【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない()   作:しがないフィクサー

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どうも、作者です

今回は特にそんな言及もされてないし人物像が良く分かってない塩見ヨルさんを書いて行きますよ

[注意!!]
9章終わって無い人はもはやネタバレのオンパレードなので見ないことをオススメする。取り敢えず9章を終わらせてまいれ(応援しとくで)

塩見ヨル視点で進みます。最初は過去回想(作者の妄想設定)から始まります。て言うかもはやオリジナル設定祭りだよ!塩見ヨルの情報をもっと出してくれ~!!

なんか今回は食レポに力入ってる。だってまともな情報無いから食レポで繋ぐしかないもん……

感想と評価、お気に入りをお願いいたします!


蜘蛛の巣 小指親方 塩見ヨル

私は、ただ自分だけの世界で自由に、安らかに過ごしていたんだ。毎日が裕福でもなく、しかし貧相でもない生活だった。時には少し金を奮発して少し豪華な食事をしたり、その奮発のせいで節約したり…とにかく、そんな生活を送っていた。少なくとも、幸せだった。自分の好きなことをし、時には何もせずただ空を見つめて、時間を浪費する。そんな毎日が、私は堪らなく好きだった。…ああ、だけど…

 

『…小指の地慧星…塩見ヨルだな?』

 

私の目の前に人差し指の神託代行者と名乗る者が現れた。私の家の中に押し入り、私の全てを、全て壊して、私をあの深い穴の奥底へと連れ去った。私は全力で抵抗したが…結局は全てが無意味だった

 

 

蜘蛛の巣へと連れ去られた私は、そこで人差し指の神託代行者…リアンから私をここに連れて来た経緯を説明された。どうやら、五本指が共同で開発した刀…「天殺星刀阿頼耶識」…曰く、概念焼却機と同等の物を使用出来る人間…適合者を育てるのが目的だそうだ。そして、その素体の元が…私なのだと言う。私はふざけるなと言った。何故私である必要があるのだと、私は関係無いと…だが、リアンはこう言った

 

『地慧星、お前のその時間の流れに対する類いまれなる知覚能力、それがこの計画を成功させる要の一つなんだ』

 

…つまり、私はそのためだけにここに連れてこられたのだ。たかが、たかが刀一つの為に…私は、自由を、何もかも…奪われたのだ…!!私は何度も、何度も、何度も!!…この場所から、逃げようとした。しかし、蜘蛛の糸はもがけばもがくほど、私にキツく絡み付き、蜘蛛の巣から逃げることは、ついぞ叶わなかった。私はただ、羽を千切られた蝶のように地面を這いずることしか出来なくなったんだ…

 

 

私に、子供が出来た。作りたくもなかった子供だった。苦痛だった。ただただ、苦痛でしか無かった。私にとって、この子は私の不幸の元凶そのものだった。恨んだ。憎んだ。軽蔑した。私の溜まった増悪を、この子にぶつけるしか無かった……ああ、分かっている。こんなことは間違えていると。産まれてきたこの子に…良秀には、何の責任も無い。…結局、私は…この苦痛を、良秀にも味合わせようとしている…クズなのだ。ああ、私は何をしているんだ。この子に怒りをぶつけても、何も変わらないと言うのに。…ああ、どうか。頼む…良秀…

 

『最初で、最後の頼みだ。…どうか私に似るな』

 

私のような、惨めな存在に…ならないでくれ。…私の…憎くも、愛おしい…大切な娘よ

 

 

 

「…ふぅ」

 

私はその時のことを思い出しながら、煙草の煙を吐き出す

 

「……」

 

ふと、私は自分の手に目を向ける。皺が、出来ていた。今まではそのようなことは無かった。手だけではない。体の至るところが、老化していた。…あの日、良秀に…全て与えてしまったのだろう。時間の流れを知覚することが、もはや出来なくなってきているのだろう。私は再び口に煙草をあてがい、煙を吸う。じっくりと、体中に巡らすように

 

「……ふぅ……煙草も、不味くなった気がする」

 

