【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない()   作:しがないフィクサー

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どうも、作者です

そろそろ中指を書かないと死ぬぜ!!という訳で書きました。まだねじれてないターニャですぜ…狼の時間になる前のターニャってどんな感じだったか分からないけど少なくとも強いよね…中指の長姉だし。まぁそこら辺は作者の勝手な想像で書いてます!オリ主の影響でどうなるのかなぁ…

ルイナのネタバレがあるので注意です!

感想と評価、お気に入りをお願いいたします!


南部中指 長姉 ターニャの視点

「えーっと…?お前の罪状はなんだたっか」

「ゆ、許して…!あれは、あれは仕方無かったんだ…!中指が経営してるなんて、俺は知らなくて…!!」

 

私は目の前でガタガタと震える男を見る。開いた帳簿を確め、罪状を確認する。…中指経営の店で、中指を侮辱する言動。更には従業員への暴行。そして食い逃げ…はは。とんでもないね。しかも、よりよって…

 

「侮辱していたのが、私だったとは…お前、随分と肝が据わっているな?」

「あ、ちが、あれは、酔っ払っていて…!!」

「知るか」

 

私は男の腕を、蹴り砕く。男は苦悶の表情を浮かべ、泣き叫ぶ。私はそんな男の姿を見て、嫌気が走る。こんなことで泣き叫ぶ奴が、私を侮辱したとか…凄く、イラつく…!!

 

「お前が酔っ払っていたとか、そんなの関係ねぇ。お前が勝手に酔っ払っていただけだ。お前が許される理由にはならねぇ。そもそもだ…許すつもりなんてもうとうない」

 

私は男の頭を掴み、持ち上げる。男は生き残ろうと必死に暴れる。だが、私の腕を振りほどけはしない。…ああ、やっぱり弱い…本当に、つまらない

 

「…許して!お願いだ!!許してくれ!?嫌だ!嫌だぁあああ!!」

「…即刻、処刑だ」

 

私はそのまま腕に力を込め、そのまま地面に男の頭を叩き付けた。男の頭は完全に潰れ、体はピクピクと痙攣していた。私は手を離し、その場を離れる。ちっ、汚れちまった…

 

「おい!!弟分ども!!拭くもの寄越しな!」

「はい!!どうぞ!!姉貴!!」

 

後ろに控えていた弟分の一人がタオルを渡してくる。私はそれを受け取り、手を拭く。ふん、私が言う前に渡せってんだ…まぁ良い。私は使ったタオルを返す

 

「ありがとな」

「うっす!!お役に立てて光栄です!!」

「大げさだバカ!!…たくっ…おい!!リカルド!!こっち来な!!」

「は、はい!!」

 

私は一番気に入ってる弟分のリカルドを呼ぶ。こいつは私に惚れてんのか知らねぇが、私の欲しいものを事前にどっかで調べて買ってくるし、私の好きな食い物は直ぐ様確保して冷蔵庫に入れてくれている。そして私好みの強い心も持ってやがる。育てがいがあるってもんだ

 

「リカルド、飲み物寄越しな」

「はい!!どうぞ!」

 

私は渡された物を見る。…へぇ?分かってるじゃないか…私の大好きな炭酸飲料。しかも強炭酸だ。ふっ、やっぱり良いなこいつは。私は蓋を外し、中身を一気に腹の中に流し込む

 

「んぐっ…ぷはっ…はは!本当に旨い。…良くやったリカルド。あんたは良い働きをするな?…帳簿、出しな」

「え?は、はい!」

 

私はリカルドが出した帳簿に私の気に入っている狼のシールを貼ってやった。リカルドは一瞬固まったが、直ぐ様顔を上げて言った

 

「あ、姉貴…!ありがとうございます!!」

「はん。それだけで喜ぶたぁ随分と嬉しかったみてぇだな?お前はそんなんで喜ぶたまじゃねぇよ。喜ぶなら、私の隣に立った時にしな」

「は、はい!!」

「分かったなら列に戻りな。まだ行く場所があんだから」

「はい!!ありがとうございました!!」

 

