【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない() 作:しがないフィクサー
今回も今回で名前しか出てない『蛾の姫』を独自解釈、設定で登場させますのでご了承下さい
気持ち悪くなるかもなのでご注意ください。リンバス9章のネタバレが若干あるのでご注意を
感想と評価、お気に入りをお願いいたします!
空は煙に包まれ、狂う者たちが現れる。死体を貪り、生き延びようとする人々。敵を殺し、生き延びるのは自然の摂理の一つ。そして…そこには仲間の仇を撃たんとする集団がいた
「おらぁ!!中指のお通りだぁ!!」
重低音のビートが流れ、戦場を支配する。紫色の刺繍を光らせ、G社の戦闘員たちを殴り倒して行く。その集団の中心。そこにコレンナはG社の戦闘員の死体を椅子代わりにし、巨大な大剣を背負い、座っていた
「な、何で中指がここに、があっ!!」
「だ、誰だ!!中指に喧嘩を売ったのは!!ぎゃあっ!?」
至る所から虫の悲鳴が響く。コレンナは帳簿に印を付けながらニコニコしていた
「んー、これで157匹目っと…まだまだいるなぁ…お前らぁ!!一匹たりとも逃がすなよぉ!!」
「「了解!!」」
さらにBGMが大きくなり、虫を殴り倒して行く勢いが加速していく。コレンナは背中の大剣を擦り、感触を確かめる
「さて…こいつを使う時が来るのかねぇ」
コレンナはその剣を抜ける時を、楽しみにしていた
彼らは知らない。空の脅威を。彼らは気付けない。隠れ潜むその蟲を
『潜伏。潜伏。飛来。接種。侵食。飛来。繁殖。潜伏。潜伏』
蛾。それは夜空に羽ばたく無数の蟲。至るところに潜伏する害虫
『潜伏。繁殖。潜伏。飛来。接種。侵食。飛来。接種。侵食』
蛾。それは忌み嫌われ、嫌悪されて来た害虫
『潜伏。潜伏。飛来。接種。侵食。侵食。繁殖。飛来。侵食』
我らは光を求め、飛行する。ただ、ただ、光を、熱を求め、貪り、飛行するのみ。我らは幾度となく飛来する。貴様らの死角に…
「…あんたら。止まりな」
コレンナが突然立ち上がり、そう言う。周囲の弟、妹たちは困惑する。が、その理由を理解するよりも早かった
「へ、ぎゃあああぁあ!!!?」
弟の一人が空に連れ去られる。それに気付き、警戒するがまた一人、また一人と空に連れてかれて行く
「ちっ…!煙の中に引き摺り込みやがったか」
コレンナは目を凝らす。空に漂う煙の中。そこには確かに蠢く何かがある。すると何かが落ちて来る
「っ!!伏せなぁ!!」
コレンナは大剣を引き抜き、その物体を弾き飛ばす。轟音を立て、その物体は地面に落ちる。それは何なのか弟たちが見ると…
「ひっ!?」
「これ…!骨と…肉…いや、内臓まで…!!」
そこにあったのは無数の血肉で作られた楕円形の何かだった。無数の血肉の中には、妹や弟がつけていた鎖や刺繍が見える
「…ちっ、悪趣味な…あんたたち!それから離れ」
コレンナがそう言った瞬間だった
バリッ
と、何かが破れる音が響く。そして…物体の周囲にいた兄妹たちの上半身は消えていた
「あんたたち…!!っ!誰だ!!」
コレンナは他の兄妹たちの目の前に飛び出し、大剣を構える。煙の中、そこに…それはいた
『ギ、ギャアアァアァアア!!!』
それは、人間と同じサイズをした蛾だった。口から血をたらし、何かを貪っている。先程の物体から飛び出して来た害虫。それが、目の前にいるこの蛾なのだ
「…なるほどねぇ…繭って訳か?」
