【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない() 作:しがないフィクサー
今回はW社5級整理要員ですよ。オリキャラなり。5級整理要員について分かるのは線路が「混雑」、「運休」または「脱線」した時に対応する階級ということだけだし……そもそも「運休」と「脱線」が具体的にどういう状態なのかも分かってないから書けることも少ないのだ!少なくとも1級フィクサーかそれ以上の驚異らしいが良く分からん!!……つまり全部作者の妄想やね!!そのうち本格的にW社が関わる話がリンバスであるかねぇ……そこら辺楽しみ
10章素晴らしかったですねぇ……セルマァ、俺、涙が出たよ(過去形)最新章ネタバレはあまりしたくないんでもう少し経ってから10章関連書こうかなぁ……
今回はオリ主出てきません。喫茶店要素……どこ?……どこ?そこになければ無いですね()
誤字、脱字報告お願いします!!
感想と評価、お気に入りをお願いいたします!!
W社の内部放送。そこから、けたたましい警告音か鳴り響く
『PW-13号で「脱線」の可能性あり。5級整理要員はただちに装備を装着し待機してください。付近のCCA装着可能な4級整理要員は5級整理要員と合流してください。繰り返します。PW-13号で─……』
私は立ち上がり、装備装着室に入り、私の装備専用の場所に立つ
『ユーザーを確認。女性職員。5級整理要員、ガンレ。装備装着の許可が出ています。装着準備をしてください』
「装着準備は出来ている。装着開始」
『……確認完了。装着開始致します』
私がそう言うと、天井が開き、格納されていた装備が降りてくる。複数のアームが装備の各所を持ち、私の背中へ持ってくる。そして、背中にある神経接続部分が刺さると同時に、一気に体に装着される。右腕には相手に直撃すると同時に高速で打ち込まれる杭……いわゆるパイルバンカーがあり、左手にはE式次元切断長剣が装着されている。背中には緊急時に電磁アーマーを展開する装置とK社のHPアンプルが備わっている
『装備名。CCA-強化改造:ver. GANRE。装着完了。エネルギー循環状態…問題無し。装着状態…最良。動作確認をしてください』
私は装備の動作を確認する。うむ、問題無い
『動作確認、問題無し。業務開始まで待機してください』
私は装備装着室から出て、待機室へ向かう。コンチェスチョンクリーニング•アーマー。通称CCA装備。4級整理要員などが装着する装備を、私専用に強化改造された物。名付けて……
「ガンレカスタムスーパーCCA……今日も頼むぞ」
「……相変わらずネーミングセンス終わってますねぇ。チーフは」
「む、ナニャか。失礼だな。かっこいいだろう」
私は後ろから近付いてきた同僚の5級整理要員。男性職員のナニャに目を向ける。ネーミングセンスが終わっている?何を言うか。かっこいいじゃないか。ナニャは呆れながら言う
「緊張感が削げちゃいましたよぉ……今回は「脱線」だってのに」
「脱線」。W社での五段階危険度ランクの最上位。それが「脱線」。危険度としては1級フィクサー、またはそれ以上の驚異に付けられるものだ。これに対応出きるのは私たち5級整理要員と一部の実力のある4級整理要員だけだ
「緊張感など持っていては「脱線」の対応は任せられないな。これは業務だ。いつも通りこなすだけだ」
私がそう言うとナニャは「ヒュ~!かっこいいねぇ~」とちゃかして来た。まったく……こいつはこんなんだが5級整理要員。そこらのフィクサーに比べたら格段に強いため、文句は言えないな。私がそう思っていると……
「……あの……ナニャ先輩。……ガンレさんて……身長いくつなんですか……俺らよりもデカイてすよ」
すると後ろから動向するであろう4級整理要員がナニャにコソコソと話しかけた。ナニャはしばらく考えた後私に聞いてくる
「んー?たしか202でしたか?」
「いいや、今は204だ」
「うわ、2cmも高くなってる」
うわとはなんだ。うわとは。背が高くて何が悪いのだ。それを聞いた4級整理要員が信じられ無いものを見る目をしてくる。そ、そんなに変か……??
