【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない() 作:しがないフィクサー
今回は前回の話の続きです!はてさて、どうなることやら…
今回はレイダ視点がほとんどです。合間合間に蝿の王が出てくるけど基本的にはレイダ視点ですぜ
感想と評価、お気に入りをお願いいたします!!
「…ここは…?」
私が目を開くと、真っ白な空間にいた
「…っ!?」
直ぐ様立ち上がり、周囲を見渡す。先程まで私は戦場にいた筈た。一体いつの間に─
コトリ
と、音が鳴る
「…なんだ?」
私がその音の方向を見ると…真っ白なテーブルの上に、一つのコーヒーが置いてあった。そしておあつらえ向きに椅子まであった。コーヒーの色は金色と錯覚するほど美しく、コーヒーの香ばしい香りが漂っている。実に美味しそうだった。…さっきまではなかった筈だ。なのに…何故?
「……飲まないと…いけない気がする」
私は自分でも何を言っているのか分からなかった。だが、それは間違いではないと確信出来ていた
「……」
私は椅子に座り、コーヒーのカップを持ち上げようとする。が
「っ!?…重い…!!」
持ち上がらない。まるでこのカップにだけ重力が数十、数百倍かかっているのかと錯覚するほどに
「…っ、ぐぅ…!!」
いくら、力を込めても持ち上がらない
「……はは…カップ持ち上げることすら…出来なくなったか」
私が諦め、立ち上がろうとした時だった
『レイダさん』
「っ!?」
振り返る。瞬間、私の身体は…数十年前の姿になっていた。まだアンダーボスにもなってない時の、私だ。何だ、これは…?一体、何が…
『レイダさん。そこのソファに座ってね』
「…■■■さん…!?」
私は顔を上げる。そこに、彼がいる。私が出会った頃の彼が。何ら変わらない姿で、そこにいた
『飲み物は何が良い?レイダさん』
「っ!■■■さん!これは『コーヒーを…お願いします』っ!?」
私が喋るよりも前に、「私」の声がそれを遮った。それを聞いた彼は、コーヒーを淹れ始める。…ああ、思い…出した…これは…彼に助けられた…あの日の…記憶か
『お待たせ。コーヒーだよ。熱いからね』
「『ありがとうございます…』」
「私」はそのコーヒーを受け取る。…良い、匂いだ。すると赤い髪の女性が喋り出す
『おい、■■■。こいつどうしたんだよ?ん?』
赤い髪の女性は何やら拗ねているようだった
『落ち着けよカーリー。ただ倒れてた所を助けたんだ』
「私」はそんな二人の様子を見ている。楽しそうだった。多分、羨ましかったのだろう
「『…あの』」
「私」が、口を開く。すると彼と赤い髪の女性が「私」…いや、これは…私の方に振り向いたのか
「…一つ、聞きたいことがあります」
初めて「私」ではなく私の声が通った。二人はしばらく見つめ合った後、笑いながら聞く
『良いよ。質問しても。力になれるならね』
『まぁ、対したことは言えないけどな!』
私は、それを聞いて口に出す
「…もし、もしです…誰か、大切な人に助けられた…命を…もう助からないからと…捨てようとする人がいたら…どう思いますか」
『クソだな』
赤い髪の女性が即答した。清々しいほどに、言いきった
『おい!カーリー!!…ごめんね、レイダさん。こいつこういう奴なんだ』
『間違ってないだろ?せっかくその…大切な奴?から助けられた命を放り出すとかよ…クソでしかねぇだろ』
その言葉を聞き、私は俯く。やはり…そうだな…私は、そんな大切な人から助けられた命を…捨てようとしたんだ。そう言われても
『でも、俺はそれでも良いと思うよ』
『はぁ!?』
「えっ」
私は顔を上げる。彼が、笑いながら答える
『だって、捨てようとしている本人もさ?『ここまでで良いかな』って思ってるなら、俺は止めないよ。罵倒もしないし、軽蔑もしないよ』
「…で、でも!!せっかく助けて貰ったのに…それはあんまりではないですか!!相手も労力を払っているのに、そんな…!」
私はそのように言った。まさかそんな簡単に「諦めて良い」と言うとは思っていなかったのだ。すると彼が言う
『?何を言ってるのかな?…俺は『ここまでで良いかな』って思った人のことだけを言っているんだ』
「…あ」
私はその言葉を聞いて、何かが分かった気がした
『…つまり死にたくないなら生きろって言ってるだろ』
『あはは、まぁ簡単に言っちゃえばね。…もし、その捨てようとしている人が、まだ生きることを諦めてなくて、その大切な人に報いようとしてるなら……死ぬ気で生きなさい。きっと、それが君にとっても、最適解だと思うよ』
彼が笑いながらながら私に言う。私の心に、何かが形を作り始めた。私は自然と、笑いが込み上げてくる
「…ははは!」
…ああ…やはり…あなたは…ズルい人だ…!!そんなことを…言われては…!!死ねるものも…死ねないではないか…!!