そう言ってリカルドの奴は列の中に戻った。…さてと…今日は後何が残ってた…?そう思い帳簿を取り出す。んーっと…?これがさっきの男で…これはフィクサー事務所か。まぁここは弟分に任せるか…あ、そういえば

 

「おい、末姉。私が直接挨拶に行かないと

行けねぇ場所あったよな?コレンナ姉さんのことでよ」

 

私がそう聞くと末姉が答えた

 

「はい。コレンナ長姉様がお世話になっていた喫茶店の店主への挨拶があります。…これから向かいますか?」

「ああ。…コレンナ姉さんが言っていたんだよ。ある喫茶店には良くお世話になってるってな。そんな姉さんが死んだことを向こうは知らねぇだろうし、伝えておかなくちゃな」

 

私にとって、コレンナ姉さんは本当の姉のように感じていた。まだ私が若い時に、私を鍛えてくれたのも姉さんだった。本当に強い人だった。今の私でも届くか分からなかったぐらいだ。…でも、そんな姉さんが死んだ。最初聞いた時は姉さんの悪ふざけかと思ったが…そんなことは無かった。あの煙戦争の時に、既に姉さんは死んでいたと聞かされた時にゃ…とことん暴れ回ったもんだ。犯人が誰か、それを徹底的に調べたが…結局、分からなかった。そして長兄…マティアスだったか?そいつも何処に行ったか分からねぇ。分かるとしたら…あの掃き溜めだけだろう。結局、東部中指はかなり弱ってしまった。私も、姉さんの復讐すら出来ずじまいだった

 

「…コレンナ姉さん…必ず、犯人を見つけ出してやるからな…!!」

「…長姉様、落ち着いてください」

「…ふぅ…!…悪いな。で?その喫茶店の場所は何処だ」

 

私がそう聞くと、末姉は懐からチラシを取り出し、私に渡してくる。私はそれを受け取り、聞いた

 

「…これは?」

「その喫茶店への道順が書かれている…チラシらしいです。私たちには何も見えず…コレンナ長姉様はそれを毎日持っていたそうです」

「は?見えないだ?普通に書いてあるだろ?」

「いえ、私たちにはそれは白紙にしか見えないんです。理由は分かりませんが…」

「…なら、直接喫茶店を探せば良いだろ?」

 

すると末姉は口ごもる。なんだ?何かあったのか?

 

「…実は…見つけられませんでした」

「…は?お前らの探しが甘いんじゃねぇのか?ああ?」

「いえ、数ヶ月かけて都市中を探しましたが…何処にもそれらしき店はありませんでした。東部中指の残った妹弟たちからも同じ報告がありまして…申し訳ありません」

「…そうか」

 

つまりその店には何かあるってことだな?私だけに見えるこのチラシも、いくら探しても見つからないその店も…何かしらの細工があって見つからねぇ訳だ…へぇ?じゃ姉さんはどうやってその喫茶店を見つけたんだ?

 

「…このチラシか?」

 

あり得るとするならばこのチラシがその喫茶店を見つけるヒントということだろう。だが、このチラシを見れる奴は私だけ…これが条件か?もしそうなら…

 

「…その店に行けるのは私だけってことになるのか」

 

…癪に触るな。まるで人に選ばれた気分だ。相手に勝手に決められんのは一番嫌いだぞ?私は。…でもまぁ、姉さんが気に入っている場所って言うなら、変な場所じゃねぇな

 

「…仕方ない。お前ら、残りの報復は任せる。私はこの店に行ってくるからよ」

「…1人で行くつもりですか?…いえ、長姉様に心配は無用でしたね。わかりました。残りは私たちにお任せください」

「おう。しっかり中指の恐ろしさを思い知らせてやれ。いいな!!」

「「はいっ!!!」」

 

そう言って私は家族たちと別行動をすることになった。…さてと、このチラシが唯一の頼りか

 

「…はん、私を『選んだ』んだ…それ相応の覚悟はあるんだろうな?」

 

私はニヤリと笑いながら、チラシを頼りに道を進んで行った

 

 

 

 

「…ここか?」

 

チラシの地図を頼りにわしばらく歩いてたどり着いたのは少し古びた店だった。特段なんの変哲もない、ただの喫茶店。そう思った

 