「ど、どうやったらそんな身長になるんですか……何か身体改造とかしてるんですか?」
「む。いや、生まれつき体がデカくてな。改造は肩を強化手術をしているだけだ」
「へぇ…!凄いなぁ……え??肩だけ??しかも強化手術だけ!!?」
「ああ、肩だけだが……おかしいのか?」
私は首を傾げる。ふむ、変に体を改造したら何が起こるか分からんだろう。それに「運休」や「脱線」では何が起こるか分からないからな。もしかしたら金属や機械にたいして何かしてくる特異タイプが発生するかもしれない。過去にそれが起こって車両が大破して整理要員と乗客がまとめて死亡した事故もある。幸いにも1等席がない貨物運搬用だったから騒ぎにはならなかった。まぁ、それを知ってるのは上層部と5級整理要員チーフである私だけだがな
「ちょっと……怖いですね」
「……そうか……怖いのか」
私は少し俯く。昔から良く怖がられていたな……同世代の子供たちからも避けられたり……うっ、思い出すと辛くなってきた……
「あーあ、後輩くん。ガンレは繊細なんだよ。そんなこと言わないの。特に後輩に言われると結構へこむんだよこの子?」
「ナニャ、私からお前の減給を申請することも出来るんだぞ」
「いえっ!何でもありませんガンレチーフ様ぁ!!!頼むから減給だけはやめてくれぇ!!」
ナニャが直ぐ様土下座をした。本当に……これでも5級整理要員なのだから頭が痛い。そもそも減給されたとして使う時間なんて無いだろうに。そして、私が待機室につくと既に全ての人員が揃っていた
「おはようございます。ガンレチーフ」
私の前に副チーフの5級整理要員。女性職員のタナが向かって来る。そして私の前で敬礼をした。私は言う
「おはよう。タナ。人員は?」
「はっ。5級が3名。4級が10名の総勢13名です。各員装備は問題ありません」
5級3に、4級が10……ふむ、心もと無いかもしれない。が、以前私一人だけで「運休」を対応した時よりかはマシだな。すると再び警報が鳴り、放送が流れる
『PW-13号の「脱線」が確定しました。繰り返します。PW-13号の「脱線」が確定しました。120秒後に次元区画A-001を通過予定。乗車準備してください』
「……総員。装備の最終確認をしろ。これより緊急乗車準備に入る」
私の声と同時に装備の最終確認が始まる。各々がCCA装備やE式次元短剣。バリア展開システムを確認し、準備が整う
「準備は良いな?各自!緊急乗車装置へ!!」
私はそう言いながら待機室から出て直ぐの緊急乗車装置に乗る。これは「脱線」の際のみ使われるものだ。「脱線」した列車は駅には止まらず次元間を飛び続ける。その為乗り込む隙が無いため強制的に列車内へ転送する装置が置かれている。列車内には強制転送用のポットが1等席にある。そこへ転送されるのだ。私が装置に乗ると音声が流れる
『装置起動。動作……正常。転送後には強い目眩が起こります。ご注意ください。間も無くPW-13号へ転送いたします』
「総員。準備は出来たな?」
「「「はいっ!!」」」
「よし。転送開始」
『…準備完了を確認。転送を開始致します』
そして、私は光に包まれた
『……転送完了。各職員は業務を開始してください』
その音声と同時に、私はポットの扉を蹴破った。そして飛び出し、武器を展開する。転送後、チーフの最初の役目は転送先の安全を確保すること。もし、1等席に何か問題が起きているならば速やかに対応する。…周囲には……特異存在は無し。1等席は無事だ
「総員戦闘体勢!!1等席を死守しろ!!ナニャ!!タナ!!お前たちは私と一緒に一般席の清掃だ!!」
私の声と同時にポットで待機していた整理要員たちが扉を蹴破り、武器を展開して出てくる。そして、直ぐ様4級整理要員たちが行動を始める
「入り口の防御バリアを展開しろ!!」「緊急電源を入れろ!!1等席のコールドスリープを止めるな!!」「入り口付近の清掃だ!!早くするぞ!!」
ふむ。手際が良いな。やはり人数が多いとやりやすい。私は1等席から出て、一般席を窓から覗き見る。後ろから巨大な大鎌を持ったタナが来る。私は聞いた
「………タナ。この特異タイプはみたことあるか」