「…っ!!…答えてくれて…ありがとう…ございます…!!」
私は涙を堪えられなかった。頬に伝うその熱を、私は感じていた。不思議と、心の中に何か余裕が出来ていた
『ええ!?ちょ、泣かないで!ごめんって!許して!』
彼が慌てる。ああ、変わらない…今も、昔も…あなたは…
『なにやってんだよ…ほら、お前は早くそれを飲め!コーヒーが冷める!せっかく■■■が淹れてやったんだ。…飲み干せよ?』
赤い髪の女性が私の持ったコーヒーのカップを指差す。その目には、何やら期待のようなものを感じ取れた
「…はい!!」
私は手に持っていたコーヒーを一気に飲み始めた。そして、いつの間にか私は元の白い空間に戻っていた。そして、飲み終えた時に、気づいた
「…ああ」
私が持っていたのは、あの金色に輝くコーヒーのカップなのを。…また、助けられたか…ふふ
「…ありがとうございます…■■■さん。…あなたのおかげで…また、生きることが出来る」
…ああ、私は…やっぱり…あなたが好きなんだ
E.G.O 発現
『…っ!?何だ…あれは』
蝿の王には、女の周りに謎の力が働いているのが見えていた。だが、それが何なのか。どういう原理なのか。翼の技術なのか。わからない。だが、だが一つだけ分かっていた。あれは…『…危険だ…!!』
再度レイダに向かって走り出す蝿の王。あれは今潰さなければならない。出ないと、取り返しがつかなくなると蟲としての本能が叫んでいた
『死ねぇ!!』
再度振り下ろされるその拳は…
「…『ルパラ•ビアンカ(白い狼)』」
次の瞬間、蝿の王の腕は…食い千切られていた
『…は?』
蝿の王は後ろに後退る。腕があった場所からは緑色の粘液が垂れ続けている。蝿の王は顔を上げ、レイダを見つめる
『……なんだ…それは…!!』
蝿の王の目に、本来ならこの場に存在する筈のないものがいた。それは…
『なんだその宙に浮かんでいるものはぁ!!!!』
レイダの周りを旋回している複数の狼の首だった
「…戻って来たのか」
私は懐から葉巻を取り出し、口に加える。そしてマッチを取りだそうとする…すると狼の一匹が器用にマッチの箱を取り出し、もう一匹がマッチを咥え、火を付け、私の葉巻に添えてくる。葉巻に火がつき、私は煙を吸って…吐いた
「……ふふ、良い子たちだ」
狼たちの顔を撫でる。嬉しそうな仕草をしている。…さて
「蝿の王よ。生きているか?」
私は蝿の王に向かって歩き出す。ふらついていた足は真っ直ぐと地面を踏み、瞑れていた視界は狼たちが見せてくれる。音も、匂いも、狼たちが教えてくれる。私は次第に歩きから早歩きに、小走りに、そして、全力で走り出す。それに追従するように、狼たちもついて来てくれる
「あはは!!さぁ!!狩るよ!!あんたたち!!あの獣を!!」
狼たちは一斉に散らばり、蝿の王を取り囲む。そして、一斉に牙を剥いた
『っ!このっ…!!』
蝿の王は拳を振るい、狼たちを払おうとする…が
『なっ!?すり抜けた…!?』
狼たちには拳は当たらなかった。まるで幽霊のように、狼たちをすり抜ける。だが、脅威はそれだけではない
「よそ見とは、余裕そうだな?」
『っ!ごぁっ!?』
急接近したレイダによる攻撃が蝿の王を蹴り飛ばす。本来なら耐えられる筈の攻撃が、蝿の王の身体を吹き飛ばすほどななっていた
『ぐっ…!!このぉ…!!』
「まだ終わってないぞ?」
『っ!?』
先程蹴り飛ばしたばかりの蝿の王の懐に再びレイダが入り込む。良く見ると、足に狼たちがおり、それにレイダが乗り、移動していた
「『パレルモ•ナチェッタ&ルパラ(鉈と狼)』!!」
狼の一匹がレイダの腕に纏わり、壊れていた筈の腕を動かす。不思議と痛みは無く、通常時と何ら変わらない力で振るう
『がぁっ!?』
そして、鉈が当たったその瞬間、狼の牙が傷口を更に抉り出し、蝿の王の肉を喰らう
『っ!!!貴様ぁ!!!!』
蝿の王は羽を振るわせ、再度音を発しようとし…狼に羽を食い千切られた
『がっ…!なにぃ…!?』
「良くやった!!あんたたち!!一気に畳み掛けるよ!!」
