【悲報】都市に転生して喫茶店経営してたらネームドしか来ない() 作:しがないフィクサー
今回はエイハブ船長やで!!いやぁ……エイハブ船長って本当に良いキャラしてますよねぇ……作者、エイハブ船長は嫌いになれない。だがリカルド、てめぇだけは許さねえ。いつか倒してやる
今回……ギャグです!!シリアス書けなかった!!……もう無理ポ……ギャグに走るよぉ……気楽に読んでくれ!!
今回の話、大分時系列が違います。だいたいエイハブ船長が18の時の話。初めて蒼白の鯨と遭遇した場面を書きました。原作の『白鯨』のエイハブも18歳辺りに初めて船乗りになったらしいんでちょうど良いんじゃないかな?時間軸的にはだいたいまだカーリーとかが生きてる辺りです。読んでくださる皆様にはご迷惑をおかけしますがご了承ください……え?本音はだって?……書きたかったから書いた!!許しt(頭が吹き飛ぶ音)
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私の母は私を産んですぐに死んだらしい。なにがあったのかは分からないが、今の私には関係のないことだろう。それに、気が狂っただけで死ぬなど、何と弱い母だと私は思った程度だ。私が産まれてから数十年経った。
ある日、私は初めて海に出かけた。大湖は荒れていた。私が初めて乗った船はおんぼろだった。ただの鰯漁船だった。乗っている船員どもも、くたびれた男ばかりだった。だが、あの時の私にとってはそれは不沈の戦艦だった。何せ初めて大湖に出たんだ。ワクワクしていたものだ。……ああ、本当に……本当に……愚かだった。そう思えていたんだ………あの鯨に出会うまでは
「っ!!撤退!!撤退しろぉ!!」
「船長!!無理です!!船底に大穴が空いて……!」
「あ、ぁあ……しに、たく……な……い………!!」
「くそっ!だからさっさと移動しろって言ったんだ!!こんな、こんなところで……!!」
「……よりによって、五大災害にぶつかるとはな……運が悪い」
船員たちが暴れ、叫び、狂い、そして絶望する。私は船に捕まり、荒れ狂う湖から何とか逃れようとしていた。湖の中。船の周囲を、何かが泳ぎ方回っていた。白く、巨大で……恐ろしく……そして……魅力的だった。私は、その化け物に……目を奪われたんだ。私は近くにあった狩猟用の銛を持ち、船首に向かって走り出した。一突き。たった一突きでいい!!あの化け物に!私の、私の出せる今、全ての力を……!!ぶつけたい!!
「私の名はエイハブ!!エイハブだ!!お前の名前はなんだ!!?化け物よ!!お前の名前を聞かせろ!!さぁ!!」
私の声に反応したんだろうか。その化け物は湖から顔を出し、私をその黒い目で睨み付けた。そして……巨大な叫びを上げた
グォオオオオオオオオオ!!!
ビリビリと震える空気。それと同時に、背後で泣き叫んでいた船員たちの声が止まる。そして白く染まっていき、完全に染まりきると……自ら湖へと飛び込んでいく。耳を塞ぎたくなるほどの恐ろしい声。聞いていれば、気が狂ってしまいそうなほどに。だが、私は……ニヤリと、笑った。心が、心臓が、魂が!!私の!全てが!!この出会いに歓喜したのだ!!
「……ははは……!!ははははは!!!そうか!!語り合うことすら惜しいか!!ああ!!ああ!!良いだろう!!私もだ!!語り合うなど!!無粋にも程があったな!!」
私は銛を強く握り、構える。化け物はそれに気づき、深く潜る。さぁ!どこから来る!!お前は、どこから私を喰らいに来る!!?さぁ!!さぁ!!
「……!!真下か!!」
瞬間、船が空高く突き上げられた。私は船と一緒に、空に舞う。眼下に、あの化け物の開いた口が見える。……ははは!!なんて……なんて…!!無防備なんだ!!
「ははは!!自ら隙をさらしてくれるのか!!」
私は重力によってゆっくりと、しかし確実にその口へ向かって落ちていく。……ああ、だが…………!!私は重力に従いながら、銛に全体重をかける。そして、そのまま口に入りかけ……
「簡単には喰わせてやらないぞぉ!!!!」
私はあいつの口内へ、全体重をかけた銛で抉った。それがどうやら、奴の一番敏感な部分を抉ったらしく、私は飲み込まれる前に外へ吐き出された……が
「っ!?がぁっ……!!?」
吐き出されると同時に、奴の口が閉じ、私の左足が食い千切られた。私は宙を舞いながら、自身の体から溢れる血飛沫を見て……笑った
「……ははは!!食った!!食ったな!!?私を!食ったんだな!!!?ははははは!!!」
私はそれはそれは喜んだ。こんな、こんな楽しいことがあるだろうか!!!人間は死の間際絶望するという!!だが、だがそれはちがう!!!歓喜だ!!死に際に立てるという生物としての喜びを!!絶望と勘違いしているんだ!!私はそのまま湖にたたき付けられ、沈む。だが、簡単に引き下がるほど……私は、弱くない……!!