「…本当に姉さんがこんな店を…?正直、信じられないな」

 

姉さんはもっと、こう…居酒屋とか、ガッツリと食える飯屋とか…そういうのが好きで、こういう店にはあまり興味が無かった気がするが…

 

「…取り敢えず、入ってみるか」

 

私はそう思い、扉を開いた

 

 

カランカラン

 

 

店の中は良くある喫茶店のイメージそのままみたいな内装だった。ほう?なかなか風情があるな?私がそう思っていると奥から男が出てきた

 

「いらっしゃいませ。おや?中指の方ですか?」

「ああ。…お前がここの店主か?」

「ええ、そうですよ。さぁ、お好きな席へ─」

「いや、良い。飯を食いに来た訳じゃねぇ」

 

私は少し身だしなみを整えて、目の前の店主にこう言った

 

「…東部中指の長姉、コレンナ姉さんのことを伝えに来たんだ。…姉さんが世話になってたらしいな」

 

私がそう言うと男は驚き、少し俯いた後にこう言った

 

「…そうですか。…やはり、亡くなってましたか。最近は中指の方が全然来ないなと思ってたんです。煙戦争の前までは中指の構成員の方々も良く来ていたんですが…何かあったとは思ってました」

 

店主は落ち着いた態度で淡々と言った。…こいつ、何か知ってるのか?人が死んだと聞いて落ち着いてる人間は…いや、それなりにいたな。だが少なくとも動揺はする。だが、目の前の男はどうだ?まるでなんの動揺もない。ただ、ことの再確認をしているようだ。……まさか、こいつが…?

 

「…なぁ、店主。あんたは、コレンナ姉さんの死について何か知らないか?」

「?いえ、私は何も知りませんよ?」

「…そうか…じゃあ…何で亡くなったって知ってる?」

「え?だって今あなたが─」

「私は『コレンナ姉さんのことを伝えに来た』としか言ってないんだがな…どうしてそこから死んだとか分かったんだ?」

 

私がそう言うと男は笑って答えた

 

「あ、ああ…雰囲気的にそうなのかと…」

「へぇ…?雰囲気で人が死んだのを伝えに来たのが分かるのか?随分鋭い勘だな?」

「…私を疑ってるんですか?」

「…正直、今の私はすげぇ気分が悪いんだよ…本当の姉のように感じていたコレンナ姉さんが、たかが煙戦争で死ぬ?あり得ない。姉さんはあんな所じゃ死なない。それこそ…汚い手を使われねぇ限りはな」

 

ああ、くそ。駄目だな…またムカついて来た。拳に力を込めながら、私は聞いた

 

「…店主、お前に聞くぞ…何を、知ってる?」

 

目の前の男は目を見開いた。が、直ぐ様表情を戻し…その瞬間だった

 

「っ!!?」

 

店の中の天井、床、壁から無数のトゲのような物が伸び、私の体を一瞬にして固定した

 

「っ!てめぇ…!!?さっさとこれを退かせ!!」

 

くそっ!なんだこれ…!めちゃくちゃ固い…!?今結構な力出してんだぞ…!!何でびくともしねぇんだ!!?一体何処の技術を使ってやがる!!

 

「…すみませんね。身の危険を感じまして…まさか、ドアベルが鳴ったのに敵意を向けて来ることがあるとは…これは完全に私の油断でしたね」

「…てめぇ…!!お前かぁ!!お前が、コレンナ姉さんを殺したのかぁ!!」

 

私は刺青を全力で起動させ、この拘束から抜け出そうとするがやはり壊せない。くそっ…!!すると、男が言った

 

「どうやら勘違いしてるようですが…私はコレンナさんを殺してはおりません」

「はぁ!?嘘をつくんじゃねぇ!!てめぇじゃねぇなら他に誰がいんだよ!!?ああ!!?」

「それは言えませんね…ですが、本当に私は殺してません」

「…そんな嘘…通じるって思ってるのか…!!?」

 

こいつは、殺す…!!殺してでも、情報を吐かせてやる…!!コレンナ姉さんの為にも、私は…!!私はぁ…!!私は刺、青の出力を更に上げて行く。すると

 