私は煙草を灰皿に押し付け、火を消す。そして立ち上がる。今日は予定があっただろうか?…いや、思い付く限りはないな。良秀の教育担当は…今日はヴァレンチーナだったか。近頃、あいつの性格が随分と変わったと感じている。以前よりも丸くなった……と言うべきか。この前見に行った時は良秀に本を読み聞かせていた…正直、気味が悪い。いや、そんなことはどうでも良いか。…つまり今日1日は…なるほど、久しぶりの自由な時間と言う訳か。私は襖を開け、廊下へ出る。さて、何処へ行こうか

 

「戦闘用筋肉の施術は先週行った……眼球はまだ必要ない……骨董市にも先日行ったな。……ふむ」

 

私は立ち止まる。しまった、やることがない。どうする?何もすることがないと言うのはなかなか厄介だぞ……いや、久しぶりに空をただ無意味に…

 

「…空なんて見えないな……ここでは」

 

…上を見上げても天井ばかりで、空なんて見える筈もなく…不味い。やることがない。……取り敢えず、廊下を歩いて行くか。歩いていれば何かしら思い付くだろう

 

 

……何も、思い付かない。どうする?もう戻ってそのまま寝るか?

 

「…はぁ…刀の手入れでもするか…?だがまだ必要無いだろうし…ふむ」

 

参った。本当に参っている。さて、どうした者か…以前まではこんなことで苦悩はしなかったのだがな…む?

 

「あれは…?」

 

ふと、廊下の突き当たり、そこにある襖の端が開いていた。中からは光が漏れている

 

「……」

 

私は腰に差していた刀の柄を掴み、その襖に近づく。この場所に光が灯っている?おかしい。ここにいるのは私だけの筈だ。リアン?違うな、あいつはここに来ることはめったに無い。なら他の親方?いや、あり得ないな。あいつらが私の所に来る道理が無い。あったとしても、こんな突き当たりの部屋には来ない。……では、誰だ?私は最大限警戒をし、その襖の前に立つ。そして……襖を開けた

 

 

 

カランカラン

 

 

 

「……これは…?」

 

そこは落ち着いた雰囲気のする部屋だった。そう、言うならば…喫茶店が正しいだろう。なぜこんな所に喫茶店が……?私がそう思っていると奥から男が出てくる

 

「おや?いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」

 

男がそのように言う。私はしばらく考えた後、刀の柄から手を離し、言われた通りに席に座る。だが警戒は解かない。私は男に聞く

 

「お前、ここで何をしている?ここには簡単には来れない筈だが」

 

私が殺気を含めながら聞くと、男は不思議そうに首をかしげ、私に聞いてきた

 

「え?まぁ……確かに裏路地の店ですからね…簡単には来れないでしょうが…」

「は?何を言っている?ここは─っ……いや、なんでもない」

 

私は口を閉ざす。危ない、蜘蛛の巣のことは口外禁止だったな。……しかし、ここが裏路地の店……?どういうことだ?この店?は蜘蛛の巣の廊下と繋がっていたが…と思い。後ろを振り返る。そこには私が入って来た襖が……

 

「…は?」

 

襖が、無かった。代わりに木製の扉がある。どういうことだ?何故襖が消えている?何が起きた…!?私が困惑していると、男が言う

 

「あの…大丈夫ですか?何かありました…?」

 

私は男に向き直り、立ち上がって刀の柄を掴み、問いただした

 

「お前、私を何処に連れて来た…!!言え!!」

「え!?ちょ、えぇ!?いや、たがらここは裏路地の僕の店ですよ!!何でそんなに殺気たってるんですか!?」

 

裏路地?裏路地だと?ふざけたとを…いや、嘘を言っている目ではない。そもそも蜘蛛の巣にこんな部屋が必要な訳がない。どういうことだ?…もし、もしここが本当に裏路地にあるならば…ここは……

 

「…外…なのか…?」

 

蜘蛛の巣で外に出ると言うのは簡単なことではない。外に出れる廊下は人差し指の廊下…つまりリアンの所だけだ。外に出る場合はリアンから許可を取り、外出しなければならない。また、外出出来るかどうかは人差し指の指令が決めているため、必ずしも外出出来るわけではない。……しかし、今はどうだ?襖一つ抜けた先が、蜘蛛の巣の外だ。私は少し息を整え、男に聞く

 

「…おい、お前…ここの店主だな?」

「え?あ、はいそうですが…」

「…そうか…いや、すまない。取り乱したな」

 

