて再度強化が入る(オリ主が自分を信じろって言ったせい)あーあ、図書館が可哀想(暗黒微笑)

最後の通り、死んでません!蛆の王子は!死んでません!!(無慈悲)

以下登場人物…というよりは故人紹介


リウ協会南部1課 部長 フオイェン
 死んだ(無慈悲)

リウ協会南部1課 副部長 プルコ
 死んだ(無慈悲)

リウ協会南部1課 戦闘職員 フレム
 死んだ(無慈悲)

『蛆の王子』の設定。リンバス9章で名前だけ出てきた
特異決戦兵器:蛆の王子
 G社の決戦兵器的な奴の一人。それ以外はまったく分かっていない
以下『蛆の王子』のオリジナル設定
『我らは…腐敗とともに、血肉の中に巣を構える。王族たちは蔑視の中でも、永久不変に増殖し、寄生する。そしてある日、お前たちが築いた血肉の山から……蝿へと生まれ代わり、貴様らを溶解しつくすであろう
寄生。寄生。増殖。寄生。増殖。羽化。増殖。寄生。寄生…』
蛆を操る無邪気な王子。甘えん坊で、自分に触れてくれる人にはたくさん集まる。また、見たことない物を見ると遊びたくなるのも、子供らしい。蛆は無限に増え続ける。死体さえあれば、血肉さえあれば、彼らはどこからでも産み出される。

なお、本体は通常の蛆よりも一回りデカイ


個人的には『蛆の王子』と『蝿の王』は同じ存在だと予想してます。多分蛆が変態して蝿になるんじゃないかなぁ…って。まぁそこら辺は正しい情報を待ちましょう

ご視聴ありがとうございました!

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