              

           ピシリッ

 

 

と、音が響いた。私を拘束していたトゲに、ヒビが入っていた。目の前の男の目が大きく見開かれた。そして…ヒビは広がって行き…

 

「うぉらあぁああああああ!!!!」

 

私を拘束していたトゲは、砕け散った

 

 

■■■視点

 

油断とは、このことだろう。絶対に壊れるはずの無いそれを、目の前の彼女は、ターニャは壊した。あり得ないはずだった。E.G.Oが割れて、砕けるなんて聞いたことも無かった。どういうことだ??何故割れた??何が起きている??しかし、それを考える前に

 

「っ!!?」

「─死ね!!」

「がぁっ─!!?」

 

瞬間、衝撃。俺の体は衝撃によって飛ばされ、後方の壁に激突した。…くそ…!ギリギリで壁を柔らかくしといて良かった…!!最悪背骨が逝ってたぞ!!?

 

「…っ…!!」

「…完全に予想外って顔だ。それだけさっきの拘束に自身があったみてぇだな?」

 

だぁ…!くそっ!こんなに痛いのは久しぶりだな…!?何で拘束ぶっ壊せたんだよ!!?俺がそう思った次の時には、ターニャは直ぐ目の前までに来ていた。…くそっ!!

 

「『拡大』!!」

「っ!?うおっ!!?」

 

俺は直ぐ様喫茶店内部の空間を変形させ、広大な場所を作り出す。そして直ぐ様ターニャから離れ、距離を大きく保った

 

「っ…くそが…!!このまま逃げる気かぁ!!?」

「…逃げれたら苦労しねぇよ…!!」

 

どうする?流石にターニャを傷つけるようなことはしたくねぇぞ!!?ターニャにはまだやってもらわにゃいけねぇこと山ほどあるんだぞ!!?て言うか何で俺が殺されかけてるんだ!?あ、俺が怪しい言動したからだな!!?くそがぁ!!

 

「…てめぇ、結構強いんじゃねぇか?」

「…褒め言葉なら素直に受け取りますがね…!」

「…褒めてる分けねぇだろ。その変な力使ってコレンナ姉さんぶっ殺したのか?」

 

ターニャが一歩前に踏み出す。あ、駄目だこれ。説得とか効かないタイプだよこれは。待って??本当に相手したくないよ!?勝てるかはともかく普通に殺り合いたくねぇ!!絶対固いし強いだろ!!?ねじれてるとか関係無くよぉ!!…だが、ターニャにはそんなのは関係無い。ターニャはその場で一気に足に力を込め……高く、飛び上がった

 

 

 

ターニャ視点

 

私は上空から一気に急降下し、男の真上に落ちて行く。そして、足に最大限の力を込め…

 

「…くたばれ…!!!」

 

地面を砕くように、激突した。衝撃で周囲の地面が凹み、砕け散る。普通の人間なら、これを食らえば跡形すら残らねぇ。そんな代物なんだが…

 

「…消えた?」

 

瞬間、背後に気配を感じ、振り返ると…目の前に黒く、鋭い爪が迫って来ていた。直ぐ様腕でそれを掴み、壁に投げ飛ばす

 

「ぐおぁっ!?」

 

そんな悲鳴をあげながら男は壁に激突する。ふっ、舐めてるのか?…と、思った。しかし、腕に違和感があった。見てみると黒い糸のような物が巻き付いていた。これは…

 

「っ!?ワイヤー!?」

「ご明察だぁああ!!!」

「っ!?があっ!?」

 

先程遠くに投げ飛ばしたと思っていた男はワイヤーを引っ張り、私に一気に接近し、腹に蹴りを叩き込んで来た。私は数m後ろに飛ばされる…と、思いきや

 

「っ!ぐあぁああああっ!!?」

 

まだ腕に巻き付いていたワイヤーを引っ張り、私を思いっきり振り回し、壁や天井に叩き付け、最後は地面へと落とされた。至る所に衝撃が走り、地面が割れる。私は地面に倒れたまま、男に言う

 

「…っ…!?やる…じゃねぇか…!!」

「それは、こっちのセリフだ!!お前に殴られたの大分効いてるんだぞ!!?」

 

私はワイヤーを引きちぎり、ゆっくりと立ち上がる。…引きちぎったワイヤーが崩れた…これもあの変な力によるものか

 

「…まじか。立てるのかよ。結構な威力だったと思うんだが」

「はっ、こんなんで音をあげてたら長姉なんて出来ねぇ…よっ!」

「っ!!」

 

再び男に近づき、拳を振るう。が、避けられる。…なら当たるまで振り続ければ良い!!