私は刀から手を離して座り直す。驚いた……また何処か別の場所に拐われたのかと思った…。いや、しかしこれはどういうことだ……?何故この店と蜘蛛の巣が…?私がそう思っていると私の前に湯飲みが置かれた。どうやら緑茶のようだ

 

「…お疲れのようですので…どうぞ」

「……ありがとう」

 

湯飲みからは湯気がゆらゆらとあがっていた。私は少し警戒しつつも、それに口を付ける

 

「………美味しい」

 

何と言うべきか。私が今の今まで飲んできた緑茶もまったく持って粗悪品と言う訳ではない。だが、これは物が違う。まるで上質な昆布出汁を丁寧に引いたかのような、濃密で青々しい芳醇な覆い香。これまでの「緑茶」の常識を心地よく裏切る、重厚な香気が鼻腔を贅沢に満たしていく。口に含んだ瞬間に広がるのは、言葉を失うほどの圧倒的な旨味の濁流だ。私は驚愕しながらも、店主に聞く

 

「…店主、こ、この茶葉の銘柄は…?まさか玉露だったり…」

「え?ああ、煎茶ですよ?」

「…これがか…?」

 

到底信じることは出来ず、もう一度湯飲みに口を付ける。お茶特有の刺さるような苦味や渋みは影を潜め、まるで極上の和出汁を味わっているかのような濃密なコクと甘みが、まろやかに舌全体を包み込む。ゴクリと喉を通したあとも、喉の奥からじわじわと戻ってくるのは、どこまでも清らかで澄み渡る甘みの余韻。息を吐くたびに、新緑の茶畑を吹き抜ける風のような爽やかさと、ふくよかな香りが幾重にも重なって鼻を抜けていく。…ま、まずい…!これはいけない物だ……!!この味を覚えてしまっては……!!

 

「あ、くず餅があるんですけど……食べます?」

「っ…!こ、コホン。……いただこう」

 

私は咳払いをして落ち着く。…くず餅…久しく食べていないな。最後に食べたのはいつ頃だっ私はただろうか……私の好物だと言うのに、まったく食べれてないとは…と、私が思っていると目の前にコトリと黒い皿が置かれる。その皿の上には、美しい三角形に切り出されたくず餅がある。角がキリッと立ちながらも、光をふんわりと透かす半透明の生地は、見るからに涼しげで美しい佇まいを見せている。その上にはまるで金粉かと見間違うほど、じっくりと深く煎られたきな粉がまぶされていた

 

「こちらの黒蜜をかけてお食べください」

 

店主がそのように言う。私は皿に一緒に乗っていた……ふむ、名前が分からないな……片口と言うのか?まぁ良いだろう。それを持ち上げ、中に入っている黒蜜を垂らす。きな粉の山を黒蜜が滑り落ち、くず餅の角に絡み付く

 

「…いただきます」

 

私は菓子楊枝を手に取り、黒蜜がたっぷりと絡まった一塊を口に運ぶ。口へと運んだ瞬間、まず鼻を抜けるのは煎りたてのきな粉が持つ香ばしく力強い香り。舌に乗せた途端、ひんやりとした心地よい冷たさが広がり、噛み締めた瞬間に「むっちり」とした力強い弾力が歯を押し返して来る

 

「…モグ…モグ」

 

さらに、噛めば噛むほどに、くず餅ならではの控えめで上品な風味が滲みだし、そこに黒蜜のコク深い濃厚な甘みと、きな粉の香ばしさが三位一体となって押し寄せて来る。濃厚なのに決してしつこくない。きな粉の微かな香ばしさが甘みをキリッと引き締めている。…くず餅とは、これ程美味しい物だったか?私は顔を上げて、店主に言う

 

「……店主。…素晴らしい腕だな。これ程美味しいくず餅は初めて食べた」

「あはは。喜んでくれたようで何よりです」

 

私は再び湯飲みに手を伸ばし、茶を啜る。うむ、冷めても旨い。そして菓子楊枝を持ち直し、くず餅に再び手を付ける。…ああ、そうだったな。昔は、このように過ごしていた。一人で好きな物を食べて、茶を啜って、ただゆっくりとした時間を過ごす…そんな生活だったな。…すっかり、忘れていた。私がそのように過去に更けていると、店主が言う

 

「…何か、あったようですね。…少し悲しそうだ」

「…そう見えるか?」

 

