【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない()   作:しがないフィクサー

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どうも。作者です

やっとですわよ。やっとロボトミ編ですわよ。(入るまでが)長い!!

今回はベンジャミンがアインをみかぎってアインから離れて行った時のお話です。最初は過去回想からですね。実際出て行ったのか出ていってないのか良く覚えていない。出ていってたとしてアンジェラが会社の外まで出歩けるんか…?となるし…いや、ベンジャミンが一度戻って来たと考えればつじつまは合う…かな?

今回はベンジャミン視点です

感想と評価、お気に入りをお願いいたします!!


ベンジャミンの視点

僕と彼…喫茶店の店主が初めて会ったのはアインとカルメンに連れられて行った時だった。彼の店に訪れた時、当時の研究仲間や、患者と一緒に行った。その中にはあの赤い霧ことカーリーもいた。カーリーと彼はどうやら旧知の仲らしい。そして、私が店の中に入り、初めて彼の顔を見た時…彼を同じ人間だとは思えなかった。姿形こそ同じだ。だが、違う。彼…いや、あれは人の形をした何かだとしか思えなかった。彼のあの張り付いたような笑顔の下に、何か…そう、極めて何か残酷で、無慈悲で、そして悲哀を感じる何かがあるのを、僕は感じていた。ただ、その時の僕はそんなこと気にも止めなかった。都市にはそういう人間が大勢いるのだと。そう自分に言い聞かせ無視したんだ。…でも…

『お帰り。アイン、カーリー…っ!?』

カルメンが自殺したばかりの時だった。その日、アインとカーリーは彼の喫茶店に行っていた。どんな理由でアインたちが彼の喫茶店に行ったのか分からなかった。だけど、戻って来た彼らの顔は…何か、違っていた。まるで、知ってはいけないこと。知りたくないことを知らされたようだった

『…アイン…?何があったんだ?』

僕がそう聞くと、アインは答えなかった。代わりに、アインはこう言った

『…カルメンの死体、残ってるよな』

『えっ…?…ああ…残ってるけど…』

僕がそう言うとアインは「そうか」と言って研究室に入って行った。何か、話かけようとしたが…そんな雰囲気ではなかった。だから、カーリーに質問をしたんだ。だけど…

『カーリー、一体何が』

『うるさい!!』

カーリーは声を荒げて言った。だけど

『…すまん。…しばらく…一人に…してくれ』

そう言って、カーリーは自室へと帰って行った。僕は追いかけようとしたが…カーリーの殺気に気付き、やめた。そのときのカーリーまるで怪我を負った獣だった。近付く者全てを殺さんとする。そんな気配だった。…その日以降、二人は人が変わってしまった。アインは研究室に引きこもるようになった。何かをずっと弄り続けていた。カーリーは研究所の壁に寄っ掛かり、何処か遠くを見ていた。まるで生きる目標を失ったかのようにも思えた。次第に、他の仲間たちも消えて行った。僕はその時には分かっていたのだろう。この研究所は、この研究は止めるべきだったことを。だけど、アインは止まらなかった。僕が何度も止めるべきだと言った。だけどアインはこう言い続けた

『進み続けるしかないんだよ…ベンジャミン』

その言葉に、どんな意味が含まれてるのか分からなかった。だけど、理解したくは無かった。それを知ってしまえば…誰も、止められなくなる。だから、僕は諦めず交渉を続けた。…でも…それは、叶わなかった

『…は?』

至るところから悲鳴が聞こえた。そして、人ならざるものたちの鳴き声も、響き渡っていた。何が起きた。何をされた。今、何がどうなっている!そう思わずにはいられなかった。僕は直ぐ様アインのいる研究室に向かった。早く逃げようと、伝えに行った。そして、研究室の扉を開け、アインに声をかけた