「……広がって痛みを得ようとする……典型的な自殺志願者に含まれます。ですが……」
「……ああ。……玉虫色だ。そして活発に動いている。……特異タイプ、『玉虫色の液体』か」
私とタナが窓から内部を詳しく見る。一般席の乗客が体を伸ばし痛みを得続けようとする。これは珍しくない。典型的な特異タイプだ。だが……『玉虫色の液体』は違う。これは一部の高危険度の次元を通った際に発生する物。乗客の体色が玉虫色に代わり、液状となって活発に動き回る状態。この状態になると乗客一人一人が非常に強力な敵対存在となり、3級整理要員などでは対処が難しい。すると後ろから大斧を背負ったナニャがこちらに歩きながら言う
「……こりゃあ……『玉虫色の王』もいたりしませんかねぇ?」
「……あり得そうだな。今回の「脱線」が早期に起きたならば既に生まれている可能性すらある」
『玉虫色の王』。『玉虫色の液体』が早期に発生した際に『玉虫色の液体』が無数に集まり、合体することによって生まれる特異タイプ。人並みの知識があり、戦闘能力も『玉虫色の液体』の時よりも数倍にはね上がっている。また『玉虫色の液体』を使役することもあるため非常に対処しにくい。4級整理要員が少なくとも5名。または5級整理要員が1名以上いなければ対処は不可能。発見されれば直ぐ様運休となる。まぁ、それ以前に「脱線」している場合がほとんどなのだが
「……これから私が扉を開け、突入する。もし『玉虫色の王』がいるならば早急に片付ける必要がある。……援護しろ」
「了解!」
「了解ですよっと……!」
私は二人の準備が完了したのを確認すると同時に……一般席の扉を開け、中に突入した
「1等席には絶対にたどり着かせるな。私は最後尾まで一気に駆け抜ける。残当清掃は任せたぞ」
「「了解!!」」
私が走りだすと同時に地面や天井、壁を這っていた大量の玉虫色の液体たちが一斉に襲いかかる。私は右手を大きく振りかぶり、パイルバンカーへエネルギーを送り……一気に腕を突き出した。それと同時に杭が勢い良く突き出る。次の瞬間
ドガァアアアァアン!!!
轟音、そして爆風と共に前方から襲いかかってきた玉虫色の液体たちを一気に吹き飛ばした。……ふむ、周囲の壁にも被害が出てしまったが……どうせ現状復帰を使えば元に戻る。問題無いだろう。すると後ろで残当の清掃をしていたナニャとタナが言う
「ヒュ~!相変わらずイカれた威力してるねぇ!!」
「本当に……良く腕が無事ですね……そもそもそのパイルバンカー。確かX社で使われていた合金採掘、粉砕用の掘削機械をそのまま武器として転用した物でしたか……本当におかしな威力です」
「二人とも、私語は慎め。まだまだなだれ込んでくるぞ」
私がそういうと同時に、一般席の奥から次々と玉虫色の液体たちがこちらに向かってくる。その数は優に200を越え、その一体一体が1級フィクサーと考えればたまったものではない。が
「この程度……なんら問題は無い」
私は左手のE式次元切断長剣を起動する。それと同時に赤紫色のブレードが展開される。……さて
「……清掃、開始……!」
私は床を蹴り、波へ向かって飛び込んだ。無数の玉虫色の液体たちが体を伸ばして私を捕らえようとして……全てが、蒸発した。それと同時に、私はブレードを振るい玉虫色の液体の波を切り刻んだ。波の真ん中に、ぽっかりと穴が開いた。そのまま私は最後尾を目指して前進する。向かってくる波を全て凪払いながら、パイルバンカーへエネルギーを送り、貯めておく。……再使用可能まであと3分と言った所か
「貯めが長いのが欠陥だな。……む」
すると、先程までただ向かって来ていた玉虫色の液体たちが、今度は天井や列車の隙間から奇襲を仕掛けてくるようになった。これは……
「……『玉虫色の王』の使役範囲内に入ったか」
私は奇襲してくる玉虫色の液体たちをブレードで切り払いながら進み続ける。やはり最後尾に近付けば近づくほど玉虫色の液体たちの動きに統率が見られる。これ程の数を同時に使役できるというのは本当に恐ろしいな。やはり、早急に片付けなければ……。そう思いながら、玉虫色の液体たちを凪払いながら進み……