「ぷはっ……!……ひ、ははは!!」
私は直ぐ様近くにあった船の瓦礫の上によじ登り、食い千切られた左足など気にも止めず、両足で立ち上がる。そして、再び銛を構える
「さぁ!!さぁ!!まだ殺ろう!!まだ殺し会おう!!化け物……いや、私の……好敵手よ!!!」
私は笑い声をあげ、その化け物に叫び、語りかけた。ああ、楽しい!!楽しい!楽しい!!楽しい!!こんなに楽しいことがあるか!!?今日この日まで、私はこんなに喜びを感じたことはない!!さぁ!!さぁ!!このまま……!このまま、私に……お前を……!!!……だが、その化け物は……まるで、興味を無くしたかのように……動きを止めた
「……あ"?」
そして化け物は、静かに湖の底へ潜っていく。まるで門限を守る子供のように、帰っていく。私は、私はそれを……それを、見て……!!
「……ふざけるな……ふざけるなぁあああ!!!!!」
湖に再度飛び込み、その化け物の後を追おうとした。ふざけるな!!逃げるな!!私と!私と戦え!!死合え!!私の肉を喰らっておきながら、食い残すつもりか!!!?ふざけるな!!ふざけるな!!!!ふざけるなぁああああ!!!
「グブッ、ガッ……!!」
波が私をもみくちゃに掻き回す。だが私は、睨んだ。暗い湖の底へ潜っていくあいつの姿を。白い、白い……不気味なほど蒼白な……あの、鯨を…この目に焼き付けた…!!!
「(貴様だけは……貴様、だけは……この私が……エイハブが!!……必ず……!!かなら、ずぅ……!!)」
息が続かない。口から空気が吐き出ていく。肺の中に残された空気が、消えていく。だが、私はその鯨を追おうと……して……
「おっと、死なれては困る」
瞬間、私の周囲を淡い光が包んだ。私は、突然のことで困惑する。そして、気づいた。……息が出来る。水の中だと言うのに。すると、目の前に男が現れた。白い仮面を被ったその男は、私の目の前に立ちこう言った
「やぁ、エイハブ船長。いや、いまのあんたはただのエイハブか……」
「…っ!!邪魔だぁ!!どけぇ!!私は、あの鯨を!!!っ……が……!!」
私はその男を退かそうとし、体の激痛に襲われた。そして、その場に崩れ落ちる。くそ、足が……!!うご、かない……!!すると男が言う
「おいおい、変に動くな。……まったく。治療してやるから、大人しくしろ」
「っ!今は、そんなことをしてる暇など……!!」
「黙れ。死なれては困ると言っている」
「むぐっ……!!?」
私は男に口を塞がれた。私は、しばらく男を睨み付けた後…渋々従った。男は私の反応を見て口から手を退かし、私の左足を治療し始めた。……手際が良いな
「……今出来るのは消毒と止血ぐらいだ。下手に動いたら死ぬぞ。……痛いが、我慢しろ」
男はそう良いながら私の太ももを紐で縛り、血流を止めた。その後傷口を大量の布と包帯でしっかりと包む
「っ、ぐぅ……!!もう少し、丁寧に出来ないのか……!!この馬鹿!!…っあ……!!?」
「無茶言うな。そんなこと言ってる場合か。流暢にやってたら失血死するぞ」
「……ちっ……!」
私は痛みに耐えながら男の治療を受け続けた。そして、数分後……
「……よし、取り敢えず止血は終わった。無理に動くな─」
私はその言葉と同時に立ち上がり、再びあの鯨を追おうとして……男に腕を捕まれた
「っ!!離せ!!このっ……!!」
「馬鹿野郎!!動くな言ってるだろうが!!死なれちゃ困るって言ってるんだよ!!!」
男は私を抱き寄せ、私を拘束した。私は男の腕をほどこうとして暴れる。が、びくともしなかった。私は男を睨み付け、言った
「っ!!何故私を助けた!!私が死のうとも!!それは私の勝手だ!!私が湖の藻屑になろうとも!!それすらも私の決めたことだ!!貴様には何の関係もない!!!なのに!!何故見ず知らずの貴様に助けられなければならない!!!」
私は声を荒げ、叫ぶ。そして、男は……こう言った
「お前が必要なんだ!!」
「……は?」
私は一瞬、それがどういう意味なのか理解出来なかった。……今、この男は……なんて……言った?……私が、必要……?……どういう、意味だ……!?