剣を握る手に力が入る。少なくとも兄妹たちを纏めて数十人を貪れる戦闘力…油断は出来ない
「あんたたち!私に合わせな…こいつを潰す」
その言葉に兄妹たちはそれぞれ鎖を取り出し、それを繋げて行く
「…行くぞぉ!!」
コレンナは単身で目の前の蛾に剣を振るう。しかし、当たらない。素早く避け、反撃を狙って来る。…だが
「姉さんにぃ!!手を出すんじゃねぇ!!」
大量の鎖が空中に飛び出し、蛾の体を絡めとる。蛾は突然のことに動揺し、動きが鈍る
「よくやったあんたたち!!」
瞬間、一閃。大きく振りかぶられた大剣は、蛾の胴体を真っ二つに切り裂く。蛾は力尽き、地面へと落下する。コレンナは剣を回し、蛾の体液を飛ばす
「姉さん!!やりましたね!!」
「さっすがぁ!!姉さんはやっぱすげえや!!」
兄妹たちが近づいて来る。コレンナは妹や弟をたしなめながら、一つの疑問を抱いていた
「(さっきの繭…上から落ちて来ていたな…それに、あの蛾…やけに弱かった)」
コレンナは再度、空に目を向ける。何かないか。何か見えないか。目を凝らし、観察して…気付いた時には遅かった。大量の繭が再度降って来ていた。防ぎきれない
「っ!!あんたたち!!」
「へ」
コレンナは手の届く範囲にいる兄妹たちを守るように剣を振るう。しかし、手では全てを救うことは出来ない
「な、姉さ」
「ひっ、いや、助け」
兄妹たちの真上に繭が落下し、潰されて行く。それをコレンナは最小限に食い止めようと奔走する
「っ!!なんちゅう量だよぉ!!」
何とか弾けたものもあったが、被害は甚大。統率も崩れていた
「あんたたち!!私の後ろにいな!!何か…ヤバいのがいる…!!」
コレンナは周囲の繭を一つずつ叩き潰して行く。だが、量が多すぎて、全てを潰すのは不可能だった。1匹、また1匹と繭から孵る
「…ちっ…厄介だね…あんたたち!!防御陣形だよ!!私が蛾を殺す!!守りに徹しな!!」
コレンナは刺繍を光らせ、飛び上がった
「一枚目のラッピングを剥がさせるとはね…!!少し見せてやりなぁ!!」
コレンナの振るう大剣のラッピングが一つ剥がれ、赤く燃えたぎる刀身の一部が見える。そして
「少し本気のぉ…!!『レーヴァティン』!!」
大剣を振るった瞬間、振るった先の大気が燃えた。蛾の集団はその炎に焼かれ、悶える
「おうおう…飛んで火に入る夏の蟲ってなぁ!!」
連続で大剣を振るい、蛾を焼き付くしていく。…が、減らない。何度振るっても、どれほど焼いても…数が減らない
「…ちぃ!!面倒な…っ!まさか!」
コレンナは先程繭が落ちて来た場所…そこに大剣を振るう。厚い煙の層が吹き飛び、空が晴れる。そこには…
「…おいおい…!冗談はやめて欲しいねぇ…!」
空には無数の蛾が、数千、数万の蛾の群れが飛び回っていた。そしてその群れの中心。それを守るように蛾が群がるそこには…他の蛾の数十倍の…巨大な蛾が飛んでいた
「…あれが…親玉ってわけだ…!ふざけやがって…!」
コレンナは大剣を地面に突き刺し、力を込め、ラッピングを剥がして行く。あれを潰さない限り、この蛾は増え続ける。もはや遠慮などしている場合てはない
「…兄さん…あんたみたいに使いこなせる気はしないよ」
ラッピングの二枚目が剥がれ、更に赤く燃えたぎる刀身
「でもね…あんたの真似程度ならさ…出きるんだよ…!!」
そして…三枚目のラッピングを剥がれた。瞬間、その刀身は溶け、地面を溶解させて行く。これでも、本来の実力は出せていない