「……最後尾に到着」
私は最後尾の車両の扉の前に立つ。無数の玉虫色の液体たちが扉を塞いでいる。最後尾には行かせたくはないらしい。扉を蹴破ろうにも扉が頑丈過ぎて無理。それに阻まれているのもあって簡単には行かない
「……パイルバンカーは……使える」
私は右手のパイルバンカーを再び起動する。そして、腕を振りかぶり……扉へ振るった。再び衝撃と爆風が吹き荒れ、扉は一瞬にして吹き飛んだ。私は開いた入り口から中へ入る。……そこには……
「……これ、は……」
炎だった。炎が、広がっていた。玉虫色の液体たちが燃えていた。炎で燃える度に、暴れ狂い、そして倒れている。……何が、起きている?『発火現象』…?いや、違う。では、これは……なんだ?私がそう思っていると、前方に立っている一人の人間の男の姿を見た。赤く燃えたぎる長剣を構え、周囲の玉虫色の液体たちを文字通り、焼き払っていた。私は警戒し、武器を構えながらその者に話しかける
「……貴様、この列車の乗客か?」
私がそう聞くと、その男は振り返り私へ武器を向けた。しばらく、互いに睨み合いが続き………そして、私が人間であることを確認して安心したかのように、武器を下ろし、このように言った
「……W社の職員か。助かった。ここで数千年も剣を振るうのはいささか疲れるものでな。……この列車に乗っていた乗客だ。1級フィクサー、サルヴァドールと言う」
「……何?」
1級フィクサー?何故それほど高位のフィクサーが一般席に乗っている。私は直ぐ様タナへ通信を繋ぐ
「タナ。聞こえるか」
『はい。ガンレチーフ。何かありましたか?』
「乗客名簿。それも一般席に「サルヴァドール」という名前の人物はいるか。1級フィクサーだ」
『……ありました。1級フィクサー、サルヴァドール。名簿に名前があります』
「……そうか。……サルヴァドール殿と言ったか。何か身分証のような物はあるか」
私がそういうとサルヴァドールと言う男は懐からフィクサー免許を取り出し、私に見せてきた。私はその免許のシリアル番号をタナに送る
『……シリアル番号。一致します。ご本人です。……まさか、人の形を保っていたのですか?』
「ああ、今接触している。……免許の提示を感謝する。サルヴァドール殿。お返しする」
私はそう言い、彼に返す。彼はそれを受け取り、再び懐にしまった。そして、私に向けてこう言った
「お嬢さん。これはどういう状況か分かるか?依頼を受けてこの列車に乗って移動していたら、突然列車が大きく揺れて、強い目眩が起きた。そして照明が消え……次に照明がついた時には…こうなっていた」
私は彼のその質問には詳しくは答えられないため、こう言った
「現状我々も分かっていない。現在上層部が緊急会議を行っている。そして一刻も早く乗客たちを救いだせと命令が下されたため、この列車に乗車した。……サルヴァドール殿。あなたは何故人の形を保っていられる?他の者たちは……あのようになってしまったというのに」
私がそう言うと彼は肩を回し、まるで疲れが溜まったという仕草をしながら言った
「あの液体どものようになるのは精神がすりきれた時だけだと私は推測してな。列車が大きく揺れて、強い目眩が来たと言ったろう?あの時、私は目眩だけで済んだが……他の乗客はそうも行かなかったらしい。暗闇の中から笑い声や泣き叫ぶ声、何かを切り裂いたり、同じ言葉を何度も繰り返したりと……おそらく。あれは発狂していた。そして、照明がついた瞬間に私に襲いかかってきたのは、すでに液体となった乗客たちと言う訳だ。……幸い私は自衛が出来る身だったからな。今日この瞬間まであの液体どものようにはならなかった」
彼は「災難だったよ。ハッハッハッ!」と笑いながら言った。……このサルヴァドールという男……強い。少なくとも、1級フィクサーの中では上澄みに入る男だろう。……そう考えるとますます分からない。何故1級フィクサーが1等席ではなく一般席に座っているのか……いや、それは後回しだ
「サルヴァドール殿。最後尾に何かありませんでしたか?何でも良いのです」
「む?何か……か。……ふむ。あるにはある。……あそこを見てくれ」