 

「おらおらおらおらおらおらぁああ!!!」

「っ!ぐ、あ!おま、がぐぁっ!!?」

 

私はただひたすらに拳を振り続けていく。男は腕で受けているが、かなりキツイようだ

 

「おらおらどうしたぁ!!さっきみたいに小細工してみろよぉ!!?」

「っ…!!てめぇがお望みなら…!!してやるよぉお!!」

 

瞬間、私の目の前に赤い魔法陣のような物が現れた。そして、そこに力が溜まっているような気配がして─

 

「っ!?このっ─!?」

 

次の瞬間、その魔法陣から大量の弾丸のような物が広範囲に撒き散らされた。私はとっさに拳でそれらを叩き落として行くが、いくつか落とせず食らってしまった。直ぐ様後退し私は言った

 

「っ~!!?てめぇ!!それ禁忌違反だろ!!?」

「うるせぇ!!頭来てねぇなら良いんだよぉ!!て言うか何で半分以上叩き落としてんだよ!?化物かてめぇ!!」

「んだとぉ!!?」

 

流石にそれはズルいだろ!!広範囲の拡散弾とかよぉ!!そんなの滅多に使ってる奴見ねぇぞ!!

 

「ちっ、その小細工がなんなのかしらねぇが…おもしれぇじゃねぇか…!!」

「…なぁ、もう疲れたからやめないか…?」

「あ?やめないが?お前がコレンナ姉さんを殺してないと証明出来ねぇ限りやめないぞ」

 

私がそう言うと男は心底めんどくさそうな顔をして頭を掻いた後、覚悟を決めたように私に向き直った

 

「…はぁああ…!!…もう良い…てめぇが理解してくれるまで全力で相手してやるよぉ…!!」

「…はっ!!言うじゃないか…!!」

 

すると男が構えた。お?次は何をするつもりだ?まぁ、さっきみたいな小細工が来ても─

 

「…小細工は無しだ。…正面から殴り合った方が…気が楽だろ?」

 

私はそれを聞いて、無性に笑いが込み上げてきた

 

「…はは…はははは!!?お前…死にたいのか?そんなの殺してくれと同じ意味だぞ?」

 

私が笑いながら言うと、男はニヤリと笑い返し、こう言った

 

「なぁに、昔から気性の荒い女性との殴り合いの喧嘩は良くしてたんでね…慣れてるさ。…本気で来い」

 

その言葉を聞いた私は…何故か、笑顔が浮かんだ。生まれてこの方、ここまで笑顔になることなんて無かった。どうして今、私はこんなにも笑顔なんだ?どうして、こんなにも嬉しいんだ?…わからない。わからないが…!!楽しくて、たまらない…!!

 

「…本当に、本気でやって良いんだな…?」

「…頑張るよ」

 

私はその言葉を聞いて、ニヤリと笑った。そして、体中の刺青を活性化させて…言った

 

「…死ぬんじゃねぇぞ…!?」

「…あはは…お手柔らかにね…??」

「…気分次第だな?」

 

そして、私たちはにらみ合い…ゆっくりと近づいていく。そして、お互いの距離が残り1mになった所で…

 

「「おらぁあああっ!!!」」

 

お互いの拳がぶつかった。繰り返される連擊。一歩も譲らない攻防…否。攻め同士の鬩ぎ合い。繰り出される拳は空中で弾かれ、例え拳が当たっても、互いに止まらず打ち合い続ける。もはや殴り合いではなく、暴のぶつかり合いだった。次第に二人の間には熱波が吹き荒れた。しかし、止まらない。どちらかが倒れるまで、止まることはない。このまま、永遠に続くかと思われた。…だが、先に限界が来たのは…

 