「お前がいないと!!俺は困るんだ!!だから、死ぬんじゃねぇ!!!」
「……は、はぁ……!?お前、何を─」
「エイハブ!!お前は知らないだろうがな!!お前は必要なんだ!!俺にとって!!凄く必要な存在なんだよ!!」
「……はぁ!!!?///」
え、は、えぇ!!!?え、ちょ、ま、はぁあああ!!?私はあまりの混乱と、羞恥心と、怒りで感情がごちゃごちゃになる。こ、この男……!!こ、こんな……!!こんな湖のど真ん中で……わ、私に……!!?な、何を言っているんだぁああああ!!!?
「だから頼む!エイハブ!!……生きてくれないか!!なぁ!!」
男は更に私を体を締め付ける。や、やめろぉお!!!?私は暴れながら言った
「っ、あ、わ、分かった!!分かったから離せ!!///」
「駄目だ!!お前のことだからまたあの鯨追おうだろう!!?落ち着くまで離さんからな!!?」
「はぁ!!?ちょ、おま、ふざけるなぁあああああ!!!?離せ!!離せぇえええ!!!///」
「うるさい!!寝ろ!!」
「あふんっ!!」
私は暴れたが、男に手刀を決められてその場で意識を落とした
どれ程の時間が経っただろうか……分からない。私は気づいたら病院のベッドの上に寝ていた。私は飛び起き、周囲を慌てて見渡す
「っ!!あいつ!あいつは、どこだ!!?」
私が大声を上げてると、病室の扉が開いた。そこには……
「ん、起きたか」
あの時の男が立っていた。私は直ぐ様立ち上がろうとして……
「ぐぉっ!?あだっ……!!」
ベッドから転がり落ち、盛大に尻餅をついた。それを見ていた男が慌てて私に近づく
「この馬鹿!!片足無いんだぞ!無理すんじゃねぇ!!」
「っ、この程度……!……む?おい、何を─」
私が立ち上がろうとすると、男が……さも当然のように私を両手で抱き上げた。いわゆるお姫様抱っこである
「……は?」
「無茶すんじゃねぇよ。あんた怪我人なんだから……よっと。……しっかり寝てろ。今リンゴ剥いてやるから」
そして私は再びベッドに寝かせられる。……今、私……女として……扱われたのか??昔から男勝りな性格なせいで他の女たちからもまともに絡まれたこともないと言うのに……!!?隣を見ると男がさも当然のようにリンゴを丁寧に剥いていた。な、な、なぁあ……!!?
「ん?どうしたんだ?」
「っ、いや、なんでもない!!……ちっ、何でだ……!?調子が、悪い……!!///」
私は顔を手のひらで覆い隠す。くそっ!くそっ!!分からない……!なんだこの感情は!!?知らないぞこんな感情!!私は、何をされたんだ!!?私が再び困惑していると、男がリンゴの一切れをナイフの先に乗せながら差し出してくる
「ほれ、しっかり食って。さっさと治せよ」
「……ふんっ」
私はナイフからリンゴを奪い取り、口に放り込む。……ふむ、旨いな。リンゴの甘さと酸味が素晴らしい
「旨いだろ?今朝採られたリンゴを朝市で買ってきたんだよ」
「……そうか。……なぁ」
私は男に向かってこう言った
「……私が、必要って言うのは……本当なのか?」
私がそう問いかけると、男はニヤリと笑い、こう言った
「当たり前だろ?俺にとって、エイハブは必要な人なんだ」
「っ~!!?///……そ、そう、か……!……必要、か……!」
く、くそ!!私は何故体温が上がっている!?顔が、顔が熱いぞ!!?落ち着け!!落ち着くんだエイハブ!!私は、この程度で……!!………だが、そうか。……私が、必要か。……くく…それほどまでに、この私を必要とするか……!!…面白い男だ!!……よし!!