私は彼が指指した所を見る。そこには……巨大な玉虫色の塊があった。あれは……『玉虫色の王』……!!?……だが、燃えていた。苦痛に悶えるように暴れ、燃え盛っていた。彼は続けて言う
「しばらく液体たちを片付けいるうちに、それらが集まって巨大な四肢を持った化物になってな。いやぁ……かなり手強かった。最初の頃は馬鹿正直に正面から倒していたが……何度燃やしても、切っても、元に戻るからな。面倒になったから細かく切り刻んで炎で燃やし続けていたんだ。このような再生する生物には持続的にダメージを与え続けるのが一番だからな」
「……なるほど。素晴らしい判断力です。後は我々にお任せを。……タナ。他の『玉虫色の液体』の清掃は終わったか?」
私が再度タナに通信を入れるとしばらくして返事が帰ってくる
『ガンレチーフ。こちらは片付きました。『玉虫色の王』はどうなりましたか?』
「うむ。こちらはサルヴァドール殿が既に処理していてくれた。既に驚異は片付いた。各自、休め。列車内の清掃は3級整理要員たちが対応するだろう。本社へ対応完了の通達をしておいてくれ」
『了解』
そして私は通信を切り、改めてサルヴァドール殿に向き直って腰を曲げてお辞儀をした
「サルヴァドール殿。今回のご協力、感謝する。おかげさまで早急に事態の解決が出来た」
私がそういうと彼は笑いながら言った
「ははは!いや、良いさ。頭を下げないでくれ。私自身も生きる為にしていたことだからな。……さて、私は無事に帰れるのだろうな?」
「ああ、間も無く駅に到着するだろう。前方車両へ向かってくれ。私の同僚たちがいる。私はこの液体たちを処理しよう」
「……ふむ、慣れているな?」
私はそれを聞き、体を強ばらせる。しまった……普段通りやろうとしたせいで慣れているのがバレたのか……?まずいな。もし何か勘づいているならば……消さないといけない。私はしばらく彼の次の言葉を待ったが……
「……安心しろ。余計な詮索はしない。こちらもやぶ蛇を刺激するつもりはないさ」
「……感謝する。サルヴァドール殿」
ホッとした…。私は彼に感謝をのべつつ、腰に付けていた拘束ネットカプセルを取り出す。そして、今だに燃えている『玉虫色の王』に向けて投げた。瞬間、カプセルが展開しネットが飛び出して『玉虫色の王』を包み込む。『玉虫色の王』は中で暴れているがネットはびくともしない
「……よし。捕獲完了。これで問題無しだ」
「ほぉ……便利だな。一般販売してたりしないか?依頼で使えそうなんだが」
「残念ながら、これはP社の商品を使っていてな。欲しいならばP社に掛け合ってみてくれ」
「はぁ……それは無理な話だな。潔く諦めよう」
私はちゃんと拘束が出来ているのを確認し、彼に言う
「サルヴァドール殿、前方車両へ一緒に向かいましょうか。一時的に驚異が無くなっただけであって、新たな驚異がいつ現れるか分かりませんから」
「ほう?良いのか?では、お言葉に甘えよう」
「では、付いてきてください」
私は彼の前を歩きながら周囲を警戒しつつ、前方車両へ向かった
しばらく歩き、1等席の扉の前に到着した。うむ、しっかり防御バリアが張られている。しっかり1等席を守っているようだな
「少々お待ちください。今開けますので」
私は近くにあった端末を操作し、バリアを閉じる。そして、扉を叩き合図をすると、扉が内側から開かれる。扉の先にナニャが立っていた。ナニャは手をフリフリと振りながら言う
「お?お帰り~ガンレチーフ。お疲れさ~ん」
「うむ。ナニャもお疲れ様だ」
「いやぁ、疲れましたよ~。…で?そっちの人が……」
ナニャがサルヴァドール殿に目を向け、しばらく見て……ニヤリと笑い、冷や汗をかいた
「……いやぁ……とんでもないお方で」
「ははは!誉めても何も出んよ。はじめましてだな。1級フィクサーのサルヴァドールだ。宜しくな」
「ああ、W社の5級整理要員のナニャと言う。宜しくな。サルヴァドールさん」
「……あんたも強いじゃないか。ええ?」
「ははは。お互い様ですよ」
二人が互いに固い握手を交わす。ふむ、何か新たな友情が生まれてるような……まぁ良い。私は先に中へ入り、状態を確認する
「タナ。いるか」