私はくず餅を切る手を止め、顔を俯く。そして店主に言う

 

「…ここからは私の一人言だと思ってくれ。…昔の私はな、ただ自由に過ごしていたんだ」

 

おかしい、普段の私ならこんなことを他人には言わない。だが、不思議と…この店主の前でなら話せてしまう。私は続ける

 

「…何も考える必要が無かった訳ではないが…それでも、苦労はしていなかった。自分一人だけの世界で、ただただゆっくりしていた。毎日が充実していたよ。………ああ、でも……そんなのはもう過去の話だ」

 

くず餅の上、かろうじてきな粉の上に残っていた黒蜜が、きな粉の山から滑り落ちる

 

「…今の私には、一人の娘がいてね。その子は私にとっては初めての子供だった。世の中の母親は、普通は子供が出来たら嬉しい…なんて感情なのだろう。…だけど、私は違った。私は、あの子が嫌いだった。実の娘だと言うのに、私は嫌悪したんだ。…本当に、クズな親だよ。産まれて来たあの子には、何の非も無いと言うのに…」

 

菓子楊枝を掴む手に力が入る。ああ、そうだ。結局私は、自分の不幸を、他人にも味会わせたいだけのクズだ。娘にも同じように、この体中に巻かれ、食い込んだ蜘蛛の巣を娘にも巻き付け…そして、この地獄に落ちて貰おうとしていたんだ。そう、私は親の風上にも置けないような…他の親方と…あいつらと、同じ…!!

 

「…そんなことは、無いと思いますよ」

「…は?」

 

私はその言葉を聞いて顔をあげる。今、店主はなんと言った…?私が困惑していると、店主が続ける

 

「少なくとも、私にはあなたがただのクズには見えませんね。どちらかと言えば、愛を伝えるのが不器用な母親って感じです」

「…お前に、なにが─」

「まぁ聞いてくださいよ」

 

店主は私の言葉を遮って続ける

 

「…あなた、本当はその娘さんが大好きなのでしょう?だけど、自分のようになって欲しくないと言う思いがある。だが娘さんを出来るだけ愛してあげたい…ではどうするか?…あなたは、自分を娘さんに『悪』と見せることで、自分から離れて行くようにしている…もっと言うならば自分と、それに『付属する物』…まぁ何か分かりませんが…それらから縁を切らせようとしている。…違います?」

「なっ─!?」

 

私は驚愕に目を見開く。何故、分かる…!?私の反応で確信を持ったのか、店主は微笑む

 

「ふふ。あたりですかね?私、昔から人の心を読むのが得意なんです。いわゆる読心術と言う物です」

「いや、もはや読心術ではない気が……心の中を直接見られたようだ。……ふっ、もう隠し通せないな。…ああ、店主。あんたの言った通りだよ」

 

私はくず餅を切り、口に放り込む。初めてだ。赤の他人にここまで私の心を読まれるとはな…変な気分だ。私は頬杖をつきながら店主に聞く

 

「で?私の心を読んでどう思った?惨めな女だと思ったか?それとも愚かな女だと思ったか?」

 

私はわざとらしく店主に聞く。ちょうど良い。私に対する客観的な視点が欲しかった所だ。店主はしばらく黙った後に、こう言った

 

「…お優しい方だと思いましたよ?」

「…嫌味か?」

 

私がそう言うと店主は慌てて否定する

 

「違いますよ!……本当に、優しい人だと思ったんです。自分のためじゃなくて、その娘さんのために行動出来るのは……十分立派な母親だと思いますよ」

「…買い被りだ」

「いいえ、あなたは優しいですよ。ただ本当に…やり方が下手なだけで」

「うぐっ…やはり嫌味じゃないか…」

 

私がそのように言うと店主は「あはは!」と笑う。…私が優しい…か…初めて言われたな。すると店主が言う

 

「…あなたが今やっていることは、その娘さんに繋がっている良くない縁を、片っ端から無理矢理切り離そうとしているのでしょう。…ですが、それは最悪の事態を招くことになりかねない…そうとも思っているのでは?」

「……ああ。そうだ」

 

私は肯定した。このまま良秀に絡み付く縁を無理矢理切り離して行ったとして、それが必ずしもあの子が私のようにならないと言う見込みはない。店主はしばらく私を見つめた後、こう言った

 

