【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない() 作:しがないフィクサー
投稿が遅れて申し訳ない…ウーティアス(ウーティスのマティアス人格の略)の人格ストーリー読んでたらなかなかにカスだったし前話の内容とかなりズレていたのでどうしようかなぁー…って悩んでました。取り敢えず鏡世界と本編世界は少し異なると自分に言い聞かせて今回の話を書きました。解釈違いとかあるかもだけど許して
今回はマティアス視点です。この時点でのマティアスはまだコレンナの弟分です。前半は煙戦争が始まるよりも前の話。後半は前話の続きです。時系列前後して申し訳ねぇ…
ウーティアスの人格ストーリーのネタバレがあるのでお許しください
感想と評価、お気に入りをお願いいたします!!
それはまだ煙戦争が起こる前の話だ
「…遺跡探索…ですか」
俺は目の前で帳簿の整理をしながら違反者の報復を行う兄貴を見ながら言う
「ああ!前行った時にな、そこにいる化物に痛い目見せられてよ…!そろそろ報復しないといけないって思ってたんだ!」
報復対象は悲鳴をあげながら「許して!許してくれぇ!!ぐぁああああ!!?」と、腕を折られる。これで残り5回
「うるせぇ!中指の、しかも俺が話してる時に会話を妨害するとはな…弟分!長兄の会話の妨害はなんだったか?」
「…12ページの会話ルールの行の72番目…『長兄、長姉、またはそれに準ずる中指構成員との会話を遮った報復対象には会話を妨害した時間だけ拳を叩き込む』です」
「あー…何秒くらいだ?」
「…およそ30です」
それを聞いた兄貴は報復対象に向き直って言った
「そうか…よし!てめぇはあと腕を5回折った後、俺に30発殴られるわけだ…中指の長兄の会話を邪魔したんだ…死ぬなよ」
「あ、ああ…!?嫌だ!!嫌だぁー!!?」
「はっ!中指に喧嘩売った時点で分かってたろ?たかが2級フィクサーの分際でよぉ!弟分!こいつの所属する事務所を帳簿に書いとけ!」
「了解です」
そう言われ帳簿に書いた
「…兄貴。今日の報復はこれで終わりです」
「そうか!…ちっ!おい!何死んでるんだよ!!まだ25発殴らないといけねぇってのに…ちっ!…行くぞ」
「はい。…それで、遺跡の件ですが…俺と兄貴、あとは姉貴で行くんですか?」
俺がそう聞くと兄貴は答えた
「いや、コレンナの奴は喫茶店にお熱でなぁ…断りやがった」
喫茶店…姉貴が気に入ったサンドイッチが出るという場所か
「そこの店長がコレンナの友人…まぁ親指のアンダーボスのお気に入りでな。ちょっかいかけてやがるんだ」
「…大丈夫なんです?」
親指のアンダーボス。例え友人であっても話す内容を間違えれば…とんでもないことになる
「いや、多分大丈夫じゃないが…まぁ店主が何とかしてくれるさ」
「…たかが店主に何が出来るんです?」
俺がそう聞くと兄貴は笑って言った
「たかがねぇ…ああ、そうだな!本来ならたかがなんだがなぁ…」
「…?」
俺は疑問に思った。が、その疑問を質問する前に兄貴が話しだした
「まぁ良い。で、コレンナの奴が断ったからな!本当は弟分と俺、コレンナの三人で行くつもりだったんだが…あと一人、どうするかだな」
「…俺と兄貴の二人だけでは駄目何ですか?」
「……ふむ…それでも問題ねぇか…よし!弟分!俺たち二人で遺跡探索だ!いいな?」
「分かりました」
俺はそう言って、兄貴の後をついて行った
中指の拠点の自分の部屋に戻る。そしてそのままベッドに身を投げる
「……はぁ」
ついため息を漏らした
「…兄貴との遺跡探索か」
遺跡…物によるがとんでもないお宝が出てくることがあるらしい。だがそのお宝に比例するかのように遺跡の化物も強くなる
「…お宝か」
お宝という響きは何とも素晴らしい物だ。一度でも良いから手にしたい
「……でも、どうせ…」
兄貴や姉貴たちが持つことになる。今までだってそうだった。どんなに旨い食べもんでも、どんなに強い武器も、全部兄貴たちに回った…俺に来るのは兄貴たちの余り物や御下がりばかり…
「……あぁ…くそっ!」
心の中からドス黒い感情が湧き出る。これはどういう感情なんだ。家族に、しかも兄貴たちにこんな感情が…!これは…!これはなんだ!!