「……くく、気に入った!!大いに気に入ったぞ!!……お前を!私の船の第1船員とする!!」
「……はぇ?」
男はすっとんきょうな声をあげる。くくく……!あまりの嬉しさに驚きのあまりまともに喋れないようだな……!!私は続ける
「固まるほど嬉しいか!!はははは!!良い!!やはり良いな!!お前の、私を必要だと言い切れるその胆力と思い!!しっかりと受け止めよう!!はーはっはっはっはっ!!!」
私は豪快溌剌に大きな笑い声をあげた。男はしばらく黙っていたが……「ふっ」と微笑み、こう言った
「……非常勤の船員になるぞ?滅多にあんたに顔出しも出来ないだろうが……良いのか?」
私はニヤリと笑って言った
「問題無い!!お前が私の初めての船員というだけで!それで私は満足だ!!……お前が必要になるのは、あの白鯨を打ち倒すその日だろう!!……来てくれるか?」
私がそう言うと、男は……否、私の、第1船員は……ニヤリと笑い、こう言った
「……勿論だよ。エイハブ。いや……エイハブ船長。…必ず向かう。…必ずな」
「……くく、やはり……私の、最高の第1船員だ!!」
そして私は声を上げて再度笑った。……さぁ、待っていろ……白鯨よ……!!……私と、私の船員たちが……お前の心臓を、貫いてやるぞ……!!
はい(はいじゃないが???)
今回はちょっと短くなっちゃった……まぁヨシッ!!あ、安心してくれ。恋愛にはならんぞ。さすがにエイハブ船長とイチャイチャしだしたらもうキリがねぇや……
以下登場人物紹介
漁船の船員 エイハブ
エイハブです。それしか言うことがない……これ以上言わなくても良くない??……え?何でもう鯨狂いになってるのかって?……エイハブだからだよ!!(暴論)個人的にはエイハブはSANチェック失敗して発狂して白鯨に執着するようになったんじゃないかなぁ……とか思ってる。詳しくは知らん!!!
見た目は黒髪でロング。イメージとしてはピークフォードイシュが黒髪になって顔が若いピチピチのエイハブって感じだろうか。服装とかは全然違うがまぁヨシッ!!
第1船員の言葉に過剰反応していたのは「必要」とされていることが嬉しいだけである。決して恋愛感情はない(ガチ)
第1船員
誰なんやろなあ~()本当に誰なんやろなあ~()あ、因みにこいつが言っていた「必要」とはこういうことである
「お前が(原作を守るには絶対に)必要(になる存在)なんだ!!」
はぁ~、アホクサ。圧縮しすぎぃ!!!この時カーリーもいるから聞かれてたら多分ぶっ飛ばされてる
鰯漁船の方々
モブ。もう出てこない。今頃人魚になってる
以下駄文
エイハブ退院後。松葉杖つきながら移動中
エイハブ「ふむ……船員がいても肝心の船が無い。これでは船長としての面目が無いな。……どうしたものか」
???「む?そこのお嬢さん。船を探してるのか?」
エイハブ「ん?なんだ?お前は。随分と馬鹿デカイ……銛を持っているな」
???「なぁに、ちょっと変わったフィクサーだ。……船、欲しいんだろう?ちょうど一隻を友人から譲り受けてな。俺にはデカすぎるから、お前にやろう。X社の合金が使われているからな、頑丈だぞ」
エイハブ「……良いのか?譲り受けたんだろう?」
???「ふん。どうせ今頃中指に追われてるんじゃないか?俺にゴミを押し付けただけだよ。……まぁ、そんなことは良い。ほれ、船の鍵だ」
エイハブ「……ふん、感謝はしないぞ。私もゴミを押し付けられたようだからな」
???「ははは。申し訳ねぇな。ゴミを受け取ってくれてあんがとさん。……その足の義体に宛がねぇなら、紹介してやろうか?それと、武器も必要だろう」
エイハブ「……何で私にそこまでするんだ?」
???「ふむ……そうだな。……同じく、鯨を狩ることに囚われた目だからな。……同族意識って物だ」
エイハブ「……そうか。……お前、名前は?」
???「……老人と呼ばれている。これでも20ちょっとなんだがな。本名は……まぁ、良いだろう。好きに呼べ」
エイハブ「……ふん。そうか……では、お前のその見た目から……『藍色』とよんでやる」
藍色「……ははは。好きにしな」
第1船員「いやぁ……エイハブはエイハブだったなぁ……逆に安心したわ」
[ふふ、君は本当に……自分でも気づいていないのかい?]
第1船員「うおっ、いきなり後ろに立つなよ。びっくりするだろ。……気づいてないってなにが?」
[ふふ、いいや?何でもないさ。……じゃ、私はまだやることあるからね。……また何処かで会おう。『語り部』くん]
第1船員「いつになるんですかねぇ……まぁ、またどっかで会いましょう。……『騎士』さん」
ご視聴ありがとうございました!!