「…では、縁を切り離すのではなく…新しい縁を結ばせてみては?」

「…なに?」

「その娘さんに良い縁を一つ結び付けるんです。絶対にほどけず、千切れない強固な縁をその娘さんにね。例えその縁が今は細くて、頼りない物だとしても…やがてその縁が必ず、娘さんを救ってあげることになる…と、私は思いますね」

 

…良い縁……蜘蛛の巣と言う縁の中に…良い縁を潜ませるのか。…良秀が、蜘蛛の巣から這い上がるための…縁。……そうか、そんな方法が……!私は顔をあげ、店主を見る

 

「…店主、あなたは……一体何を知っている……?」

「…さぁ?ただ先が見える程度ですよ。…お茶のお代わりはいかがです?」

「…そうか。…ふふふ、面白い男だな」

 

私は湯飲みを差し出す。…そうか、良い縁…か。……どのような縁を結ばせるべきか…だな。…まぁ、それを考えるのはまだ先で良いだろう。私は残りのくず餅に菓子楊枝を刺し、口に含む。店主はただ何も話しかけてこず、淡々と食器を整理している。私に気を使っているのだろうか。その日、私は久しぶりに、自分だけの世界に戻れた気がした

 

 

 

「…ごちそうさま」

 

私は菓子楊枝を皿に置く。ああ、美味しかった。私がそう言うと店主は「お粗末様でした」と言って皿をさげる。私は湯飲みに残っていた茶を飲み干し、立ち上がる

 

「…店主、色々と世話になった。…私の愚痴を聞いてくれて感謝するよ」

 

私がそう言うと店主は微笑み言った

 

「いえ、私はただお客様の気分が安らぐようにしたまでですよ…またのお越しをお待ちしておりますよ」

「…ああ、また訪れよう」

 

私はそのまま扉に近づき、開く。その向こうには蜘蛛の巣の廊下が見える。そして扉の下部分には小さく、薬指が使用する廊下を繋げるための印が描かれている。…ふむ。どうやら偶然にも蜘蛛の巣と繋がってしまった…と言った所か。私はそのまま扉を潜ろうと…あ

 

「なぁ、店主。一つ質問をしても?」

 

私は後ろを振り返り、店主を見る。店主はきょとんとした顔をしていたが直ぐ様顔を整えて言った

 

「ええ、どうぞ」

 

私はそれを聞いて、微笑みながら店主に言った

 

「…枯れた花は好きか?」

「え?あ、あぁ……私は…魅力的だと思いますよ?少し萎れた姿と言うのも、また味があって良い物だと思います」

「!……そうか。…ふふ、答えてくれて感謝するよ。…ではな、店主」

 

私はそのまま、蜘蛛の巣の廊下へと戻った。後ろの扉が閉まると同時に、襖も閉まる。私はしばらくその場で立ち尽くした。…そうか。魅力的……か。ふふ、なかなか意地の悪い質問をしてしまったな。私は、自分の手を見る。私の小指に、2つの糸が結ばれているのが見えた気がした。一つは良秀にだろう。そして、もう一つは……

 

「…良い縁を結べたようだ。…今度は良秀と一緒に行ってみるか」

 

私はクスリと微笑み、歩きだす。私の足取りは、不思議と軽かった。そう、かつて自由だった私のように

 

 

 

その頃、リアンはと言うと…

 

「…ヘルメスが壊れた…?」

 

※ヘルメスの画面↓

『ピピピ…は?え?何でそうなるん??ちょ、■■■くん!?話ちゃうやん。こっちは君が動きやすいようにしてるねんで??おかしいやん!?ちょ、ま、はぁあああああ~!?テメェ~!!何してんだぁああああ!!!?…[ERROR]』

 

「……このままで良いか」

 

何か面白いことになってた

 




はい(はいじゃないが)

おめでとう!オリ主はジェネリック良秀になった!!感想読んでて「指に好かれすぎだろ。小指きたらジェネリック良秀になっちゃうじゃん」的な物を見つけて「お?ええやーん^^」となって書きました。元々書こうか悩んでたけどこの期に書きました。今回、出てくる内容のほとんどがオリジナル設定なので許して!!