『アイン!!早く逃げよう!!ここはもう……っ!?』

扉を開けた先で、アインは端末を操作していた。この喧騒が、悲鳴が、怒号の嵐が聞こえてないかのように、ただ黙々と研究装置の調整をしていたのだ

『っ!!アイン!!早く逃げるぞ!!そんな物は置いて』

『黙れぇ!!』

『っ!?』

僕がアインの手を掴むと、アインはそれを力強く振り払った

『あと、少しなんだよ…!!あとほんの一つ!!要素が揃えば…!!その一つが分かれば…!!この研究は成功するんだ!!邪魔をするんじゃない!!』

僕はその気迫に押され、何も出来なかった。アインはまだ、端末を操作していた。その最後の要素が何かを、ずっと探していた。…そして

『…俺の…血…?』

アインはそう言って、端末から目を上げた。そして、目の前の装置のカバーを…外した。そこにあったのは…緑色の液体の中に鎮座している、脳だった

『っ!?…これ、は…』

僕が混乱していると、アインはナイフを取り出していた。そして…

『ふっ!!っ!!』

『っ!?アイン!?』

アインは自らの手のひらをナイフで切り、血を緑色の液体の中に入れた。すると、先程まで深い緑色をしていた液体が…美しい、エメラルドグリーンへと色を変えた

『…ははは…!!ははははは!!!』

その瞬間、アインは笑う。笑う。笑う。その姿はまるで、欲しい玩具が手に入った子供のようだった

『…はは!はっ!!あはは!!はは、は…はぁ…!…はは…やっとだ…!やっと…出来たぞ…!!カルメン!!やっと君の願いが叶うんだ!!』

アインの姿は、恐ろしく思えた。僕には、彼の感情が理解出来なかった。…そして小さく、アインが呟いたのが聞こえた

『…これで良いんだろ…?…■■■』

僕は、その言葉の意味を理解することが出来なかった。いつの間にか、外の喧騒はおさまっていた

 

 

そして、時が経った。研究所を新たに作り、再始動し始めていた。僕はあの日からなにも考えないようにした。ただ、アインの為に尽くすことを決めた。自分でも、どうしてこうなったのか分からなかった。だけど…こうしなければいけないと思った。そんなある日、アインが言って来た

『…ベンジャミン…カルメンを…復活させられないか試したい』

僕はその言葉に耳を疑った。そんなことしたら都市の禁忌に触れる。またあの時のように、調律者に調律される

『アイン。そんなことは出来ない。死者を蘇らせるのは無理だ』

『…本人とは言ってない。…カルメンの脳を元に回路を作り、それを人形に入れるんだ』

『…人工知能ってことか』

それなら出来るだろう。都市の禁忌を調べ、それに関する項目がなければ問題無い筈だ。そして僕たちはその研究に取り組んだ。カルメンの脳のデータは事前に録られていたため、それを回路基盤で再現し、そして僕たちが作った人形の型に入れた。幾度と思考を繰り返し、実験を繰り返し…そして、完成した

『…出来たな』

『…見た目はカルメンと程遠いな…まぁ良い。起動させよう。ベンジャミン』

『了解』

僕が端末を操作すると、目の前の人形の目が開いた。そして、彼女は自身の体を確認した後、こちらに歩いてきた

『こんにちは。アイン様。ベンジャミン様』

『こんにちは。えーっと…アイン、名前はどうする?』

僕はアインに聞こうとした。だけど…アインは苦い顔をして、こう言った

『…こんなのはカルメンじゃない。…くそっ』

アインはそう言って、その場を去った。残された僕と彼女は互いに見合った。すると彼女が言う

『…私は、何かアイン様の気に触ることを…してしまいましたか…?』

『…いや、君は悪くないよ。…名前をつけてあげよう。そうだなぁ…』

僕は彼女の見た目、そしてその性格…まぁ回路の動きだが…その正確な挙動が、まるで秘書のように見えた。だから、こう名付けた

『Angelos…よし。アンジェラ。君の名前はアンジェラだ。よろしくね』

『!…はい。これからはアンジェラと名乗ります。宜しくお願いいたします。ベンジャミン様』

 

 

それからまた時が経った。アインはアンジェラを突き放すように接し、アンジェラはそんなアインの気に触れぬように尽くしていた。その時僕はある目的を達成しようと考えていた。それは…

『…もしもし、ディアスさん。こんにちは』

僕が電話したのは裏路地で名を馳せる富豪の一人、ディアスだった。以前からアプローチをされており、ディアスから数万眼の資金援助などされていたのだ

『やぁ。こんにちは?ベンジャミン。何か用かな?』

『…翼になるという話、もしかしたら実現するかもしれません』

僕がそのように言うと電話の向こうから笑う声が聞こえた

『あっははは!!…本当なのかい?冗談じゃないだろうね』

僕は「R社の4群とも契約が取れたからです」と言った。すると

『…あの男の言う通りになったか…はぁ…分かった。今度そちらに向かおう。その時に、今後の方針を決めようじゃないか』

そして、電話が切れた。…あの「男」…一体誰なんだ…?