「はっ。お帰りなさい。ガンレチーフ」
大鎌の手入れをしていたタナが立ち上がり、私の方へ歩いてくる
「うむ。お疲れ様だ。タナ。被害状況は」
「はっ。4級整理要員の一人の装備が戦闘中に故障しましたが、他の4級整理要員と1等席の損傷はありません」
「そうか。報告ご苦労」
私がそう言うとタナは敬礼し、去っていく。……さてと。サルヴァドール殿をどうするか……私がそう思っていると、タナが再び私に近づき、耳打ちしてくる
「ガンレチーフ……彼はあの煙戦争の英雄らしく…近頃多くの都市疾病や都市の星関連の依頼を片付けている一流フィクサーとのことで………上層部が「それほどの人物を「脱線」に合わせてしまった謝罪の代わりとして、1等席の無償利用を許可する。直ぐ様お連れしなさい」とのことで……」
「……なるほど。わかった。私から言っておこう」
「はっ。失礼します」
タナが下がるのを確認し、私は彼に近づき話しかけた
「サルヴァドール殿。本社が今回の件のお詫びとして1等席の無償のご利用を許可したそうです。もし宜しければご利用ください」
私がそう言うと彼は驚き、そしてしばらく考えた後にこう言った
「……ご厚意は素直に受け取らないと損だな。分かった。利用しよう。……ああ、いやしいのを承知で頼みごとが。……先程のあなたの使っていたカプセル。あれも頂けたりしないだろうか」
「…その程度なら問題無いでしょう。分かりました。上層部と掛け合ってみましょう」
「ええ、宜しくお願いしますよ。お嬢さん」
「……お嬢さん呼びはやめてください。サルヴァドール殿。……ナニャ。席に案内をしてあげてくれ」
「了解~。さっ。サルヴァドールさん?こちらにどうぞ~」
「ああ。感謝するよ、お嬢さん。またいつか会えると良いな」
と言い、彼は席へと向かった。……はぁああ…
「……まさかこの歳でお嬢さん呼びされるとはな」
「……チーフはまだお若いでしょう。彼と同い年くらいでは?」
タナが微笑みながら言ってくる。私はしばらく睨んだ後、こう言った
「……タナ。私をおだてても何も出ないぞ」
「え、あ、その!歳のわりにお二人ともお若いので……。すみません…少しお似合いだと思ってしまいました」
「……はぁ」
そうなのだろうか。……今年で43の私と彼がお似合いか。……タナは本当にこういう話には目がないと言うか……いや、良い。取り敢えず置いておこう
「…ふん。まぁ良い。……総員。帰投の準備をしろ。再度転送ポットに入り帰投する」
「「「了解!!」」」
その声と共に私たちはそれぞれ転送ポットへ入った。さて……帰ったらコーヒーでものんで……ゆっくり休んで……そう思った時だった。ポット内に音声が響く
『PW-24号で「運休」が発生。現在4級整理要員数名が対応中。5級整理要員チーフ。ガンレ。速やかに現場へ急行してください。これよりPW-24号に強制乗車致します。強い目眩にご注意ください。…3…2…1』
……はぁ……どうやら、今日も……
「……残業か」
『転送開始致します』
そして、私は目を閉じ、次の業務へと向かうのだった
『転送完了。5級整理要員チーフ。ガンレ。速やかに業務を開始してください』
はい(はいじゃないが)
勘の良い人というか……知ってる人は分かるでしょう。『玉虫色の液体』と『玉虫色の王』の正体。まぁ概ね想像通りで良いと思います。本物ではないですが本物並にはなっている。知らない人は「玉虫色 テケリリ」と調べれば出てきます
以下登場人物紹介
W社 5級整理要員チーフ ガンレ
えー、このキャラクターを思い付いたのは……生徒会にも穴はあるのキャラクターの鳳条 鷹香(ほうじょう たかこ)ちゃんを見て思い付きました。私の性癖ドストレート。可愛い物大好きで身長でかくて色々とでかくてデカいキャラクター好き好き大好き~(ドラゴン並感)そういえばこの作品にデカイ女性いねぇなぁ……て思って書きました。後悔?してないですねぇ……
見た目としては黒髪短髪のボーイッシュで身長204cmの帽子を深めに被ってる感じ。目は鋭い感じ。そして社畜でエナドリキメてて43歳。いやぁ……読者の皆さんの性癖が広がれ……広がれ……!!
