【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない()   作:しがないフィクサー

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どうも。作者です

ここ最近は煙戦争とか言う情報の少なすぎる内容を上手いこと捏ね繰り回して上手いこと物語を書いてました。だがロボトミ編は違う!!ある程度過程を知っているからそこまで難しくないのだ!!やはり原作!原作こそ命!!なおオリキャラは新たに追加する予定があります。原作はどこ…?ここ…?そこになければ無いですね

今回はシャオの視点です。シャオの年齢は12ぐらいかな?

前々回の「煙戦争から数ヶ月経った」という場所を「数年」に変えてます!許してぇ!

感想と評価、お気に入りをお願いいたします!!


南部リウ協会 シャオの視点 その2

…フオイェンさんが死んだ。それを聞いた時、私は一瞬、どういう意味か分からなかった。何かの冗談だと思った。だけど、だけど…それは違った。生き残った…いや、本部に残っていたリウのみんなが、戦場から遺体を探して連れ帰って来た。だけど、ほとんどは体の肉が溶けたり、焼けたりしていて…中には遺体すら見つからない人たちもいた。ある者は死体の側で泣き崩れ、ある者は幾度となく拳を壁に殴り付けた。私はそんな地獄のような場所で、ただ一人を探していた。彼は生きている筈だと。死んだ訳がないと。そんな一抹の希望を私は望み続けた。…だけど、私が見たのは…フオイェンさんが使っていた武器だけだった。運んで来た人は皆、私を見て黙っていた。きっと、気を使ってくれていたのだろう。私はその武器に近付く。…まだ、熱を持っていた。その武器からは未だ、小さな火があがっていた。まるで、死んでたまるかと。言ってるようにも思えた。私は、彼の武器を掴んだ。肌の焼ける音が響く。周囲にいた者の一人がそれを止めようとする。だが、別の者がそれを制した。私は更に、強く握りしめ、抱き寄せた

『…う、あ…!!…あぁ…!!あああああ!!!』

涙が、溢れた。抑えようとして、我慢していた物が止めどなく溢れ続けた。何度拭っても、涙は止まらなかった。私はただ、ただ…泣き続けることしか…出来なかった

 

 

数ヶ月後、私は鍛練していた。死に物狂いに、武器を…フオイェンさんの薙刀を振り続けていた。100、200、300…1000…2000と、とにかく振り続けた。何人もの職員たちが私を気づかってくれた。「休まないか?」と。「無理は駄目だよ」と。だが、私は彼らの気持ちを受け取りながらも、振り続けることを止めなかった。自分でも、限界が来ていたのは理解していた。だが、止めなかった。止めたくなかった。あの日、皆を見送った後、私は何をしていた?…何も出来なかった。皆が、フオイェンさんたちが全力を尽くしている間に、私はただ自身を鍛えることしか出来なかった。誰かの力になることすら、私には…出来なかった。そんな自分に対しての嫌悪が、怒りが、憎悪が止めどなく湧いてくる。それを鍛練し続けることでしか、発散出来なかった。そうでもしなければ…私は…自分を殺してしまう程に、憎んでいたから

「9998…!!…9999…!!っう…、10000!!!…っはぁ…!!!」

私は武器を置き、その場に倒れるようにして休憩する。…ああ…くそっ…駄目だ…!!少しでも休むと…!!また、怒りが…!!

「……っ」

私は懐から箱を取り出す。中に入っていたのは干し梅飴だ。私はその中から一つ取り出し、口に含む。甘い味と、酸っぱさが口に広がる。それをじっくりと舐め、口の中で溶かして行く

「……ふぅ」

この飴を舐めている間は、辛いことが紛れる。…いつからだろうか。この飴を舐め始めたのは。辛い時はいつも舐めていた気がする

「…あの店主のおかげ…なのかな」

あの店主が言っていたな…確か…

「…君がもし、辛い時、悲しい時はこの飴を舐めなさい。そして舐め終わるまでに、その辛さが、悲しみが収まらない時は、仲間を頼りなさい。それでも、それでも辛い時は…自分自身を、頼りなさい…だったか」

我ながら良く覚えているものだと思う

「……自分自身を頼れ…か」

店主がその言葉を言った時、何か意味が込められているような気がした。あれは…期待…?…あの時の私に、期待することがあったのだろうか…。…む

「…溶けきっていたか」

私はいつの間にか口の中で消えていた飴に気づく。…やはり飴だけでは腹は満たせないか…よし。腹が減っては戦は出来ぬと言うし

「久しぶりに店主の店に行くか」

私はそう思い、その場から起き上がった

 