レイダは更に速度を上げ、狼たちもそれに続いて速度上げ、攻撃を仕掛けていく。レイダが切って、撃ち。狼たちが牙で血肉を喰らう
『ぐっ、がっ、ああっ!!?』
蝿の王の身体からは更に粘液が飛び散る。それですら酸性である筈の体液を、狼たちが防ぐことでレイダには一切当たらない
「…さっさと狩ってやる…!!狼たち!!私に合わせろ!!」
レイダは鉈を鋸に変形させ、ショットガンを構えなおし、パレルモ剣術の構えを取る
「『セッチォナトゥラ・デル・コニリオ(兎の解体)[プンタ&ルパラ(狩人と狼)]』!!」
一連擊目。鋸と狼たちが蝿の王の腕を根元から抉り取る
『ぎぃいっ!?』
「まだまだぁ!!『セッチォナトゥラ・デル・チェルヴォ(鹿の解体)[プンタ&ルパラ(狩人と狼)]』!!」
二連擊目。更に速度を上げた斬擊と射撃、狼の牙が蝿の王の足を刈り取る
『がぁあああ!!??』
「もう一回だぁ!!『セッチォナトゥラ・デル・エレファンテ (象の解体)[プンタ&ルパラ(狩人と狼)]』!!!」
三連擊目。その連擊は蝿の王の腹部を抉り取った
『ぎぃ、あ、や、め…!!ごあっ!!?』
そして、鋸から鉈に変形させた鉈が蝿の体を貫く。狼たちが、蝿の王の体を固定する
「…ようやく…完全に解体出来るな…!!」
『っ!!?や、め…!!』
そして、レイダは腕に力を込め…
「『処分[プンタ&ルパラ]』!!!」
無数の斬擊、射撃、狼の牙。それら全てが蝿の王を一斉に襲った。端から見れば、レイダの動きは「舞」と書いて「武」と読むにふさわしく、それでいて美しくもあった。狼と踊っているようにも見えた。だが、それは獲物を、獣を切り刻むための絶対的な解体…否、処分だ。鉈が変形し鋸になり、鋸で切ったらショットガンで撃ち、そして狼が噛みちぎり、また鉈に変形させ切る。その度に更に速度は上がって行く
『ぎぃあやあ、なに、ごぁ、びぃ、ぁ、が』
蝿の王の腕、足、腹、胸、背中、次々と細切れにされて行き…やがて、残ったのは心臓と頭部だけだった。レイダの乱舞が終わり、蝿の王の体は地面へと落ちる。それにレイダは歩み寄る
『や、め…ろ…や、め…て…!!』
蝿の王は王らしからぬ惨めな命乞いをしていた。レイダはそんな蝿の王を見て、哀れみの混じった声で言った
「…やめろ、か…貴様が今まで食って来た者たちもそう言ったのだろうな……自業自得とは言わないさ…蝿。だがな……あんたは食物連鎖に負けたんだよ。…死になさい」
そして、振り上げられた鉈は……蝿の王には届かなかった
「おっと。まだこいつには死んでもらったら困るんだ」
「なっ」
瞬間、蝿の王の心臓は潰されていた。そして、蝿の王の頭から一匹の蛆が飛び出し、腐肉の中に消えて行った
「……おい」
レイダの掠れた目には、顔がぼやけた誰かが写っていた。目が見えないからぼやけてるのもあるだろう。だが、恐らくこれは…
「…認識阻害仮面か」
目の前の誰かは笑う
「あっはは!分かるかぁ…まぁ、それがバレたとして何も問題無いけどね」
声すら変えているのか…だが関係ない。誰だろうと…親指の私の戦闘を邪魔したのだ
「…貴様が誰であろうと。親指のアンダーボス、この私の戦闘を邪魔したのは、到底許されるものではないな…よって規律により、粛清させて貰う」
そして切り刻もうとして…足から力が抜けた
「っ…!!……くそ…限界…か」
いつの間にか側に控えていた狼たちも消えていた。さすがに、限界だったのか…
「あっぶねぇ…死ぬかと思った…」
目の前の何者かがそのように言う。…動けたら今すぐにでも細切れにしているぞ?すると男が何かを目の前に置く
「これ、再生アンプル。飲んで使えば全てキレイに治るぜ」
「…何故、私に渡す」
私がそう言うとその何者かは困ったような口調で言った
「いやぁ…E.G.Oを発現したとなったらねぇ。少なくとも野垂れ死んでも良い存在ではないし…それに、死ななくていいなら死なせたく無いしね」
この誰かが何の話をしているのか分からなかった。エゴ?何のことだ…まさか、あの狼たちのことか…?