「っ!?ぐ、あぁ…!!?」

 

殴り合いを初めてから数十分経った頃、男の腕が軋む。どうやら義体だったらしいその腕にはヒビが入り、次第に割れて行く

 

「どうした!!?もう終わりかぁ!?」

「っ!!てめぇが、化物、過ぎんだよぉ!!この狼がぁ!!」

「はっ!!褒めてくれるとは余裕そうだなぁ!!」

 

そして、私は大きく振りかぶる。圧倒的、隙。もはや、守りという物は何処にも無い。それを、男は認識している。さぁ、どうする?お前は、この状態の私に…隙だらけの私を、どうする…!?…そして、男が取った行動は…

 

「っ!?…ははは…!」

 

男は、同じように大きく振りかぶった。…良いねぇ…!!本当に、面白い男だ…!!そして、私たちはお互いに力を最大限に溜めて行く。そして…!

 

「「うぉおおおおおおお!!!!」」

お互いの最高威力が、ぶつかった。その衝撃により、地面が割れ、大気が揺れる。お互いの拳はなおも力を持ち、押し合いを続けている。…だが、それは一瞬で終わった

 

 

           ゴシャリッ

 

 

「っあ…!?」

 

男の腕の義体が、完全に壊れた。そのまま私の腕は義体を砕き進み、そして─

 

「うぁあああああああ!!!」

 

男のそのまま叩き潰す…ことは無かった。私の拳は、男の顔面に当たる寸前に止まっていた。男は目を見開き、驚く。…私はニヤリと笑って、手の形を変え…

 

「…ふんっ!」

「あだぁ!?」

 

デコピンで男を地面に倒した。男はデコを擦りながら不思議そうな顔をしていた。きっと、どうしてあのまま殺さなかったんだという顔だろう

 

「…やっぱり、お前は違うみたいだ」

「は?…どういう…?」

「だーかーらー!…お前がコレンナ姉さんを殺した奴じゃねぇってことが分かったんだよ。…お前みたいに、バカ正直に全力で付き合ってくれる奴がいるかよ?あんな見え見えの隙を見逃すとか、阿保か?正直過ぎて逆に信頼出来るわ」

 

私は地面に座り込み、ニヤリと笑いながら言った。男はしばらくポカンとしていたが、直ぐ様顔を赤くしてこう言った

 

「…骨折り損の…くたびれ儲けじゃねぇかぁあああああ!!!」

 

その盛大な叫びを聞いて、私は…腹を抱えて笑い転げるのだった

 

 

 

数分後、男…いや。店主が元の喫茶店に戻した後、手当てするから動くなと言われた私は、店のソファーに座らせられ、店主の好きなようにされていた

 

「…何でお前に手当てされなきゃなんねぇんだよ…いてて…!」

「大人しくしてろ。…くそっ、義体新しく買わねぇと…」

「…う、それはすまん…」

 

店主に怪我の手当てをされながら休んでいた。流石に勝手に決めつけて殺しにかかるのは駄目だったな…コレンナ姉さんが見てたら叱られる。すると、店主が私に言った

 

「…コレンナさん。良くあなたのこと話していましたよ。自慢の妹だって」

「っ!…そうか。…私が自慢か…はっ。コレンナ姉さんらしいっちゃらしいな。……やっぱり、お前は殺してないのか?」

 

私がわざとそう言うと男はムッと眉間に皺を寄せて言った

 

「殺してねぇよ!!いい加減にしろ!」

「…そうか。…悪かったな。…正直、私はただ全力で拳をぶつけられる相手を探してただけかもしれねぇな。…今までまともにぶつかり合える相手なんか、1人もいなかったからな。…感謝してる」

 

私は手に持っていたグラスの中の水を飲む。…結局、何の情報も得れなかったか。…はぁあ…!!骨折り損のくたびれ儲けだ…!!…でも、すっきりはしたな。心の中で溜まってたもんが吐き出されたみたいな感じだ

 

「…あのなぁ…一番被害受けてるの俺だからな…?」

「…お前が紛らわしいのが悪い」

「ぐっ…それは…そう」

「…お互い様だな?」

「…そうだな」

 