 

 

そして、今。僕は歩いていた。煙戦争と呼ばれた争いは終わり、都市は一時の安寧が訪れていた。そんな中で、僕は考えていた。カルメンは、本当にこんなことを望んでいたのか?カルメンがしたかったのは争いを起こすことなのか?カルメンが、僕たちがしたかったのは翼を立ち上げることだったのか?…考えれば考える程、僕の思考は変わって行く。そして、一つの結論が僕の中に生まれた

「…間違っている」

僕たちがしたかったのはこんなことじゃない。僕たちがするべきだったのは貧しい人々を…いや、全ての人々に希望を抱かせることだった筈だ。だが、僕たちがやって来たのは希望を抱かせることではない。これは…これは…!!

「…間違っているんだ…!!」

僕は研究室の前に立ち止まり、扉を勢い良く開く

「アイン!!」

「…ベンジャミンか」

アインは机で大量の書類を処理していた。もはや、僕を見ることすらしなかった。僕は言う

「アイン!もう止めよう!!今さらだって思ってる!!でも…!でもこれは違うよ!!カルメンがしたかったのはこんなことじゃない!!だから…!!」

「なら、君だけ辞めれば良い」

「…え」

予想外、としか言えなかった。何か理由を付けて、止めないと言うと思っていた。だが、アインが僕に言ったのは…止めれば良いという言葉だった

「ここまで付き合ってくれたこと、感謝しよう。ベンジャミン」

アインは淡々と続けた

「だけど、辞めたいならいつでも辞めて良い。何なら、今からでも退職届けを用意しよう。…ほら」

僕の前に、紙が置かれた。………くそ

「…アイン…君は…!!………もう、良い。…さよならだ…アイン」

僕はそう言って扉を閉めた。そして、出口に向かって歩き出した。…ああ…もう…アインは…僕の知っている彼ではないのか…

「……どうして…こうなったんだ」

そして、僕がこの場を去ろうとした時だった

「ベンジャミン様…?」

後ろから、アンジェラが話しかけて来る

「お出かけですか?ベンジャミン様」

「…アンジェラ」

「お気をつけくださいね。外には、私が知らない脅威が多くあると職員の皆様からお聞きしました。…どうか、ご無事で」

彼女がそのように言う。…ああ、君には、申し訳ないことをしたな…こんな…こんな世界に…産み出したことを…許して欲しい

「…アンジェラ。…必ず、帰って来るから」

「?ええ、だって…ここはあなたの大切な場所なのでしょう?ベンジャミン様。…お待ちしておりますよ」

「…ふふ、そうだね。…じゃあ、行って来るよ」

僕はそう言って、研究所を去った。彼女は最後まで、僕を見送っていた

 

       帰って来ることを信じて

 




はい(はいじゃないが)

いつになったら喫茶店に人が来るんてすか??早く!早く喫茶店に人を連れてかな!!せやないと作品名詐欺や!!次回の話では絶対に喫茶店に人を行かせますので…!!

以下登場人物(1名人外)紹介

ベンジャミン
 アインオタク。ガチ勢。アインのことならこいつに任せろ。なおカルメンの死からはアインとの関係は崩れた模様。かわいそう

アイン
 オリ主の言葉に全力で答えた。進み続けたせいで止まれなくなったよ。これも全てオリ主のせいです。あーあ

アンジェラ
 ネグレクトされた子。酷い!私(を作ったの)は遊びだったのね!!なおベンジャミンを連れ戻す(意味深)ことになる模様

以下駄文
アイン「…」カルメンの死体イジイジ
ベンジャミン「何をやってるんだろうか…」

アイン「ふっ」手を切ってコギト原液にドバー
ベンジャミン「ふぁっ!?」

アイン「こんなのカルメンじゃないもん!!近寄るんじゃねぇ!!」ネグレクト
ベンジャミン「えぇ!?」
アンジェラ「えぇ…」

アイン「辞めて良いぞ」
ベンジャミン「くそわよ」
アンジェラ「お出かけかしら?行ってらっしゃい」
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