W社 5級整理要員副チーフ タナ
モブです。強いけどモブです。あの液体どもを簡単に倒せるぐらいは強いけどモブなんです。信じてください。付け加えるなら真面目だけど恋ばな大好きなだけのモブなんです!!
W社 5級整理要員 ナニャ
モブなんです。信じてください。タナと同様にめちゃくちゃ強いけどモブなんです。少し不真面目だけど仕事になるとめちゃくちゃ真面目になるモブなんです!!
4級整理要員の皆様
モブ!!以上!!脱線!!業務!!
1級フィクサー サルヴァドール
オリ主の喫茶店行ってからメキメキ力伸ばし続けてる化物。もうお前特色名乗れよ。ちなみに数千年間剣を振り続けて『玉虫色の王』を切り刻み燃やしまくってた。化物かな??幸いなことにここでの経験は記憶消されるので覚えてない物とする。なお体は正直。一度覚えたことは忘れないのよ(しかも1等席に移されたから現状復旧されない。つまり一般席に乗るまえに戻らない)化物ぉ!!
ガンレの専用装備
CCA-強化改造:ver. GANRE
正式名称はコンチェスチョンクリーニング•アーマー強化改造:バージョン.ガンレ。その名前の通りガンレ専用にめちゃくちゃ改造されたCCAである。CCAについてはリンバスのW社4級整理要員ヒースクリフの人格ストーリーを見てくれたまえ。で、右手にX社特製の合金掘削、粉砕用パイルバンカーを武器に転用した物と、左手にはW社のワープ列車を作る際に列車の外装部分の合金を切る際に使われるレーザーブレードと同じ出力をした戦闘用に改造された物がこのE式次元切断長剣である。……勘の良い人は気づいてるんじゃないか??この右手にパイル……左手にブレード……あっ(ルビコォォォオオン~)緊急時にバリアを展開する……あっ(パァン!!(アーマーを展開する音))緊急時に回復するためのK社のHPアンプル……(回復する音)……実はまだ開発段階なのだが……バットパックも付けて飛行出来るようにして空中で緊急旋回したりとか、下半身にもアーマーを付けて蹴りをかましたりとかの研究もされてたりされなかったり……
以下駄文
オリ主「いやぁ……今日は平和だねぇ」
イオリ「そうだねぇ……」
エレナ「ふむ……この紅茶は旨いが……物足りないな。『語り部』よ。腕を出せ。少し血を入れる」
オリ主「台無しにするんじゃねぇ!!て言うかやめろ!!」
ガンレ「……ふぅ……やっと、終わった……少し寝よう─」
放送『PW-45号で「運休」が─』
ガンレ「……出動する」
タナ「お疲れ様です……」
ナニャ「あ、俺は今日もう上がりです!お先~w」
ガンレ「ナニャ。始末書の作成をしておけ」
ナニャ「……はい」
ご視聴ありがとうございました!!