喫茶店なのにくず餅出すのか…(困惑)あ、ちなみに何故くず餅なのかと言うと『地獄変』の作者の芥川龍之介氏が甘味が好きらしく、病んでいる時に食べていたのがくず餅…らしい(詳しくは知らない)で、塩見ヨルもなんか精神的に病んでる可能性があって、そんな所が重なって…とにかくそういう理由からくず餅にしました。あくまでも作者の勝手な設定ですのでご容赦くだされ


以下登場人物紹介

蜘蛛の巣 小指親方 塩見ヨル
 良秀の母親。父親は何処の誰何ですか??(語られてたら作者の確認不足です。許して!!)ゲームでのセリフ的に何かどっかの田舎で隠居してたら蜘蛛の巣に連れてこられた感じの人。つまり被害者(?)やね!!実際にどうして蜘蛛の巣に左遷されたのか本当に分からない。追加情報に期待やね
 今回オリ主の店に行ったことで久しぶりに心が休まって自分一人だけの時間(この自分一人だけの時間の意味が『私だけが認識できる私だけの時間』と言う意味だった場合は話が変わってくるが)を過ごせた。ついでに今後の良秀の教育方針も変わった。この後、娘にベタ惚れな塩見ヨルが産まれたりする。そして塩見の剣術を全て優しく丁寧に教え込まれた良秀が多分出来る()
 少し(?)オリ主に興味を持った。あーあ、また被害者が…

オリ主
 読心術が得意(※なおカーリーからの思いには気付けてない)何やってんだコイツ()オリ主的には

「良秀に良い縁(ダンテ一行)を結ばせないと…そうだ!!少しアドバイスしたろ!!ついでに何かこのままにしてたらこの人(塩見ヨル)勝手に自殺しそうだからメンタルケアしたろ!!」

の精神だった。結果的に良秀が強化されました。何なら多分塩見ヨルは死なない(あ~^原作壊れる~^)

蜘蛛の巣 人差し指親方 リアン
 最後の最後で面白いことになってた人。実はこの人もこの人でオリ主と面識あったり無かったり…まぁ追々書く(すまんな)

ヘルメス(都市の意思)くん/ちゃん
 オリ主の目的の為に動いてたらオリ主が無自覚で原作どんどん壊して行くから大ダメージ受けてるヘルメスくん/ちゃん。ザマァwww
 ヘルメスくん/ちゃん的にはオリ主の目的にはめちゃくちゃ賛同してる。だってやってることは都市の安定化(本編ルート)だもん。え?言うて安定してない??…それはそう()だけども変な未来よりかはマシよな!だから協力してたのに無自覚に裏切られて発狂した。草


名前だけ登場した方々

蜘蛛の巣 親指親方 ヴァレンチーナ
 普通にカッコいいお姉さんになってる。良秀にしっかり礼儀とか教えつつも甘やかしてる。そのうちパレルモもしっかり丁寧に教え始める。あれ??もしかして塩見剣術でパレルモしてくる良秀出来る??(化物定期)
 後々人が変わった塩見ヨルを見てドン引きする。お前が言うか

良秀
 塩見ヨルとヴァレンチーナから甘やかせれつつもしっかり鍛えられる。そのうちオリ主と会うことになる。何が起きるんだろうなぁ…()取り敢えずツヨツヨにはなるべ

他の親方の方々
 マティアスはマティアスしてる。カリストはカリストしてる。終わり!!閉廷!!蜘蛛の巣焼き討ち!!()

以下駄文

塩見「ヴァレンチーナ…お前、なんか気持ち悪いな」
ヴァレンチーナ「は?こっちのセリフなんだが??」
塩見&ヴァレンチーナ「「…あ"?」」互いに武器に手をかける
良秀「…喧嘩は駄目だよ!」
塩見&ヴァレンチーナ「「スッ…」」互いに殺気を納める
マティアス「なんだこれコントか?」
カリスト「二人とも人が変わりすぎて気持ち悪いと思うんですが私は」
リアン「…ヘルメスがうるさい」
ヘルメスくん/ちゃん『ピピピ…どうしてこうなるんだよぉおおおおお!!!!…[ERROR]』

オリ主「塩見大丈夫かねぇ…」
イオリ「…枯れた花も魅力的……か…ふーん?」チラリ
オリ主「…な、何でこっち見るんだ…?」
イオリ「んー?いやぁ?」(ニコニコ)

ご視聴ありがとうございました!!
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