 

「…変わらないな」

私は喫茶店の前に来ていた。あの時と何ら変わらない姿がそこにあった。あの日、フオイェンさんと来た時と同じ看板。同じ壁…懐かしい

「…店主、元気にしているだろうか」

私はそう思いながら、店の扉を開けた

 

 

カランカラン

 

 

「いらっしゃいませ」

私が扉を開けて入ると、あの時と変わらない姿の店主がいた

「…お久しぶりです。店主さん」

私がそう言うと店主は気付いたようで、直ぐ様笑顔になった

「シャオちゃん!?…立派になったねぇ…!ほら、ここに座って!」

店主がカウンターに私を促す。私は促された席に座る。ふと、テーブル席の方を見る。…昔はあそこで食べていたな。懐かしい。そのように私が思い出に浸っていると店主が話しかけてくる

「いやぁ、シャオちゃんが一人で来るなんてね。今日はフオイェンさんは元気かい?最近全然来ないから心配なんだが…」

店主がそのように聞いて来る。…言わないと、いけないな

「…フオイェンさんは…亡くなりました」

私がそのように言うと、店主は黙る。そして、しばらくして口を開いた

「…ごめんね。言いづらいことを言わせて」

「…いえ、良いんです。本当は今日、お伝えるするつもりでしたから。…注文、宜しいですか?」

私がそのように言うと店主は快く承諾してくれた。…さて、何を頼もうか…?…そう言えば…フオイェンさんが頼んでいた物があったな

「店主、フオイェンさんが食べていた物をください。それと…お茶もお願いします」

「!ふふ…ええ、畏まりました。少々お待ちくださいませ」

そう言って店主は店の奥に消えて行った。…店主の目の下、隈が出来ていたな

「眠れていないのだろうか…?」

理由として考えられるのは煙戦争か…店主も巻き込まれていたのか。…やはり、あの戦争は良い結果を残したとは言えないな…

「…ええい。やめだ。折角の外食なんだ。暗いことは考えるな」

私がそのように考えながら待つ。…っ…また怒りが湧いて来る…!!気を抜いたら直ぐこれだ…

「…飴を舐めるか」

私は再び箱を取り出し、中から飴を取り口に含む。…ふぅ…やはりこの味は落ち着く

「店主に貰った飴もこの味だったな…本当に助けれたことばかりだ」

あの日、私は自分は何も成せないと思っていた。自身の夢であった龍になることすら、諦めていた。そんな時に、店主が私を元気付けてくれた。…今でも思い出す。あの時の嬉しさを。そして感動を。…私に、あそこまで期待してくれる人がいるのだと。私は知れたのだ。そう、まるで気を落としている妹を優しく励ましている兄のような…

「…何故だろうか…店主が兄だったような気がする」

瞬間、私の脳内に溢れだす…溢れだすなぁ!!?私は何を言っているんだ!!

「…はぁ…疲れてるんだな…そうに違いない。きっと、間違いなく!!」

危ない危ない…!!危うく変なことになりかけた。て言うか一瞬脳内に出てきたあの上裸のゴリラはなんだ…?

 

しばらくして、私が飴を舐めきった頃に店主が奥から戻って来た

「お待たせしました。サンドイッチトーストと苺大福。緑茶です」

私の目の前に料理が置かれる。…懐かしい。フオイェンさんが食べていたままだな

「…いただきます」

私は手のひらを合わせた後、サンドイッチを手に取る。…なるほど、トーストとはそう言うことか。トーストしたパンで作ったサンドイッチ…美味しそうだ。私は一口食べてみた

「!!…美味しい」

まずサクッとした食感が来たかと思えば、次はパンのフワフワとした食感が来る。そして挟まれていたハムとチーズの塩味が絶妙だ…!!しかもチーズが伸びる!トロトロとは行かないが程よいとろけ具合だ…これは美味しい!

「店主!美味しいですよこれは!」

「あはは!喜んで貰えて何よりで。どうします?お持ち帰りの品作りましょうか?」

「な、なんと…!!…で、ではお願いを…あっ」

だが、よくよく考えて見れば私だけがお土産を持ち帰るというのも他の皆に申し訳ないな…うーむ…!