「回復したら狼たちを呼んでその薬飲まして貰いな」
そう言って、その人物は去って行った。私はしばらくその薬瓶を見つめ…こう言った
「…疲れた」
そのまま私は前に倒れ、眠りについた。私の戦場での記憶は、なんとも締まらない結果となった
はい(はいじゃないが)
E.G.O発現しました。やったね!!安心しろ。レイダさんは生きてる。大丈夫。殺さない。殺さないから!今は殺さないから!!もしかしたら将来的に殺すか死ぬかだけども!(無慈悲)
以下登場人物紹介
東部親指 アンダーボス レイダ
E.G.O発現した。愛の力やね(ガチ)なおE.G.O発現にはオリ主は直接的には関係してない
白い空間はレイダの心の中。出てきたコーヒーはレイダが一番好きで大切にしている物。レイダの場合はオリ主が淹れてくれたコーヒーだった。持ち上げられなかったのは直前まで「命を捨てる」とか考えていてまだ拭えていなかったから。心の弱い奴がE.G.O発現出来るわけないからね。なおレイダの過去の記憶の中での会話により拭い切った
実際には過去にあのような会話はしていない。せいぜい「ありがとう」とかそれぐらいの会話である。レイダの心が作り出した最強のE.G.O発現のための記憶である。怖いね、心って
認識阻害仮面を付けた誰か(変声機使用)
どこぞの9級ではないです。なら誰なんだろうなぁ()
以下レイダのE.G.Oについて(元ネタとか)あります
(以下はオリジナル設定です。原作には登場しません)
E.G.O:ルパラ•ビアンカ(白い狼)[不安定]
レイダが発現したE.G.O。カーリーやオリ主のように自力で発現した。見た目は半透明の白い狼の首が周囲を漂っている状態。基本的に実体は無く、自身への攻撃は透過し、レイダへの攻撃は実体化して完全に防ぐ。狼たちはレイダに絶対的な忠誠を誓っているように行動し、指示しなくても勝手に判断し行動できる。判断基準はレイダと同じなので実質頭親指の狼になっている。オリ主のE.G.O:やすらぎに比べたら汎用性は低いがそれでもかなり破格な性能をしている。何ならまだ不安定状態なので強化を残している。元ネタとしてはアークナイツのラップランドのザーロである。作者はラップランドが大好きであり、テキサスも大好きなのである。なお異格はどっちも持ってない(復刻!復刻を狙うんだよ!!)レイダのE.G.Oの名前、ルパラ•ビアンカの元ネタはイタリア語で「白い狼」を表す言葉であり、ルパラが銃の鮎でもあるので「純潔な銃」とも訳せるらしい。これはイタリアンマフィアが完全犯罪とかした時にメディアが使用する言葉だったりする。ラップランドのザーロも見た目はどちらかと言えば白いしピッタリだと思ったので使った。ちなみにルパラ単体だと「狼の」という意味になる。またイタリアンマフィアの中では「ソードオフショットガン」という意味にもなるらしい。怖いね
以下駄文
レイダ「スヤスヤァ…」
カポllllの三人「あなやぁ!!?アンダーボス様がボロボロなりぃ!!」「はよ治療せな!」「衛生兵ー!!」
復活した狼たち『ワフッ!!』再生アンプルを咥えている
カポllllの三人「「何だこの狼!?」」「んっ!可愛い!」
蝿の王(蛆状態)『あー、死ぬかと思った。成長するまで隠れてよ…』
↓
蝿の王『成長したぞ!!』
ヴァレンチーナ(元親指アンダーボス)「ん??獲物発見!!」(予知眼、加速弾、再生アンプル弾持ち、パレルモ剣術使用)
蝿の王『』
認識阻害仮面を付けた誰か「何でレイダさんはE.G.O発現してるんですか??」
イオリ「草」
これからはこんな感じの駄文も書いてみようかなと。モチベーション上げないとね…
ご視聴ありがとうございます!
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