「…ちっ…寝るか」
俺は感情を抑え込むようにして無理矢理眠りについたのだった
そして遺跡探索の日が来た
「よし、弟分!準備は良いか?」
「はい、兄貴…ですが何故この鎖を…?これは義理巡礼の際に使う鎖のはず…」
今、俺が巻いているのは長兄が使う鎖だ。義理巡礼は次のクラスに上がる際、自分よりも上のクラスの鎖を巻いて試験を行う。末弟から末兄に上がるのは大変だがまだマシだった。だが末兄から長兄は話が違う。長兄の鎖は刺繍を全身に刻まないと持てないほど重い。だが、義理巡礼はその重さを刺繍無しで耐えて、巻いたまま試験をクリアするのが条件だ。一度でも落としてしまったり、止まったら…そこで失格になる。現に立っているだけで汗が出てくる。俺がそう聞くと兄貴は言った
「はっ!決まってるだろ?お前の義理巡礼も一緒にやるのさ!」
「…良いのですか?」
遺跡探索と称して本当は義理巡礼が目的だったのかと気づいた
「ああ!この遺跡から生きて帰れたら!お前は見事に長兄になれるってわけだ!どうだ?嬉しいだろ?」
「…兄貴…そうなるとこの巡礼には…兄貴が手伝ってくれるんですか?」
「手伝うか…まぁ違わねぇ!お前が死にかけたら助けてやる。まぁ、その時点で試験失格だがな」
「…兄貴の手を煩わせないように頑張ります」
俺がそういうと兄貴は笑った
「はっはっはっ!!良いなぁ!やっぱり良い!!お前は立派な長兄になれる!!まぁ安心しろ。俺もこの遺跡の化物に用があるからな…そいつだけは俺が引き受ける。周りの雑魚はお前に任せる。良いな?」
ズキリと心臓が傷んだ気がした。また掃除係か…
「…はい」
「よし!それじゃあ行くぞ!!兄ちゃんについて来い!」
そして俺たちは遺跡の中に入って行ったのだった
中はまさに地獄だった。汗は蒸発し、大気が燃えていると錯覚するほど熱かった。さらには
「っ!また…!!おらぁ!!」
溶岩の海の中から魚の形をした何かが際限なく飛んでくる。それを叩き落としては進む。それを繰り返したせいでかなりダメージを受けていた
「おいおい、大丈夫か?」
「っ!はい!!この程度…!運動にもなりません!!」
「…はは!やっぱり良いねぇ…!この場にコレンナの奴がいたら「最高だよ弟分!!」って叫んでたろうさ!さて、進むぞ!」
「はいっ!!」
しばらく進むと更に熱く燃えたぎる場所に出た。もはや息すら苦しい。すると、空間の中心、その地面に何かが刺さっていた
「っ!あれ…は…!!」
剣というにはあまりにも無骨だった。もはや鉄の塊のやうにも見えた。だが、あれは熱している。冷めることはなく、熱し続けている
「おっ!!こりゃあ…!!お宝だぞ弟分!!」
遺跡の…遺物…!!直ぐ様駆け寄り、手に取ろうとしたが…
「っ!!?ぐぁっ!!」
あまりの熱さに手を離してしまった
「おい!大丈夫か!?」
「っ…大丈夫です…これ…持てません」
「なんだと…?…よし!兄ちゃんに任せな!」
そう言って兄貴はその剣を手に取った。…そして、持ち上げた
「……は?」
「お?なんだ…軽いじゃねぇか!!」
また、心臓が傷んだ。そして、またあのドス黒い感情が溢れて来る
「…さすが…兄貴…です」
声は震えていた。喜ばしいことのはずだ。兄貴が遺物を、あのかっこいい剣を手にしたんだ。家族なら…家族なら…喜ぶべきだ…!!