「…クッキー、包みます?ちょうど紅茶のお供としてまとめて焼いてたんですよ」

「!ならお願いしたい!」

クッキーか!それならば皆も喜ぶだろう

「ええ、では包んで来ますので。ゆっくりお楽しみください」

店主はそう言って再び店の奥に戻って行った。…さて、このサンドイッチを一気に食うのは何か勿体ないな…じっくり楽しみながら食べよう

「…フオイェンさんも、好きだったんだろうな」

…やはり、このサンドイッチの持ち帰りもしよう。そして…フオイェンさんの墓の前に供えてあげれば、彼も喜ぶ筈だ

「…ふふ、余計なお世話だろうか」

「いいえ。そんなことはないですよ」

「っ!?」

いつの間にか店主が戻って来ていた。手にはおそらくクッキーの入ったであろう袋がある。き、聞かれていた…!!恥ずかしい…!!

「恥ずかしがることはありませんよ。良い心がけです」

「…そ、それは…そうなのですが…!っ~!!」

ぐぅ…!!完全に油断していたぁ…!!

「…シャオちゃんは本当に偉いよ。だって相手が死んだら、しっかり弔いの気持ちを持てるんだから」

「それは普通ですよ。相手が誰であろうと。死人にはそれ相応の弔いをするべきです」

私がそのように言った瞬間、店主の顔が強張った。…な、何か気に触ることを言ってしまったか…!?

「…ええ、本当に…その通りですね。…ええ、ええ…死人には…相応の弔いが必要…なんですよね」

「っ!?て、店主!!何か気に触ることを言ってしまったなら…!!」

私が慌てて謝罪しようとする。が、店主が笑う

「あはは…いいえ。大丈夫ですよ。…ただ…本当に、シャオちゃんは立派だなと思いまして」

店主の手が私の頭を撫でる。っ~!?…あ、ああ…!!頭を撫でないでくれぇ…!!本当に兄みたいじゃないかぁ…!!

「…て、店主…!や、やめてくれ…!」

「え、あ。ごめんね!?」

店主は急いで手を離した。…あ、危ない…!!危うく兄上と呼び掛けたぞ…!!

「…ごめんねシャオちゃん…!…でもさ、やっぱり立派だよ。シャオちゃんは」

「そんなことはありませんよ…私は、フオイェンさんたちが死力を尽くしてる時…何も出来なかったので」

そうだ。私は立派ではない。ただ、散って行ったリウの職員たちに、そしてフオイェンさんたちに申し訳ないのだ。こんな私でごめんなさいと…何も出来なくてごめんなさいと…言いたいのだ

「…私から見たら、店主さんの方が立派ですよ。こんな都市で、自分のやりたいことを見つけられて。そして今もそのやりたいことを続けてるのですから。……私は、今は…やりたいこどが見つかりません。龍になりたいと言う夢に向かうための道が…見えないのです」

「……シャオちゃん。…いや、シャオ。良く聞くんだ。そういう時はな?…闇雲に突っ込めば良いんだ」

「…は?」

さすがに予想外だった。闇雲に突っ込めば良い…?そんなの、死にに行くような物だと思うが…

「闇雲に突っ込めば、いずれ何かにぶつかるさ。だがな、そのぶつかった物が自分の進むべき道を教えてくれる。左に進めないなら右に。前に進めないなら後ろに。そんな風にぶつかって、止まって。また進んで。ぶつかる。…人生ってのはそういう物だよ。シャオ」

「…ですが、もしぶつかった物が…死だったら。どうするのです?」

私がそのように聞くと、店主は笑って答えた

「はは、そんなの決まってるさ。…死ぬ気で突き進むんだよ。どんなに恐ろしくても、どんなに強大だとしても。死力を尽くして突き進むんだ。そしたら…もしかしたら生き残れる可能性があるかもしれないからな」

「…死にぶつかっても…突き進む…ですか」

…もしかしたら、フオイェンさんたちもそうだったのだろうか。あの戦場で死にぶつかっていたフオイェンさんたちは、その死に抗い続けて、突き進み続けたのだろうか。…だが、結局…死んでしまったでないか…それでは何の意味も…!