「…熱いね…凄く…熱いよ」
手が焼ける音が響く。それに気付き、兄妹たちが叫ぶ
「姉さん!!やめてください!!あんたが…!あんたが死じまう!!」
「姉さん!!やめてぇ!!」
「黙りなぁ!!」
コレンナは大剣…いや、レーヴァティンに更に力を込め、刀身を作る。溶けた地面が、刃を作り、強度を増し、熱を昂らせる
「あんたたち、一つ、教えてやる」
コレンナは腰を低くし、飛び上がる準備をして、こう言った
「家族ってのはね……他の家族のために犠牲になっても、痛くないもんだよ」
そして、飛び上がる。周囲のビルを使い、高く、高く、あの蛾を切るために、高く、飛び上がる。それに気付き、無数の蛾の群れが、コレンナに襲いかかる
「遅い!!」
コレンナが力を込める。するとレーヴァティンの刀身は再度溶解する
「おらぁ!!」
そしてレーヴァティンを振るうと溶解した鉄が空中に飛び散り、蛾の群れを焼き付くしていく。一振り、また一振り。その度に腕が、肌が焼けて行く。だが止まらない。蛾の死骸を足場にし、更に飛び上がる。そして…
「やっとぉ!!到着したぞぉ!!」
巨大な蛾の背中に飛び乗ることに成功する
「かあっー!匂うねぇ…!血の匂いがねぇ…!いったいどれほどの人間を食ったんだか…!そんなに食いたいならさぁ…!」
レーヴァティンを振りかぶり…蛾の背中に突き刺した
「たっぷり…!!食いなぁ!!」
そして、熱を、流し込む
『ギャアアァアアァアぁあアああああ!!!?』
その熱をくらい、暴れ狂う蛾。コレンナは更に力を込め、深く突き刺す
「まだまだぁ…!!家族の仕返しぃ…!!たっぷりさせてもらうよぉ!!」
次第に蛾の体は燃え始め、周囲の蛾の群れも統率が崩れ、暴走し、熱によって燃え、散って行く
「さっさとぉ…!!落ちろぉ!!」
コレンナはレーヴァティンを掴み、蛾の背中を切り裂くように縦横無尽に走り始める。切り裂かれる度に、蛾は暴れ、苦しみ、血肉を吹き出す
「ははは!!良い悲鳴じゃないかぁ!!…ん?」
コレンナの目の前、そこには人型の何かがあった。人間の下半身が蛾に埋もれ、上半身は女の姿。蛾の頭頂部にあるそれは、悶え苦しみ、悲鳴をあげている。コレンナは理解する。これが、本体だと
「…はは、手っ取り早くていいねぇ」
レーヴァティンを引き抜き、構える。確実に、両断する構え
「…覚えておきなぁ…蛾女…!!」
そして…レーヴァティンは振り抜かれた。瞬間、女の体は真っ二つに両断される。辺り一帯に甲高い悲鳴が響く
「…中指はなぁ…恨み深いんだよ…!!」
そして、蛾は、羽を失ったかのように…地面に向かって落ちて行く。周囲の蛾も、命を失ったかのように、どんどん落ちて行く
「…あー…疲れた…なぁ…」
コレンナも力が尽き、空中に身が投げられる
「…ここで…死ぬのか…はは…案外…悪くないじゃないの…家族を…守れたんだから」
地面が迫って来る。不思議と恐怖はなかった。コレンナは目を閉じ…地面を受け入れる…筈だった。突如、ネットのような物に落ち、落下の衝撃が和らぐ
「…なっ!?」
驚き、目を見開く。落下の衝撃を和らげたのは…網状に編まれた鎖だった。真横には…
「姉さん!!姉さん!!」
「よし!!生きてるぞぉ!!ここから逃げろぉ!!」
「おらぁ!!運べ運べぇ!!」
家族たちが私を包んだ鎖ごと持ち上げ、全力でその場から離脱する
「…あんた…たち…何で…」