「ふーむ…よし!!気に入った!弟分!悪いがこれは俺が貰っても良いか?」
兄貴がそういう
「…はい」
俺は返事をしてしまう。…ああ…くそ…また、またか…また俺には…何も…!!その時だった。直ぐ横の溶岩の海から巨大な怪物が現れた
「っ!?」
「…この前は良くもやってくれたな溶岩巨人!!」
そう言って兄貴は飛び上がり、目の前の怪物にあの剣を振るった。激しく打ち、斬り、貫く。まるで剣が動いてくれているようだった
「ははははは!!!最高じゃねぇか!!これならこいつも殺せそうだなぁ!!」
次々に兄貴は化物に攻撃を当てて行く。…が、あの剣この怪物は相性が悪いのだろうか。だんだんと威力が下がって来る
「…ちっ!炎タイプには炎が効かないってか?…おい!弟分!!何か方法はないか!?」
兄貴がそう聞いてくる。思考を回す
「方法…あ」
目についたのはあの怪物の胸元。そこに白熱している核がある。そしてそれは…足を振るう軌道を少しだけズラせば…兄貴の心臓を通る軌道なら、怪物の核を打てるのだと
「ハッ…」
笑いが込み上げる。そして、確信した
「ハハ、そういうことですか!!兄貴が俺のために…!!」
長兄が、その核を壊せるよう。そして、俺を長兄にするために、自らを犠牲にしたのだと…!!
「おい!弟分!そろそろ手に負えなくなりそうなんだが…!おらぁ!!早く片付けてくれないか!?」
「…ああ…兄貴の望む通り…今すぐ終わらせてやる」
「そうだ!!早く─」
俺は足に刺繍の力を溜める。本当なら急ぐ必要なんてない。兄貴にはまだ余裕がある。怪物も動きが鈍くなっている。兄貴がもう少し頑張れば問題なく殺せる。だが、そうは考えなかった
「ああ…そうか…俺は…」
「?おい、弟分?何を─」
飛び上がる。兄貴と怪物が重なるその瞬間に。そして…
「…ちょうど…ブルズアイだ!!」
兄貴の心臓と一緒に、核をぶち抜いた
「…ごっ…がぁ…!?…な…んで…」
その質問に、俺は笑って答えた。いつも聞かされていたのだから
「だって兄貴が言ってたじゃねぇか…家族のために犠牲になるのは当然だってな」
そして兄貴は力尽き、怪物と一緒にその場に崩れ落ちた
「…フッ」
笑う
「フハハハハ!!!」
大笑いする。これが家族か!これが義理か!!なんて…なんて綺麗なんだ!!
「ハッハハ!ハッ!はは……ふぅ…あー…最高だ」
俺は兄貴に憧れていたと思った。尊敬していると思った。…だが違う。先程まで湧き出ていた感情が、今では清々しい。この感情は…
「…なんて…気分が良いんだろうな…!!」
俺は兄貴のそばに近寄り、死体を溶岩の中に投げ捨てた。そして、地面に落ちていたあのかっこいい剣を、拾い上げる
「…熱いなぁ…!だが…これで俺の…!!…あ」
思い出す。まだいるではないか。俺が尊敬していると「思っていた」人物が
「…ああ…姉貴…!あんたも…俺のために犠牲になってくれるのかなぁ?…ハッ、ハハハハハハ!!」
俺はその剣を引き摺りながら、遺跡を後にしたのだった
「…お、弟分…兄貴はどうしたんだい」
遺跡の前では他の兄妹たちがいた。そして、姉貴もいた
「…兄貴は……俺の…ために…!!」
涙が溢れる。ああ、兄貴は犠牲になってくれたんだ。俺を長兄にするために。俺がそう言うと姉貴は目を見開き、俺に抱きつく。そして言った
「……そうか…!…すまねぇ…!…私が、私が…行ってたら…!!」
他の兄妹たちも泣き出した。そうか…みんな、兄貴の犠牲を悲しんでいる…!それなのに兄貴は俺のために犠牲になってくれたんだ…!なんて…なんて…!!