私たちはしばらくお互いで見つめ合い…そして一緒に笑った。なるほどな…コレンナ姉さんが気に入る理由が分かった気がする。こう言う奴は、大抵面白い。すると、店主が紙袋を渡してくる

 

「これ、コレンナさんが良く食べていた物だ。持ち帰って食べな。U社製の保存袋だから長く保つぞ」

「ん?良いのか?」

「なぁに、食べたくねぇならコレンナさんの墓にでも供えてやれ。きっと喜ぶさ」

「…感謝する。…邪魔したな」

 

私はソファーから立ち上がり、その紙袋を受けとる。そのまま帰ろうと…あ、そうだ

 

「おい。これ渡しとくぞ」

「えっ?うおっ!?」

 

私は店主に向かって自分の鎖の一部を引きちぎり、投げ渡す

 

「それを持ってれば、中指の傘下ってことの証明になる。大切にしろよ?…じゃあな」

 

私はそのまま扉を開けて、店を去る。…ふっ、なかなか面白い男を見つけたな…また喧嘩欲溜まったらあいつに頼むか?ふっ、悪くなさそうだな。…あ?そういえば名前聞いて無かったな…まぁ良いか。私は少し気分を良くしながら、のんびりと帰り道につくのだった

 

 

■■■視点

 

「…イオリ。ちょっとHPアンプルちょうだい…まじで死ぬ…!!」

「全く!無茶しすぎだよこの馬鹿!!」

 

 

 




はい(はいじゃないが??)

なーんでこうなったんですかねぇ…なんか最近毎回こんな感じじゃないか??だって書きたかったからね、仕方ないね(無責任)

以下登場人物紹介

南部中指 長姉 ターニャ
 オリ主ボコボコにした。久しぶりに暴れられて楽しかった。またしたい。とか思ってる人。とにかくイライラしてたからオリ主で発散しただけ。図書館だと弱肉強食。力こそ全て…みたいなイメージが強かったけど結構根は優しいタイプのお姉さん。なお怒らせたら死ぬ模様(黒雲会は良くあの状況で生き残ったよ)今回オリ主と喧嘩したことで結構スッキリしてる。コレンナ姉貴の代わりに復讐するのは諦めてはないけどイライラはある程度解消してる。…あれ?なんかまたやってないかオリ主??
ねじれる前の見た目わからねぇけど取り敢えず黒髪のカーリーが中指に入った姿って作者はイメージしてる。全身に紫色の刺青を入れて家族の為に復讐に走るカーリー…?…癖ェ!!

オリ主
 ボコボコにされた人。結構善戦したけど義体と体力がもたなかった。そもそも相手が強すぎるんじゃあ(それはそう)ターニャ相手に使っていた赤い魔法陣から散弾が飛び出してくる感じのあれは皆さん知ってるであろう凶弾さんの真似。オリ主のE.G.Oは結構自由なので色々出来る。詳しくは5話のあとがき参照


南部中指 末弟 リカルド
 みんなのトラウマ  う わ で た 3 3 ー 4

まだまだ下っ端のリカルド兄貴。そのうち黒々夫婦の黒の方に真ん中からへし折られる南部中指の生存者になる人。まだフサフサ~してない。そのうちフサフサ~しだす。そしてヘアクーポンする(無慈悲)

以下駄文

ターニャ「…コレンナ姉さん、これ置いとくぜ?…あそこの店主が作ってくれたんだ。…私も頂くよ。……お?旨いなこのサンドイッチ。好きかも」
リカルド「ピクリッ…ちょっとサンドイッチの研究してくる」
家族たち「まてリカルド」「落ち着け馬鹿」「判断が早い」「ちょっと取り押さえろ」

オリ主「なんかターニャさん見てると、昔のツンツンしてたカーリー思い出したぜ…」
イオリ「そんなこと言ってる場合かい?肋骨折れてて内臓もボロボロになりかけてたとかふざけるんじゃないよ」
エレナ「ふっ、やはり脆いな人間は。さぁ、私の血を飲め『語り部』よ。そんな傷など気にしなくても良くなるぞ?」
オリ主「何でいんだよ!!?」

ご視聴ありがとうございました!!
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