「あったり前ですよぉ!!」
「私たちは家族だよ!?見殺しなんて出来ません!!」
空から巨大な蛾の死骸が迫って来る。だが…間に合う。これなら…逃げきれる
「…はは!!あははは!!…良いぞ!あんたたち…!!私を…運びなぁ!!特別に許すよぉ!!」
「「あいあいさー!!」」
私たちはギリギリの所で地下通路に逃げることが出来た。そして、外から轟音が響く。きっと蛾が落ちたのだろう。が、ここは問題ない。皆が私を下ろし、集まってくる
「姉さん…!!本当に…!本当に生きてて…!よかった!!」
「…はっ…根性あるじゃないか…あんたたち…帰ったら…ご褒美を買ってやるわ…!」
「それよりも治療ですよぉ!!」
「いや、別に「「治療ぉ!!」」…わかったよ…ったく…」
コレンナは自身が…これ程までにも頼られていると、再度認識することが出来たのだった
『…まだ…王国は…まだぁ…!』
瓦礫の山となった場所。そこに、惨めな姿となった蛾の女がいた。上半身を引き綴りながら、ゆっくりと進んで行く
『っ…だ、れ…!』
その目の前に、男が立つ
「…なるほど。G社の特異決戦兵器ってこいつのことか」
『…蛾よ…!私の…子供よ…!この者に…!!罰ヲぉ!!』
「無駄だよ…そんなに弱ってたら何も操れないだろ…さてと」
男はそこら辺に落ちていた剣を拾う。蛾の女は理解する。死ぬ。殺される。確実に、間違いなく、ここで…!!
『いや…!いやぁ!!』
「…逃げんなよ。化物が」
『ぎっ!?ぎゃああああ!!?』
手を踏み潰され、悲鳴をあげる。そして、首が飛んだ。首の落ちる音が虚しく響いた
「…ふう、始末完了っと。流石に第2ラウンドは可哀想だしな」
男は懐から瓶を取り出す。その中には…一匹の蛆が入っていた
「こいつは厳重封印だよなぁ…まったく。G社も面倒な奴らを作ったよなぁ…さて、帰りますか」
男はそう言って、その場から立ち去った
はい(はいじゃないが)
コレンナ、生存!!やったね!!(なお二度と戦闘不可能な致命傷)生きてるならモーマンタイって奴だね!
以下登場人物紹介
東部中指 長姉 コレンナ
レーヴァティンの二代目の使い手。元々は兄が使っていたが突如死んだため受け継がれた。兄が100%ならコレンナは80%ぐらいしか引き出せてない。なおマティアスは30%です。ふぁーw雑魚乙w!あ、反撃やめ「ルール違反!!(イリワラァ!!)」
以下は『蛾の姫』について分かってる情報とオリジナル設定
分かってる情報
特異決戦兵器:蛾の姫
リンバス9章で名前だけ登場。それ以外は全く分からない
オリジナル設定
『我らは…暗闇とともに、闇の中に巣を構える。王族たちは蔑視の中でも、永久不変に潜伏し、飛来する。そしてある日、お前たちが作り出した光を埋めつくし…いつしかこの世の全てを闇に変えるであろう…
飛来。飛来。接種。繁殖。侵食。飛来。飛来。接種。繁殖…』
空を埋め尽くす蛾の大群を操る戦闘姫。蛾たちは姫を守る騎士であり、城である。人間を貪り、繭を作り、子を育て、騎士たちを増やす。それを繰り返す。さぁ、王国を築こう。皇帝のための…王国を
まぁ完全に名前以外はオリジナルなので一切参考になりません。ご注意を…あ、あと前回の蛆の王子の設定も書き足してます。良かったらどうぞ…
ご視聴ありがとうございました!!
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