「…ありがとう…!!兄貴…!!」
結局、あのかっこいい剣は姉貴が預かることになってしまった。だが、問題ない。きっと、姉貴も俺のために犠牲になってくれるんだ。いつになるかは分からない…だが、きっと…!!
…そして、待ち続けて、待ち続けて…ようやく。その時が来た。姉貴は俺を守るためにあの蟲と戦った。そして、今、姉貴はボロボロだ。苦しそうだ。何とかしてあげないといけない。家族だから。…そういえば…姉貴は兄貴がいなくなってからいつも寂しそうだったな…?…そうか…姉貴は、兄貴のところに行きたいんだな…!だからそんなにボロボロになれるのか…!!
「…姉貴」
「!…弟分…いや、今は長兄か…悪いね…!こんなボロボロになっちまって…」
俺は姉貴に近寄る。俺の背中にはさっき回収したあのかっこいい剣がある。…これは、義理だ。姉貴が俺のために犠牲になった。なら…俺にはその犠牲に見合うお返しする義務がある!!
「……?…マティアス…?」
「…姉貴!…ゆっくり寝てくれ!」
そして、俺は姉貴の首をぶった切った。ゴトリッと音が地下に響く
「…え?」
「は、え、なんで、あ、兄貴…!!?」
周りの兄妹たちが騒ぐ。…そうか!!お前らも兄貴に会いたいんだな!!ああ!ああ!!俺に任せろ…!
「…お前らも…!兄貴に会わせてやる」
俺は他の兄妹たちも切った。こいつらも兄貴に会いたいんだ。なら、家族として、その願いを叶えないとな…!!それが、家族だ!!
「…お前ら…姉貴が言ってたろ?…家族のために犠牲になるのは痛くないって…だから俺は自分の体を犠牲にして…お前らを兄貴に会わせてやる!!」
体が焼ける。このかっこいい剣の影響だ。でも痛くない。…そうか。姉貴が言ってたのはこういうことか!!
「…ふ、ふざけるなぁ!!」
「マティアス!!てめ、があっ!!?」
「だ、誰か!!早く帳簿に、ごっ」
「お、お前!まさか兄貴まで、ぎゃっ」
「ハッハハハハハハ!!」
ああ、家族って素晴らしい…!!兄貴に会うためなら…ここまで出来るんだな
「…安心しろ…しっかり、兄貴のところに送ってやる!!」
時間が過ぎた。床には家族たちがいた。そして、燃えていた
「……ありがとう…家族たち…俺の犠牲を、受け取ってくれてな」
俺は初めて、本心で感謝を伝えられた気がした。手には赤く熱するかっこいい剣が、俺を焼いていた
はい(はいじゃないが?はいじゃないがぁ!!?)
コレンナは生きてましたね。前話までは(無慈悲)生き返るとかありません。禁忌だからね!!(無慈悲)マティアスはどれほどカスにしても良い風潮、流行らせて?
以下登場人物紹介
東部中指 長姉 コレンナ
死んだ(無慈悲)ウーティアスの人格ストーリー的に長姉も死なないとね…
東部中指 長兄 マティアス
まだ長兄。まぁバレて蜘蛛の巣に行くのは変わらない。ぼこぼこにするなら作者じゃなくてカスだったこいつをぼこぼこにしなさい(責任転嫁)
次回はまだ書きません…恥(ヴァレンチーナ)ロージャ人格出るまでは蠅の王はお預けですかねぇ…多分色々違うので。気長にお待ちください
ご視聴ありがとうございました!
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