「君が生きてるんだよ。シャオ」

「っ!?…それ、は…!」

「俺が言ってるのは何も自分のために突き進むことだけではないんだ。…未来に託す。誰かを助けるために進む。…それも一つの突き進む方法なんだよ。シャオ」

「……私は…託されたの…ですか…?」

フオイェンさんたちが…リウの皆が…私に…託した…?…私を、未来の…希望として…見てくれていた…!?

「…で、ですが…私は…そんな…!」

「シャオ、君はな。自分で分かってないだけで可能性の塊なんだよ。夜空に輝く一番星でも、いつかは沈むんだ。…でもね、シャオ。…太陽は昇り続けるんだよ。夜が訪れても、別の場所で太陽は昇るんだ。星は光ったり、消えたりを繰り返すけど、太陽は光つづけるんだよ。…君は、太陽なんだ。シャオ」

「……私が…太陽…」

不思議と、心に何か暖かい物が生まれた気がした。…そうか…私は…託されたのか…リウの希望として。皆を導く…太陽として…期待されたのか…!!

「…ああ…!!…私は、何を…!!今まで…!!何を悩んでいたんだ…!!」

私に託してくれた多くの人たちに、見せられないほどの醜態をさらしていたんだ…!!何が自身への怒りだ!!何が憎悪だ!!私はただ…!!彼らの思いから…!フオイェンさんたちの思いから逃げていただけではないか!!!

「…ごめんなさい…!!…情けない…姿を見せて…!!」

涙が溢れる。散々泣いたのに。もう泣かないと心の中で誓った筈なのに…!!

「…シャオちゃん。もう、道は見えるかい?」

店主がそのように聞いてくる。私は涙を拭い、答える

「…いいえ…見えません。…でも…突き進むべき方向は、見えました」

私がそのように言うと、店主は賑やかに笑った。…ああ、本当に…感謝しても…仕切れないな…

「…ありがとうございます。店主さん。…目が覚めました」

私は残っていたサンドイッチを口に放り込み、お茶を飲み干し、立ち上がる

「…また来ます。店主さん。…あ、あの…」

「ん?どうしたんだい?」

「…これからは…その…あ、兄上と…呼んでも…?」

私がそのように提案すると店主はポカンとした顔をする。あ、当たり前だ!!いきなりそんなこと言われたらさすがに…

「…良いよ。シャオちゃん。君がそう呼びたいならね」

「…え、あ、良いの…ですか…!?」

「あはは…少し恥ずかしいけどね…それが君の為になるなら。快く了承するよ」

「っ~!!…で、では…その…!……行ってきます。あ、兄上…!」

私がそのように言うと、店主は…否、兄上は私に向かって、こう言った

「ああ、行ってらっしゃい。シャオ」

「!!…ええ!行ってきます!!」

そして、私は店から出て行った。…さて、早く帰って鍛練の続きだな!!…?何か忘れているような…?

 

 

 

 

 

数十分後

「あ、兄上!!サンドイッチトーストを作ってくれ!!持ち帰りたい!!」

「…シャオ…忘れ物しないでってお兄ちゃん言ったよね」

「そこまでの演技は求めておりませんよ!?」

 




はい(はいじゃないが)

なしてこうなった(俺のせいです。はい。ごめんなさい)何かシャオにオリ主を兄上呼びさせてぇなぁ…とか考えてたら手が勝手に…!!何かうまいこと纏まった気がするから良いか!!()

以下登場人物紹介

南部リウ協会 シャオ
 オリ主に兄上成分を感じて爆発した人。兄上最高!兄上最高!安心しろ。恋愛感情ではない。完全に脳内でオリ主=兄上になっているだけだ。突如!シャオの脳内に現れた存在しない記憶!!

オリ主
 シャオのメンタルケア師
オリ主の内心
「ヤバいなぁー、ねじれそうだなぁ…励ましたろ!!」→結果:色々覚悟の決まったシャオが既に出来上がった
「え?兄上呼び…?…ねじれ対策になるかもしれへん!!了承しよ!!」→結果:精神的支えが出来た。しかもオリハルコン成だから折れない
何やってんだこいつ!!

以下駄文

シャオ「店主は私の兄上になってくれた人だ」
未来の旦那(まだ出会ってない)「つまり…御兄さん…!?挨拶しなきゃ…!!」

オリ主「メンタルケアバッチリやな!!」
イオリ「おっ、そうだな」

ご試聴ありがとうございました!!
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